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【誰が→誰と→どこで→どうして→どうなった】リレースレ
558
:
名無しさん
:2008/08/11(月) 00:48:38
橋本真也は、一人の珍を『対戦相手』に指名した。
橋本真也「おい、お前だ。リングに上がれ。」
指名された『珍その3』は泣き出しそうな顔になった。
鬼「おい、おまいの番だろ?さっさと上がれよ。泣いても無駄だぞ!」
鬼達にすごまれ、『珍その3』は泣く泣くリングに上がった。
レフェリー「ファイト!!」
559
:
名無しさん
:2008/08/12(火) 00:58:29
試合が再開されると、『珍その3』は泣きながらリングを走りまわり
橋本真也から逃れようとした。橋本真也は珍その3を追いかける。
その様子は、まるで『のび太』が『ジャイアン』に追いかけられるシーンのようであった。
そして、リングの上の大型スピーカーから大音量でBGMが流れ始めた。
そのBGMは、大山のぶ代時代の『ドラえもん』で、のび太がジャイアンに追いかけられている時のものであった。
(分かりにくくてスマソ)
橋本真也「ゴルァ待て珍〜〜〜〜〜!!」
珍その3「(泣きながら)やだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
560
:
名無しさん
:2008/08/13(水) 00:23:14
しかし、体力・持久力の無い珍ゆえ、『珍その3』はへたばってしまい
ついに橋本真也に捕まった。
橋本真也「へっへっへっ… つ〜かま〜えた♪」
だが、橋本真也は『珍その3』の紙オムツに手をかけていたため
珍その3が暴れた拍子に破れてしまい『フリ珍』になってしまった。
それを見た鬼達は、大地を揺るがさんばかりに大笑いした。
561
:
名無しさん
:2008/08/14(木) 00:47:38
さすがに『フリ珍』では試合が出来ないので、レフェリーは『珍その3』に
新しい紙オムツを穿かせるよう鬼達に命じた。
珍その3に新しい『アテ○ト』を穿かせ、試合が再開された。
562
:
名無しさん
:2008/08/15(金) 01:17:28
試合が再開されると、『珍その3』は逃げ出そうとした。
が、それよりも早く橋本真也は、珍その3の首根っこをガッチリつかんでいた。
橋本真也「ヘっヘっヘっ… 今度はちゃんとつ〜かま〜えた♪」
橋本真也の得意技の一つ『DDT』が『珍その3』に炸裂した。
珍その3は、頭がリングにめり込んでいた。
563
:
名無しさん
:2008/08/20(水) 01:41:05
うおおおおおおおおおおお―――――――――――っ!!
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ…
観客の鬼達から割れんばかりの拍手と歓声が橋本真也に贈られた。
そして、頭がリングにめり込んだ『珍その3』を撤去し、リングの修理に時間がかかったものの
すぐに試合が再開された。
リングには、橋本真也から交代した、アンディ・フグが立っていた。
鬼達から、アンディコールが巻き起こる。
鬼達「アンディ!!アンディ!!アンディ!!アンディ!!アンディ!!アンディ!!」
565
:
名無しさん
:2008/08/23(土) 01:22:50
レフェリーは、アンディ・フグの対戦相手に『珍その4』を指名した。
指名された『珍その4』は顔を青ざめてリングサイドから逃走した。
しかし、逃げ出した珍その4はすぐに転倒した。
なぜなら、同じくリングサイドにいた『ジャイアント馬場』が
足を出して珍その4の足に引っ掛けて転ばせたのだった。
アンディ・フグ「馬場さん、グッジョブです!」
そして観客の鬼達も、ジャイアント馬場の行動に惜しみない拍手を贈った。
転倒した珍その4は、鬼達に取り押さえられ、リングに上げられた。
566
:
名無しさん
:2008/08/26(火) 01:23:38
そして、試合が再開された。
『珍その4』は、駄駄っ子のように腕を振り回してアンディ・フグに突っ込んできた。
珍その4「うお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
しかし、アンディ・フグにはそんな『虚仮おどし』は通用しなかった。
アンディ・フグが、『珍その4』をひらりとかわしたその瞬間
『珍その4』の脳天に、必殺技『かかと落し』が炸裂した。
アンディ・フグのカかとは、『珍その4』のつむじを的確に、寸分の狂いも無く直撃していた。
『かかと落し』を食らった珍その4は、静かに、ゆっくりとリングに崩れ落ちた。
567
:
名無しさん
:2008/08/30(土) 02:02:08
その瞬間、観客の鬼達が割れんばかりの歓声を上げた。
568
:
名無しさん
:2008/09/02(火) 00:32:16
観客の鬼達は、アンディ・フグに盛大な拍手を送った。
鬼A「橋本の『DDT』に、アンディ・フグの『かかと落し』、いいもの見させてもらったよ!!」
鬼B「かかと落しスゲーーーーーー!!初めて見て感動したよ!!」
閻魔「橋本真也とアンディ・フグ、よくやった!」
リング上では、アンディ・フグと、ラッシャー木村が交代していた。
アンディ・フグ「ラッシャーさん、『トリ』をお願いします。」
ラッシャー木村「おう!まかしとけ!!」
569
:
名無しさん
:2008/09/05(金) 01:18:33
そしてレフェリーは、最後の1匹『珍その5』にリングに上がるよう命じた。
珍その5「い…いやだ…」
しかし、『珍その5』の周りは、試合を終えたG馬場、J鶴田、橋本真也、アンディ・フグの4選手と
観客の鬼達に取り囲まれていた。
鬼A「逃げようったって、そうはいかないぞ!」
鬼B「そうだそうだ!!」
閻魔「お前達珍は、生前の愚行蛮行をここで償わなければならない。
ゆえにここで、レスラーと戦って無様に負け、死以上の惨めさを味わなければならないのだ。
従って、逃げる事は許されないし『不戦敗』も認める訳にはいかないのだ。」
570
:
名無しさん
:2008/09/06(土) 01:48:05
そして、『珍その5』は、鬼達にすごまれつつ嫌々リングに上がらされたのでした。
レフェリーは、ラッシャー木村 VS 珍その5 が、今回の試合で
最後の『対戦カード』である事を観客の鬼達に告げた。
レフェリー「ファイト!!」
571
:
名無しさん
:2008/09/12(金) 01:19:54
『珍その5』は、足をガクガク震わせ、逃げ出すでもなく突っ込んでくる訳でもなく
顔を青ざめ、そのままリング上にへたり込んでしまった。
リング上にへたり込んだ珍その5に、ラッシャー木村がにじり寄る。
ジリッ、ジリッ、ジリッ…
572
:
名無しさん
:2008/09/12(金) 01:25:29
『珍その5』は、足をガクガク震わせ、逃げ出すでもなく突っ込んでくる訳でもなく
顔を青ざめ、そのままリング上にへたり込んでしまった。
リング上にへたり込んだ珍その5に、ラッシャー木村がにじり寄る。
ジリッ、ジリッ、ジリッ…
573
:
571・572
:2008/09/12(金) 01:31:43
>>571-572
うっかり二重カキコしてしまいました。すみません。
>>571
の続き。
ラッシャー木村は、珍その5の体をガシッと掴んだ。
574
:
名無しさん
:2008/09/19(金) 01:57:08
ラッシャー木村は、珍その5に『逆海老固め』を掛けた。
珍その5「いでっ!!いででででで〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
『珍その5』は、涙を流しながら痛みに悶える。
珍その5「痛いよ〜〜〜〜〜〜〜!!おが〜〜〜〜〜〜ぢゃ〜〜〜〜〜〜ん!!」
『珍その5』が苦痛に悶絶する様子を見て、観客の鬼達や閻魔は笑い転げた。
575
:
名無しさん
:2008/09/23(火) 01:36:13
ラッシャー木村は、珍その5を締め上げる。
珍その5「だ…誰か…助け…て…」
ぎょろろろろろ…ぶぴぴぴぴぴぴぴぴ!!
珍その5は『アテ○ト』の内に大量の糞尿を放出した。
しかし『ア○ント』の吸収力と『漏れ防止ギャザー』で全然外に漏れることはなかった。
やがて、珍その5は泡を噴いて失神した。
カーンカーンカーンカーン!!
試合終了のゴングが鳴り響いた。
576
:
名無しさん
:2008/09/24(水) 01:44:35
パチパチパチパチパチパチ…
『VIP席』の閻魔や観客の鬼達が一斉に席から立ちあがって
『スタンディング・オベーション』をした。
試合終了後、閻魔はG馬場、J鶴田、橋本真也、アンディ・フグ、ラッシャー木村の5選手に
労いと賞賛の言葉を送った。
そして彼等の前にドアが2つ現われた。左側のドアはG馬場、J鶴田、橋本真也、アンディ・フグと
レフェリーが『天国』に帰る為のドアで、右側のドアは、ラッシャー木村が人間界(現世)に帰る為のものだった。
『天国』に帰る4選手とラッシャー木村は固く握手を交わした。特にジャイアント馬場との握手では
ラッシャー木村は感極まって涙を流していた。
そして5人の選手たちトレフェリーは、ドアをくぐって本来の居場所へと帰っていった。
選手たちが帰った後、リングは撤収され、閻魔の指示で5匹の珍どもは
『血の池』に放り込まれた。
577
:
名無しさん
:2008/09/25(木) 00:05:14
『血の池』は実は勝手にタイムスリップできるようになっていて(任意では不可能)、珍どもはそこから昭和20年の知覧飛行場へ到着した。
沖縄戦の真っ只中、知覧では沖縄へ向かう準備が刻々と迫っていた。
飛行機は爆弾を積み、しかも燃料は片道分しか用意せずに…。
578
:
名無しさん
:2008/09/25(木) 00:50:39
知覧飛行場の格納庫には、5機の『零式艦上戦闘機五ニ型(以下『零戦』と略す)』が置かれていた。
珍共は、『血の池』から『零戦』のコクピットにタイムスリップしてきたのだった。
珍共が気付くと、そこは零戦のコクピットだった。
579
:
名無しさん
:2008/09/25(木) 09:31:39
珍A「オオっ、俺たちいきなり飛行機に乗れるのか!?」
珍B「スゲーじゃん!本物じゃん!でもどーやって操縦すんの?」
珍C「ゲーセンとおんなじじゃねーのか?」
そうこうしてるうちに、一人の男が現れこう叫んだ。
男「お前らはよくぞここまで志願してくれた。但し如何なる理由でも生きて帰れると思うな。もし生きて帰ったら『振武寮』へ行ってもらう!」
珍A「『振武寮』って何?」
男「生きて帰ればわかる!」
580
:
名無しさん
:2008/09/26(金) 01:04:29
珍らに声を掛けた男は、知覧飛行場の司令官だった。
司令官「そこで貴様等に出撃してもらう。攻撃目標は、沖縄近辺の米空母艦隊だ。」
そして、5匹の珍らに『出撃命令』が下った。
整備兵達が零戦のエンジンを掛けた。
プシュッ!!プシュッ!!プシュシュシュシュシュ…ブウ〜〜〜〜〜〜〜ン!!
プロペラが勢いよく回り出した。
581
:
名無しさん
:2008/09/27(土) 01:18:58
車輪の輪止めが外され、珍達の乗った零戦が動き出した。
珍A「わ!動き出したぞ!!」
珍B「本当だ!動いてる動いてる!!」
珍C「え〜〜〜〜と、これが操縦桿だな。」
珍D「スロットルレバーは…これか。」
珍E「まさか飛行機を操縦させられるなんて…」
珍らの零戦5機は、滑走路へと出ていった。
582
:
弥七
:2008/09/27(土) 21:35:30
しかし珍は零式戦闘機の操縦法がわからず
5体の機体は滑走路でぶつかりあった。
司令官は憤怒の形相で珍達に向かってきた。
583
:
名無しさん
:2008/09/28(日) 01:14:28
司令官は零戦から這い出てきた珍らを怒鳴りつけた。
司令官「コラ―――――――――――――ッ!!貴様ら――――――――――!!」
天皇陛下から賜った大切な戦闘機になんて事してくれたんだ―――――!!
陛下に申し訳ないと思わんのか―――――――――!!」
珍らは呆然としていた。怒り狂った司令官は珍らに「尻を出せ」と命じた。
珍らは命令に従い、『ヒンズースクワット』のような姿勢をとった。
司令官「ズボンも脱げ!!」
珍らは嫌がったが、司令官はピストルを珍らに向けた。珍らは震えあがりながらもズボンを脱いだ。
司令官「汚い尻だな。貴様らの弛んだ精神を叩き直してやる!!」
司令官は『精神注入棒』と書かれた木刀のような木の棒で珍らの尻を叩き始めた。
バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!
584
:
名無しさん
:2008/09/28(日) 20:28:06
だが困った事に、5匹の珍は揃いも揃って『 ド M 』なのであった。
珍一同「もっと〜〜〜〜〜〜〜っ!!もっとぶって〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
585
:
名無しさん
:2008/10/02(木) 01:45:07
『精神注入棒』で珍らを叩いていた司令官は異常に気付いた。
司令官(独白)「な…なんだこいつら… こんなに叩かれているのに全然痛くないのか?
大の大人でもここまで叩かれる前に気絶するか泣き出して『止めてくれ』って言うのが普通なのに…」
珍らの尻は叩かれて赤く腫れ上がっていたが、痛みを感じる様子は全く見られず
むしろ恍惚の表情を浮かべてうっとりしていた。
さすがの司令官も気味悪がって、珍を『精神注入棒』で叩くのを止めた。
司令官は兵士達に、珍らを『簀巻き』にして海に捨てるよう命じた。
586
:
名無しさん
:2008/10/03(金) 01:40:17
しかし、珍を海に捨てるため船を出すと、米軍潜水艦から魚雷攻撃を受ける危険があるため
兵士達は近くの川から簀巻きにした珍らをボートに乗せて流す事にした。
簀巻きにされた珍を乗せたボートは、ゆっくりと川を下っていった。
587
:
名無しさん
:2008/10/12(日) 01:43:53
珍等を乗せたボートは、川を下り海に出た。
珍等を乗せたボートはぼろぼろの木造で、あちこちガタがきていた。
やがて船底から海水がにじみ出てきた。
588
:
名無しさん
:2008/10/17(金) 01:12:41
珍らはボートの浸水に気付いたが時既に遅く
珍らは静かに海に沈んでいった。
591
:
名無しさん
:2008/10/25(土) 01:20:31
海に沈みゆく珍らに、大きな魚が近付いてきた。
それは、映画『JAWS』でおなじみの人食い鮫『ホオジロザメ』だった。
592
:
名無しさん
:2008/10/26(日) 22:50:53
珍らは鮫の姿を見つけ、パニック状態になった!!
なぜなら、珍らは全く泳げないのであった。
鮫が、大きく口を開けたその瞬間、
593
:
弥七
:2008/10/29(水) 21:12:45
珍は脱糞放尿した。
周囲数十メートルが茶色に染まった。
悪臭に鮫は逃げ出した。
594
:
名無しさん
:2008/10/29(水) 23:45:13
ようやく泳ぎきり、気がついたら沖縄本島に到着していた。しかし安堵も束の間、米軍たちに囲まれてしまった!
595
:
名無しさん
:2008/10/30(木) 01:29:55
米兵たちは珍に銃口や火焔放射器を向けていた。
596
:
名無しさん
:2008/10/30(木) 19:03:28
米兵達は珍に「ホールドアップ!!」「フリーズ!!」と
英語でまくし立てていたが、当然珍は理解出来ず、
597
:
名無しさん
:2008/11/01(土) 00:40:17
見かねた米兵の一人が通訳した。通訳の米兵は日系二世、名は「マイク?ヒロタ」である。
598
:
名無しさん
:2008/11/01(土) 00:46:04
>>597
文字化け失礼m(__)mで、本題。
マイク「お前ら大人しく手を挙げろ!無駄な抵抗は止めろ!」
599
:
名無しさん
:2008/11/02(日) 01:05:04
珍らは銃や火炎放射器で武装した米兵達と、さらにその後ろにいる
M4シャーマン中戦車を見て、抵抗は不可能と悟って両手を挙げた。
600
:
名無しさん
:2008/11/04(火) 01:06:09
米軍に投降した珍らは、兵士達の身体検査を受けた。幸い武器のたぐいは見付からなかった。
珍らは逃亡を防ぐため、手足をロープで縛られた。
マイク「よしお前ら、あのトラックに乗れ。」
マイクの指示で、珍らは捕虜護送用のトラックに乗せられた。
トラックは走り出した。
601
:
弥七
:2008/11/04(火) 22:41:19
身体検査で服を脱がされたままだったので珍珍丸出しだった。
米軍兵士は It's a small! と指差して爆笑していた。
602
:
名無しさん
:2008/11/06(木) 01:41:03
当然の事ながら、珍らはなぜ自分達が笑われているのか、理解出来なかった。
603
:
名無しさん
:2008/11/06(木) 19:36:43
珍らは、通訳をしてくれた『マイク・ヒロタ』に、兵士達が
なぜ笑っているのかを聞いた。
マイクは、どう答えればいいか、困惑していた。
すると、彼等の上官が、
604
:
名無しさん
:2008/11/12(水) 00:51:38
片言の日本語でこう言った。上官はマイク達の部隊の隊長で、少尉の階級章を付けていた。
隊長「ソレハ、アナタガタノ、オ珍々ガチイサイカラデ〜〜〜ス!!」
珍らは、顔を真っ赤っかにしてうつむいた。
すると、他の兵士達が『隊長は何とおっしゃったんだ?』マイクに(英語で)聞いてきた。
マイクは隊長が珍らに言った発言を英語に訳した。兵士達は笑い転げた。
兵士らの笑い声で珍らの珍々はさらに小さくなった。
そしてトラックは仮設の『捕虜収容所』に到着した。
605
:
名無しさん
:2008/11/12(水) 23:31:03
珍の一人が今更ながらマイクに質問した。
珍「ところでおっさん、日本人なのに何でアメリカ軍の服着てんの?」
マイク「シャーラップ!私は日本人じゃない!アメリカ国籍の日系二世だ!それにおっさんとは何様だ。今度甘く見たらタダじゃ済まないからな!そうだ、お前らは見込みがある人間だから、スパイとして必ず送り込んでやるからな。ハッハッハッ…!」
606
:
名無しさん
:2008/11/14(金) 02:09:30
収容所に到着した珍らは、諜報担当の士官らから尋問される事になった。
だが、『フリ珍』状態で尋問を行うわけにはいかないので
マイク「お前ら、取りあえずこれを着けろ。『ジャパニーズクラッシックパンツ』だ。
着け方くらい分かるだろ?」
マイクが珍らに渡したのは、いわゆる『ふんどし』であった。
607
:
名無しさん
:2008/11/16(日) 00:55:03
ふんどしを着けた珍らは、取調室に入れられた。
取調室には、尋問を行なう士官と通訳のマイクがおり
タイプライターを置いた机の前には調書を作成する兵士が座っていた。
608
:
名無しさん
:2008/11/17(月) 01:00:26
『これより、尋問を開始する。』
マイクは尋問をする士官の言葉をすばやく簡潔に訳していく。
しかし、ここで問題が起きた。
まず最初に『喜君らの姓名、所属と階級は?』との質問に対し
珍らは全く答えられなかったのである。
なぜなら、珍らは日本軍の『正規兵』ではない事もあり、珍らには
名前は無く、所属・階級などを示すものが何も無かったのであった。
609
:
608
:2008/11/17(月) 01:09:57
>>608
喜君→×
貴君→○
でした。m( _ _ )m
気を取り直して
>>608
の続き。
珍らへの尋問を一旦休止し、収容所の所長を交えて士官らが討議した結果
取りあえず『chin(珍)A〜E』と五匹を呼ぶ事にした。
これは、マイク・ヒロタの所属部隊の隊長の発案で
『珍々』からとったものであった。
610
:
名無しさん
:2008/11/19(水) 01:28:29
とにかく、珍らの仮の呼び名が決まった事もあり
尋問が再開された。
しかし、珍らの話の内容は常人には信じがたいものであった。
611
:
名無しさん
:2008/11/21(金) 01:22:07
士官A「それにしても… 一体何なんだ?これは?」
士官B「地獄に行っただの、地獄でプロレスやらされてから
『血の池』に放り込まれて気がついたら、『ゼロ』のコクピットだったとか…」
収容所の所長「こんなの総司令部に出せるわけないだろ!!」
所長は、作成したチンらの調書を机に叩きつけながら言い放った。
612
:
名無しさん
:2008/11/24(月) 01:19:54
軍医「連中は、死への恐怖で精神に異常をきたしているのではないかと。
いずれにしても、詳しく検査をする必要があります。」
所長「なるほど。そう考えればやつらの言う事がめちゃくちゃなのも合点が行く。
早速精神鑑定を行なってくれ。」
軍医「(敬礼して)分かりました。」
そして、収容所の軍医らによって、珍らの精神鑑定が行われる事になった。
613
:
名無しさん
:2008/12/12(金) 01:34:59
しかし、米軍の珍らに対する『精神鑑定』は困難を極めた。
615
:
名無しさん
:2008/12/22(月) 19:30:54
なぜなら、知能テストで珍らのIQは人間離れした非常に低い数値を示し
『ロールシャッハテスト』を行なえば理解不能な発言ばかりな上
『クレペリン検査』の成績は惨憺たるものであった。
軍医「こいつら本当に人間か?」
616
:
京都刺民
:2008/12/24(水) 10:15:28
>こいつら本当に人間か?
それを影で見ていた長井秀和氏がポツリとこういった。
『これらは、人間なんかじゃ無いんだ。裁判官も産業廃棄物以下と
堂々と言い放った、産業廃棄物未満の存在なんだ。「間違いない。」』
617
:
名無しさん
:2008/12/30(火) 19:30:28
マイク「もういい。こいつらを海でも何処でも捨ててしまえ。スパイとして使わせるつもりだったがしょうがない」
士官たち「イエッサー!」
奇しくも日付は1945年6月23日を指していた。
619
:
名無しさん
:2008/12/31(水) 00:56:19
そして珍らはB-29爆撃機の爆弾倉に押し込められた。
珍らを爆弾倉に押し込めたB−29は基地から離陸した。
620
:
名無しさん
:2009/01/02(金) 22:27:30
高度1万メートル、外気温マイナス36℃に達したそのとき。
621
:
名無しさん
:2009/01/03(土) 01:12:21
B−29機体下部の爆弾投下口が開き、珍らは真っ逆さまに落ちていった。
当然、パラシュート無しで…
622
:
名無しさん
:2009/01/06(火) 01:08:15
B−29から投下された珍らは、猛スピードで地面に叩きつけられた。
ドス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!
珍らは、『大』の字を描いて地面にめり込んでいた。
623
:
名無しさん
:2009/01/11(日) 01:24:49
さらに、落下した珍に追い討ちをかけるように
上空のB-29から爆弾が雨あられの如く落ちてきた。
ヒュルヒュルヒュル〜〜〜〜〜〜〜…
爆弾が炸裂する!!
ドカーン!! ボカーン!! ズガーン!!
624
:
名無しさん
:2009/01/12(月) 15:14:46
そして、たまたま近くにあった防火用水へ飛び込んだ。
しかし、思った以上深かった為珍どもは防火用水の底まで沈んでしまった。
防火用水も、実は「血の池」同様強制的にタイムスリップになっていることを珍どもは知る由がなかった。
さて、次は何年の何月何日へ飛ばされるか…。
625
:
名無しさん
:2009/01/13(火) 01:22:55
珍らは不思議な空間を漂っていた。
その空間は暗く、『サルバドーレ・ダリ』の絵に描かれているような
グニャグニャに歪んだ時計の文字盤が幾つも浮んでトンネルの壁面を形作っていた。
珍らのそばの空間を、青いネコ形ロボットが操縦するタイムマシンや、カブトムシ型の
タイムマシンや、ガルウイングの銀色のアメ車を改造したタイムマシンが通り過ぎていった。
珍らの行先は、未来か、過去か・・・
627
:
名無しさん
:2009/01/30(金) 01:42:12
珍らはその不思議な空間を漂いつづけていた。
やがて、トンネルのはるか彼方に光点が現われた。
それは、赤い光と青い光を交互に点滅させ、『ファンファンファン…』という音を伴い
珍らに近付いてきた。珍らに近付くにつれ、次第に音は大きくなった。
その音は、珍らがこの世界で最も嫌いな『パトカーのサイレン音』そのものであった。
珍「やべぇ、警察だ!!」
628
:
名無しさん
:2009/01/31(土) 01:33:28
珍らはサイレンの音を聞いて逃げ出そうとした。
しかし、宙に浮いているような状態なので、泳ぐように手足をばたつかせても殆ど前に進めなかった。
そしてついに、珍らの前にサイレン音を発している物の姿があらわになった。
それは、昨年引退した『新幹線0系電車』と深海探査艇『しんかい2000』を足して2で割ったような乗り物で
機体の色は白く、『TP TOKYO』の文字や、機体番号らしき『01』の表記があり
ミサイルやレーザー砲もあった。その乗り物から、スピーカーで珍らに呼びかける声が聞こえた。
スピーカー「こちらは航時庁時空警察局、タイムパトロールだ。君等を航時法違反で拘束する。」
珍らは『警察』の一言に震え上がった。
629
:
名無しさん
:2009/02/01(日) 02:11:18
そして珍らは、タイムパトロール隊員によって身柄を拘束され
パトロール艇の『拘置室』に入れられた。
タイムパトロール艇艇長「TP−01より本部。通報のあった時空間の
珍5匹の身柄を確保した。これより帰還する。」
本部「本部よりTP−01。了解。」
珍らを収容したタイムパトロール艇は、数百年後の東京にある
『タイムパトロール東京本部』へと連行されていった。
630
:
名無しさん
:2009/02/01(日) 10:46:28
「尋問だ」
取調室へ連行された珍どもの目の前には、豪華な机に豪華な椅子に座っている大男、しかもその椅子にはなんと高田総統が座っていた。
631
:
名無しさん
:2009/02/02(月) 01:46:43
高田総統は、ゆっくりとした口調で珍らに話しかけてきた。
高田「お前らの罪状は、無許可で時空間を通行した航時法第3条『時空間無断通行罪』と
過去の時代に干渉した同17条『歴史干渉罪』と、時空間における珍走行為『時空間珍走罪』
この3つに間違い無いな?」
しかし、珍らにはこれらの意味が理解出来なかった。
632
:
名無しさん
:2009/02/03(火) 02:11:27
高田「黙ったままか。それともお前らは何でここにいるか分からないのか?
よし、それなら分からせてやる。」
高田総統は、手を『パンパン!!』と鳴らした。
高田「入れ。」
取調室のドアがスッ、と開いた。
取調室に、女性隊員が入室してきた。名札には『YASUHA』とあった。
高田「泰葉くん、こいつ等を取り調べてくれ。先日摘発した
『恐竜ハンター』共の取調べよりは楽だと思う。」
泰葉隊員「(敬礼して)ハッ!」
633
:
名無しさん
:2009/02/04(水) 01:31:36
泰葉隊員は、珍らを冷たいまなざしで睨みつけた。
珍らの背中に、冷たいものが走った。
泰葉隊員「さあ、お前ら。お前らの罪状は先に挙げた3つで間違い無いんだな?
それとも、他に何か余罪でもあるのか?答えろ。」
珍らは泰葉隊員の態度にすっかりビビってしまい、何も言えなかった。
泰葉隊員「さあ、さっさと答えろ。いつまで黙ってんだこの金髪豚野郎!!」
ドカッ!!バキッ!!ドスッ!!ベキッ!!ボコッ!!
泰葉隊員が珍らをボコボコにする音が、タイムパトロール東京本部の庁舎に響き渡った。
634
:
名無しさん
:2009/02/06(金) 02:00:27
泰葉隊員の尋問により、珍らは拘束される理由になった
3つの罪状『時空間無断通行罪』『歴史干渉罪』『時空間珍走罪』の認否をほぼ認める供述をした。
泰葉隊員「調書が取れました。連中は罪状を認めました。」
高田「いつも通り仕事が早いな。御苦労だった。連中を拘置室へ連れていく前に
『科学捜査部』に回してくれ。一応、裏を取らねばならないからな。」
泰葉隊員「(敬礼して)はっ!!」
珍らは、泰葉隊員と他の隊員達に『科学捜査部』へと連れていかれた。
泰葉隊員「さあ行くぞ。さっさと歩けこの金髪豚野郎!!」
635
:
名無しさん
:2009/02/07(土) 01:00:25
珍らは泰葉隊員らに『科学捜査部』の部屋に連れてこられた。
ちなみに『科学捜査部』とは、現代の警察における『鑑識課』や『科捜研』等に相当する部署である。
部屋の中には、様々な検査機器が多数置かれていた。
泰葉隊員「今日、時空間で拘束した珍5匹です。」
技師「ご苦労様です。早速連中を検査してみましょう。」
技師らは珍らに麻酔を打ち、ヘルメット状のものを珍らの頭にかぶせた。
技師「これで連中の頭の中を見てみましょう。」
技師は、機械のスイッチを入れた。
636
:
弥七
:2009/02/07(土) 21:11:47
技師「あれ?機械の故障かな?」
技師が機械の点検をしたが異常はなかった。
技師「では先にCTスキャンしてみよう」
CT画像を見て技師は驚愕した。
大脳のあるべき箇所が空洞だったのである。
637
:
名無しさん
:2009/02/08(日) 02:29:06
技師「一体なんでこいつ等は生きていけるんだ…大脳が無いなんて…信じられない。」
さらに別の技師が発言した。
別の技師「これでは奴らの見たもの聞いたものを見聞き出来んではないか!このままでは物証が無いことになり
奴らの罪状が法廷で認められない。だが、もし見聞きできても、醜悪な事この上ないだろうがな。」
技師「何か方法があるはずだ。…そうだ、『タイムトレーサー』だ!!
タイムトレーサーを使えば、奴らがいつ、どの時代からきたか、どの時代のどこに行ったか分かる筈だ。」
技師らの発案により、タイムスリップしてきた人や物がどの時代のどの場所から来たものか
判別できる装置『タイムトレーサー』を使う事にした。
ベッドに寝かされた珍らの上に、手術室のライトのような形状の装置『タイムトレーサー』がかざられた。
技師「今度こそ、上手く行ってくれ…」
技師は、装置のスイッチを入れた。
638
:
名無しさん
:2009/02/09(月) 01:38:55
技師がスイッチを投入し、タイムトレーサーが作動した。
モニターに表示された西暦年号が猛スピードで過去に戻っていく。
やがてモニターに反応が出た。
技師「21世紀後半以前に存在反応が出ました!!」
泰葉隊員「という事は、こいつ等大昔の珍なのか?」
技師「そういう事になりますね… かつて人類が撲滅した『天然痘ウイルス』が現代に現れたようなものです。」
モニターを凝視していた技師が異変に気付いた。
技師「こいつ等2008年頃の一時期、この世界から存在が消えています!!」
泰葉隊員「ということは、調書の通りならこの時『地獄』に行ってた事になるのか?!
で、『血の池』からタイムスリップしたと。」
技師「そうとしか思えません。他の4匹にも同じ様な反応があります。
それと、この4匹がこの世に出現したのは、1980年代後半から1990年代前半のようです。」
639
:
名無しさん
:2009/02/10(火) 01:37:26
技師「もう少し、時間をさかのぼってみます。調書を見たところ
連中は出現する前の時代に行っていたようですので。」
モニターからは、一旦珍らの存在反応が消えた。が、しかし
技師「珍らの存在反応が過去の時代に出ました!!」
泰葉隊員「いつの時代だ?」
技師「1945年の6月X日です。場所は… 太平洋戦争末期の日本、鹿児島の知覧です。
その後、珍らは沖縄に移動して、同年6月23日に反応が消えています。
ちなみにこの日は、日本軍とアメリカ軍の沖縄での戦闘が事実上終わった日です。」
泰葉隊員「なるほど… という事は、調書の内容と一致するぞ!
ありがとう!!よく調べてくれた!!これで連中を立件出来るぞ!!」
640
:
名無しさん
:2009/02/10(火) 01:50:14
泰葉隊員は、珍らをたたき起こして『科学捜査部』から『拘置室』へ連行する事にした。
泰葉隊員「さっさと起きろ!!金髪豚野郎!!」
バシバシバシバシバシバシバシ!! ビンタを何発も食らわせた。
珍らはようやく起きた。
泰葉隊員「拘置室に行くぞ!!さっさと歩けノールス(脳留守)野郎!!」
泰葉隊員は珍らの尻を蹴飛ばした。
641
:
名無しさん
:2009/02/11(水) 01:00:36
珍らは泰葉隊員に尻を蹴られ、怒鳴られ罵倒されつつ『拘置室』に連れてこられた。
拘置室の入口には看守部屋と太い鉄格子の扉があり、その奥に監獄の扉が幾つもあった。
泰葉隊員は看守にIDカードを見せ、中に入れるように告げた。
看守は無言でドアを開け、泰葉隊員らと珍らを入れた。
看守は監獄の扉の一つを開けた。
泰葉隊員「お前ら、さっさと入れ。」
珍らは隊員たちに監獄の中に押し込められた。
珍「おい!ちょっと待ってくれよ!」
泰葉隊員「悔やんでももう遅い!そこでじっくり反省するんだな。お前らの愚行をな。」
ガシャン!!監獄の扉が閉められ、鍵か掛けられた。
泰葉隊員らは拘置室を後にした。
642
:
名無しさん
:2009/02/12(木) 01:15:33
珍らは、泰葉隊員らが帰った後も「ここから出してくれ―――――――――っ!!」
などと喚いていたが、看守に「うるさい!!静かにしろ!!」と一喝され、黙り込んでしまった。
当然の事ながら、先の尋問で泰葉隊員にどつき回されて出来たケガの治療もしてもらえなかった。
643
:
名無しさん
:2009/02/12(木) 18:38:11
数日後。
「ハッスル」の招待状を持った泰葉隊員がやって来て、珍どもに向かって言い放った。
泰葉隊員「高田総統がお呼びだ!早く支度せよ!珍どもの力試しに興味があるそうだ」
644
:
名無しさん
:2009/02/13(金) 01:43:33
そして珍らが収監されている監獄の扉の食事の差し入れ口から
珍らのリング用の衣装が5着入れられた。
差し入れられた衣装は『珍服』だったので珍らは喜んで着替えた。
だが、その背中にはおのおの『馬』『鹿』『珍』『走』『団』と刺繍されていた。
珍らは字が読めないので、自分達が馬鹿にされていることに気付かないのであった。
645
:
名無しさん
:2009/02/14(土) 01:27:51
珍らが着替え終わると、監獄の扉が、ギイ、と開いた。
泰葉隊員「着替え終わったようだな。よし、私達について来い。」
珍らは泰葉隊員らに連れられて『拘置室』を出た。
拘置室を出てエレベーターに乗り、1階で降ろされた。
珍らはエレベーターホールから長い通路を歩かされた。
珍「どこに連れてかれるんだ?おれたちは。」
泰葉隊員「本部の講堂だ。」
通路の先に、大きな観音開きの扉があった。
646
:
名無しさん
:2009/02/15(日) 00:56:19
珍らは講堂の入口の観音開きの扉の前に立たされた。珍らの後ろには逃走を防ぐため
数人のタイムパトロール隊員が銃を手に立っていた。
だが、隊員たちの前にいる珍らの珍服の背中の刺繍が
『馬』『鹿』『珍』『走』『団』
と並んでいたため、隊員たちは笑いを押し殺すのに必死だった。
そして、泰葉隊員は扉の横のレバーに手をかけた。
泰葉隊員「お前ら、地獄さ行(え)くだで!!」
小林多喜二の小説『蟹工船』の書き出しの一文を珍らに投げかけ、泰葉隊員はレバーを引いた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ… と音を立てて重々しく扉が開いた。
647
:
名無しさん
:2009/02/16(月) 01:14:14
扉が開き、珍らは講堂の中の様子に驚いた。
講堂の中心にはリングが設営され、その周りに客席が仮設され、少なくとも
数百人のタイムパトロール隊員が座っていた。不測の事態に備え観客席の隊員らは全員
銃を携えており、リングサイドは重武装の精鋭部隊『時空機動隊』が取り囲んでいた。
観客席の中の『ロイヤルボックス』には『タイムパトロール東京本部』のトップである
『高田総統』が座っていた。
泰葉隊員「さあ、さっさと中に入れ金髪ノールス豚野郎共!!」
泰葉隊員と後ろの隊員たちにせかされ、珍5匹はリングへの花道を歩き始めた。
649
:
名無しさん
:2009/02/17(火) 00:59:52
花道を歩く珍らに、観客席の隊員たちから侮蔑に満ちた冷たいまなざしが向けられ
大ブーイングが浴びせられた。しかし、珍らが通り過ぎるとブーイングが大爆笑へと変わっていった。
それは、背中の刺繍の『馬』『鹿』『珍』『走』『団』を見たためであった。
650
:
名無しさん
:2009/02/19(木) 01:20:54
花道を行く珍らは、隊員たちに日本人だけではなく白人や黒人などもいる事に気付いた。
珍「何で日本人だけじゃなく、白人や黒人もいるんだ?」
泰葉隊員「お前らの時代以上に多民族化が進んで、日本人以外でも公職に就く者が出てきたんだよ。
私が生まれた頃は、とっくにそうなってた」
珍「ふ〜ん」
珍らの一匹、『鹿』の刺繍の珍が花道の周りの隊員たちを見て驚いた表情になった。
『鹿』珍「あっ!!あいつは…」
『馬』珍「なんだ?」
『鹿』珍「俺たちをここに連れてきたやつがあそこにいる!!」
他の4匹「なっ…なんだって――――――――――っ!!」
『鹿』珍の指差す方には、珍らを時空間で拘束したパトロール艇『TP−01』の艇長がいた。
『鹿』珍「あいつ、絶対許せねえ!!」
『鹿』珍は、TP−01の艇長に飛びかかろうとした。
651
:
名無しさん
:2009/02/19(木) 01:34:47
『鹿』珍が飛びかかろうとしたその瞬間、泰葉隊員は『鹿』珍の足に自分の足を引っ掛けて
よろめいた『鹿』珍の右手をねじ上げて組み伏せた。と同時に周りから
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ!!という音が聞こえた。
『鹿』珍が気付いて頭をもたげると、大勢の隊員たちに銃口を向けられていた。
泰葉隊員「珍ごときが私らタイムパトロール隊員に逆らうなんざ100億年早いんだよ!!
航時庁時空警察局をなめるな!!」
652
:
名無しさん
:2009/02/20(金) 01:12:26
残りの珍4匹が、『鹿』珍を助けるため駆け寄ろうとしたが
他の隊員たちと『時空機動隊』に阻まれた。
珍4匹「離せよゴルァ―――――ッ!!」
珍らと隊員たちのもみ合いで講堂内は混乱状態になった。
その時、ロイヤルボックスにいる『高田総統』がスッと立ちあがった。
653
:
名無しさん
:2009/02/21(土) 01:45:03
高田総統はマイクを取り、『みんな静まれ―――――――っ!!』と叫んだ。
その瞬間、隊員たちは我に返った。
しかし、5匹の珍らは既に隊員らにボコボコにされていた。
高田「とにかく、連中を私の前に連れて来い」
隊員たちは珍らを高田総統の前に立たせた。
高田「本来なら、お前等を送検するところだが、検察よりお前等の処遇について申し入れがあった」
検察からの申し入れとは…
・珍らを裁判にかけるほど、裁判所も検察もヒマではないこと。
・仮に起訴しても、珍の弁護を引き受ける物好きな弁護士はいないため、裁判自体が出来ない。
・このため、珍らの処遇は『タイムパトロール東京本部』に一任する事にした。
・これらの措置について、珍らには『基本的人権』は無いため法的問題は無く、ましてや『珍権』というものは存在しない。
…というような事を、高田総統は珍らに告げた。
654
:
名無しさん
:2009/02/27(金) 01:09:42
高田「そこで…だ。お前等珍のデータを取るため、この特設リングで
わが『タイムパトロール東京本部』の精鋭達と対戦してもらう。
何しろお前達は貴重なサンプルだからな」
珍らは高田総統の話に青ざめた。しかし、リングの周りは既に時空機動隊をはじめ
数多くの隊員らに囲まれているため、珍らの逃亡は不可能であった。
高田「逃げようとしても、無駄だ」
リングサイドには、TVカメラや各種計測機器が設置され
『科学捜査部』の技師達が入念に装置類のチェックをしていた。
655
:
名無しさん
:2009/02/27(金) 17:02:08
そして、一般家庭に向けて珍vsタイムパトロール東京本部隊員のテレビ中継が始まった。
一般人A「ハッスルにこんなのやるなんて珍しいな。でも高田総統が決めたことだからな…」
一般人Aの子供「お父さん、珍ってなぁに?」
656
:
名無しさん
:2009/03/04(水) 01:37:04
一般人A「珍というのはね、この世界において『害悪』以外の何物でもない連中なんだよ。
うるさいし醜いし。何の役にも立たないし。せいぜい笑いモノにするのが関の山なんだよ」
一般人Aの子供「ふ〜ん」
親子がTVを見ていると、アナウンサーが
「この番組は、ホロヴィジョン対応のTVで立体映像を楽しめます」と告知した。
657
:
名無しさん
:2009/03/15(日) 00:56:59
そして話はこの親子が見ているTV中継の画面に戻る。
高田総統が『ロイヤルボックス』から立ちあがり、マイクを取った。
高田「これより、ファイティングオペラ『ハッスル』の開始を宣言する!!」
うおおおおおおおおお―――――――――――――っ!!
観客席の隊員たちが歓声を上げた。
高田「出でよ!わが『タイムパトロール東京本部』の精鋭達よ!!」
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