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千鶴ちゃんの一日【ギャグですw】

1斎藤 一Λ:2011/01/19(水) 12:45:21 ID:eik9YyUc
新撰組の壬生屯所・・・

意気揚々と鼻歌交じりで洗濯物を干している千鶴ちゃんの姿があった・・・

巡察に同行する事を許されてから、早や一週間・・・

その間に池田屋事件に巻き込まれたりしながらも、逞しく生きる彼女であるw

「洗濯物終わり〜♪」

何故、意気揚々なのかって?

今日は三番隊、斎藤さんの巡察に同行する予定なのだが、その帰りの道に、美味しいあんみつ屋さんがあるらしいw

巡察は遊びじゃないんだってばw

「そろそろ巡察に出るぞ?」

部屋に戻る途中で、斎藤さんの声が掛った。

さあ巡察である。

「今日こそ父様の手掛かりを・・・(それと美味しいあんみつ)」

そう思いながら三番隊に同道して屯所を出た瞬間であった・・・

「やあ千鶴。元気だったか?」

咄嗟の声に千鶴ちゃんが振り向くと、そこには呑気に笑う網道の姿が・・・

おっさん、あんた行方不明じゃなかったのかい!

「と・・父さま!!」

驚く千鶴ちゃん。

そりゃ無理も無い。京都中を探し回って見つからなかった父親が、あっさりそこにいるんだからw

「網道さん!あんた生きて・・・」

「あ、こりゃどうも斎藤さん。娘がお世話になっております」

斎藤さんの言葉を遮り、ペコリとお辞儀をする網道さん。

「あ、ご丁寧にどうも・・・」

釣られてお辞儀をしてしまう斎藤さん。

ちょっと違うんじゃない!?

肝心の千鶴ちゃんと言えば、口をパクパクさせて驚いている。

16<士道不覚悟により粛清>:<士道不覚悟により粛清>
<士道不覚悟により粛清>

17斎藤 一Λ:2013/02/04(月) 21:47:18 ID:W/b277/w

「ここがそのお店ね・・・?」

1時間後、ブティックの前に立つ千鶴ちゃんの姿があった。

完璧な女装(?)で、どこから見ても女の子であるw(女装ではないが、やはりスルーの方向でw)

「きゃ〜買っちゃった♪」

「すごかったね」

店の中からは、買い物を終えた京娘が、ニコニコ笑いながら出てきた。

かなり人気のお店らしい。

幕末の京都にブティックがあったとの記述は、どの歴史書にも載っていないが、現実にあるんだから、たぶん記載漏れだろうw

「こ、こんにちは・・・」

恐る恐る入ってみた千鶴ちゃんであったが・・・

「きゃ〜可愛い♪」

やはり女の子である。

あっという間に洋服に目を奪われてしまったw

任務なんだから、忘れちゃダメだってばw

「っと・・・任務を忘れちゃダメだよね」

ナレーションの声が聞こえたかは定かではないが、思い出したようだw

「店員に長州訛りの人は・・・いないかな?」

そうそう、その調子で頑張らないと。

「怪しい浪人の出入りは・・・?」

と、注意深く観察していた千鶴ちゃんであったが・・・・・・

「やだ、このリボン可愛い〜♪ え?この服、スケスケ・・・」

何だかんだ言っても、やはり女の子である。

次第に洋服に心が・・・

任務忘れちゃダメだってばw

「えっと・・これが5分で・・・こっちが1両・・・あれが・・・」

あ〜もう計算まで始めちゃってるw

「全部で三両・・・足りない・・・えっと・・どれを・・・」

だから任務なんだってば・・・あ、聞いてないw

その時、周りがざわめきだした。

どうやらカリスマ店員の登場らしいw

18<士道不覚悟により粛清>:<士道不覚悟により粛清>
<士道不覚悟により粛清>

19斎藤 一Λ:2013/05/31(金) 18:09:21 ID:twKdtKVQ

「きゃ〜・・・様よ」

「いつ見ても凛々しい〜♪」

店の奥から出てきた店員に、京娘の心はすっかり動かされてるw

で、千鶴ちゃんは・・・?

「えっと・・・これは決まりだし・・こっちをやめると・・・」

あ〜まだ計算してるよ、この人w

「お客様、何かお悩みでしょうか?」

そんな千鶴ちゃんに、カリスマ店員が話しかけてきた。

ふと顔を上げる千鶴ちゃんだが・・・・・・

「えっと、これ・・・え?鏡??」

そう、見上げた「そこ」には、自分と全く同じ顔が・・・

「げ!千鶴・・・・・・」

「え!?・・・薫・・・・」

鏡と見間違うのも無理はないw

現れたのは千鶴ちゃんの双子の兄、南雲 薫ちゃん(女装バージョン)だww

てことは・・この店は土佐藩の・・・・

「な・・何で千鶴がここにいるんだよ?」

小声で囁く薫ちゃん。

「はは〜ん・・薫がいるってことは、ここは土佐藩の・・・むぐ!」

慌てて千鶴ちゃんの口を塞ぐと・・・

「皆様、少々失礼いたしますね」

ニコリと笑って挨拶すると、そのまま千鶴ちゃんを店の奥へと連れて行ったしまったw

そりゃ聞かれたくない話だよねw

20斎藤 一Λ:2013/11/09(土) 20:19:28 ID:RYMiRaVE

「いくら妹だからといって、ここの事喋ったら・・・」

店の奥で凄む薫ちゃんだが・・・

「ふぅ〜ん・・やっぱ知られたくないんだ?」

あれ?千鶴ちゃんは意外とあっさりしてる・・・何で??

「当たり前だ!喋ったら殺す!」

こ・・怖いよ薫ちゃん・・・・

あれ?千鶴ちゃんはまだ余裕の表情なんだけど・・・・???

「ふぅ〜ん・・・へぇ・・喋られると困るんだ。へぇ〜」

不敵な(ある意味不気味なw)笑みを浮かべる千鶴ちゃん・・・

なんだかこっちのほうが怖い・・・

「な・・何考えてんだ!いいか?喋ったら・・・」

「じゃあ、これ全部で2両にマケてくれる?」

さっきまで品定めをしていた洋服を見せる千鶴ちゃん。

これって?w

「えっと・・これが1両で・・こっちが・・・」

悲しき店員の性だろうかw

計算を始めてしまう薫ちゃんであるw

「おい!これ全部で3両5分じゃないか!いくら何でも・・・」

睨みつける薫ちゃんだが・・・

「ふぅ〜ん・・マケてくれないんだ・・・?ふ〜ん・・・」

ますます不敵な笑みを浮かべる千鶴ちゃん・・・

こ・・怖い・・・w

「当たり前だろ!どこの世界に半額近くまでマケる店があるんだよ!?」

「でもマケてくれるんでしょ?」

ニコニコ笑いながら迫る千鶴ちゃん・・・

この笑顔って、絶対に裏があるでしょ?w

「テメエ!何考えて・・・」

「私が喋るとまずいんだよね?マケてくれる?」

おいおいwそれって裏取引じゃあ・・・・w

「こ・・この・・・・」

言葉を失っていく薫ちゃんw

「マ・ケ・て・くれるよね?」

最後通告とばかりに、薫ちゃんの顔を覗き込む千鶴ちゃんw

女の子って、やっぱ魔物だよねw

「くっ・・・」

項垂れる薫ちゃんw

この勝負、千鶴ちゃんの勝ちだw

そして半時後・・・

洋服の詰まった袋を抱え、ニコニコしながらブティックを出てくる千鶴ちゃんの姿があったw

そして・・・

「あのお店は長州藩とは何の関係もないお店でした」

と、ニコニコと報告する千鶴ちゃんであった・・・

それでいいの!?

ま・・嘘はついてないんだけどねw

「ルンルン♪」

その夜・・姿見の前で、洋服を着てニコニコする千鶴ちゃんの姿があったw


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