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('A`)がミニ四駆をふたたび走らせるようです@避難所

1MINI4WD@名無しさん:2008/10/15(水) 19:26:41 ID:iUXFfNwQ
('A`)スレまとめ
http://minivip.dotpp.net/index.php?%28%27A%60%29%A5%B9%A5%EC%A4%DE%A4%C8%A4%E1

作者さん
◆ItodYKFaCM

352ドクオ二次創作6話 13:2014/04/18(金) 19:57:54 ID:???

(メ´ー`)「ようオワタ。久しぶりだな。皆さんもよくいらっしゃいました、シラネーヨと言います。
     ネーヨと呼んでください」

出てきたのは予想に反して普通の穏やかそうな人だった。ただ、杖をついているのと頬の傷を除けばだが・・・。

(´∀`)「初めまして、モナーというものですモナ」

( ><)「ビロードなんです!」

(-_-)「・・・ヒッキーです」

(=゚ω゚)ノ「ぃょぅなんだょぅ!」

( <●><●>)「ワカッテマスです!」

('(゚∀゚∩「なおるよです!」

( ^ω^)「ブーンと言いますお」

('A`)「ドクオです」

みな順番に自己紹介していく。

353ドクオ二次創作6話 14:2014/04/18(金) 19:59:05 ID:???

(メ´ー`)「ん? 君、ドクオ君といったかい!?」

('A`)「え、あ、はい。僕がドクオです」

ネーヨさんは俺の名を聞いて何かはっとしたようだった。俺の方を見つめてきている。

(メ´ー`)(そうか、この子が・・・)

('A`)「あ、あのー、僕に何か心当たりが・・・」

(メ´ー`)「ああ、いや、すまない。人違いだったようだ。さ、みんな上がってください。コースに案内しましょう」

354ドクオ二次創作6話 15:2014/04/18(金) 20:01:26 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


玄関に通される。武骨な見た目の建物とは裏腹に、庭や家の中は手入れが行き届いていた。
ただ、やはり本来民家ではなかったのか、壁や部屋のデザインは機能性重視といったところで、
無機質さを感じさせるシンプルな造りだった。
玄関には、左手に大きなな戦艦の模型が飾ってあった。手すりや空中線も張ってあり、
塗装も手が込んでいて実に見事な出来栄えだった。
玄関に飾りたくなるのも分かる。

('A`)「すごくよくできた模型ですね」

(´・ω・`)「大和ですか?」

(メ´ー`)「そう、タミヤ模型の1/350さ。ミニ四駆で遊んだころからタミヤフリークでね」

355ドクオ二次創作6話 16:2014/04/18(金) 20:02:57 ID:???

玄関に上がって少し進むと、横のトレーニングルームと思しき部屋から一匹の白猫が出てきた。
その猫をネーヨさんが抱きかかえると、さらに黒猫と立派なタテガミを生やしたグレーの猫がやってきた。

(メ´ー`)「この子たちも紹介しておきます。白いのが雪風。黒いのが時雨。この二匹は雑種です。
     こっちのグレーのはシベリア猫のクズネツォフ」

( ^ω^)「クズネツ・・・?」

(メ´ー`)「くずねつぉふ、だよ。ロシアの航空巡洋艦 アドミラル・クズネツォフからとったんだ。
     雪風と時雨も旧海軍の駆逐艦からとった名前なんだ」

(´・ω・`)「どちらも幸運に恵まれた艦ですね」

玄関の大和と言い猫たちの名前と言い、ネーヨさんはミリタリーマニアなんだろうか?

356ドクオ二次創作6話 17:2014/04/18(金) 20:03:54 ID:???

('A`)「軍艦がお好きなんですね」

(メ´ー`)「ああ、何せ元海上自衛軍なんでね。
     まぁ、と言っても負傷して足を悪くしてからは隠居生活でここに引きこもってる次第だがね。
     一応、トレーニングはやってるんだが」

なるほど、オワタさんが言っていた引きこもりとはそういう事か。この人自体は至極まっとうな人物のようだった。

('A`)「大変な目に合われたんですね」

(メ´ー`)「なに、中東での平和維持活動中にちょっとね。命があっただけでもめっけもんさ・・・」

\(^o^)/「聞いたことが あります。なんでも復興支援の名目で部隊を派遣しておきながら、
     それだけではなく当時新設された水陸両用軍団が非公式に投入さr」

357ドクオ二次創作6話 18:2014/04/18(金) 20:04:52 ID:???

バターンッ!

一番後ろのオワタさんの方を見ていたみんなが大きな音に振り向くと、どうやら廊下に立てかけてあった箒が倒れたらしかった。
だがおかしい、こちら側にいたはずのネーヨさんがいない。

(メ´ー`)「いや、すまない。皆さん遊びに来るというので急いで掃除をしてたんですが、箒を出しっぱなしにしていました」

その声に再び振り向くと、オワタさんのいたあたりにネーヨさんがいて、今度はオワタさんが消えていた。

('A`;)(;^ω^)(;´・ω・`)(´∀`;)('(゚∀゚;∩(いつの間にそちら側に・・・)

('(゚∀゚;∩「あ、あのー、オワタ君は・・・」

(メ´ー`)「オワタくんなら朝から調子が悪いといってトイレに行ったよ」

('A`;)「そ、そうですか・・・」

358ドクオ二次創作6話 19:2014/04/18(金) 20:06:18 ID:???

玄関からまっすぐ廊下を突っ切り、一番奥の部屋に通された。
入り口とは反対側、部屋の一番奥はすべてガラス戸になっていて、大きな部屋全体に光が差し込んで明るかった。
広めの庭と、その向こう側には山が目の前に迫るのどかな風景が広がっている。
その部屋のほぼ右半分いっぱいにJCJCが拡げられていた。さらにその中央には・・・

(´・ω・`)「こ、これはナイアガラですか?」

(メ´ー`)「ああ、腰が重くてなかなか公式レースには行かないものでね、一度行ったときに写真をたくさん撮ってそれを基に作ったんだ。
     手作りだからお恥ずかしい限りさ」

ネーヨさんはそういっているが、JCJCに合わせて作っているため3レーンではあるものの、
それ以外は完璧に公式コースのナイアガラを再現してあるように見えた。
工作自体も丁寧だ。合板で骨組みを作り、それにアクリル板を張り付けてコースを作り上手く強度を出しているようだ。

359ドクオ二次創作6話 20:2014/04/18(金) 20:07:18 ID:???

('A`)「いや、でもすごいですよ。個人でこれだけのものを作れるなんて」

(メ´ー`)「模型工作以外にも趣味がいろいろあるのでね・・・。工作機械もいくつかあるから作ったってだけさ。
     機械は隣の部屋にあるから、よかったら使ってくれ。使い方がわからなかったら教えるよ」

( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( <●><●>)「ワーイ!」

そうやって話しているうちに、子供たちは早速走らせ始めたようだ。
ネーヨさんは猫たちの世話があるとかで少し席を外した。

360ドクオ二次創作6話 21:2014/04/18(金) 20:08:28 ID:???

――――――――――――――――


しばらくするとネーヨさんとオワタさんが戻ってきた。
オワタさんはよほど調子が悪かったのだろう、普段鬱陶しいほど騒がしい人が顔色を無くし一言もしゃべらない。

('A`)「大丈夫ですか?」

( ^o^)
(^o^ )
┗(^o^ )┓
 ┏┗  

と、言うかいつにも増して挙動不審だ。

('A`)「? あの、まだ調子悪いなら我慢せずもう一度トイレに行った方が・・・」

(^o^)!?
\(^o^)/

駄目だこの人・・・

361ドクオ二次創作6話 22:2014/04/18(金) 20:10:30 ID:???

――――――――――――――――


ネーヨさんのコースはなかなかに難易度が高く、その分やりがいのあるコースだった。
やはりナイアガラの攻略は一筋縄ではいかない。いま俺たちはセッティング変更の最中だった。

('∀`)「いやー、ほんとあの時は大騒ぎでしたよ」

( ^ω^)「いつツンの奴が爆発するかとハラハラしましたお」

(メ´ー`)「なるほど、あの子たちいい子供じゃないか」

セッティングしながらネーヨさんと話し込んでいると、何時ぞやのハインとの改造本の話になった。

362ドクオ二次創作6話 23:2014/04/18(金) 20:12:18 ID:???

(メ´ー`)「よし、ちょっくらいいものを貸してあげるか。おーい君たち!」

呼ばれると素直に子供たち4人が集まってきた。

(メ´ー`)「君たち以前、ドクオ君たちに改造本を返してあげたんだってね?」

( ><)「はいなんです! ちょっと残念だったけど、ドクオお兄ちゃんたちの思い出の本なら仕方ないんです!」

(-_-)「思い出は大切だもんね」

(=゚ω゚)ノ「僕たちにも大切なものがあるから解るんだょぅ」

( <●><●>)「でも、もうちょっと読んでいたかったです」

363ドクオ二次創作6話 24:2014/04/18(金) 20:13:26 ID:???

(メ´ー`)「フムン、それはいいことをしたね。よし、おじさんがいいものを見せてあげよう!」

そういってネーヨさんは部屋の一角にある戸棚の前まで子供たちを招き、戸棚の扉を開いた。
そこには何冊ものミニ四駆関連書籍が並べられていた。

(メ´ー`)「好きなだけ読んでいいよ。
     一次ブームのころのはいくつかなくなっちゃったけど、二次ブームの頃のものはソコソコ揃ってるはずだ。
     読みたりなかったら貸してあげてもいいしね」

( ><)「すごい、いっぱいあるんです!」

(-_-)「あ、ぼくこれ読んでみたい」

(=゚ω゚)ノ「僕はこっちだょぅ」

( <●><●>)「本当に借りちゃっていいんですか?」

(メ´ー`)「いいとも。返すのはいつでもいいからね」

(´∀`)「おお、これはすごい。僕もちょっと読ませてもらっていいですかモナ?」

('(゚∀゚∩「この本凄く懐かしいよ!」

子供たちだけでなく大人も大はしゃぎだった。

364ドクオ二次創作6話 25:2014/04/18(金) 20:15:35 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そうこうしているうちに、日が傾き始めた。
あまり長居しても迷惑だろうし、子供たちのことを考えればそろそろ帰らなくてはならない時間だ。
あまり機会のない長いコースを堪能できたうえに、たくさんのミニ四駆書籍まで読めて実に充実した時間だった。

(´・ω・`)「今日はいろいろお世話になりました」

(´∀`)「その上、子供たちに本まで貸してもらって、ありがとうございますモナ。みんな、借りた本は大事にするモナよ!」

( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( <●><●>)「はーい!」

(メ´ー`)「いやぁ、私も久々に賑やかで楽しかったですよ。よかったらまた遊びに来てください」

('A`)「いいんですか? ありがとうございます」

( ^ω^)「そうだお、今度来るときはなにかお土産を持ってくるお!」

(メ´ー`)「お、悪いね。じゃあ何か甘いものを頼むよ。父の遺伝なのか大の甘党でねw」

┗(^o^)

オワタさんは挙動不審こそ収まったものの、結局最後まで殆ど口を開かずにネーヨさんとの別れ際には手を振り続けるだけだった。
ホント、いったい何があったんだろう。

365ドクオ二次創作6話 26:2014/04/18(金) 20:17:50 ID:???

( ^ω^)「ネーヨさんも、一度荒巻模型店に来てくださいお! ミニ四駆関係の商品は充実してますお。
     今日明日は臨時休業中だけど、あさってからは営業するはずですお」

(メ´ー`)「ああ、行かせてもらうよ。あさっては友人の墓参りがあるから無理だけど、近いうちに」

('A`)「ご友人、亡くなったんですか?」

(メ´ー`)「昔ね。ドクオ君も、よかったらあいつの冥福を祈ってやってくれ」

車が出発した直後、後ろを振り向くとどうやらネーヨさんに電話がかかってきたらしかった。
丁度ケータイを取り出し、耳に当てるところだった。
俺の視線に気づいたのか、こちらに目を向けるとニコリと笑って手を振ってくれた。
その時、ネーヨさんはなぜ俺だけに冥福を祈ってくれといったのか少し気になった。

366ドクオ二次創作6話 27:2014/04/18(金) 20:19:17 ID:???

――――――――――――


今日のお客さんたちが乗った車が見えなくなった。
一人暮らしの引きこもり気味で、静かな生活を満喫しているつもりだったが、ああやって大勢で騒ぐのも悪くなかった。

(メ´ー`)「・・・で、どうなんだ?」

彼らを見送る間も、連絡の声に耳を傾ける。

『・・・、・・・・・』

(メ´ー`)「そうか、わかった。I-404の準備をしておいてくれ」

全く、隠居したってのに人使いが荒い。

(メ´ー`)「墓参りは・・・なんとか出来そうかな」

367MINI4WD@名無しさん:2014/04/18(金) 20:25:45 ID:???
ドクオ二次創作6話 今日は荒巻模型店はお休みのようです




と、言うわけで二次創作6話でした
なんか厨二臭い私好み全開のキャラを出しましたが、実は以前VIPに投稿しようとして没にした
えせミリタリー物のキャラのリサイクル(というか流用)だったりします
ドクオにも変なキャラ付しちゃってますが、それもそのえせミリタリー物の設定を引っ張ってたり・・・

368153&176:2014/04/18(金) 20:47:26 ID:???
次は明日か明後日あたりに投下します
7話は5話と6話の続編になります

369ドクオ二次創作6話 おまけ:2014/04/18(金) 21:38:17 ID:???

トレーニングルーム・・・・・・の地下

(メ´ー`)「昔、口は災いのもとだと教えてあげたよね?」

(((^o^)))

(メ´ー`)「噂の域を出ないとはいえ、あの作戦のことを無暗に言いふらされるのは困るんだよね?」

((((((^o^))))))

(メ´ー`)「もうこれ以上余計なことは言わないって約束できるかい?
     でなけりゃあれに乗る? それともこっちのにぶら下がってみる? いやそれともあそこに上ってみるかい?」

(((((((^o^)))))))ガクガクコクコク

370MINI4WD@名無しさん:2014/04/18(金) 22:33:27 ID:???
乙です

371153&176:2014/04/20(日) 16:21:13 ID:???
んじゃ7話行きます

372ドクオ二次創作7話 1:2014/04/20(日) 16:22:33 ID:???

ξ゚⊿゚)ξ「このプラモデルはあっちに持って行ってちょうだい。この箱はそっちに・・・」

今日は荒巻模型店内の整理だ。
一昨日、古い棚の一つが壊れてしまい、今日は製品の整理もかねて棚を新調し、ついでにコースのスペースを広げて
先日の公式大会でツンさんが入手したJCJCを有効活用するんだそうだ。

('A`)「よ、っと。あ、意外と軽いな」

( `ω´)「ふぬぉぉぉ〜、これ以外と重いお、いったい何が入ってるんだお」

かくいう俺も、普段この店には世話になっているし、ホームサーキットが大きくなるのは走り甲斐があって嬉しいので
手伝わせてもらっていた。

373ドクオ二次創作7話 2:2014/04/20(日) 16:23:55 ID:???

('(゚∀゚∩「新しい棚の封切るよ!」

\(^o^)/「組立用の 工具もあります」(←調子を取り戻した)

( ´_ゝ`)「ふーん、これが壊れた棚かぁ。んでこの足が折れた、と」

(´<_` )「兄者、無暗に突っついてると倒れてくるぞ」

流石兄弟も今日は手伝いに来ていた。
ビロード君たちも手伝うといっていたのだが、人数はこれで足りているうえに、壊れかけの大きな棚の撤去を子供たちに
手伝わせるのは危険ということで、今日は遠慮してもらった。

374ドクオ二次創作7話 3:2014/04/20(日) 16:24:49 ID:???

と・・・

ぐらぁ

(;´_ゝ`)「あっ、あっ〜〜〜〜〜〜〜!」

案の定というか、傾いていた棚がかがみこんでいた兄者さんの方に傾いてきた。

(#`_ゝ´)「ふぬおっ!」

それを何とか受け止める兄者さん。しかし・・・

(;`_ゝ´)「ど、どうだ! この兄者ぱわー」

(´<_` )「兄者、顔面汗だくで膝ガクガクさせながら言っても説得力無いぞ」

(;´_ゝ`)「れ、冷静に分析してないでたちけて・・・」

375ドクオ二次創作7話 4:2014/04/20(日) 16:26:07 ID:???

大方商品をどけたと言っても木製のソコソコ大きな棚だ、運動不足気味で体力のない兄者さん一人で押し返すのは無理だろう。
弟者さんとブーンで救出ついでに、破損した棚は表に運び出された。
さらに、一回り小さい同じような古い棚も一つ、撤去した。

('(゚∀゚∩「じゃあ新しい棚を組み立てようか!」

('A`)「今度のは全部金属製なんですね」

ξ゚⊿゚)ξ「こっちの方が頑丈で背が高い分、コンパクトで商品もたくさん置けるわ。
     その分スペースが空くからコースも広げやすくなるしね」

376ドクオ二次創作7話 5:2014/04/20(日) 16:27:18 ID:???

さっそく古い棚をどけたスペースで組み立て始める。
部品をネジ止めしていくだけなので、ミニ四駆より簡単だろう。
同じサイズの金属製の棚が二つ、完成した。

/,'3「棚の高さが増した分、耐震補強もしておかんとのぅ。これを使ってくれ」

\(^o^)/「合点 承知の助www」

荒巻さんから手渡されたエルボー金具で柱と壁に新しい棚を固定して、設置が完了した。

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあどけた商品をこっちに持ってきて。置く場所は指示するわ」

あちらこちらに避けていた商品をツンさんの指示に従って、みんなで棚に陳列していく。

377ドクオ二次創作7話 6:2014/04/20(日) 16:28:05 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ξ゚⊿゚)ξ「あ、その商品はもう少し右に・・・そうね、こんなものかしら」

人数が人数なので、30分ほどで陳列作業は終了した。

ξ゚⊿゚)ξ「さ、商品の整理は終わったからコースの拡張をしましょ。こっち側のカーブを外してくれる?」

( ´_ゝ`)「まってました!」

\(^o^)/「イェーイ!」

378ドクオ二次創作7話 7:2014/04/20(日) 16:29:03 ID:???

( ^ω^)「どんなレイアウトにするんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「8の字にしようと思ってるの。コース1セット足すくらいじゃあまり複雑なレイアウトにはできないし、
     かと言ってオーバル型をそのまま広げるのは芸がないしね」

('(゚∀゚∩「でもそれだとTTセクションがいるんじゃないかい?」

ξ゚⊿゚)ξ「その点は大丈夫です。倉庫を整理してたら昔仕入れたグレーのTTセクションが出てきたから、それを使います」

そういうとツンさんは古びたダンボール箱を持ってきた。
開けてみると、箱の見た目とは裏腹に中身はきれいな新品だった。

379MINI4WD@名無しさん:2014/04/20(日) 16:31:03 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


新品のJCJCとTTを古いコースに組み入れていく。そして・・・

('A`)「出来たね」

(´・ω・`)「いい感じゃない」

( ^ω^)「棚をどけたとは言えちょっとギリギリだったお」

ξ゚⊿゚)ξ「狭い店で悪うござんしたね。まぁ、こんなものでしょ」

広げたスペースを目いっぱい使った8の字コースが完成した。

380ドクオ二次創作7話 9:2014/04/20(日) 16:32:09 ID:???

( ^ω^)「でも、TTのコースアウト対策はどうするんだお?
     TTの直後にストレートがないレイアウトだとコースアウトしやすいお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね、それはそのうち防護用のネットをマシンが飛び出すあたりに張って対策しましょう。
     しばらくは空いた段ボール箱で衝立を作って置いておくわ」

('A`)「じゃあ、今日はこんなものかな」

/,'3「そうじゃの、今日はみんなお疲れ様じゃった。最後に茶を飲んで行ってくれ」

('(゚∀゚∩「ありがとうございます」

\(^o^)/「いただきます」

( ´_ゝ`)「アチ、アチチ」

(´<_`;)「兄者、行儀が悪い・・・」

最後に荒巻さんが出してくれた熱い日本茶と茶菓子で一服して、その日は解散した。
今日は荷物をいろいろ移動させなければならなかったので、みんなミニ四駆は持ってこなかったのだ。
早く走らせたい気持ちはあったが、どうせ明日になれば店が開いている限りまたいつでも走らせられる。
それに、楽しみは後にとっておくほうがいいだろう。

381ドクオ二次創作7話 10:2014/04/20(日) 16:33:11 ID:???

――――――翌日――――――


せっかく荒巻のコースを拡張した初めての営業日だというのに、午前中は本降りの雨だった。
ただ、天気予報によれば雨は午前中が中心で、昼過ぎにはすっきり晴れるという。なら安心だ。
講義中、窓から雨の降る空を眺めていると、ふとネーヨさんのことを思い出した。

('A`)「そう言えば墓参りって言ってたなぁ」

亡くなったというネーヨさんの友人が、いったいどんな人だったかはわからない。
だが、なんとなくではあるが、何故かその人のために祈りたい気持ちがあった。

382ドクオ二次創作7話 11:2014/04/20(日) 16:34:22 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・

大学の講義が終わるころに雨ははすっかりやみ、雲間からきれいな青空が覗いていた。
さて、いったん部屋に戻ってさっそく新しいコースにエンペラーを走らせに行こう。
新品のコースを走れる機会なんて滅多にない。今からすごくワクワクしていた。



――――――荒巻模型店ではコースを拡張するようです 完――――――

383ドクオ二次創作7話 おまけ1:2014/04/20(日) 16:35:48 ID:???

――――――その日の午前中、杖を突いた男が一人、とある山の中腹にある墓地に墓参りに訪れていた。


――――――――――――


「昨日まで晴れてたってのにな。全く、自分の雨男っぷりが相変わらずで辟易するぜ。
・・・それとも、これはお前さんの涙雨かい?」

墓地の外れにある、ヤツの墓の前でつぶやく。
花を供え、土産の酒瓶を置く。
だがこんな雨じゃ、線香の一つも供えられない。

384ドクオ二次創作7話 おまけ2:2014/04/20(日) 16:36:48 ID:???

「一昨日お前さんの息子に会ったよ。いい友人たちに囲まれているようだ。
今頃、お前さんの冥福を祈ってくれてるだろうよ。・・・けどなぁ」

あの時の判断に軍人としての後悔はない。だが、一人の人間に立ち返るとどうしても引っかかるのだ。
それに・・・

(けどなぁ、歯がゆいなぁ、非公式の秘匿任務だったとはいえお前さんの息子はおろか、
カミさんにまで何も教えてやれないのは・・・)

385ドクオ二次創作7話 おまけ3:2014/04/20(日) 16:37:58 ID:???

非公式の任務で死んだのだ。戦死は認められるはずもなく、ヤツは行方不明者扱いだ。遺族年金すら支払われなかった。
当然、オレ個人の支援どころかこちらからの接触も禁じられた。
なんとかこの墓だけは仲間内で建て、共同墓所に名前もなく葬られるはずだったアイツの遺骨を入れてやったものの、
名前など入れられるはずもなくただ小さく「戦友 ここに眠る」とだけ彫られた寂しい造りだった。

墓地を後にする。

ピルルルルル・・・

その時、携帯端末が着信を知らせた。

「俺だ」

『大佐、どうやらやはりお越し頂かないといけないようです』

「そうか。準備はできているな」

『はっ、I-404出港準備完了しております』

386153&176:2014/04/20(日) 16:41:23 ID:???
今回は5話と6話の複線回収回でした
そして謎の複線が増えてる・・・w

これは次に書こうと予定している('A`)二次創作への複線です(ちなみにスピンオフの方)
では書くかどうかわからない次回作の予告をどうぞw

387153&176:2014/04/20(日) 16:44:57 ID:???

('A`)「Vipperストーン?」


川 ゚ -゚)「お前たちのは必殺技とは言わんよ・・・。コブラ―!!!(←技名)」


(´∀`)「GPチップはもともとVIPシステムの中枢部品として開発していた超集積回路の一種だったモナ」


<ヽ`д´>「ボルゾイスクールの後ろにいるのはおそらく・・・」


(;^ω^)「フサギコ!? お前、改心したはずじゃ・・・」


(,,^Д^)「ギコハハハ、もうお前らの知っているフサギコではないわ!」


ξ゚⊿゚)ξ「アンタたちじゃ頼りないのよ! もう、見てられないわ!」


(メ´ー`)「君たちがモナー博士の言っていたレーサーだね? さぁ、こちらに来たまえ、船を用意してある」


/,'3「ふぉっふぉ、ワシもまだまだじゃなぁモナー君、また研究がしたくなったわい」


ミニ四レーサー('A`)のようです 二次創作 Vipperストーン編 20XX年開始予定!

388MINI4WD@名無しさん:2014/04/20(日) 21:39:55 ID:???
乙です

389MINI4WD@名無しさん:2014/06/15(日) 18:15:04 ID:???
乙です、読みごたえありました。

ミニ四駆走らせたいけど大会行く時間が無くて悔しい・・

せっかくエアロアバンテ買ったのに素組になりそう

390MINI4WD@名無しさん:2014/06/27(金) 20:52:56 ID:???
新作お持ちしてます

391MINI4WD@名無しさん:2014/07/29(火) 23:53:35 ID:???
新作待ち

392MINI4WD@名無しさん:2014/10/18(土) 23:57:20 ID:???
新作待ってます

393MINI4WD@名無しさん:2014/11/02(日) 18:25:16 ID:???
新作待ってるよ

394MINI4WD@名無しさん:2015/01/20(火) 20:06:20 ID:???
新作待ってます

395MINI4WD@名無しさん:2015/01/28(水) 17:49:32 ID:???
新作お待ちしてます

396MINI4WD@名無しさん:2015/02/13(金) 00:32:29 ID:???
そろそろ次スレを・・・

397MINI4WD@名無しさん:2015/02/14(土) 02:21:28 ID:???
とりあえず次スレhttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/auto/4851/1423847928/

398 ◆ItodYKFaCM:2015/04/24(金) 22:48:24 ID:???
放置して申し訳ないです……。
仕事が忙しすぎて、もうここ数年ミニ四駆に触ってません。

399MINI4WD@名無しさん:2018/04/07(土) 23:59:46 ID:???


400MINI4WD@名無しさん:2018/04/08(日) 00:00:20 ID:???
10周年

401MINI4WD@名無しさん:2018/04/29(日) 09:47:06 ID:???
復活待ってます


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