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【013】けごんちゃん(あやまだ)

6はくぐい:2018/05/18(金) 22:14:06
**キャラクター説明
アッパー系自殺志願者。
テンション高めの丁寧語から、不謹慎な自殺志願者ジョークをぶっこんでくるめんどくさい女。
時代がかった紺のセーラー服を纏い、瀑布の如く長く流麗な白髪をなびかせ、滝壺を思わせる深く吸い込まれそうな瞳を持つ。

どう考えても偽名だが、それを追求すると適当にはぐらかされてしまう。
自身の過去も一切話したがらないし、どうして自殺したいのかも明かそうとはしない。
東西統一戦に参加する理由も分からないし、本当に謎だらけなんだよなァ……。

「あれあれーっ、もしかして、けごんちゃんのこと考えてますぅー?」

ウワッいきなり出てくんなよ! つーか、べ、別に考えてねえし……!

「えー、そうなんですか? 残念です……」

……何、お前、俺がお前のこと考えてたほうが、その、良かったわけ?

「もちろんですよぅ。だって、今のうちに記憶に残しとかないと、私が死んだあと忘れられちゃいますもん!」

お前……そういうこと、言うなよ。

「あはっ。忘れちゃいますよ。誰だって。流れて落ちた後の水なんて、どれも一緒でしょう?」

違う。そんなこと……俺は、絶対。

「そう言ってくれるのは嬉しいですけどね。でも、いいんです。どうせ忘れちゃうから……だから、名前も、過去も、あやふやでいいんです」

……。

「……でも、そうですね。これだけは、覚えてもらっても。貴方の記憶の一部を、私のために使ってもらっても……いいですか?」

……ああ。いいよ。なんだって、覚えといてやるよ。

「えへ。私……実は」

――ゆっくりと俺の耳に顔が近づく。血の気の薄い唇が、彼女の秘密を紡ごうとする。

「……好き、なんです」

ッッ!!? そっ、おま、俺だって、

「――湯葉コロッケ」

……へ? 湯葉、コロッケ……?

「ぷっ……あはははっ! 知らないんですかあ? 湯葉コロッケ! 華厳名物ですよ!」

……お前、さあ。

「あっ、あそこに出店来てますね! 一緒に食べましょうよ! ほらほら、早くっ!」

はぁ……まったく。こいつは、いつだってそうだ。
滝壺に満ちる飛沫のように、掴もうとしてもすり抜けていく。
手に残った僅かな残滓だって、いつ消えてしまうかも定かじゃない。

それでも、俺は。
たとえ見送るだけの草舟だったとしても。川の先にあるのが、深く昏い滝だったとしても。
お前のことを一生――

「あ、そうだ。私が死んだらコレ、毎日お供えしてもらってもいいですか?」

お前ッッ!! そういうとこだぞッッッ!!!!


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