[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
『プリキュアシリーズ』ファンの集い!2
511
:
猫塚
◆GKWyxD2gYE
:2022/01/01(土) 08:37:59
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
深夜、ハート展望台のバルコニーの一角で、青く透き通った立方体の群れがフワッとバラけ、小さな虚空の出口を生じさせた。中から出てきたのはツナグ。
昼間の歓迎会を思い出して微笑む。
(楽しかったなぁ、うふふ)
背中からリュックを下ろし、星明りを頼りに中身を取り出して、バルコニーの隅に丁寧に並べていく。
形の綺麗な葉っぱや色々な種類の貝殻、そして今日、日が暮れる前に海岸で拾ってきたツヤツヤした石。どれもツナグが宝物にしたくなるようなものばかり。
素敵な歓迎会を開いてくれたのどかたちへのお礼のつもりだった。
(気付いてくれるかな……。よろこんでくれるといいな)
再びここを訪れたのどかたちが、これらの品を手にして笑顔になってくれているのを想像すると、ツナグの表情にもまた、幸せそうな笑みが広がっていった。
のどか。ちゆ。ひなた。アスミ。ラビリン。ペギタン。ニャトラン。ラテ。そしてミナ。
みんなとの一つ一つの思い出を噛み締めながら、誰もいないバルコニーを見渡した。
自然と両目から涙があふれてきて、視界がぼやける。
「本当に ―― うッ」
一瞬、声を詰まらせてから、感謝の言葉を喉からしぼりだした。
「本当に…ありがとう」
涙をぬぐって立ち去ろうとしたツナグが、一歩だけ踏み出して足をとめた。もっとここにいたいという感情に、どうしても心が引っ張られてしまう。
あともう少しだけ。
念のため、この街を早めに去ることにしたが、時間的な余裕はまだ十分にあるはずだ。
(そうだ、せっかくだから掃除していこう)
リュックから古布(ふるぎれ)を出して、バルコニーの壁をごしごしこする。
ちょっとでもキレイにして、みんなによろこんでもらいたかった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板