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美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw

1美琴大好き:2011/07/30(土) 02:30:17 ID:qOoEjA7U
美琴板発信のSSも乙なものかと

522美琴大好き:2011/12/29(木) 14:22:36 ID:VxNVY1tk
乙!!みこっちゃんぱねえwww
次回が最終回かな

523美琴大好き:2011/12/29(木) 19:50:54 ID:eJYYaIB6
乙です
続きを楽しみにしています

524美琴大好き:2011/12/30(金) 01:58:23 ID:TRRsizQY
年内完結か…ここも寂しくなるな
最後まで応援してるんだよ!

525美琴大好き:2011/12/30(金) 23:28:21 ID:pRjnu6YU
ジャッジメント支部


固法「黙っていても有利にはならないわよ?」


洪庵「…………」


初春「そ、そうですよ!洪庵さん、あなたが、御坂さんのスポーツドリンクに『サイコダウナー』を入れたことと、
スキルアウト達を使って襲わせようとしたことはもう分かっているんです!」


固法「そのとおりだわ。今からでも遅くはない……ちゃんと自分の犯した罪を認めて、反省すれば、あなたなら…」


黒子「…………」


洪庵「…………」

526美琴大好き:2011/12/30(金) 23:29:55 ID:pRjnu6YU
洪庵「ふ……ふふ……」


初春「………?」


洪庵「あはははははははは!!!あーーもう、参ったわねえ、分かった、分かったわよ。」
あーーそうよ、確かに私があの御坂美琴のレベルを下げ、スキルアウト達に命令をして
御坂美琴を襲うようにしむけた……これで満足かしらあ??ははは……」


固法「それじゃ、認めるのね…?自分の犯した罪を…」


洪庵「ええ、認めますとも…!けど、犯した罪、だなんて大げさよねえ?だって、御坂美琴の奴、結局無傷でしかも今はレベル5なんでしょお?私がやったことで何の被害も及んでないわけだから…
…こんな風に、3人のジャッジメントに囲まれて取り調べを受けるほどのことはないんじゃないかしらあねえ??」


初春「んな……!な、何を言ってるんですか、あなたは!!自分がどれだけのことをしたか、分かっていないんですか?」

527美琴大好き:2011/12/30(金) 23:32:27 ID:pRjnu6YU
洪庵「べっつにぃ?分かってるわよ??……けど、ホント御坂美琴の奴、参っちゃうわよねえ……まさかこの数日の間で元の能力を取り戻すだなんて…
…『あの薬』を初めて他人に使った時のようには、いかなかったわぁ…

ほんと、やっぱ天下のレベル5様は違うわね!あはは…」


固法「…その言い方、あの薬を他人に使ったのは、今回が初めてじゃない、ってことかしら?」


洪庵「えーー、さーあ、どーかしらねえ??」


初春「な、なんなんですか、さっきから!!あれだけのことをしといて、どうしてさっきから
そんなに笑っていられるんですか!!いい加減に……」


洪庵「あーーーあーーー!!さっきからそろいもそろってうっとおしいわねえ、御坂美琴のミーハーどもがさああ!
でもまあ、仕方ないかあ!大好きな御坂美琴を落としめようとした犯人が捕まったんですもの!!
きっちり取り調べして、御坂美琴に褒めてもらいたいものねえ!」


初春「何を言ってるんですか、あなたは!!今はそんなこと話しているんじゃあ…」


洪庵「うるっさいわねえ!!要はあんたは私にこう言って『負け』を認めて欲しいわけだ!
『たった数日間でレベル1からレベル5に返り咲くなんて、さすがは『超電磁砲』……!
さすがは学園都市に7人しかいないレベル5に一人……素養あふれるレベル5様は違いますね』ってさあ!!

御坂美琴信者のアンタ達は私がこう言えば気がすむわけでしょうが!!ええ!!」」


初春「………んな…!」


初春「(こ、固法先輩……この人……これだけのことをしといて…!!)」


固法「(ええ……全然反省の色がないようね……さて……どうしたものかしらね…)


黒子「(………………)」

528美琴大好き:2011/12/30(金) 23:36:05 ID:pRjnu6YU
黒子「さすがは『御坂美琴』、なんですの」ぼそっ


初春「………え?」


固法「……白井さん?」


洪庵「はああ!?何言ってんのよアンタは……一体どういう…」


黒子「………そんな言い回しをしてお姉さまを、

貴方の言う『素養』あふれる他のレベル5 『ごとき』、と同列に扱うのはやめていただきたいと、そう言っているんですのよ。

あなたが『負け』を認めるというのであれば……

さすがは『御坂美琴』である、と、そう訂正いただけますの?」


初春「白井さん……」


洪庵「……………、」

529美琴大好き:2011/12/31(土) 00:04:53 ID:pRjnu6YU
固法「……、よしなさい白井さん。今は個人的な感情をぶつける場所では……」


洪庵「は!!あー、そっかそっか……流石は白井黒子……やっぱ生粋の『御坂美琴信者』は言うことが違うわねええ!!
あーー、確かに、御坂美琴『ごとき』を、他のレベル5と同等に扱うなんて、私が間違ってたわ!!」


そうねえ……知らないようだから、白井さん!?おもしろい話を教えてあげるわ!!ふふふ…」


黒子「…………」


洪庵「…白井さん…、御坂美琴の奴が元々レベル1だったのはあなたも知っているでしょお?
他のレベル5達は、能力開発を受けた段階からすでに高い能力値を秘めていたのにもかかわず…
…御坂美琴の奴はレベル1だったのよ!!素養のかけらも何もない、レベル1に過ぎなかったんだから!!

そう、『超電磁砲』なんて、そんな勘違い野郎が、何かの間違いを起こしてレベル5にまで到達したにすぎないのよ!!」


洪庵「だから、御坂美琴は一部の研究者の間ではこう呼ばれてる……成りあがりの……偽物のレベル5、ってさあ!!」


初春「(この人……!前に木山先生が話していた話を……)」


黒子「…………」ぎり……


(拳を強く握りしめる黒子)

530美琴大好き:2011/12/31(土) 00:09:58 ID:pRjnu6YU
黒子「…スポーツドリンクに薬を入れたのは……外部の人間による……無差別な犯行であったと……
…お姉さまには………そう伝えることにするんですの……」


洪庵「ええ、なんですって?よく聞えなかったけど??……まあ、それはそうと

確かにそんな御坂美琴のことを他のレベル5と一緒にしたら、他のレベル5に失礼よねえ!!
なんたって、御坂美琴は、かつてレベル1だった偽物のレベル5!!『素養』の何もない、ゴミクズ女なんだか……」

ばきぃ!!


洪庵「がはあっ!!」


洪庵の顔面を思い切り殴り飛ばす黒子

531美琴大好き:2011/12/31(土) 00:18:47 ID:pRjnu6YU
黒子「はあ…はあ…!!」


初春「し、白井さん!!!」


固法「や、やめなさい白井さん!!
取り調べ中の犯人に手を挙げるだなんて…、自分が何をしているのかわかっているの!?」


洪庵「て、てめえ!!!何しやがるのよおお!!!こんなことをしてただで済むとおもって……!!??」


黒子「ふざけるんじゃないんですの!!!
さっきから偽物がなんだの!!素養がなんだの!!
ワタクシは今そんな話をしているんではないんですの!!!」


洪庵「……んな…!!」


黒子「貴方は今回の事件で、『超電磁砲』に負けたわけでも、『レベル5』に負けたわけでもない!!

御坂美琴という一人の人間が持つ、『心』の強さに完膚なきまでに敗北したんですの!!
それをとっとと認めろと、そう言ってるんですのよ、洪庵博巳!!」


洪庵「…………!!」

532美琴大好き:2011/12/31(土) 00:35:24 ID:pRjnu6YU
黒子「貴方にももう分かっているはずですわ……自分がお姉さまと何が劣っているのか……

そう……本当に、劣っているのは『素養』でも『レベル』でもない……人間が最も根底にもつ『心』の強さであることくらい…
…もう気づいているはずですわ!」


固法「……………」


初春「………白井さん…」


洪庵「な……な、何を言って……わ、私は……」


黒子「お姉さまは……」


洪庵「……!?」


黒子「誰かを妬まず…恨まず…落としめようとせず……誰よりも優しく…堅実に…まっとうに…成長を重ねてきた…

…そう、ワタクシにとっては、学園都市の他の誰よりも強く生きてきた御坂美琴お姉さまのことを……

…ロクな努力もせず…ただ、他人をさげすみ、妬み、落としめることしか頭にない、あなたのように『ゴミ野郎』がお姉さまの人生の足をひっぱり…
…お姉さまは本来、受けることのない人の仕打ちに慣れ、本来しなくてもよい余計な努力までかかえこむ……!

…何よりワタクシはそれがゆるせないんですの!!!」


洪庵「…………、ち、違う……わ、私は……私は……!!」

533美琴大好き:2011/12/31(土) 00:48:40 ID:pRjnu6YU
黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!

レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!

とっとと無様に認めるんですの!!!
そこまでしてもらわなきゃ、この私の気がすまないんですわ!!」


洪庵「っく…………!!!」


初春「し、白井さん!!」

固法「いい加減にしなさい白井さん!!少しは冷静に……!」


洪庵「………けんな……」


固法「え……?」


洪庵「ふざけんなああああああーーーーーー!!!!!!」


バリバリバリバリバリイイイイイイ!!!!!!!


突然、激しい電撃を放つ洪庵


固法「きゃああああああ!!!!」


……………

534美琴大好き:2011/12/31(土) 00:54:44 ID:pRjnu6YU

…………


…………


黒子「……う、うーん……はっ!!だ、大丈夫ですの、2人とも!!」


初春「は、はい……私はなんとか……固法先輩は…?」


固法「ええ……私は大丈夫……それより、洪庵さんは…!!」


黒子「………、やられましたわ……ジャッジメント支部のどこにもいない…!」


初春「そんな……」


固法「…どうやら電撃で私たちを気絶させた後、外に逃亡したようね……
捕まえた時、憔悴しきってたから拘束の必要もないと思っていたけど…甘かったわ…」


初春「…っていうか……白井さんが頭に血が上ってあんなに煽ったのが良くなかったんじゃあ…」


黒子「あ、あーーーーもう!!そんなこと分かってますのよ初春!!とにかく、早く洪庵を追わないと!
今の奴を野放しにしていたら、何をしでかすか分かんないんですの!!」


………………

535美琴大好き:2011/12/31(土) 01:18:21 ID:pRjnu6YU
…………

…………

とある公園

洪庵「はは!!バカなジャッジメントども!この私を何の拘束もなしに取り調べだなんて…!」


洪庵「素養の足りないカスジャッジメント共から逃げることくらい、私にかかれば簡単に……」


洪庵「………」


洪庵「(……逃げて、どうなるのかしら……今さら、どこにも行くところはない……あれだ
けのことをしといて帰ることができる場所なんて……常盤台中学にも…どこにもない……

いずれジャッジメントかアンチスキルの追ってが来る……それで終わりだわ……)」


洪庵「はは……一体、何をやっているのかしらね……私は……」


洪庵「(…………)」

536美琴大好き:2011/12/31(土) 01:22:25 ID:pRjnu6YU
洪庵「(初めて『あの薬』を他人に使ったのは、中学1年のとき……)



洪庵「(同じ学年の『電撃使い』の子だった……まじめで、努力家で、着実に実力を伸ばしていいた…
…伸び悩み、研究所も解散した当時の私にしてみれば……彼女は何よりも妬ましかった…

…周りは、私と彼女の実力は均衡しているという評価だったが…
私には、彼女は自分のはるか前を行く人間にしか思えなかった。

研究所が解散する前にもらっていた『サイコダウナー』の残りを
ほんの一錠、彼女の飲料にいれたのは、ほんの腹いせのつもりだった……。


別にこんなことで相手のレベルを下げることができるだなんて思っていなかった。
事実、彼女は薬を飲んだ直後はほんの少し調子が崩れた程度で、

レベルが落ち込むようなことにはならなかった…少なくとも私にはそう思えた。


だから、その数日後の、『身体測定』の結果で、私は彼女に勝利したものの……それほど、気が晴れたわけではなかった。


けど、彼女はその『身体測定』の結果がよっぽどショックだったのか……それ以降みるみる能力値が低下し始め、とうとう最後には、自主的に常盤台中学を退学した。

人の心をゆさぶり、人を落としめるなんて………簡単なんだ、と。その時思った。


自分の力が…能力が……これ以上前に進まないというのであれば、…
…『自分の前を行く人間』を落としてしまえばいい……。そう思った。


『自分の前を行く人間』……その人間は、その一年後、常盤台中学に入学し、
再び私の前に立ちはだかることとなった。


学園都市第3位のレベル5。

『超電磁砲』御坂美琴。

『電撃使い』として……はるかに私の前を行く人間。

………

537美琴大好き:2011/12/31(土) 01:37:28 ID:pRjnu6YU
………

ぽつぽつ……

ザアアアアアアアアーーーーー

ずぶぬれになりながら、公園を歩く洪庵博巳


洪庵「………」ぱしゃぱしゃ……


洪庵「(……数日前、奴が私の罠にかかり、レベル5からレベル1になった時も……私の心は晴れなかった……レベル1になろうが……動じず、前向きに進み続ける御坂美琴に、
私は嫉妬し、奴を『陥落』させようと躍起になった……

御坂美琴さえ陥落させれば……私が頂点にたてる……かつて、レベル5候補と呼ばれていたあの時期に戻れるのだと、そう思っていたのに……)」


洪庵「(そう思っていたのに)」


洪庵「…………、

…はは…けっきょく

…陥落していたのは……私だった、ということか………」


洪庵「(自分の努力を忘れ、プライドを捨て…ただ他人に嫉妬し、『薬』を使い他人を落としめるようになり………無様に陥落し続けていたのは私のほうだったと……そういうことか…)」


洪庵「一体……何をやっているのかしらね……私は…」

538美琴大好き:2011/12/31(土) 01:45:43 ID:pRjnu6YU


……………


科学者A『洪庵博巳はもうダメだな』


……………

食蜂『…例え、レベル1であっても、やっぱり御坂さんのことが『怖い』のかしら?
要するに、御坂さんのレベルがいくつであろうが、自分には全く勝つイメージがみえない?
そういうことかしら…?』


……………


黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!

レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!

とっとと無様に認めるんですの!!!」


……………


科学者A『奴の時代はもう終わったが、今後、奴以外の誰かが能力開発を行う上で
貴重なデータを残すことができたんだ。

洪庵博巳にしてみれば、後輩の『電撃使い』のお役に立つことができるんだ。

むしろ喜ぶべき幸運な話じゃないか』


……………


……………


洪庵「(……………、)」


洪庵「(くそっ!!くそっ!!……私は……私は……!!)」


?「あ、あれ?……あのぉ…だ、大丈夫ですか…??ずぶ濡れになって…」


洪庵に声を帰る一人の女性


洪庵「………!?……んな……!!!!!」

539美琴大好き:2011/12/31(土) 01:48:52 ID:pRjnu6YU
美琴「……傘もささずにそんな格好で歩いてたら風邪を……
って、良く見たら常盤台中学の制服を着て…

…って、あ、あれ!!あ、あなたは、こ、洪庵さん!?
な、なんで、そんなずぶ濡れになってこんなところに……???」





洪庵「な、……なんで……アンタが…こんなところに……!!!」




ザアァァァーーーーーーーー……

…………

540美琴大好き:2011/12/31(土) 01:49:28 ID:pRjnu6YU
今日はここまで。次回、最終回です。
できたら、明日で終わらせます。

541美琴大好き:2011/12/31(土) 01:52:50 ID:ewOJHoJc
乙にゃんだよ!

542美琴大好き:2011/12/31(土) 02:24:14 ID:lDpc8VTI
黒子▲
最終回正座して待ってる

543美琴大好き:2011/12/31(土) 03:38:11 ID:T6FEdSfs
しょうがないとは言えシリアスシーンでの「ですの」は邪魔だなあ

544美琴大好き:2011/12/31(土) 06:14:42 ID:eJYYaIB6
お疲れさまです。
次回楽しみに待っています。

545美琴大好き:2011/12/31(土) 12:49:33 ID:CWpGT4iI
私ここで結構おいしいおもいしました。
詳細は書けないけど、やり方次第ですね(^O^)
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546koseya:2011/12/31(土) 13:42:09 ID:vuI6mtek
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547美琴大好き:2011/12/31(土) 19:43:39 ID:QMOOmH.Y

………

………

ザアァァァァ――――――

洪庵「は……はは…」


洪庵「(これは……これは何のめぐりあわせ、なのかしらねえ…

ジャッジメント共から逃げてきたかと思えば……まさか…

まさか、御坂美琴に鉢会うことになるなんて……)」


美琴「え、えっとその……洪庵さん…?洪庵博巳さんですよね!?
どうしたんですか、こんなところで傘もささずに…!?とにかく、私の傘に…」


洪庵「黙りなさいよ!!」


美琴「え……?」


洪庵「は……一体……一体どういうつもりなのよ御坂美琴…なんでアンタがこんなところに居るのよ……?
ああそうか……計画がとん挫して、無様に陥落した私を笑いに来た、ってわけ…?

ええ!?そうなんでしょうが!?」

548美琴大好き:2011/12/31(土) 19:45:45 ID:QMOOmH.Y
美琴「え……あ、あの、一体なんの話を……??

…あ、そうだ!…あ、あの洪庵さん……私、あなたにずっと言いたかったことがあるんです!
…そ、その、昔、スキルアウトに襲われたときに助けてくれて…」


洪庵「黙れ、っていってんでしょうが!!しらじらしいわね!!もう分かってんでしょうが!!
アンタのドリンクに『サイコダウナー』を入れ、スキルアウト達にアンタを襲わせた犯人がこの私だ、っていうことくらい!!分かった上で、この私を笑いに来た…

そうなんでしょうがあ!!ええ!!御坂美琴!!」


美琴「………え……?こ、洪庵、さん……?一体、何を言って…?」


洪庵「……御坂美琴………アンタさえ……アンタさえいなければ…
……私は……私は…今頃……!」


洪庵「(私は………)」

549美琴大好き:2011/12/31(土) 19:49:10 ID:QMOOmH.Y
洪庵「………………………、」


美琴「(……一連の事件の犯人が………洪庵さんの……仕業……??)

……え、ええと、洪庵さん…う、嘘です……よね?ま、まさか……『あの』洪庵さんが…
…私にそんな……ことを……するわけが……」


洪庵「……………、なさい…」


美琴「……え?」


洪庵「私と……私と今ここで………戦いなさい、御坂美琴…!!」


……………

550美琴大好き:2011/12/31(土) 19:51:15 ID:QMOOmH.Y
……………

そのころ……
学園都市郊外では


ザァアアアアアア―――


郊外をテレポートで掛ける黒子


黒子「はあ…はあ……くそ……ここにもいないんですの!!」


黒子「(洪庵博巳……一体、どこにいったんですの…!??
くそ……このまま奴を野放しにしていては……)……ん…??」ぷるるるる……


初春『も、もしもし!?し、白井さん!!見つけました!!
洪庵さんの居場所を監視モニターで発見しました!!』


黒子「なんですって!?そ、それで初春!!洪庵は今どこに!?」


初春「だ…第7学区内の公園にいるんです……そ、それで……それで……なぜか…洪庵さんと一緒に……
……御坂さんが……御坂さんが一緒にいるんです!!」


黒子「な、なんですって!!??」


黒子「(洪庵博巳とお姉さまが一緒に………!?
一体……一体どういうことなんですの!??)」

…………

551美琴大好き:2011/12/31(土) 19:58:01 ID:QMOOmH.Y
とある公園

ザアアアア―――…

…………


美琴「さ…さっきから…い、一体……ど、どういうことなんですか……、洪庵さん…?
自分のことを犯人だと言ったかと思えば……突然私と戦いたい、だなんて……一体どういう……???」


洪庵「いいから!!今ここで、私とサシで戦いなさい、っていってるのよ御坂美琴!!

……私は……もう、なんの小細工もしない……!!もう誰にも弱い心だなんて言わせない…!!

能力者として……『電撃使い』として……人間として!!……どちらが勝っているのか……勝負よ、御坂美琴!!」


美琴「な、何を言ってるんですか、洪庵さん!!と、突然そんなことを言われても…
…私は…そんなこと……」


洪庵「…はん…!…なにを…!!何を甘っちょろいことを……御坂美琴!!
そんな甘さを残しているから、周りに付け入られる……それだけの力を持っておきながら、
その甘っちょろさが最高にムカつくのよ!!」


美琴「こ、洪庵さん……どうして……そんな…私は…」


洪庵「(…………)」

552美琴大好き:2011/12/31(土) 20:04:10 ID:QMOOmH.Y
洪庵「……そうそう……そういえば御坂さん…貴方にひとつ言っておきたいことがあるわ…
…今回の事件を通して気づいたことがあるんだけれど…

…あなた、ずいぶんと『くだらない』友達と付き合っているのねえ…」


美琴「……な、なんですって……?」


洪庵「ええと、なんだっけ?そう……初春飾利に佐天涙子、それに白井黒子…

…あなたが最も仲が良いのはこの3人みたいだけれど…
…そろいもそろって『くだらない』連中よねえ……

初春飾利は、電脳空間でしか実力を発揮できない、能力レベルも身体力も底辺のカスジャッジメント…

……佐天涙子はレベル0で、レベルアッパーにまで手を出し、学園都市中に迷惑をかけたクズの一人…」


美琴「んな……洪庵さん……!!あなた…」


洪庵「………、そして白井黒子はあなたのような『偽物のレベル5』を崇拝し、
事件では、頭に血が上り切って何の力も発揮できなかった盲目なゴミクズ…

…ははは!スキルアウト達の動きに放浪される3人を視るのは傑作だったわよ!!

アンタをつぶせないにしても、せめてあの3人くらい、ぶちのめすことができれば、
私の気も少しは晴れたかもしれないのに………ホント、残念だわああ…!!あはは……」

553美琴大好き:2011/12/31(土) 20:21:50 ID:QMOOmH.Y
美琴「…………、もう、いい……分かったわ……」ぱり……ぱり……


洪庵「…………」


美琴「アンタはもう……私が知ってる洪庵博巳さん、じゃあない……!!


例え、誰であろうと……私の『友達』を侮辱する奴は……絶対に許さない……!!!」


バリバリバリバリィィ…!!!


身体から強烈な火花を散らす美琴


洪庵「っぐ……
(な、なんて……なんてプレッシャー!!……これが……これが御坂美琴の全力……か…!)


洪庵「ふ……ふふふ……」


洪庵「………ああそう……やる気を出してくれて、うれしい限りだわ……全力でかかってきなさい……御坂美琴!!


私はもう逃げない………後輩の『電撃使い』ごとき……なんの小細工もなく、力でねじ伏せてやるわ!!!!



うおおおおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!!」



美琴「あああああああああーーーーーーー!!!!!!」


バリバリバリバリバリイイイイイイィィィィィィィィィィ!!!!!!!


………………

554美琴大好き:2011/12/31(土) 20:23:13 ID:iMacFYS2
アッテンダントww

555美琴大好き:2011/12/31(土) 20:23:42 ID:iMacFYS2
誤爆さーせん…

556美琴大好き:2011/12/31(土) 20:28:18 ID:QMOOmH.Y
その同時刻

学園都市郊外

ドゴオオオオオオオン!!!

………

黒子「な、なんの音ですの!?今の爆発音は……!?……そ、それに…突然、街中が停電に陥っているんですの!?はっ!!」


黒子「爆発音は…第7学区の公園の方からでしたわ……まさか……まさか……お姉さまぁぁ!!」


全速力で公園に向かう黒子………


……………

557美琴大好き:2011/12/31(土) 20:29:07 ID:QMOOmH.Y
一旦小休止 また後ほど更新します

558美琴大好き:2011/12/31(土) 21:59:10 ID:QMOOmH.Y
…………
それから一時間後…


ざわざわ……

公園に集まるアンチスキル、ジャッジメントの面々と…
…一台の救急車両…


医療班「よーーし、搬入完了!」


洪庵「…………」


医療班「それじゃあ、出るぞー!!」ぶろろろろ…


負傷し、気絶した洪庵博巳を乗せ、公園を後にする救急車。


美琴「…………洪庵さん」


黒子「……………」

559美琴大好き:2011/12/31(土) 22:08:07 ID:QMOOmH.Y
………

黄泉川「決闘…??」


美琴「……ええ……洪庵さんが……突然、私と戦いたい……と、言いだし始めて……
わたしも……洪庵さんに黒子達をバカにされて……頭に血が上ってしまって……それで…」


黒子「(…………)」


黄泉川「決闘、ねえ……突然、学区内中に響き渡るような爆発音と、過去ない規模で停電が起きたと思って来てみれば…
…『電撃使い』同士でそんなことしてたなんてなぁ」


美琴「ご、ごめんなさい…まさかこんなおおごとになるだなんて……私…」


黄泉川「まあ、いいじゃん。結果的に逃亡犯を捕まえたわけだし…、
幸い、洪庵博巳の怪我も大したことないしな」


黄泉川「それにしても洪庵のやつ……相手がお前だったのもあるだろうが…これだけの規模の被害を出すなんて……想定外じゃん?

最初に奴を捕えたのがジャッジメントだったから、そのまま取り調べもお任せしたが……今後、洪庵博巳の取り調べは、アンチスキルの方で厳重にやった方がいいみたいじゃん?」


黒子「……めんぼくありませんの。一度とらえた洪庵を取り逃がしたのはワタクシの責任ですわ」


黄泉川「まあ、別に気にすることないじゃん……よし、それじゃあ、私たちもそろそろ行くじゃん

……それじゃあな」


……………

560美琴大好き:2011/12/31(土) 22:17:32 ID:QMOOmH.Y

……………


美琴・黒子「…………」


黒子「…………、それにしてもお手柄でしたわね、お姉さま……!
まさかお姉さまが逃亡した洪庵博巳と接触していましたとは…
…お姉さまが洪庵を下してくれて助かりましたわ。あのまま野放しにしていては……、

……、」


美琴「…………」


黒子「………おねえ……さま……?」


初春「し、白井さーーーん」


佐天「だ、大丈夫ですかあ!?」


黒子「初春に……佐天さんも…!どうしてここに……!!」


初春「はあ…はあ…どうしてもこうしてもありませんよ…!白井さんがまた、一人で突っ走ってしまわないかどうか不安で…
…あの後、白井さんを追ってきたんですよ!!」


佐天「私も……御坂さんと一緒に病院を出て別れた後………こっちの方からものすごい爆発音が聞こえてきたから……嫌な予感がして来てみたら…

……い、一体何があったんですか??」


黒子「実は………」



…………


…………

561美琴大好き:2011/12/31(土) 22:29:58 ID:QMOOmH.Y
…………

………こうして。洪庵博巳の引き起こした一連の事件は幕を閉じた。


事件の犯人が、あの『常盤台中学の生徒』ということで、
一時、学園都市の中で話題になりはしたが、それも長くは続かなかった。


その原因としては……自身の中学から犯罪者を出した、という事実の火消しに躍起になった常盤台中学の活動が大部分を占めるものの、
犯人の『洪庵博巳』の名が、かつてレベル5候補とまで呼ばれた『能力者』とは思えないほど……今や何の知名度もなく、人々の記憶に
残っていなかったことも幾分かあったのかもしれない。


話題に事欠かないこの学園都市の中で、事件はあっという間に風化の一途をたどっていった。

562美琴大好き:2011/12/31(土) 23:16:22 ID:QMOOmH.Y

…………


常盤台中学 食堂


婚后「…ホント、貴方達にも見せてあげたかったですわ!!御坂さんを襲わんとする暴漢どもをこの婚后光子がバッタバッタとなぎ倒すその雄姿を……!!ですわよね、お二人とも!!」


湾内「え、ええ…そうですわ」


泡浮「と、とっても勇敢でしたわ」


女子生徒a「へ、へえ…そうですの…す、すごいですわね」


女子生徒b「と、とってもお強いんですのね、婚后さんは……あはは…」


婚后「ええ!しかもそこに座っている白井さんは、まさにその暴漢どもに襲われようとしているところを
ワタクシに助けられたんですのよ!?ねえ、白井さん!?」


黒子「……………」


婚后「し、白井さん……?お――い…」


黒子「…………」


………

白井黒子には、この一連の事件の中で忘れられないことがある。
それは、御坂美琴が、事件の最後の最後で見せた『表情』である。

事件の中でレベル1になったときも、スキルアウトに襲われた時も、
全く動じず、普段通りに振舞っていた御坂美琴が……


洪庵と一対一で戦った末、御坂美琴が最後に見せた『寂しげ』な表情を…
…白井黒子は忘れることができなかった。


自分を落としめようとしていた犯人が、かつて低能力者だった自分のはるか先を行き、
強い憧れまでいだいていた洪庵博巳であることを知り……

さらには、今やその洪庵を遥かに凌駕する力を振るい、
彼女を下した御坂美琴の『心境』を、誰が推し量ることができるだろうか?

563美琴大好き:2011/12/31(土) 23:17:17 ID:QMOOmH.Y
だが、御坂美琴がその時を除き、そのような『寂しげ』な表情を見せることはなく
…事件後はすっかりいつもの御坂美琴に戻っていた。

そう……いつもの、強く、優しく、何事にも動じない御坂美琴に……

白井黒子は、そんな『いつも通り』の御坂美琴を見て、歯がゆさを感じると同時に、ある強い疑問を感じないわけにはいかなかった……

何が、御坂美琴をそこまで強くたらしめるのか、と。


……………

564美琴大好き:2011/12/31(土) 23:23:16 ID:QMOOmH.Y

…………


…………

それから数日後。

後日談 上条の寮


禁書「へー、それでとうまは要するに、今回の短髪の事件の中で、
なんの役にも立たなかった、ってことなんだね」


上条「い、いや……そ、そんな言い方しなくてもいーじゃねーか!!インデックス!
お、俺だって、必死で頑張って……そ、それで……それで……」


禁書「けど、話に聞く限り、とうまがやったことって、悪い男達から街中をうろちょろ
逃げ回っただけなんだよね。要するにとうま。それって、ただの役立たず、ってことに…」


上条「う、うわああああーーーー、や、やややめろインデックス!それ以上言うなああーーー!!」

…………

565美琴大好き:2011/12/31(土) 23:40:42 ID:QMOOmH.Y
アンチスキルの支部


鉄装「な、……なんですか…黄泉川先生……その書類の数字の羅列は……?」


黄泉川「例の事件で、御坂美琴と犯人の洪庵博巳がやり合った時に第7学区中が停電に陥ったじゃん?
……その復旧までにかかった被害総額だってよ…」


鉄装「う、うわあ……な、なんですかこの額は……これって…一体誰が誰に払うもんなんですか?」


黄泉川「知らねーじゃん、そんなことは!!
ったく、御坂美琴の奴、能力が元に戻ったのは分かったから、もう少し加減してくれねーと…
…全く参ったもんじゃん、アイツも…!!」


鉄装「ま、まあまあ……良かったじゃないですか…御坂さんの能力も元に戻って…
犯人も捕まったわけですから…」


黄泉川「…それで?その犯人は、今どうしてるじゃん?」


鉄装「え……?って、ああ、洪庵さんのことですか?
ジャッジメントから身柄を引き取ってからは、なんだか、取り調べにもずいぶんおとなしく応じてるみたいですよ?

一度、能力を使って、ジャッジメント支部から逃走した、っていう話だったから、もっと暴れるのかと警戒してたんですけど…」


黄泉川「ふーーん、そうか……あれだけの事件を起こした奴だから、もっとどうしようもないヤツかも思ったんだが…

…何か心境の変化でもあったのかもしれないなぁ……」

……………

566美琴大好き:2012/01/01(日) 00:01:28 ID:QMOOmH.Y
…………

とある喫茶店


初春「…取り調べの供述によると、かつて研究所からもらって、残っていた『サイコダウナー』で犯行に及んでいたそうです。
『サイコダウナー』自体はもう、生産中止の薬ですし…

…洪庵さんが所有していた薬もすべて回収しましたし………類似する事件の再犯はもうないと考えられますね」


黒子「あーーそーですの、良かったですわね…」


佐天「へー、そうなんだ。けど、初春。その洪庵って人、ずいぶんあっさりと取り調べに応じるようになったんだね?」


初春「そうですね、アンチスキルも取り調べはもっと難航すると踏んでいたみたいですけど…
少しは心を入れ替えたのかもしれないですね」


黒子「けっ、それは分かんないですわ。ただ単に、アンチスキルの取り調べにびびりあがって、供述してるだけかもしれませんし……」


佐天「(な、なんか初春……白井さん……機嫌悪くない……??)」ひそひそ…


初春「(実は…白井さん……取り調べ中に犯人の洪庵さんに暴行を加えてしまって……
固法先輩から謹慎2週間の罰を与えられてしまって…多分、それで…)」ひそひそ…


白井「よ、余計なことは言わなくていいんですのよ!初春!!!」

567美琴大好き:2012/01/01(日) 00:20:38 ID:QMOOmH.Y
佐天「あ、あはは……、と、ところで初春!…その、洪庵さんの話なんだけど…
…なんで最後の最後であんなことをしたんだろうね?」


初春「え?あんなこと、って、一体……なんのことですか、佐天さん?」


佐天「いや、だからさ初春…御坂さん相手に一対一で勝負を挑むなんて真似……

あの時、御坂さんがレベル5に戻っていたことくらい知っていたはずなのに…
どうして最後に、そんな戦いを挑んだんだろうな、って…?」


初春「それは………」


黒子「…………」

568美琴大好き:2012/01/01(日) 00:23:39 ID:QMOOmH.Y
黒子「……洪庵博巳もかつては、レベル5候補とまで呼ばれた能力者…
…その時に持っていたプライドを……完全には失っていなかったんでしょうね…

かつての『電撃使い』の頂点として持っていた強烈なプライドを…洪庵も事件の中で
少しばかり思い出したのかもしれないですわ」


佐天「なるほどねえ…
けど、それにしたってレベル5の御坂さんに一対一で勝負を挑むなんて真似、よくできますよね」


黒子「確かに、洪庵が最低の糞野郎だったことに変わりはないですけど、
最後の最後に『超電磁砲』にガチンコで勝負を申し出たことについては、認めざるをえないですわね」


初春「へえ……それじゃあ、洪庵さんが心を入れ替えて一から出直せば、
いつかまた『電撃使い』として帰り咲く日も来るかもしれないですね」


黒子「けっ、それはどーでしょうね。いずれにしても、『電撃使い』の頂点はお姉さまただ一人なわけですから、
洪庵なんかが割って入りこむ余地なんてどこにもないことに変わりなないんですの!」


初春「また……んもう、白井さんたら…さっきからそんな言い方して…性格悪いですよ?」


黒子「なーーに、言ってんですのよ初春!何であれだけの事件を起こした犯人の肩を、
ワタクシが持たなくちゃいけませんの!?まったく!!」


佐天「あはは……」

569美琴大好き:2012/01/01(日) 00:29:37 ID:QMOOmH.Y
佐天「あ、それはそーと2人とも!あとちょっとで、御坂さんの診察が終わる時間ですよ!」


初春「あ、ほんとですね、もうこんな時間!」


黒子「どうやらずいぶんと長く話こんでしまったみたいですわね…
では、そろそろ、病院へお姉さまを迎えに行きましょう、2人とも」


佐天・初春「ええ!」


喫茶店を後にする3人

………

570美琴大好き:2012/01/01(日) 00:51:04 ID:QMOOmH.Y
……………


……………


とある病院


病院の正門前から出てくる美琴。


美琴「ふう……」


佐天「御坂さーーん!」


美琴「あ、佐天さん!それに初春さんと黒子も!わざわざ迎えにきてくれたんだ!!」


初春「御坂さん…それで、どうでしたか!?診断の結果は!」


美琴「え?ああ、何の問題もなしよ!例の薬による後遺症もないし……それに…
ほら、この『身体測定』の結果見てよ!」


初春「ええっと…あ!『総合評価…レベル5』ですって…
…すごい…さすが…御坂さんですね!!


佐天「これで事件の起きる前の元の通りですね!いやーー、良かったですね!」


美琴「え?違う違う…総合評価のところじゃなくて…ほら、元通りじゃなんかじゃないわよ?」


佐天「え??」

571美琴大好き:2012/01/01(日) 00:56:30 ID:QMOOmH.Y
美琴「ほら、ここの能力のパラメーター、私、事件が起きる前よりほんのちょっぴりあがってるでしょ!?
私、今回の事件を通してほんのちょっとだけど、能力値が上がったみたいなの」


佐天・初春「え、ええええええーーーー!!!!」


佐天「の、能力値があがった、って……なんで、どうして!?一体何が起きたんですか、御坂さん!?」


美琴「え?なんでって……自分でもよくわかんないけど、この数日間で結構ガチで特訓し直したから、
勢い余って、元の能力値より上にいっちゃったみたい、あはは…」


初春「あはは……って……え、えええ!!そ、そんなことがあるんですかあ!!」


佐天「つい数日前まで元のレベル5に戻れるかを心配していたのに……
それ以上にパワーアップして返り咲くなんて……一体、どーなってるんですか御坂さん!!」


美琴「え、ど、どーなってるって……え、え?」

…………


黒子「(……………)」


黒子「(全く……どこまで底なしなんですの、お姉さま……)」

572美琴大好き:2012/01/01(日) 01:38:38 ID:QMOOmH.Y
黒子「(こんな風に…お姉さまは前に、前へと…進んでいくんですのね…
…今までも……そしてこれからも……


そう、誰よりも優しく…誰よりも誇らしく……誰よりも強く……!)」


黒子「(ですけど……)」


黒子「(ですけど…お姉さま…

…なぜお姉さまは、…御坂美琴は、ここまで強くい続けられるのか……

その答えは、結局見つからないままですのね……

一体……一体なぜお姉さまは………)」



佐天「………けど、ホント今回ばかりは参りましたよ御坂さん」


美琴「ええ?参った、って佐天さん?一体、どーいうこと??」


佐天「だって、今回ばかりは、流石の御坂さんもピンチだろうと思って、
皆で必死になって助けようと思ったのに…」


初春「ほんとですよ……たった数日でレベル5に返り咲くだなんて…
ビックリしちゃいました!」


佐天「そうそう……なんだか今回は、逆に御坂さんのすごいところをまざまざと見せつけられる形になった気がして……
一体どうしたら、そこまで強く生きていけるのかなって……逆にこっちがへこんじゃいましたよ!」


美琴「え?なーに言ってんのよ佐天さん!私の強さの秘訣なんて…
…そんなの、皆がいるからに決まっているじゃない!」

573美琴大好き:2012/01/01(日) 01:42:56 ID:xRLUnSps
佐天「……え?」


黒子「おねえ……さま?」


美琴「私がこの数日間でレベル5に戻ることができたのは、自分だけの力じゃない…
…いつだって私の味方をしてくれるみんなが……そう仲間がいるから……、

それが分かってたから、私は安心してレベル5に返り咲くことができた…!

そう……例え私がレベル1になろうが、どうなろうが……
私は…私は一人なんかじゃあない…

…それが分かってるから…私は心を折れることなく頑張ることができたんだから。

…皆がいてくれたから、私はずっと強く居られるんだから!!」


佐天「み、御坂さん………」


黒子「……お、お姉さま……」

574美琴大好き:2012/01/01(日) 01:48:00 ID:xRLUnSps
黒子「(…………、ああ……そうなんですのね……)」


黒子「(『超電磁砲』を……御坂美琴お姉さまを強くいたらしめているのは……

お姉さまに味方をする周りの人間…

レベル5としてではなく……『超電磁砲』ではなく……純粋に御坂美琴のことを
尊敬し、慕い、味方をする多くの人間が、

お姉さまの根底にある心の強さを支え……お姉さまを強くいたらしめているんですわ…)」


黒子「(そう……これが…お姉さまの強さの真髄……きっと…他のレベル5には持ちえない……お姉さまだけの……!)」


美琴「あ、そーだ、そういえば黒子」


黒子「……え?」

575美琴大好き:2012/01/01(日) 02:04:09 ID:xRLUnSps
美琴「………初春さんから聞いたわよ。犯人の取り調べのとき、
私のことを悪く言われたとき、相手を殴ってまで、本気で怒ってくれたんだってね」


黒子「…え?あ、ああ…そうですけど……そんなの、お姉さまの『露払い』としては当然のことで…」


美琴「私がレベル1になったときだって、校内で常に私のこと気にかけてくれて…

…やっぱり黒子は私のルームメイトね…ホント感謝してるんだから。
黒子がルームメイトとして私のそばにいてくれたから、私はここまで早く復活できたんだと思う」


黒子「ええ…い、いいいや……違いますのお、お姉さま、
そ、そんなこと、当然のことをしたままで………


って……え?」


佐天・初春「……え?」

………


美琴「ありがとね、黒子」


優しく、黒子を抱き寄せる美琴。

576美琴大好き:2012/01/01(日) 02:11:25 ID:xRLUnSps
初春「ちょ、ええええええーーーー、な、ななななにやってるんですか、御坂さん!!」


美琴「え、い、いやあ、今回はいろんな人に迷惑かけちゃったけど……
特に黒子にはいろいろ心配かけて迷惑かけちゃったから……これくらいいいかな……って…」


佐天「こ、これくらいいいかな……って…だ、ダダダメですよ御坂さん!!
いくらなんでも白井さんにそんな『大盤振る舞い』しちゃあ!!!」


美琴「お、大盤振る舞い、って佐天さん……って、きゃああああ!!」


黒子「はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ……」


初春「白井さんの息切れが激しくなってきています!!御坂さん!!
は、早くに、逃げてください!!!」

577美琴大好き:2012/01/01(日) 02:19:07 ID:xRLUnSps
黒子「ふひ……ふひひひ……お姉さまが…お姉さまがワタクシのことを
…優しく……抱き寄せてくれて……ふひひ…あ、もうダメですの…プツン…
おっねえええさまーーーーーーーーーん!!!!」

美琴に襲いかかる黒子!!


美琴「あーーーもうアンタはああ!!!
せっかく感謝してたのにアンタってやつはあああーーーー!!!!!
どりゃあああああああ!!!」


ビリビリビリビリビリィィィ!!!


黒子「ぎゃあああああーーーー!!!」


佐天「あーーあ、もう…白井さんたら…」


初春「ほんと……台無しです白井さん……
けどまあ、何はともあれ…
…いつものパターンで、これで一件落着………って、あ、あれ……?」


黒子「ふひ……ふひひひひひ……お姉さまぁぁ…」

ゆっくりと起き上がる黒子……

578美琴大好き:2012/01/01(日) 02:27:38 ID:xRLUnSps
美琴「え…ちょ……く、黒子……ななな…何よアンタ……いつもだったら…
これで『オチ』なはずなのに……な、なんでまだ、立ちあがってくるわけえ??」


佐天「ちょ……や、やばいです御坂さん!!白井さんが興奮しすぎて…
…いつもとパターンが違う感じになってます!!!」


黒子「ぶひ……ぶひひひ……お姉さま……!」


初春「いやああああ!し、白井さんが……白井さんがあ……
いまだかつて聞いたことのない奇声をあげています…!!
御坂さん!!今度こそ早く逃げてください!!」


黒子「お姉さまあ!!ぶっひいいいいいいいいーーーーー!!!」

再度、美琴に襲いかかる黒子


美琴「きゃあああああああーーーーーー!!!!!!」

579美琴大好き:2012/01/01(日) 02:42:09 ID:xRLUnSps
美琴「きゃああーーー!!ちょ、く、黒子!!やめ、やめなさいってばああ!!
ちょ、怖……!!いやあああ!!もう、追ってこないでええええ!!」


黒子「ぶひひひひ……いやですわお姉さま!!さあさ!!今日という今日は、
ワタクシの愛を受け取ってもらうんですのお!!!!!」


佐天「す、…凄い……白井さんが……あの御坂さんを完全に圧倒している…!!
レベル5の御坂さんを……完全に攻略しているよ、初春!!」


初春「ああもう……一度でいいから…白井さんのヘンタイ精神も思いっきり陥落してほしいです…」


佐天「う、うーーん確かにそうだねえ……初春、ヘンタイ精神を落とす薬がないかどうか…
…今度、木山先生に聞いてみたほうがいいかもねえ…」


………………

美琴「ちょ、……黒子、わか……わかったから……もう、これ以上…近づかないで…
い、いや……ちょ……や、止め…!!」


黒子「おっねええさまあああああああーーーーーぶっひいいいいいいいい!!!!」


美琴「きゃあああああーーーーーーーーーーーーー!!!」



…………

『御坂美琴の陥落』。

これは、『超電磁砲』御坂美琴の根底にある、『心』の強さのお話。

おしまい

580美琴大好き:2012/01/01(日) 02:45:51 ID:xRLUnSps
最後まで付き合ってくれた方、ありがとうございました。

上条さんとからんでふにゃーとかする美琴ではなく、『強い』御坂美琴をテーマにして書いたSSです。

よく原作や二次創作でないがしろにされがちな美琴の実力ですが、
もっといろいろな意味で評価されてもいいような気がします。

ホントはもっと短い話のはずでしたが、いろいろ寄り道してしまい、
長くなってしまったことをお詫びします。

長い間スレを占拠してしまい、申し訳ありませんでした、感想お待ちしてます。

581美琴大好き:2012/01/01(日) 04:06:48 ID:zv14XmME
乙です
新年早々読めて幸せでした
この数ヶ月間すごい楽しみにしてたのが終わるのは残念だけど最後までおもしろかったよ
本当にありがとう

582美琴大好き:2012/01/01(日) 10:52:50 ID:iHwqIx3E
長い間乙でした!
終盤の黒子が洪庵さんに言った
お姉様を他のレベル5ごとき と一緒にするなって
台詞が印象的でした
確かに黒子にとっては美琴以外のレベル5なんて ごとき、
なんだろうなあ…

次回作も期待してます。ありがとう。

583美琴大好き:2012/01/01(日) 11:47:23 ID:DeRFDr5Q
長いことお疲れ様です。
あまり人がいないこのスレで一番槍かつこれだけの作品を完結させた作者にただ感服いたしました。
禁書の可愛いらしい美琴や超電磁砲のかっこいい美琴も確かに魅力なのですが、こういった逆境にも折れない美琴の「心の強さ」をよく感じさせてくれた作品だと思います。
楽しみにしていた作品が完結して少し寂しい気持ちもありますが、読んでいてすごく楽しかった、本当にありがとう。

※こっからは作品の内容とは関係ない質問
ちなみに次回作の構想などはありますか?
このスレでも別のスレでもいいのであれば教えてくれるとありがたいです。
あと文やキャラの書き方がものすごーく見た記憶があるのですが、もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??w

584美琴大好き:2012/01/01(日) 17:59:23 ID:7cHVV9ec
>>583
>>ちなみに次回作の構想などはありますか?


全然ありません。というか、イーモバイルなんで規制かかりまくりで
SSを投下できるところがほとんどなくなってしまってあんまりSS書かなくなりました。……

>>もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??

実はそうですw

585美琴大好き:2012/01/01(日) 19:42:00 ID:K7.aVbPA
なんだあなただったのか

586美琴大好き:2012/01/01(日) 19:54:03 ID:4x9Wf34g
おもしろいなー話つくるのうまいなーって思ってたら>584で納得した

587美琴大好き:2012/01/01(日) 20:24:32 ID:iHwqIx3E
質問する機会めったにないから聞いておきたい

1、今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?
2、脚本家、もしくはその卵だったりする?
3、なんで美琴板に投下したの?
4、どう考えても美琴好きだよね?

588美琴大好き:2012/01/01(日) 20:35:19 ID:bbCsxKKo
乙です
とても面白いSSですた。風呂敷の畳み方も丁寧でGJ!

589美琴大好き:2012/01/01(日) 21:07:31 ID:Ig.ny/AI
完結乙!まさかの漫画家の人でしたかw
確かイーモバイルだとss速報でも規制の対象なんだったけ?
前のスレで佐天さんのssも結構楽しみにしてたのにいつの間にか落ちちゃってたし…

もしまた何か美琴でネタを思いついたらここに落としにきても構いませんので
どうせ誰も使わn…ゲフンゲフンしばらく誰も使う予定ないと思うので

590美琴大好き:2012/01/01(日) 21:48:59 ID:7cHVV9ec
>>587 こんなに質問……はじめてされた…

>今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?


一番気にいってるとかはないですが
昔、vipか何かで投下した

美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「アイドルグループ?」
というSSが自分のSSの中では、比較的うまくまとめられた
記憶があります。ただ、どっちも全然レスが集まらなかった記憶も…ww

>脚本家、もしくはその卵だったりする?

め…めっそうもございません…


>なんで美琴板に投下したの?

素直に投下できるのがもう、ここぐらいしか…

>どう考えても美琴好きだよね?

はいw

591美琴大好き:2012/01/02(月) 02:58:06 ID:a06rdfiQ
更新間隔短くてすげえとか、キャラが生き生きとしてて読んでて楽しいとか、
いろいろ他にもあるけどちょっと上手く言葉にできない…とにかく感謝と賞賛を送りたいです。
美琴の心の強さ、周囲との絆の強さをじっくりと味わえる素晴らしい作品でした。

長い間本当にお疲れ様です。次回作にも期待しています。

592美琴大好き:2012/01/02(月) 19:57:35 ID:eJYYaIB6
お疲れさまでした。
導入から終わり方まで本当に楽しませていただきました。
こういう美琴が、美琴らしい美琴といえるのでしょうね。
次回作も楽しみにしています。

593美琴大好き:2012/01/02(月) 22:57:24 ID:AnhP0Yjg
お疲れ様です
美琴好きとしてかなり楽しめました
そして安定の黒子落ちwww

594美琴大好き:2012/01/03(火) 00:41:03 ID:IE1diOLg
乙でした。本当に面白かったです。
一つ質問させて頂きたいのですが、
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
というSSを読んだことがある方なのでしょうか?
私自信あのSSが好きでして、読んでいて時折それを思い出す描写がありましたので・・・。
もしかしたら同じ作者さんなのかもしれませんが、気になったので答えて頂ければ幸いです。

595美琴大好き:2012/01/03(火) 02:22:42 ID:3gA6DOro
>>594
実を言うと、同じ作者です。

そのSSは、所詮は自分の妄想で勝手に書いた美琴の過去話ですが、
一応、自分の頭の中にある美琴像で、今回のSSも生意気にもその過去話を踏まえて書いていたりします。

今回のSSの中で、序盤の木山先生のセリフや、食蜂と美琴の会話、ラストの冥土帰しが
御坂妹に語る『お人よしで付け入れられやすい』という美琴論は、原作もそうですが、
その過去話をなんとなく踏まえたような内容にしているつもりです。


自分の中では、ものすごく思い入れのあるSSなのですが、
全然上手く書けなかったのと、例によって見てくれた人も少なかった印象の
あるSSだったので覚えている人がいてくれて、ものすごく感激しました。
どうも、ありがとうございます。感動のあまり長文に……失礼しました。


その他、感想をレスしてくれた美琴板の方々、本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。

もっとこの板でSSを書く人が増えて、にぎわうといいですね!

596美琴大好き:2012/01/03(火) 03:59:32 ID:4XWpjdwg
禁書SS界(?)中じゃ結構な有名人ですがな
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
も美琴がレベルが上がっていく過程はどうだったかな、みたいな話題になるとよく名前が挙げられてるよ

597美琴大好き:2012/01/03(火) 12:57:38 ID:IE1diOLg
594です。質問に答えて頂き、こちらこそありがとうございました。
書き方も似ていたような気がして、そうじゃないかと思いましたが、やはりでしたか。
あのSSは、個人的には正史でも良いんじゃないかと思うくらい良く出来ていて、美琴のキャラをきちんと押さえながら過去話が展開されていたので本当に違和感なく読めました。
美琴の強さは能力だけじゃなく、自分だけの現実の強さも有ると思っていましたので、そこに共感出来た点も記憶に残っている要因かもしれません。
作者さん的には上手く書けていない、とおっしゃっていますが、私にはとてもそんな風には思えません。
今回読ませて頂いたSSもそうですが、貴方の書くSSはキャラのセリフに全く違和感がなく、ブレがないのでとても自然だと思います。もちろん話の展開もです。
ここでまた貴方のSSを読むことが出来て大変光栄です。次回作があるのでしたら、是非読ませて頂きたいです。
・・・本当の本当に素人の方なんですか?w

598美琴大好き:2012/01/03(火) 23:12:09 ID:WEIFNOpU
>>597

いろいろと褒めていただき大変恐縮です。
キャラの言葉使いだけは、一応気をつけている部分ですので、褒めていただきありがたいです。

>・・・本当の本当に素人の方なんですか?w

地の文もロクに書けないズブの素人です…w
間違いも多いし…


というか、このSSも読み返すとほんと、間違いが多い…
セリフの誤字脱字はもちろん、第7学区を途中第3学区って書いてたり…

ほんと、すいません。ご勘弁を。

599美琴大好き:2012/01/05(木) 23:09:08 ID:EwTeDzUs
美琴板初のssってことで是非とも
まとめブログに引っ掛かって欲しい

600美琴大好き:2012/01/25(水) 19:34:31 ID:f0hDDwho
亀ですが乙です、とても面白かったです。

いろいろと他にも書かれている方のようですが、
他にどんな作品を書いていたのか教えていただきたいところです。

601美琴大好き:2012/01/27(金) 00:54:37 ID:ZukfdhOs
美琴「漫画家になろっかな…」黒子「は?」
黒子「(計画通り…ですの!!)」
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
美琴「ら…らぶらぶレールガン…?」
佐天「…超能力ショー…??」
垣根帝督「御坂美琴っていったか……覚えといてやる……!!!」
黒子「お姉さまなんてもう知らないですわ!」美琴「こっちこそ!!」
上条「頼む!俺と漫才をしてくれぇ!!」
美琴「夢で好きな人にあえるおまじない?」
美琴「あ……アイドルグループ???」
美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「私のことビリビリいってりゃいいのよ!」

おすすめSSスレで紹介された範囲だとこんなでした

602美琴大好き:2012/01/27(金) 08:43:23 ID:14kLwXWA
>>601
シナリオ形式のSSかと思ったぞw

603sage:2012/01/27(金) 09:12:31 ID:jmOmW0lY
600ですが教えていただきありがとうございました。
半分くらいは読んだことありましたww

まとめサイトでよく見るタイトルばかりですね

604美琴大好き:2012/01/27(金) 18:45:32 ID:9/WIzDcs
>>601
お前美琴好きすぎだろww
ちなみに他のとある系SSでは黄泉川一家、アイテム、佐天さんのやつ以外書いてない感じ?

605美琴大好き:2012/01/27(金) 20:12:54 ID:f0hDDwho
調べて分かったけど、この作者、元々はゾーマ「マヒャデドスですか…?」
の人なんですね。話作りが上手いわけだ…

禁書SSも、どのキャラも卑下することなく書けている感じが
好感が持てますね。

それはそうとこのスレ、過疎る一方ですけど誰か他の書き手さん
来ないものだろうか…

606sage:2012/02/09(木) 23:03:44 ID:rLxn5SyM
みんなの暇つぶしにまとめ依頼だそうと
思うんだが作者さん問題ないでしょうか?

607美琴大好き:2012/02/13(月) 17:53:52 ID:7xjPujs6
過疎ってるな…

608美琴大好き:2012/04/05(木) 22:43:19 ID:NywbBvnU
誰もいないのか…
新しい書き手さんが来ないか楽しみにしてるのに…

609美琴大好き:2012/05/16(水) 11:50:54 ID:4dEgPxkU
超いまさらだけど一言感想

美琴の過去を書いた話といい、何と言うかこの人はキャラを上手に描くなって思う。
オリキャラも浮くことなく綺麗に溶け込んでるのが凄い。さすがにこの板のおすすめスレで沢山あげられてるだけのことはあるなあって感心しました。

また新作があれば是非この人に書いてほしいです。他の板とかで既に書いてるようなら是非教えろください〜

610美琴大好き:2012/08/05(日) 19:22:49 ID:JYwJOFGY
時は泰平、江戸時代。代々続く寿司処上条亭で修行を積む見習い寿司職人当麻は、寺小屋での勉学に遅くなったある夜道、若い女の悲痛な叫びを聞きつける。
急ぎ駆けつけてみればそこには若い女二人を襲った後らしき黒装束の二人組の姿が。急ぎ当麻が割って入るとその不逞者は夫婦のように寄り添い霞のように消えて失せた。
足元を見ればそこによよよと泣き崩れてるのは同門の制理と白カチュ子。斬られたかと助け起こしてみれば一切の外傷は無く、代わりといってはなんだがその豊かな乳房が煙のように消えていた。
怪異・乳隠し! この話は瞬く間に常盤城下中に広まり、親分てーへんだと岡っ引きの五和が上司である女同心、神咲火織の所に駆け込んでみればこの昼行灯、例によって酒樽を抱いて寝ている体たらく。
やべえまた取って喰われると愛用のさす又だけ持って一目散した五和は単身捕り物へと繰り出した。毎回これではボヤきの一つも出てくるもの。
「はあ。それにしても私が悪党に囲まれると必ず出てくる、あの鬼神の如き強さの、般若の面を被った白襦袢の巨乳酔いどれ侍は何者なんでしょうか・・・・」
それとは別に独自に検分を開始した当麻は、妖術に詳しい伴天連宣教師インデックスに寿司を振る舞い怪異について聞き出そうと図るが、備蓄を食いつくし熟睡してしまったため敢無く失敗、仕方なくはぐれ陰陽師の土御門と共に雪女に会いに行くことに。
また、籠担ぎを生業とする仕上は身ごもった恋女房のため引き取った毛唐少女フレメアのため、この件を解決し褒美をいただこうと籠担ぎの相方お沈とともに真相究明に動きだす。
忍者半蔵が遊郭にて花魁オリアナ太夫に椅子にされながらほくそ笑み、遊び人の数多さんが陽気に町をふらつき、宣教師オルソラがカステラをはむはむするという風雲急を告げる空の下、神社の境内を掃き清める巫女に出番はあるのか!?
最愛の童女、おトメを手押し車に乗せて諸国を旅する浪人、悪世羅は三度笠の切れ目から十六夜を見上げて何を想う!?
常盤城下に到着したちりめん問屋のご隠居幻生、お供の乱数さん加群さん、テレスにうっかり円周はこの事態を解決する気あるのか!?
その城下町を天守閣から見下ろすは美琴姫。姫はある少年に懸想していた。かつてお忍びで城下に出た折り、うっかりぶつかって卵を割ってしまった事から悶着起こした少年を。
世話役兼護衛役の女中黒子と光子が見つめる中、姫はどうやら寿司屋関係者らしきあの方に逢いたい、その手から直接お寿司を受け取って食べてみたいと豊満な肢体を火照らせる!
乳隠しの正体とはなんなのか!? 花のお江戸は、恋騒ぎ!

611バーバリー ネクタイ:2012/11/03(土) 00:47:55 ID:RWgLtkdM
匿名なのに、私には誰だか分かる・・・(^_^;)ありがとう。。。
バーバリー ネクタイ http://burberry.suppa.jp/

612美琴大好き:2012/12/10(月) 21:31:47 ID:7BfZfn2Q
完全に過疎っててワロタww


誰もいないけどひっそりと投下…



12月…とある喫茶店


初春「夏休みも大覇聖祭も終わって…もうすっかり冬ですねえ」


黒子「そうですわね、最近すっかり冷え込んできて…あんなに暑かった夏
が嘘みたいですわ」


美琴「今年ももう終わりかあ…なんかさ、あっという間の一年だったよね」


佐天「いやいや、何言ってるんですか御坂さん!まだ今年は終わってないですよ!
まだ、あるじゃあないですか、今年最後の一大イベントが!」


美琴「一大イベント?」

613美琴大好き:2012/12/10(月) 21:37:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「だから!クリスマスですよクリスマス!!今年最後のイベントって言ったら
それしかないでしょう!」


初春「あー、そういえば最近、学園都市もあたり一色クリスマスモードですよね、
モニュメントなんかもたくさんできてきてるし!

そっかあクリスマスかあ…なんだかワクワクしますね!」


佐天「へええ…そんなこと言って初春〜、イブに何か予定でもあるの?」


初春「え…い、いや…別にないですけど…」


佐天「はあ…なーんだ。まあ、初春のことだから、そんなことだろうと思ったけどさ」


初春「んな…!そ、そんなこと言って、佐天さんこそ、イブに何か予定があるんですか!?」

614美琴大好き:2012/12/10(月) 21:41:15 ID:7BfZfn2Q
佐天「え!?わ、私!??い…いや…私もないけどさあ…」


初春「ほらあ!佐天さんこそ、人のこと言えないじゃあないですか!」


黒子「こらこらお二方…公衆の面前で、そんな不毛な争いはやめるんですの」


佐天「えー、そんなこと言って…白井さんはあるんですか?イブの予定は」


黒子「ありますわよ」


初春「え?…あ、あるんですか白井さん??」

615美琴大好き:2012/12/10(月) 21:54:41 ID:7BfZfn2Q
黒子「ええ…予定のない初春と佐天さんには悪いんですけど…

わたくし、イブの夜は、『最愛の方』とそれはもう…熱い、熱ーい夜を過ごす
予定がずっと前から決まっているんですの…

そう…!!何を隠そう、

このとなりに座ってる最愛のお姉さまと性なる夜を…ぶはあ!!」バギい!!


美琴「って…黒子!なんで私が、あんたの変態精神丸出しの予定に
付き合うことになってんのよ!?まったく、バカも休み休み言いなさいよね!」


佐天「あ、あはは…そ、そういえば御坂さんは予定あるんですか?」


美琴「私?私もクリスマスイブは…特にはないかなあ?」


佐天「えーー!ほうとうですかあ?そんなこと言って…
あの例の男の人と一緒に過ごすんじゃあないんですかあ!??」

616美琴大好き:2012/12/10(月) 21:58:44 ID:7BfZfn2Q
美琴「んな…!な、何言ってんのよ佐天さん!!私はアイツは
そんなんじゃあ…!!」


初春「あー、そうやってむきになるところがまた怪しいですよ、御坂さん!!」


佐天「そうですよ!早く白状してくださいよ、御坂さん!」


美琴「い、いいいや、だから、違うって…!!」


黒子「きーーー!!だ、黙るんですのよ二人共!!わたくしのお姉さまが
あんなお猿さんとイブの夜を過ごすなんてこと、あるわけないんですのよおお!!!」


わーわーぎゃーぎゃー…


………

………

617美琴大好き:2012/12/10(月) 22:05:43 ID:7BfZfn2Q
………

………

佐天「…なーんだあ…それじゃ、御坂さんも本当に予定がないんだあ」


美琴「うん、普通に寮でゆっくりしてようと思って」


黒子「そうそうそうですわ…寮でゆっくりとワタクシと熱い時間を…アイタ!」


美琴「いつまでもつまんないこと言ってんじゃないわよ、アンタは」


佐天「4人とも特に予定なしかあ…あーあ、なんだか面白くないなあ」


初春「まあまあ…佐天さん。家でゆっくり過ごすというのも悪くないと思いますよ?」


……………


美琴「………、あ、そういえばさあ、3人とも」


初春「え?なんですか、御坂さん?」


美琴「3人はクリスマスに、『サンタさん』に何をお願いするの?」

618美琴大好き:2012/12/10(月) 22:07:57 ID:7BfZfn2Q

…………………


佐天・黒子・初春「……え?」


美琴「いやだから、要は欲しいものよ、欲しいもの。
今年、サンタさんに何をお願いするかってこと」


佐天・黒子・初春「……………」

619美琴大好き:2012/12/10(月) 22:13:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………え、え、えっとお…わ、私はアレですかねえ…ほら!ipod!…
最近、自分の壊れちゃって…新しいのが欲しいかも…できれば最新のやつ…あはは…」


初春「わ、わたしは財布ですかねえ…今のはもうすっかりボロボロで…」


黒子「……わ、わたくしは香水ですかね。お気に入りのメーカーの最新モデルが最近発売されたみたいですので…」


美琴「……ふーん、そうなんだ…

…あ、ちょっとごめん…わたしちょっとトイレ行ってくる」


そう言って、席をたつ美琴…


佐天・黒子・初春「……………」

620美琴大好き:2012/12/10(月) 22:15:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………、ね、ねえ…初春」


初春「……………なんですか、佐天さん」


佐天「初春は……、何歳まで信じてた…?


サンタさんのこと」

621美琴大好き:2012/12/10(月) 22:20:58 ID:7BfZfn2Q
初春「わ、私ですか…?そ、そうですね…はっきり覚えてないけど、
多分、小学校3年生くらいかなあ…?


…佐天さんは?」


佐天「わ、私?私は…確か……小学校一年のときに、お父さんが
サンタさんの衣装にこっそり着がえているのを偶然見かけて…

それ以降はもう……

……白井さんはどうですか?」


黒子「ワタクシなんか……もう、モノ心ついたときには、既に信じていなかったですわ…」


佐天・初春・黒子「……………………」


佐天「……ね、ねえ…白井さん…御坂さんってもしかして、まだ」


白井「みなまで言わなくていいんですのよ佐天さん!!!!!」


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