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生理記念日

414キョウコ:2004/02/25(水) 08:32
紺色の軽乗用車でまだ建てて一年しない家に夜七時過ぎ
仕事が終わって私は凄く疲れていた
家にも帰りたくなかった
家に帰れば子供が一人居るのだ
こんなに疲れているのに子供に食事を作らなければいけなかった
それが嫌だった
疲れていて自分は何も要らなかった
でも子供は違う
外食でもいいと思うのに旦那に
ちゃんと食べさせないと駄目だと言われていた
憂鬱だった
七時をまわっているのに家の玄関には明かりもついていなかった
同じコロに建てたお隣さんの今の明かりが眩しかった
同じ兼業主婦なのに子供を3人も育てて忙しいだろうに家事もちゃんとこなしていた
夏とか自分より先に出勤のお隣の奥さんが
洗濯モノを風になびかせて出かけているのを見ると
凄い尊敬するより
洗濯物を洗濯機に入れたままの自分と比べ惨めに思えた
旦那は何も言わないがきっと私の事駄目な女だと思っている
そんな気がして悲しくなった
だから暇人め洗濯してんじゃねーよとぼやいた
お前のせいで私が惨めじゃないか、と
お隣の奥さんには引っ越した当初よく夕飯を分けてくれたり
仲良くしてもらっていた
とっても明るくて私よりも歳が上で
何処かお母さんぽい頼れるところがあって
大変だったらいつでも相談しておいでって言ってくれたりした
でもいつの間にか自分と比べてなんでもこなす相手が憎らしく思えていた
少しずつ私から距離を置いていた
それを察してかあまりお互いの行き来がなくなっていた
共有のように繋がった駐車場だけがきまづそうにあった
お隣の明るい笑い声を背に暗い玄関に明かりを灯した
思考凝らした照明に照らされる石の置物や下駄箱
私の希望が叶った家がそこにあった
ただ新しいはずの家は埃が溜まり手入れされていなかった
ヒールを脱ぎ捨て 少し大きな声でただいまと奥に声をかけた
耳を澄ましたが聞こえたのはテレヴィの音だけだった
居間にも明かりはなかった
戸を開けると3歳くらいの男の子がこちらに背を向け積み木をくわえていた
おかえりなさいと私を見て言った
憎い、可愛くない
もっと嬉しそうにしろ
ママが帰ってきたんだぞ?そう思った
明かりをつけ
電気くらいつけなさいと叱った
こいつさえ居なければ私は何もしないで眠れるのにと思った
よだれだらけの積み木も取り上げた
こんなもの咬んじゃ駄目ッ!
床に散らかる積み木の角にはどれにも歯型が付いていた
可愛そうだった
こんな可愛そうな子を見たくなかった
だから家に帰りたくなかった
家に帰りたくなくて人の仕事まで手伝って時間を遅らせていた
強いては時給制だから家の借金にも当てれたし
大変な仕事手伝ったりするので周りからも良く見られた
仕事に逃げた


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