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『劇場版プリキュア』を楽しもう!

183makiray:2020/12/28(月) 22:57:23
Messenger of Light (9/12)
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「お邪魔します!!」
 雪城ほのかと九条ひかりは、美墨なぎさの部屋に飛び込んだ。彼女たちが今行けるところで一番、高いのがそこだった。
「誰もいないから。早く!」
 サッシを全開にする。
「すこやか市ってどっち?」
 地図で照らし合わせて、ほのかが指さした。
 そちらに向けてミラクルライトを振る。
「あゆみ、頼んだよ!」

「天文台、開けてもらったから」
「え、いいの?」
「急ごう」
 舞は珍しく父に無理な頼みごとをした。理由は、なぎさたちと同じ。彼女たちがすぐに行ける場所で遮る物がないところがそこだった。
 霧生薫・満とともに、すこやか市の方角に向けてミラクルライトを振る。
「お願い、あたしたちの光を届けて!」

「間に合わないわね」
 水無月かれんは何度も時計を見た。
 週末の幹線道路は混雑していた。渋滞とまではいかないが、正午までにすこやか市に着くのは無理なようだった。坂本が、申し訳ありません、と言う。
「気にしないで」
 秋元こまちはミラクルライトを握りしめた。
 春日野うららがミラクルライトを握って目を閉じる。夏木りんが続いて祈る。美々野くるみは、せめてもと車の窓を開けた。
 見知らぬプリキュアに呼びかける。私たちは、あなたの味方、友人なのだ、と。
 のぞみの手の中のミラクルライトの光が強まった。

「学校の屋上に行こう!」
 桃園ラブからの提案を受けると、蒼乃美希は鳥越学園、山吹祈里は白詰草女子学院へと走った。待ち合わせしている余裕はなかった。
 ラブと東せつなは屋上に飛び出すと、さらに管理施設の上へ登る。
「精一杯、頑張りましょう!」
「受け取って、あたしたちの光!」

「中からぁ?」
 来海えりかが、ゆりの提案に大声を上げた。
「この植物園の窓全てをミラクルライトの光で満たすのよ」
「そうか、ミラクルライトだけの光より大きくなる」
 明堂院いつきが力強くうなづいた。
「おばあちゃんもお願いします!」
 花咲つぼみがミラクルライトを掲げた。
「私たちの心の花は絶対に枯れません!」

「揃ったけど…」
 北条響が事情を把握できない様子で言った。
 ミラクルライトの光を届けたい、と相談してみると、調辺音吉は四人を「調べの館」に集めた。館の中に流れている水路が使えると言う。
「心配するな、水と光は相性がいい。
 おぬしらの友達にも水のプリキュアがおるじゃろう」
「すこやか市は海辺の町だって聞いたわ」
 南野奏が言う。調辺アコはうなづくと自分のミラクルライトを水路にかざした。黒川エレンのライトの光がそれに重なる。
「あたしたちのハーモニー、響かせよう!」

「プリキュア スマイル・チャージ!」
 みゆきたちはふしぎ図書館に集まると変身した。ここなら人目を気にする必要はない。プリキュアになれば光の力を最大限に発揮できるはずだ。
「あゆみちゃんならきっとやってくれるよ」
「うちらはうちらのできることをやる」
「私たちだってヒーローなんだから」
「直球勝負だよ!」
「これが私たちの道です!」


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