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『劇場版プリキュア』を楽しもう!
125
:
makiray
:2017/11/02(木) 21:34:47
きらら星またたく (3/3)
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「そんなすぐ帰っちゃうの?」
「学校、そんなに長く休めないし」
「そっか」
きららは笑っていたが、瞳の奥に寂しさが見えた。
「冬休みにでもまた――」
「ノーブル学園の近くに店、出せるかな」
「出せると思う…けど」
「はるはるとみなみんにさっきのミルフィーユ、食べさせてあげてよ」
「きらら」
「あたしがいなくなってすっごい寂しいらしいからさぁ。ちょっとはまぎれるんじゃないの?」
「…。
それは保証するわ」
「よろしく」
寂しいのは自分も同じだろうに、自分の事より、友達の方が先。
同じなのだな。
シエルは、自分を支えてくれる いちかたちのことを思った。
隠し事も一つなくなり、シエルときららの間もさらに近くなった。駆け出し仲間であり、プリキュア仲間であり。
「ね、日持ちのするスイーツなら日本から――」
「あぁ、久しぶりにマーブルドーナツ食べたいなぁ。シエル、日本から送ってくれない?」
「絶対にいや」
きららは、まぁまぁ、とシエルの肩をたたいて笑った。
「しばらくは、パリの No.2 のスイーツで我慢するよ」
「今頃おだてたって」
「どこが No.1 かなんて言ってないよ」
「…!」
そのやりとりを見ていた あおいが肩をすくめた。
「どこで入ったらいいかわかんないよ、あのふたり」
「でも素敵だよね」
「いい関係だと思います」
いちかの言葉に言葉にひまりが頷いた。
「こっちにも似た感じの人がいるけど」
「誰のことかしら」
あきらが苦笑する。
「ね、写真撮ろう。
ミルフィーユと一緒に、はるかちゃんたちに届けよう!」
いちかがカメラを取り出した。
きららが、写真は事務所通してほしいなぁ、と言ったが、もう誰も戸惑わない。気にしなくていい関係がまた一つ出来上がった。
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