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美琴板なんだし美琴のSS書こうぜw

369美琴大好き:2011/10/22(土) 02:28:55 ID:Ne.ki7zM
佐天さん助けそうなのってショチトルぐらいしか思いつかねえな…
洪庵は妹達のことは把握してるけど一方通行のことは把握してないっぽい?

370美琴大好き:2011/10/22(土) 08:09:19 ID:zn.9MAzg
乙!絶望的な状況が続いてハラハラするなあ
ただ佐天さんだけは「ああ、またか」と思ってしまう俺はSSと薄い本の読みすぎなんだろうなw

371美琴大好き:2011/10/22(土) 09:35:28 ID:zZ8mzm8A
上条さんや一方さんの存在は知らないのかな?
美琴にとって親しくない人物だと上条さんは思われて
一方さんは実験で妹達を殺してきたのしか知らないから助けないと思ってるのかな?
とにかく続きが楽しみです

372美琴大好き:2011/10/22(土) 11:54:16 ID:pPueNBUw
    ,. ‐''三ヾ´彡シ,=`丶、
     /'".:=≡ミ_≧_尨彡三:ヽ、
    //.:;:彡:f'"´‐------ ``'r=:l
    /〃彡_彡′,.=、 ̄ ̄ ,.=、 |ミ:〉
   'y=、、:f´===tr==、.___,. ==、._ゞ{
   {´yヘl'′   |   /⌒l′  |`Y}
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イ´::ノ|::::l \         "'   :::/
::::::::::::|:::::l   ヽ、      ..::  .:::/.、
:::::: ::: |:::::ヽ    ヽ、.......::::/..:::/!\\
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373美琴大好き:2011/10/22(土) 12:22:26 ID:YeiWNme6
乙にゃんだよ
何か白いあの人が黙ってなさそうなんだよ

374美琴大好き:2011/10/22(土) 19:45:56 ID:hn4HFfvY
お疲れさまです。
次回は一気に話が進みそうで期待が高まります。

375美琴大好き:2011/10/23(日) 13:11:44 ID:zv14XmME
面白い!
続きゆっくりお待ちしてます

376美琴大好き:2011/10/25(火) 19:10:59 ID:dhw3jjtY
まだかなあ

377美琴大好き:2011/10/30(日) 01:36:29 ID:MslO/gj2

再び学園都市郊外

黒子「………く……」


黒子「(……まずい……最初の不意打ちのダメージのせいでテレポートができない……!!)」


スキルアウトA「は…!どうやら、ご自慢のテレポートも、さっきの一撃で思うようにできねえみてえだな…」


スキルアウトB「くく……心配すんな…一撃で楽にしてやるからよ!!………だから……おとなしく沈んどけ白井黒子ぉぉーー!!」

黒子に襲いかかるスキルアウト


黒子「…………!!」


どごおお!!!

スキルアウトB「ぐあああ!!!」


……後方に吹っ飛ぶスキルアウト


黒子「………!?」

スキルアウトA「な、何者だてめえは!??」



婚后「……まったく、何をこんなところでモタモタしているんですの、白井さん」

378美琴大好き:2011/10/30(日) 01:38:39 ID:MslO/gj2
黒子「こ、婚后光子…!一体どうして……」


婚后「どうしてもこうしてもありませんわ。まさか白井さん、自分だけが御坂さんの味方とでも思っているのではなくて?
ワタクシだって御坂さんの親友…この婚后光子…親友のピンチに指をくわえて黙ってみるような人間ではありませんことよ!」


黒子「婚后光子……」


湾内「大丈夫ですか、白井さん?」


泡浮「さあ、早く傷の手当てを…」


黒子「湾内さん…泡浮さん……!貴方達まで……き、危険ですわ!」


湾内「大丈夫です白井さん………確かに手荒なことは得意ではありませんけれど……ワタクシ達だってレベル3の能力者……!
御坂さんのためにワタクシたちも協力いたしますわ……それに……」


泡浮「ええ……それに白井さん……ワタクシ達だけじゃあないんですよ?」


黒子「え……?」


…………

379美琴大好き:2011/10/30(日) 01:40:50 ID:MslO/gj2
とある電話ボックス

洪庵「ちい……ようやく1人、始末される瞬間が見れると期待してたのに…
…あれは確か『婚后光子』……流石にレベル4が2人相手だとキツイわね…
仕方ない…他の個所で油売ってるスキルアウトどもを増援に向かわせるか……」


洪庵「ふふ……、何の問題はないわ……そもそも婚后光子が作戦の邪魔をしてくるだろうことは想定の範囲内……」


洪庵「…………ん…?」


洪庵「………?な、なんなの……??そんな……一体どうしたっての……??
白井黒子に気をとられている間に…………いつの間にか第3学区中に、スキルアウトと交戦中の連中が増えていやがる!!


そ、そんなまさか……!なんなんだこいつらっ!!!一体どうなってやがるのよ!!」

380美琴大好き:2011/10/30(日) 01:45:15 ID:MslO/gj2
第3学区 別の地区


スキルアウトA「さーてと、それじゃさっくり始末するととしますか」


佐天「や、やめて……こ、来ないで……」


スキルアウトA「は!心配すんなよ、てめえみてえな雑魚……痛みを感じる間もなく一瞬で沈めてやるからよぉぉぉ!!!!」


佐天に襲いかかるスキルアウト


佐天「きゃあああ!!!」


スキルアウトA「がはあ!!」バキイ!!ドサッ…


佐天「……え??」


スキルアウトB「な、なにしやがるんだてめえ!!一体……」


佐天「あ、貴方は……確か…」


姉御「まったく……まさかこんな所で再開するだなんて……これも同じ『講習会』を受けた縁なのかねえ」


佐天「確か……夏の特別講習の時に一緒だった……」

381美琴大好き:2011/10/30(日) 01:48:12 ID:MslO/gj2
舎弟1「あ、姉御……い、いいんですかい…?」


舎弟2「そいつらは、この界隈を仕切るスキルアウト……そんな奴らに牙をむいたら…」


姉御「黙りな!!あたい達はなあ…『幻想御手』の一件で…御坂美琴にでっかい借りがあるんだ!!
その借りをいつまでも返さないわけにはいかないだろ!?アンタ達も男だったら、とっとと覚悟を決めないか!」


舎弟3「あ、姉御……」


舎弟4「まあ、仕方ねえか…姉御の言うとおりだ……
…いつまでも女に借りを作ったまんま、というのみ格好悪いしな…」


舎弟2「しゃあねえ…覚悟をきめるか…!!」


舎弟1「ああ…!」



佐天「あ、あの……助けてくれて…」


姉御「あんた……襲われそうになったところをみると、どうやら御坂美琴の知り合いだったんだね…
……ここは、あたい達にまかせて、行きな」


佐天「え……け、けど」


姉御「いいからっ!御坂美琴のところに行くんだろう!?ここはあたい達が全力でくいとめるから!!早くアイツを助けに行きな!!」


佐天「は、はい!!ありがとうございます!!」タッタッタ…

382美琴大好き:2011/10/30(日) 01:56:33 ID:MslO/gj2
舎弟1「しかし、いいんですかい、姉御。あの子を一人で行かせて……
もしかしたら、また襲われるかも…」


姉御「大丈夫さ。講習会で見せたアイツの根性……アイツならきっと御坂美琴のところにたどり着くさ。
それよりあたいたちは、目の前に敵に集中するんだ」


スキルアウトB「てめえら……俺達に歯向かってただで済むと思うなよ…!」

スキルアウトC「ああ……ぶっ殺してやる…!!」


姉御「はん…!!あたい達はなあ……!夏の講習会の後、毎日のように特訓して
能力を磨いてきたんだ!!……特訓の成果、あんたたちにみせてやるよ!!」

……………

383美琴大好き:2011/10/30(日) 02:10:02 ID:MslO/gj2
常盤台中学 女子寮前

スキルアウト1「いいからとっとと、出さねえか御坂美琴をよお!!」

スキルアウト2「ああ!!寮の中でかくまってんだろうが!!」

スキルアウト3「隠すとためになんねえぞコラ!!」


寮監「なるほどな……事情はよくわかった…要するに貴様らは、御坂をつけ狙う
この間来たあのツンツン頭の仲間……それで、今日は団体でのお越し、というわけか」


スキルアウト1「はあ?ツンツン頭?何いってやがんだてめえ?…あーあ、ダメだこの女。
めんどくせえから、この女つぶして寮の中洗いざらい探したほうがはやくね?」


スキルアウト2「ああ…みてえだな……この女、今自分が置かれてる状況がよく分かってねえみてえだし分からせてやんねーとな……」


スキルアウト3「へへ……と、いうことだ……てめえには恨みはねえが…ここでつぶされてくれやああ!!!」

寮監になぐりかかるスキルアウト

384美琴大好き:2011/10/30(日) 02:16:41 ID:MslO/gj2

ぱしぃ!

スキルアウト3「へ?」

あっさり拳を受け止める寮監


寮監「まったく……この程度の実力でこの寮内への侵入をはたそうとは……
私もなめられたものだ」

ゴキィ!!

スキルアウト3「………」ドサッ

………

スキルアウト1「………え?」

スキルアウト4「…あ、あれ……?今、な、何が起きたんだ…え?」


寮監「ひい…ふう……残りは…3人か……」

385美琴大好き:2011/10/30(日) 02:39:38 ID:MslO/gj2
スキルアウト4「(お、おい……なんなんだよこの女…!!めちゃくちゃ強えじゃねーか!!)」ひそひそ…

スキルアウト2「(あ、ああ…や、やべーよ今の動き……明らかに素人の動きじゃねえ…『プロの犯行』だったんだけど!?』

スキルアウト1「(お、俺達もしかして、とんでもねーのにケンカうったんじゃあ…)」


寮監「さて……貴様らに初めに言っておくが……ここに御坂はいない…
だから、寮内に侵入したところで貴様らは御坂に会うことはできない」


スキルアウト1「あ、ああ…そ、そうなんだ……」

スキルアウト2「だ、だったら、ここに用はないんで、俺達はこれで…」


寮監「……待て」


スキルアウト4「……え?」


寮監「前回のツンツン頭はここで見逃したが…
……どうやら、貴様らを見逃せば、今現在、郊外にいるであろう御坂の身に危険が生じるのは必至のようだな…

本来、『寮内』の治安を守るのが私の役目だが…
…今回は個人的な私情で、『寮外』にいる生徒のために少しばかり力をふるわせてもらおう」


スキルアウト1「え、……ちょ……少しばかり力をって……いいい、いや…俺達はもう諦めますから…!」

スキルアウト4「そ、そうそう!!もう、御坂美琴のことを探したりしませんからっ!だから…!!」


寮監「悪いが……ここで全員『始末』させてもらうぞ…」

スキルアウト達「ひいいいい!!!!」

…………

386美琴大好き:2011/10/30(日) 02:48:56 ID:MslO/gj2
常盤台中学の界隈

スキルアウトA「い……一体……どうなってやがる…」

スキルアウトB「あ、ああ……なんなんだよ、コイツらは…!!」


ぞろぞろ……


女子a「ここまでですわよ…」

女子b「ええ……おとなしく観念なさい!貴方達が御坂さんのことを狙っているのは
分かっているんですわよ!!」


女子c「これ以上、粗暴な行為を続けるというのならば……ただじゃ済まさないですわよ」


ぞろぞろ……

スキルアウト達を取り囲む常盤台中学の生徒達


スキルアウトA「(な、なんなんだコイツら……コイツら全員、御坂美琴の
味方だっていうのかよ!?)」

スキルアウトB「(は、話と違うじゃねえか!!こんなに作戦の邪魔する連中が多いだなんて
聞いてねーぞ!?)」

スキルアウトC「(普段は、虫も殺さねえような顔立ちのお嬢様どものくせに……
まさか俺達に歯向かってくるなんて…)」

387美琴大好き:2011/10/30(日) 02:56:56 ID:MslO/gj2
スキルアウトA「ちょ、ちょっとまってくれ!?なんなんだよてめえらは!?どうして、レベル1になり下がった
御坂美琴なんかの為にここまでしやがるんだ!!てめえらには関係ねーじゃねーか!!」


女子b「はあ?なに言っているんですの?」


女子c「例え、レベル1になろうがなんだろうが、御坂さんは御坂さんですの!」


女子d「ええ!同じ学校にかよっている生徒が危険な目にあっているというのに
黙って見ているような生徒は、この常盤台中学にはいないんですのよ!!」


スキルアウトB「く、くそう!!…こいつら…!!」


女子a「さあ…どうするんですの!?まだ抵抗するのか……それともおとなしく降伏するのかどっちなんですの!?」

…………

388美琴大好き:2011/10/30(日) 02:58:52 ID:MslO/gj2
学園都市郊外

スキルアウト1「な、なんだ一体どうなってやがる!?」


スキルアウト2「ああ、あ、あちこちで俺達に抵抗する連中が急増してやがる……!!しかも中には高位の能力者もいるみたいだし……!」


スキルアウト3「じょ、冗談じゃねえ!!こんなやつら相手にしてたら、御坂美琴を探す前にこっちの身がもたねえよ!!
……お、俺はもう一抜けさせてもらうぜ!」


スキルアウト1「あ、ああ…!それだったら俺も…!!」


スキルアウト2「あ、ちょ……お、おまえら!?………え?」


黄泉川「一体どこにいくつもりだおまえら?」ぞろぞろ…


アンチスキルに取り囲まれるスキルアウト達

389美琴大好き:2011/10/30(日) 03:04:28 ID:MslO/gj2
鉄装「お、おとなしくお縄についてください!!そしたら、手荒な真似はしませんので!!」


スキルアウト1「んな……バカな、アンチスキルだと!?事前の情報じゃ動きだすのはもっと後だって話だったのに……!!」


黄泉川「……本来、学園都市の生徒を守ることが役目の私たちが、御坂美琴には過去に何度か、逆に助けられてるんでね…
…今回はアイツへの借りを返そうと、みんな気合い入ってるからな!!緊急の招集にも、想像以上に集まりが早かったじゃん!」


スキルアウト2「く……ち、ちくしょう、そんなことが………」


黄泉川「……さあガキども……もう逃げられないじゃん?」


…………

…………

390美琴大好き:2011/10/30(日) 03:10:15 ID:MslO/gj2
…洪庵博巳の『大誤算』の一つ目は……

御坂美琴に味方をし作戦を阻害する人間の数が、洪庵博巳の想像を
遥かに上回っていたことである…



…………

とある電話ボックス

洪庵「な……なんなんだよ一体よぉぉぉ!!!」

ガン!!(電話ボックスの窓をたたく洪庵)

洪庵「(……あちこちでゴキブリどもが湧いてきていやがる!!
アンチスキルも今日に限ってやけに動きがいいみたいだし……ふざけやがってええええええ!!!!)」

391美琴大好き:2011/10/30(日) 03:18:48 ID:MslO/gj2
洪庵「……いや、おちつけ……それでもまだ、『駒』は沢山残っているはずだわ……!!別の地区で徘徊しているスキルアウトどもをよびよせれば、この程度のゴキブリどもなんざすぐに駆逐できるはず…!!」


洪庵「(くくく……どれ……ほかの地区のスキルアウトどもの動きは………)」


洪庵「………へ?」


洪庵「………………な、……なん……ですって……?」



洪庵「な、なんなの『こいつら』は……!?一体、どういうこと……??

なんで『こんな連中』が私の『駒』達とやりあってんのよ!!!??」


………

392美琴大好き:2011/10/30(日) 03:25:04 ID:MslO/gj2
第3学区路地裏

御坂妹「はあ……はあ……」


スキルアウト2「へえ……結構粘るじゃねえか……その少人数で……大したもんだ……へへ…」

ぞろぞろ……


10039号「…やはり、数が多すぎます……このままでは……と、ミサカは不吉な心中を吐露してみます」


打ち止め「そ、そうだ!今から他のミサカ達を援軍で呼ぶ、っていうのはどうかな、とミサカはミサカは状況を打破するグットアイデアを提案してみたり!」


13070号「無駄です……もう今からでは間に合いません、とミサカは上位個体の稚拙な考えを否定します」


打ち止め「け、けどこのままじゃあ……」


御坂妹「……………」

393美琴大好き:2011/10/30(日) 03:30:08 ID:MslO/gj2
スキルアウト2「ははは……作戦会議は終わったか?……ま、それじゃあそろそろまとめてつぶすとしま……」


ボゴオ!!!!


スキルアウト2「ぐあああああああ!!!!!」


どごおおおおん……

何十メートルも吹っ飛ばされるスキルアウト……


御坂妹「…………!?」


スキルアウト1「……へ??」


スキルアウト3「な、なんだ……?い、一瞬で吹っ飛ばされた……一体、何が起きたんだ…??」


19090号「……、」


10039号「あなたは……!」


打ち止め「あ!!ち、違うの!!こ、これはね、オリジナルが今危険な目にあってて、助けようとして……
ってミサカはミサカは、お家を勝手に飛び出した言いわけをしてみたり!!」


………

一方通行「ったくよォ……家にいねえと思って探しに来てみれば……何愉快なことにまきこまれてンだァ、てめえらはよォ…!!」

394美琴大好き:2011/10/30(日) 03:30:28 ID:MslO/gj2
今日はここまでで。また明日以降に

395美琴大好き:2011/10/30(日) 06:59:20 ID:hn4HFfvY
お疲れさまです。
打ち止めの危機に一方通行が颯爽と登場。上条さんの活躍の場はあるのか。
次回一気にけりがつくのでしょうか。
続きを楽しみにしています。

396美琴大好き:2011/10/30(日) 11:54:42 ID:zv14XmME
おつおつ
洪庵の余裕綽々だった態度が少しずつ崩れていく描写がすごくうまくてすっきり読めた

397美琴大好き:2011/10/30(日) 12:02:00 ID:zn.9MAzg
おちゅー
佐天さんにはショチトルが来ると思ってたから姉御が助けに来たのは予想外だったw
次も期待

398美琴大好き:2011/10/30(日) 13:35:19 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
予想外の姉御、親御さん登場、燃えてくるんだよ

妹達には軍覇かなーって思ってた

399美琴大好き:2011/10/30(日) 20:03:42 ID:5rTOkr7M
乙!!
りょうかんがかっこよすぎて泣いた

400美琴大好き:2011/10/30(日) 22:19:04 ID:Ne.ki7zM

次は麦野達も参戦してきそうだな

401ss:2011/11/01(火) 18:11:04 ID:YoXTAKLY
嵐ファンの掲示板、嵐が好きの方、ここで一緒に話し合いましょう。

http://jbbs.livedoor.jp/music/26708/

402美琴大好き:2011/11/03(木) 00:02:15 ID:xzTsxWfc
打ち止め「アイタタタタ!!!ちょ…なんでいきなり、頭をぐりぐりするの!?って、ミサカはミサカは…って来た早々あなたの暴挙を、ってイタイイタイ!!」ぐりぐりぐり…


一方通行「…ったくてめえはァ!ちったあ、自分の放浪癖をなんとかしやがれ、ってンだ!」


御坂妹「一方通行…」


一方通行「…勘違いするな。俺はこのガキを拾いに来ただけで、てめえらの『オリジナル』をどうなろうが知ったこっちゃねえし、助ける気もさらさらねえ」


打ち止め「またまたぁ、そんなこと言って、あなたはなんだかんだで……って、イタイイタイ!!な、なんで無言で頭にチョップをかますの!?
ってミサカはミサカは…イタイイタイ!!」


一方通行「…助ける気なンてさらさらねえが……まあ、目の前にいる『ゴミクズ』の処理くらいはやってやるよ。

……全員、下がっていろ」

403美琴大好き:2011/11/03(木) 00:09:19 ID:xzTsxWfc
打ち止め「………あ、あんまり暴れたら嫌だよ?って、ミサカはミサカは一応あなたに念押ししてみる…」


一方通行「ああ…わかってる」


…………

スキルアウト3「この白髪がああ……よくも俺達の仲間をやりやがったな!!」

スキルアウト4「てめえも御坂美琴の仲間なんだろうが、これだけの数相手にやれると思ってんのかあ、ああン!?」

スキルアウト5「ああ、女を助けてヒーロー気取りのとこ悪いが…てめえなんざ御坂美琴を仕留める前の前座にすぎねーんだよ、ゴミがあ!!」

ぞろぞろ……

一方通行を取り囲むスキルアウト達


一方通行「……はン、てめえら……そろいもそろって御坂美琴のことが大好きみてえだが…
…今、目の前にいるのが一体どこのだれなのか…その少ない脳みそでもうちょっと考えたほうがいいンじゃねえのかあァ?」ニタァ…

邪悪な笑みを浮かべる一方通行


打ち止め「うわあ…なんかあの表情、全然ミサカの忠告なんて聞く気がなさそう、
ってミサカはミサカは自分のふがいなさに落ち込んでみたり…」

…………

404美琴大好き:2011/11/03(木) 00:11:58 ID:xzTsxWfc
……ほぼ同時刻

第3学区 オープンカフェ


麦野「へええ…なるほどねえ…『超電磁砲』に一千万の賞金か…
…まあ、要するにテメエらは、自分達の身分をわきまえず、私の獲物を勝手に横どりしようとしてるわけだ…

…ははあ……てめえらみてえな『ゴミクズ』がねえ……」


スキルアウト1「ちょ……や……やめ…これ以…ぎゃあああ!!」ガンガンガンガン!!!

テーブルに頭を何度も打ちつけられるスキルアウト……


店員「ちょ……お、お客様!!…その…!店内での粗暴な行為は……!!」


フレンダ「ああー、ごめんねえ店員さん……けどさあ、悪いんだけどうちのリーダーこうなっちゃうと止まんなくてさあ…」


絹旗「……やれやれ…超みっともないですよ麦野。そんな超ヤクザにもカタギにもなれない『ドサンピン』相手に本気になっちゃ…

……ん?」

405美琴大好き:2011/11/03(木) 00:18:07 ID:xzTsxWfc
ぞろぞろぞろ……


スキルアウト2「おい、てめえ!!何やってんだ俺達の仲間に!?」

スキルアウト3「女の分際でなめた野郎だ!!一体どういうつもりなんだよ!??」

………

フレンダ「……あーあ、麦野がそんな堂々といたぶるからお仲間が来ちゃったじゃん…」

絹旗「まったく…せっかくのティータイムが台無しです。超仕方ない人ですね、麦野も」

……

麦野「どうもこうもねえだろ、てめえらはよおお、人の獲物を勝手にとろうとしやがって!
ゴミクズの分際で何様だ、ああ!?」


スキルアウト4「はあ?一体何の話を…………そうか、わかったぞてめえ…!!要は、てめえも御坂美琴の『仲間』だな!!」


麦野「は、はあああああああ!??」


スキルアウト5「はん!…ってことは、てめえの後ろの席にいる3人もそうか!!ははは!!こりゃあ思わぬ収穫だぜ!!
4人まとめて………え?」

ぶちぶちぶちぶち…

麦野「私があのクソガキの『仲間』だと……?頭の悪い『ゴミクズ』なのは分かってるけどよぉぉ!!
なーーにふざけた勘違いしてんだてめえらはああああああ!!!」ビキッビキッ!!」

406美琴大好き:2011/11/03(木) 00:22:34 ID:xzTsxWfc
フレンダ「あーあ、……どうしよう絹旗……麦野が本格的にキレはじめちゃってるんだけど…」


絹旗「こうなったらもう、ひとしきり暴れないと超元の機嫌に戻りそうにありませんね…」
……

スキルアウト2「(な、なんだこの女…?なんだこの威圧感は……!?)か、構うもんか!!皆、こんなアバズレ、とっととやっちまうぞ!!」

スキルアウト達「おお!!」

……

麦野「絹旗……フレンダ……アンタらも手伝いなさい…
…こいつらもう、ぶ ち 殺 し 確定だわ…」


フレンダ「仕方ないなあ麦野は……けど、まあ……結局さ、食後の軽―い運動にはちょうどいいかもねぇ」


絹旗「やれやれ…麦野も超節操がないですね…
…今やレベル1の『超電磁砲』に何をむきになっているんだか…

…けど麦野。アンチスキルやジャッジメントが駆け付けるまでには退散しますからね
こんな雑魚ども、超とっととかだずけましょう」


絹旗「……あ、滝壺さん、超いつでもずらかれるように逃走ルートを……

…って、滝壺さん……?」


明後日の方角を向いている滝壺


滝壺「………『超電磁砲』が………」


絹旗「……どうかしたんですか、滝壺さん??」


滝壺「……ん、なんでもない……」


………

407美琴大好き:2011/11/03(木) 00:31:57 ID:xzTsxWfc
オープンカフェ別の席では

女子A「まあ…あちらの席の方で、何やらいざこざが始まりましたわ」


女子B「ええ…4人組の女性客が街を徘徊する粗暴な殿方達と争っているようですが…」


女子C「せっかくのティータイム中ですのに…うるさくてかないませんわ。女王、もうこの店は出て他の場所に行きましょう」


食蜂「えー、けどぉ、この店のエクレアもっと食べたいしぃ」


女子A「え、ちょ、ちょっと女王!?まだ、お召し上がりになるおつもりですか!?ダメですよ、それ以上は……え?」

ぞろぞろ…


スキルアウトA「てめえら…その制服、常盤台、だな」

408美琴大好き:2011/11/03(木) 00:56:50 ID:xzTsxWfc
食蜂グループのテーブルをとり囲むスキルアウト


スキルアウトB「常盤台中学の生徒なら、御坂美琴の居場所を…
…いや、もうそんなことはどうでもいいか……へへへ…」

スキルアウトC「ああ…どうやら学区中で強い能力者が御坂美琴の味方をしている、って言う話だし…
アンチスキルも俺達を鎮圧するため、動きだしたっていう話だし……御坂美琴も一向に見つかる気配がねえ。

どの道、もうそろそろ潮時なんだ」

スキルアウトD「……こうなりゃタイムリミットぎりぎりまで御坂美琴に『関係がありそう』な奴をテキトーに
つぶして、小遣いかせぎするのが賢い選択ってもんだ!

…なあに、てめえらが実際、御坂美琴の味方かどうかなんてこの際どうでもいい…
そんなものはいくらでもねつ造できるからな…」

スキルアウトE「用はテメエらが、御坂美琴の味方をして俺達に歯向かってきた『こと』にすりゃあいいだけの話なんだ…
…テメエらを一言もしゃべることができないくらいつぶした上で、な……ひひ…」


……

食蜂「…………」


女子A「……一体なんなんですの、この方達は…」


女子B「御坂さんがどうとか……一体なんの話なんだか…」


女子C「それにしても、女王の派閥に属する私たちにケンカを売るとは…
女王、下がっていてください…こんな連中、ワタクシ達が…」


ピッ

409美琴大好き:2011/11/03(木) 01:12:37 ID:xzTsxWfc
スキルアウトA「」どさっ

スキルアウトB「」どさっ

スキルアウトC「………!?な、なんだ!??」

スキルアウトD「な、なんだ……一体、どうしたんだお前ら、お…」

スキルアウトD「」どさっ


突然つぎつぎに倒れ出すスキルアウト達……

………

女子A「な、なんなんですの…?これは一体…」


女子B「(これはもしや……女王……の仕業ですの?)」

……

食蜂「………やれやれ…洪庵さん…司令官を気取って『駒』を使うんならあ…
ちゃんと、その『駒』の動きくらい把握しなきゃだめよねえ」


食蜂「…私は別に御坂さんの味方をするつもりはさらさらないしぃ……あなたの敵になるつもりもなかったんだけどぉ……」


食蜂「けど、洪庵さん……例えあなたの『駒』がやったこととはいえ、
…ほんの一歩でも、私の『テリトリー』に侵入する、ていう行為は、許されないんだぞ☆」

………

410美琴大好き:2011/11/03(木) 02:10:24 ID:xzTsxWfc
それは、偶然か必然であったのか……


…洪庵博巳にとって『誤算』ではなく、『不運』な点があったとすれば、

それは、御坂美琴の『味方』だけではなく、
本来なら彼女の『敵』といっても過言ではない連中ですら、作戦に牙をむいてきた、ということである。

そしてさらに、

その御坂美琴の『敵』というのが、『超電磁砲』と同等、もしくはそれ以上の凶悪な能力を有した『怪物』達であったという事実である。


………

とある電話ボックス

洪庵「」がたがた……

洪庵「……なん……なんだってのよ一体……な、なにがどうなったら、
あんな『化け物』どもが立ちはだかるわけ……?いい…一体どうなって…?」がくがく…


洪庵「(いくらなんでも勝てるわけないわ…あんな『化け物』相手に…
…スキルアウトどもが何百、何千、何万いようが……勝てるわけがない!!)」


洪庵「(……一体…一体どうすれば……!!!?)」

411美琴大好き:2011/11/03(木) 02:10:48 ID:xzTsxWfc
眠いので今日はここまでで

412美琴大好き:2011/11/03(木) 07:18:25 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
どちらも洪庵の邪魔をする美琴の味方と敵、という書き分けが面白いです。
続きを楽しみにしています。

413美琴大好き:2011/11/03(木) 11:38:21 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
必ずしもミコっちゃんの味方だけが作戦の障害になるワケじゃないっていうトコロがなかなか面白いんだよ!

414美琴大好き:2011/11/10(木) 20:34:48 ID:OJASjvyU
待ってます

415美琴大好き:2011/11/10(木) 22:51:12 ID:hGTkkpxk
みこっちゃん表紙おめ

416美琴大好き:2011/11/11(金) 15:09:26 ID:QlYAbssY
そろそろかな

417美琴大好き:2011/11/12(土) 22:34:53 ID:rDAL1UAU
久々の更新



学園都市郊外


黒子「…そうだったんですの…、まさかそれほどの方たちがお姉さまの味方を…」


湾内「ええ…!私たちがここに駆け付ける間にも、街中で沢山の人達が御坂様のために戦っておりましたわ!」


泡浮「ほんと、御坂さんの人望のたまものですわ!」


黒子「(お姉さま…)」


婚后「……さあ白井さん!何をモタモタしているんですの!ここはワタクシ達にまかせて、貴方は早く御坂さんのとこに!」


黒子「…婚后光子…で、ですけど……!」


婚后「いいから!!白井さん、あなたは御坂さんの『露払い』なんでしょう!??
今、あなたが御坂さんのもとに行かなくて、いつ行くって言うのかしら!?さあ、はやく!」


湾内「ええ!白井さん!!ワタクシ達のことは気になさらず!!」


泡浮「早く、御坂様のこと頼みましたわ!」


黒子「3人とも……わかりましたわ!!」

………

418美琴大好き:2011/11/12(土) 22:40:34 ID:rDAL1UAU

…………


………ちなみに。



第3学区 とある路地裏


上条「待ちやがれてめえら!!」


スキルアウトa「あん…?なんだあてめえは!?」


上条「なんだもこうだもあるかよ!!話に聞く限りてめえら、御坂のことをねらってるんだってな!!」


スキルアウトb「はああ!だったらなんだってんだよ、なんでそんなもんがてめえに関係あるんだよ?」


上条「それも、御坂が今は能力を失っていることも分かってんだろ!?恥ずかしくねえのかよ、てめえら!
大の男が大人数で、一人の女の子を襲おうとするなんて!!」


スキルアウトc「ったく、うるせえ野郎だなてめえはよおお!!…そうか、てめえも御坂美琴の仲間かよ!
それなら、容赦しねえぞ、わかってんのかあ?」


上条「ああ!!やってみろよ!てめえらみてえに群れないと女の子一人も相手にできねえような奴らに俺が…」



スキルアウトd「なんだなんだ?どうしたんだ?」

スキルアウトe「なんだよ、その男は?」

スキルアウトf「もしかして、獲物かよ、ラッキー!」

スキルアウトg「O×△…」

……………

ぞろぞろぞろぞろ…


上条「へ……?」


(路地影から次々に出てくるスキルアウト達)

419美琴大好き:2011/11/12(土) 22:49:10 ID:rDAL1UAU
………

上条「……あ、ああ、そっかぁ…3人だけかと思ったら……
…路地影にそんなに隠れてたんだ…………へ、へぇーーなるほどなるほど…」


スキルアウトa「全く大した奴だよなあてめえは……」

スキルアウトb「まさかこれだけの数を一人で相手にしようってんだから…」

スキルアウトc「ああ……さっきあれだけ俺達に説教たれたんだ…よっぽど俺達に対抗できるくらいの能力をもってる、ってこどだよなあ…」

スキルアウトd「なるほどな…それじゃあお手並み拝見と……って、あれ…?」

全力でその場から逃げだす上条


スキルアウトa「待ちあがれてめえええーーーーー!!!!」

スキルアウトb「こらああーーー、逃げんなああーー!!」


上条「ふ、不幸だああああああーーーーーー!!!!」

………

420美琴大好き:2011/11/12(土) 22:59:50 ID:rDAL1UAU


場所は再び、とある電話ボックス


洪庵「(くそ……どうしろってのよ…!!)」


洪庵「(これだけの数の人間が御坂美琴の味方につくだなんて、想定外だわ!!!

このままじゃあ、御坂美琴を始末する前にすべての『駒』達を失いかねないわ……!!

まだ、御坂美琴の所在もまだ分からずじまいだってのに……!!!


くそ!!くそ!!一体どうすれば……!!)」



?『くすくす…思い通りにいかな過ぎて、そろそろ、焦ってきているところかしらねえ、洪庵さん?』


洪庵「!?」

421美琴大好き:2011/11/12(土) 23:05:38 ID:rDAL1UAU
同時刻

再びオープンカフェ


食蜂「………」

ピッ ピッ 

スキルアウト「」ドサドサッ

次々に倒れるスキルアウト達…

女子A「はあ……さすが女王…」

女子B「ええ……女王がボタンを押すたびに次々と粗暴な殿方達が倒れていきますわ…」

女子C「私たちの出る幕がないですわ…」

……

食蜂「………ふう…」

食蜂「………ねえ、聞えているんでしょう洪庵さぁん?

……どうせ貴方のことだから、私たちの様子も監視モニターごしに見ているんでしょうしねえ…」

…………

とある電話ボックス


洪庵「………!?」


洪庵「(な、なんだ!??食蜂操祈…!?私に話かけてきている!?

そうか、こいつ…!!私が監視モニターごしに学区内の状況を見ているのを分かって…!!)」

422美琴大好き:2011/11/12(土) 23:12:37 ID:rDAL1UAU

食蜂『…洪庵さぁん、私の声が聞こえているんだったらぁ、一つだけ「アドバイス」をしておくけどぉ…

今、洪庵さんがやっていることって、あまりにも回りくどくて、上手くいかないんじゃないかしらぁ?』


洪庵「なんですって…………!?
(『回りくどい』??コイツ…一体何を……!?)」


食蜂「だってそうでしょお?本当に、御坂さんのことを「始末」したいんだったら、
わざわざこんな連中に依頼するなんて面倒なことしなくたってぇ……洪庵さん……『貴方自身』が御坂さんを「始末」すればいいと思うんだけどぉ?」


洪庵「んな……!!」

423美琴大好き:2011/11/12(土) 23:26:11 ID:rDAL1UAU


とあるオープンカフェ


食蜂「……レベル5だった御坂さんならいざしらず、今、御坂さんはレベル1なんでしょお?
はっきり言って、今の洪庵さんの敵じゃあないわよねえ??」


食蜂「それに普通は憎んでいる相手だったら、自分の手で始末したい、とか思っちゃうはずなのに…
…それを、スキルアウト達を使って御坂さんを始末させて、自分は司令官を気取って高みの見物だなんて…

…かつて『電撃使い』として名をはせた、『あの』洪庵博巳のやることじゃあないわよねえ?」



女子A「じょ、女王……??」

女子B「急に話出して……一体、だれとお話しているのかしら……??」



………

とある電話ボックス


洪庵「(それは……それは……!!)」


食蜂『ああ、そっか………それとも洪庵さん…

…例え、レベル1であっても、やっぱり御坂さんのことが『怖い』のかしら?要するに、御坂さんのレベルがいくつであろうが、自分には全く勝つイメージがみえない?そういうことかしら…?』


洪庵「な……!!な……!!なんですってえええ!?」

424美琴大好き:2011/11/12(土) 23:42:31 ID:rDAL1UAU
食蜂「…くすくす……ほんと、無様ねえ、洪庵さん……昔はもっとマシだったのにぃ…

…そういえばこの間 私が食堂で貴方を見かけたときも、周りに聞かないと誰だかわかんなかったしい…
…それくらい貴方が、落ちるところまで落ちた、ってことなのかしら?」


食蜂「百歩譲って、薬を盛って御坂さんを落としめた行動は、納得するにしてもぉ…
…それでも、レベル1になった御坂さんでさえ怖がって、『始末』を他人任せにするだなんて……無駄に人一倍高かったプライドも捨ててしまったのねえ…

…少なくとも御坂さんがレベル1になったその日のうちに、自分自身で『始末』するだけの気概がまだ残っていたら、
上手く行っていたかもしれないのに…ホント、残念だわあ…」


食蜂「うーーん……けど、まあそうねえ、…私が御坂さんの味方をするのもシャクだしぃ…洪庵さんのこの『無様』な計画の邪魔をするのも可哀想だからあ…
…これ以上あなたの大事な兵士達を壊すのは止めといてあげるわ。

けどけどぉ、今さらどうあがいたって、あなたのこの計画は『失敗』に終わると思うんだけど…くすくす……それじゃあね、洪庵さん…せいぜいかんばってね☆』

425美琴大好き:2011/11/12(土) 23:46:37 ID:rDAL1UAU
洪庵「ふざけんなあああああ!!!!」


がしゃああん!!


電話ボックスの窓を思い切り殴る洪庵!



洪庵「あの……あの……!!あのアバズレ女がああああーーー!!
誰に偉そうに説教たれてやがんのよぉぉお!!!御坂美琴を始末した後は手前の番だってのに!!くそ!!くそ!!」


洪庵「怖がっている、ですってえええ!!?

だれが、怖がってるっていうのよ!!御坂美琴の始末をスキルアウトに頼んだのは、私が直接手を下すまでもないと思っただけのこと!!
あんな女を怖がっているなんてこと、あるはずないじゃないのよ!!あの糞女、ふざけたことを……ん?」

426美琴大好き:2011/11/12(土) 23:53:46 ID:rDAL1UAU
ブツン…ブツン…


洪庵「…………な、……なに!?脳内に直接リンクしていた監視モニターの映像が……次々に見れなくなっていく!?一体どういうこと!?」


洪庵「…まさか!?、何者かが監視モニターを統括するシステムを『ハッキング』して、強制的に私と監視モニターとのリンクを切断してやがるのか!!

…このままじゃあ、せっかく支配下においていた監視モニターの映像が、すべて見れなくなってしまう……!!御坂美琴もまだみつかっていないのに……!!」


洪庵「ちくしょおお…次から次へとなんだってのよぉぉ……!!一体誰がこんな真似を…!!」

………

427美琴大好き:2011/11/13(日) 00:00:09 ID:rDAL1UAU
………

ジャッジメント支部

黒子と電話中の初春


初春「やった、やりました、白井さん!!今ちょうど、犯人と監視モニターとの接続を切断しているところです!」


黒子『でかしましたわ、初春!!おそらく犯人は今まで、監視モニターの映像を使って、ワタクシ達の動向を監視し、スキルアウトに指示を出していたはずですわ。
そして、お姉さまもその監視モニターで探すつもりでいたはず……!!

監視モニターとのリンクを犯人から完全に引き離すことができれば、もうそれはできないはずですわ!!』


初春「ええ!!…けど白井さん、なにぶん監視モニターの数が多いものですから…犯人からすべての監視モニターを取り返すには、まだしばらく時間がかかると思います!
相手も抵抗してきてるみたいですし…」


黒子『分かりましたわ、ですけど急ぐんですの初春!!相手から学区内すべての監視モニターを取り返すことができれば、こっちのもんですわ!!』


初春「は、はい!わかりました!!」


…………

428美琴大好き:2011/11/13(日) 00:18:18 ID:rDAL1UAU
とある電話ボックス

洪庵「…そうか…この『ハッカー』……!!ジャッジメントの初春飾利か!!
御坂美琴の取り巻きの中では雑魚の部類だと思って、完全に油断していたわ……!!

コイツ…!!抵抗しようにも、私の演算スピードをはるかに上回ったスピードで回線を切断してきやがる…!」


洪庵「(やばい…もう半分近く監視モニターとのリンクが切断されて……映像が見れなくなっている…!
!かといって、コイツ相手にこれ以上、電脳空間上で応戦しても勝ち目がないわ!!

初春飾利にすべての監視モニターが奪われるのは、もう時間の問題……!!)」


洪庵「………くそ、くそ!!なんだってのよぉぉ!!!私はただ、御坂美琴と取り巻きのゴミどもが始末される様を見て気持ち良くなりたかっただけなのにさあああ!!!
なんでこんな目に会わなきゃならないのよぉぉぉ!!」


洪庵「……それもこれも……全部あの御坂美琴のせいだわ!!

くそ!!こうなったら、すべての監視モニターが奪われる前に、残っている監視モニターで御坂美琴の奴を探してだしてやるわ!!」

429美琴大好き:2011/11/13(日) 00:38:58 ID:rDAL1UAU
洪庵「くそ…!けど、御坂美琴のやつ、今までだって探しても、全く所在がつかめなかった…!!
一体どこにいるっていうのよ!?映像を見ることができる監視モニターも減って来て、もう時間がないっているのに……!!」


洪庵「(一体……一体どこに……)……ん?」


洪庵「…な、なんだ……?今まで完全に見落としていたけど……第7学区はずれの廃ビル地帯……誰かいるわ…?
なんなのコイツ、こんなに帽子を深々とかぶって……?……………っ!!!!コイツ、まさか……!!!」


(監視モニターの映像をクローズアップする洪庵)


洪庵「間違いない……!!コイツ……!!御坂美琴だわ!!!!

てっきり常盤台中学の制服姿でいると思ったら、私服姿で変装していやがったのか!!
それも、なんの護衛もつけず、こんなヘンピな場所に一人でいただなんて……!!!」


洪庵「……ふ……ふふふ…」


洪庵「…あ、あははははははははは!!!!
やったわ!!最後の最後で私に運が向いてきたようね!!!
ようやくこれで、あの女の、御坂美琴の『心』の折れる瞬間がさああ、見ることができるわあ!!きゃはは!!


ここまで来たら、残っているすべての『駒』を御坂美琴のところに向かわせてやる………!!」



洪庵「聞きなさい、スキルアウトども!!御坂美琴の居場所は……!!!」


…………

430美琴大好き:2011/11/13(日) 00:39:22 ID:rDAL1UAU
今日はここまでで。また明日以降に。

431美琴大好き:2011/11/13(日) 09:06:36 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
いよいよクライマックスが近づいたようで、続きを楽しみにしています。

432美琴大好き:2011/11/13(日) 10:17:41 ID:fdXJxJPY
乙!!
食蜂は洪庵との圧倒的な貫禄の差を見せつけて退場かな
面白かったw

433美琴大好き:2011/11/13(日) 13:53:06 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
なかなか焦らしてくれるんだよ

434美琴大好き:2011/11/15(火) 10:27:24 ID:Gs1H8EVo
熱くなってまいりました
続きが楽しみです
乙!!

435美琴大好き:2011/11/20(日) 07:05:27 ID:OJASjvyU
待ってます

436美琴大好き:2011/11/21(月) 15:54:50 ID:ji8pJwSs
待ってる

437美琴大好き:2011/11/23(水) 01:13:44 ID:WQ74Uynw
第7学区 郊外

テレポートで移動しながら美琴を探しまわる黒子


黒子「はあ…はあ…!お姉さま……これだけ探しても見つからないだなんて……一体どこに……?」


黒子「(いや……弱気になってどうするんですの白井黒子……!!
今、沢山の方々がお姉さまの味方をしてくれている……その方達の為にも、
早くお姉さまを奴らより早く見つけ出して保護しなくては……)

……………ん?あれは……」

………

438美琴大好き:2011/11/23(水) 01:16:33 ID:WQ74Uynw
………

郊外をあわただしく走るスキルアウト達

スキルアウトA「急げ急げ!!」


スキルアウトB「あっちの方角だ!早くしねえとどっかに行っちまうかもしれねえぞ!!」


スキルアウトC「ああ、他の奴らも続け!あっちの廃ビル地帯だってよ!」


スキルアウトD「おお!」





黒子「(……おかしいですわ…)」


黒子「(…あれだけ郊外を徘徊して回っていたスキルアウト達が……脇見もふれず…急にひとつの方角に向かって行ってるですって……?
一体何があったんですの…?)」


ぷるるるる……


黒子「(また初春から電話…?今度は一体…?)」

439美琴大好き:2011/11/23(水) 01:25:01 ID:WQ74Uynw
初春と電話中の黒子

黒子「なんですって!!??お、お姉さまの居場所がわかったですって!!??」


初春「ええ!今、学区内にある監視モニターのうち、半分は犯人からのアクセスを遮断して、
こっちでコントロールできるようになったんですけど……その監視モニターで学区内の様子を確認していたら……

…偶然、帽子をかぶって私服姿の御坂さんのことを見つけたんです!」


黒子「……私服姿ですって…?……お姉さま……、まさかそんなお姿で郊外にいただなんて…!!い、いや、そ、それで初春!!お姉さまは、お姉さまは今どこにいるんですの!!??」


初春「そ、それが……第7学区のはずれにある廃ビル地帯の敷地内をうろついてるんです……なんで御坂さんがこんなところにいるのかよく分からないんですけど…」


黒子「は、廃ビル地帯…!?お姉さま…一体どうしてそんなところに…!?い、いや、今はそんなことより……はっ!!」ぞくっ!!


黒子「(…………さっきのスキルアウト達の動き……あの会話……まさか……まさか……!!!!)」

440美琴大好き:2011/11/23(水) 01:31:51 ID:WQ74Uynw
黒子「ち、ちいい!!!」

テレポートをつかい、急いで廃ビル地帯の方角へ向かう黒子…!!


初春『も、もしもし、白井さん!?どうしたんですか、急に、……ま、まさか…!!』


黒子「そのまさかですわ!!………あと一歩、あと一歩遅かったんですのよ初春!!
ワタクシ達よりも一歩早く、奴らにお姉さまの居場所が奴らに知られているんですわ!!!」


初春『そ、そんな…!!!』


黒子「(くそ……くそ……!!とにかく……とにかく急がないと……!!

お姉さま!……お姉さま!!)」


…………

441美琴大好き:2011/11/23(水) 01:49:55 ID:WQ74Uynw

…………

第7学区郊外 別の場所では

初春と電話中の佐天

佐天「は、廃ビル地帯…!?な、なんで御坂さんがそんな場所に…!?」


初春『それはよくわかんないですけど……!けど、その情報がもう、私達より先に
スキルアウト達に知られていたみたいで…!!ど、どうしましょう佐天さん…!

私が……私がもっと早くに犯人から監視モニターを奪い返して御坂さんのことを探していればこんなことには……!!』


佐天『お、落ち着いて初春!!初春のせいなんかじゃないよ!』


初春『けど……けど…どうしよう佐天さん…
白井さんも急いで向かっているけど……白井さんがいた場所からじゃあ、間に合うかどうかわからない…

それに白井さん……御坂さんのことで冷静さを失ってて……
あんな状態じゃあ、いつもの調子でテレポートも使えてないかもしれないですし……!!

どうしましょう佐天さん……このままじゃ…御坂さんが…御坂さんが……!!』


佐天「初春……!!」

442美琴大好き:2011/11/23(水) 02:02:03 ID:WQ74Uynw
佐天「そ、そうだ初春!!今から、御坂さんのいる廃ビル地帯へ行くための
最短ルートを私に指示してよ!」


初春『え?い、一体どういうことですか、佐天さん!??』


佐天「だからさ、初春!今、初春が扱える監視モニターの映像を使ってさ!!
私がこれからどっちに向かったら、最短で御坂さんのもとへ行けるか電話で指示してよ!
奴らより先に、私が御坂さんの元にたどり着いて、御坂さんを連れ出すから!!」


初春『え、ええ!?さ、佐天さん…け、けど、そんなの危険すぎますよ!!
またさっきみたくからまれたって、さっき見たいに助けが来るとは限らないんですよ…!?』


佐天「今さら何言ってんのよ初春!!だいたい御坂さんは、今!もっと危険な目にあってるんでしょう!!
それに、私が奴らと鉢会いそうなルートは、初春が指示して避けて行くようにすればいいだけの話じゃない!!」


初春『さ、佐天さん……!!』


佐天「きっと私が奴らより早くに御坂さんの元にたどり着いてみせるから!!
ほら、初春!!早く私に指示してよ!はやく御坂さんのこと、助けないと!!」


初春『わ、分かりました!!佐天さん!それじゃまず、そこの左の路地を入ってください!!』


佐天「ええ、分かったわ!」


佐天「(待ってて御坂さん!!必ず私が助けに行くから!!!)」


…………

443美琴大好き:2011/11/23(水) 02:07:39 ID:WQ74Uynw

…………


第7学区 またまた別の場所では…


スキルアウト「こらああーー!待ちやがれ、てめえーー!!」


上条「はあ……はあ…!」


郊外をダッシュで走り、スキルアウトから逃げる上条


上条「はあ…はあ…!!あーもう!不幸だああーー!!」


上条「(それにしても…くそ、なさけねー…!こんなことじゃ、御坂を助けるどころの話じゃねえ…!!
けど、とりあえず何にせよ、なんとかして追ってくるコイツらを撒かないと……!)」


上条「(……どこか抜け道を通って……)…………って、アレ…??」


上条「…なんだ?……いつの間にか…追ってがいなくなってるぞ…?
ついさっきまであんなに必死な形相で俺を追いまわしていたのに……」

444美琴大好き:2011/11/23(水) 02:18:48 ID:WQ74Uynw
上条「一体何が……?」


郊外の周囲を見渡す上条…

………

スキルアウトa「あっちだ!!早く、急ぐぞ!!」

スキルアウトb「ああ、わかってる!!」

…………


上条「なんだ、あいつら…?スキルアウト達が……皆、同じ方向に向かってやがる…?
なんなんだ急に…?あっちの方角に一体なにがあるっていうんだ…?」


……………

スキルアウトc「なんだ、なんだ?どうしたんだよお前ら、あっちに一体何があるってんだ?」

スキルアウトa「なんだよテメエ、リーダーからの一斉メール、見てねえのかよ!?とうとう、見つかったんだよ!」

スキルアウトc「…見つかった、って何がだよ?」

スキルアウトb「だから、御坂美琴だよ、御坂美琴!!郊外のはずれの廃ビル地帯に、変装した姿で潜伏してるって…!ついさっき連絡が来たんだ!!生き残ってる面子は全員、そこに向かえって、命令だ!!ほら、だから、急ぐぞ!!」


……………


上条「な、なんだって!!!み、御坂が廃ビル地帯、なんでそんなところに…!!?一体なんで……!?」


上条「い、いや、そんなこと考えてる場合じゃねえ!!とにかく……助けにいかねーと!!!」


ダッシュで美琴の元へ向かう上条…!


上条「はあ…はあ…!!」


上条「(くっそおお、あの馬鹿!!何が、『今回は、全然心配いらないから』、だよ!!
だれがどう見ても………大大大ピンチじゃねーかぁぁ!!)」


……………

445美琴大好き:2011/11/23(水) 02:38:44 ID:WQ74Uynw


………一方、そのころ……



とあるオープンカフェでは……


…………

スキルアウトZ「わ、分かった、お、俺達の負けだ…!
だ、だからこれ以上は…がはあ!!」バキィ!!


スキルアウトZ「」どさ……


絹旗「……これで、超大体、片付いたみたいですね」

あたり一体に倒れているスキルアウトの面々…

フレンダ「そだねー。意外とあっさりかだづいちゃったよね。なんかつまんないなあ…」


絹旗「…まあ思ったより早く超カタがついたのは、私たち4人と同じように、カフェのあっちのほうで
スキルアウトと戦っていたグループがいたようでしたからね。おそらくそのせいもあるでしょう」


フレンダ「ああ、そういえばいたねえ。常盤台中学の制服を着ていたグループのことでしょ?
きっと『超電磁砲』の友達か何かだったんだろうけどさ。
……今はもう、退散したみたいだね」


絹旗「その中でも、あのリーダーらしき金髪の女は、ほとんど動作なしで
スキルアウト達を倒していた様子からして『精神系』の能力者だったのでしょうが……」
…超かなりの能力者っぽかったですしね。早くカタがついて当然といえば当然ですね」

446美琴大好き:2011/11/23(水) 02:44:24 ID:WQ74Uynw
フレンダ「んーー、それにしたってさあ……結局さ、スキルアウトの連中、
もっと増援部隊とか呼んで来て、次々にわんさか集まって来ると思ってたからさ…
もうちょっと楽しめると思ったのになあ」


絹旗「応援部隊みたいなのも、ドンパチを始めた最初のほうは来てたようですけどね。
どうも途中から私たちを無視して、別の方角に超総出で向かっていったみたいでしたから」


フレンダ「えーー?そうだっけ??」


絹旗「ええ。…きっと、奴らを取り仕切ってるリーダーか何かが、撤退命令を出したか、
それとも連中にとって『本命』のターゲットの居場所をつきとめたから、総出で超向かわせているのか…

…そのどっちかでしょうね」


フレンダ「『本命』のターゲットぉ…?それってつまり…」


滝壺「…きっとスキルアウト達は『超電磁砲』の居る所に向かったんだと思う…」


絹旗「滝壺さん」


フレンダ「ああ、そっか…そういえば滝壺は、『超電磁砲』と交戦したことがあるから、能力で居場所も分かるんだっけ?…

……あ……、それはそうと2人とも」


滝壺・絹旗「?」

447美琴大好き:2011/11/23(水) 02:49:38 ID:WQ74Uynw
フレンダ「あれ……どうしようか……」


………

ガンガンガンガンガン…!!


スキルアウトA「ちょ……も、もう……か、…かんべ…し…ぎゃああああ!!!」


麦野「いやいやいや…勘弁じゃあなくてさあ…さっきから聞いてるじゃない…てめえらに指示を出した奴は誰かってさああ…?いるんだろうがよぉ、
私に許可なく『超電磁砲』をつぶそうとした糞ったれの黒幕がさあ…とっとと答えろよ、なあ…、おい」


スキルアウト「ひ、ひぐう…があああ!!」ガンガンガン…


テーブルに何度も頭を打ち付けられるスキルアウト……


フレンダ「あ、あーーあーーもう、やりすぎだよ麦野。
そいつもう、まともにしゃべれる状態じゃないじゃない」


絹旗「まったく、超尋問が下手な人ですね麦野も。それよりもう、とっとと引き上げましょう。
そろそろ、ジャッジメントかアンチスキルが駆け付けてきそうな頃合いですし。」


フレンダ「そうだよ麦野。暴れるのもいいけど、結局さ、顔が割れたら仕事がしにくいわけよ」


麦野「…………、ちっ…しゃーねーな…まだ暴れたりねえけど…しかたないか」

448美琴大好き:2011/11/23(水) 02:55:22 ID:WQ74Uynw
フレンダ「……にしてもさあ、『超電磁砲』の奴…今も能力を失ったままなんでしょ?
だったら、あれだけの数のスキルアウト達が向かって行ったら、なす術がないよねえ…

…って、ことはこれでもう、アイツもおしまいかなあ…
まあ、私たちと戦った相手にしては、あっけない幕引きだよね」


麦野「(……………)」


絹旗「…………、………って、何考え込んでんですか、麦野。
…まさかこのまま『超電磁砲』を助けに行く、なんて超つまんないこと言わないで下さいよ。
はっきりいって、私たちの超がらじゃないですから」


麦野「……はん!何言ってんのよ絹旗、あのクソガキを助けるなんて、虫唾が走る真似、私がするわけねーだろうが。
これで奴が潰れるんだったら、それはそれでいい。奴がそれだけの奴だっただけのことよ」


フレンダ「ふーーん、けど潰れるのはほぼ確定だよね。
結局さ、レベル1の状態の『超電磁砲』なんてスキルアウト一人にも勝てるか怪しいわけだからさ」


滝壺「…大丈夫だと思うけど」ぼそっ


絹旗「……滝壺さん、何かいいました??…

…って、あ、超まずいです三人とも!あっちのほうからジャッジメントが来ます!超早くずらかりましょう!!」


…………

449美琴大好き:2011/11/23(水) 03:01:54 ID:WQ74Uynw




…………そして数分後


オープンカフェ


固法「……こ、これは一体どういうこと…?スキルアウト達が暴れてるっていうから来てみたら……全員倒されてるじゃない…」


ジャッジメントA「一部始終を見ていたカフェの店員の話によると…
…4人組みの女性客と常盤台中学の制服を着たグループが…次々にスキルアウト達を倒して言ったそうです」」


固法「そ、そう…ずいぶんとパワフルな女性客もいたものねえ……」


固法「(スキルアウト達と戦ってくれていた、ってことはその女性客達も御坂さんの知り合いで、仲間なのかしら…??
けど、このスキルアウトのひどい倒し方……これじゃどっちが暴漢者か分からないわね…)」


スキルアウトA「はあ……はあ…たす…助けてくれ……こ、殺さないで…」


固法「ちょ、ちょっと貴方、しっかりして!大丈夫!?」


スキルアウトA「ひ、ひいい!こ、殺さないでええ!!なんでも!なんでも話すから、だから殺さないで…!!」


固法「ちょ、ちょっと、何を言っているの!しっかりして!!

(この人……錯乱している…?よっぽどひどく暴行を加えられたのかしら…?)」

450美琴大好き:2011/11/23(水) 03:06:59 ID:WQ74Uynw
スキルアウトA「ま、まま、前に、リーダーが話しているのを盗み聞きしたことがあるんだ!!
俺達に御坂美琴の始末を依頼してきたのは、常盤台中学の女だって……!」


固法「…え、ちょ、……一体あなた、急に何を言って…??」


スキルアウトA「名前は…そ、そう!!コウアン……コウアンヒロミって言ってた…!!そいつが黒幕だ!!

…お、俺達はそいつにそそのかされただけなんだ!!だ、だから、もうやめてくれえ!!こ、殺さないでえ!!う、うわあ!」


固法「ちょ、ちょっと!!し、しっかり…!!

…だめだ……もう気絶してるわ……」


固法「……………、」


固法「(……なんなの、一体……?黒幕は……常盤台中学の生徒…?


コウアン……ヒロミ………ですって……??)」


…………


………

451美琴大好き:2011/11/23(水) 03:08:15 ID:WQ74Uynw
今日はここまでで。終わりが近づいてきました。

452美琴大好き:2011/11/23(水) 03:19:06 ID:Ne.ki7zM
乙です
洪庵終わったな
しかし麦野がきっかけになるとは…

美琴は能力復活してきてるっぽい?

453美琴大好き:2011/11/23(水) 03:26:59 ID:1ej8aCtc
乙!!
絹旗が食蜂のことを話したのが新鮮でよかったわ
麦のんと接触してたらどうなっていたか…

454美琴大好き:2011/11/23(水) 07:42:14 ID:OJASjvyU
お疲れさまです。
続きを楽しみにしています。

455美琴大好き:2011/11/23(水) 09:49:53 ID:3fRn3JGQ
乙にゃんだよ
滝壺の呟きが気になるんだよ

456美琴大好き:2011/11/30(水) 14:57:28 ID:4dEgPxkU
まだかな

457美琴大好き:2011/12/02(金) 08:42:53 ID:98/AAcCQ
こんなに面白いの初めて読んだw

続き楽しみにしています!

458美琴大好き:2011/12/03(土) 16:27:49 ID:d9IhlW1s
まだかなあ

459美琴大好き:2011/12/03(土) 20:20:31 ID:PXHd7srY
追いついた続きまだかな

460美琴大好き:2011/12/04(日) 20:08:12 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビルの敷地前


ぞろぞろぞろ…


スキルアウトA「はあ…はあ…ようやくたどりついたか…」


スキルアウトB「この廃ビルの敷地内に御坂美琴がいる、ってのか……」


スキルアウトC「まさかこんなヘンピな所に隠れてやがったとはな…見つかれねえわけだ…」


リーダー「一時はどうなるかと思ったが…これでようやく目的を果たせそうだな…
いくぞテメエら!!敷地内に居る御坂美琴を探し出すんだ!!」


スキルアウト達「おお!!」

廃ビルの敷地内に侵入する大勢のスキルアウト達…!


……………


とある電話ボックス


洪庵「は……ははは…」


洪庵「あははははははははははははは!!とうとう!!御坂美琴の元に!!私の駒達がたどりついたわぁぁ!!」


洪庵「どうやら白井黒子達も御坂美琴の元に向かってるみたいだけど…間に合わなかったみたいね!!やった!!やったわ!!あははははは!!


洪庵「……監視モニターのアクセスがすべて遮断される前にスキルアウト達がたどりついてよかったわぁぁ…
御坂美琴のゴミ野郎が…レベル0のスキルアウト達に無様につぶされ…凌辱され……くずれさる瞬間を視ることができる……!!

これで、これでとうとう…私の悲願が……達成されるのね……きゃははははははは!!!」

461美琴大好き:2011/12/04(日) 20:14:50 ID:oOSdahHk
美琴がいる廃ビル地帯近くでは


佐天「はあ…はあ…!ここの路地を曲がって……ここね!!この廃ビルの敷地の中に御坂さんが……!」


初春『は…はい!!……け、けど、けど!!これ以上近づいたらダメです佐天さん!!』


佐天「え!?何いってるのよ初春!ここまで来て!」


初春『じ、実はもう……ビルの敷地の中にはスキルアウト達が先に……!!もう……
あと数十秒後には御坂さんのもとに……』


佐天「な、なんですって!!そんな…!!けど初春!だったらなおさら急がないと!!
御坂さんを助けないと!!」


初春『ダメです佐天さん!!敷地内にはもう、100人以上のスキルアウト達がいるんですよ!!そんなところに行ったらこんどこそ佐天さんの身が……
…白井さんの到着を待ちましょう!……って、佐天さん!!もしもし…!佐天さん!!!』

廃ビルの敷地内に入る佐天

462美琴大好き:2011/12/04(日) 20:21:22 ID:oOSdahHk
そのほぼ数秒後


上条「はあ…はあ…!!やっと着いた……」


上条「って、や…やばい!もう、廃ビルの敷地内にスキルアウト達が侵入してる!!」


上条「く、くそおおおおおお御坂ぁぁーーー!!」


廃ビルの敷地内に入る上条


…………


黒子「はあ……はあ…やっと着きましたわ…!この廃ビルの敷地内にお姉さまが…!!
ですけど……やばいですわ…スキルアウト達がすでに敷地内に侵入している!!」


黒子「(くそ…くそ……どうして…!こんな時に能力が上手くコントロールできないんですの…!?
まさか、スキルアウトとの戦いや学区内中をテレポートで駆け回った今さら疲れが…!)」


黒子「くそ!しっかりするんですの白井黒子!!ここまで来て、お姉さま
を助けることができなかったら、露払い失格ですわ、急がないと!!

お姉さまぁぁ!!!」


廃ビルの敷地内に入る黒子

463美琴大好き:2011/12/04(日) 20:37:37 ID:oOSdahHk

…………

…………


そしてとうとう。



廃ビルの敷地内の奥

美琴「………ふう…」ドサッ

大量のコンビニ袋を地面に置く美琴


美琴「……流石にこれだけの数を一人でここまで持ってくるのは骨が折れるわねえ…
ちょっと買いすぎたかしら……?」


美琴「……まあいいわ………さて、と…それじゃさっそく………」


美琴「……って、……なにかしら…なんだか周りが騒がしいような……?」

ぞろぞろぞろぞろぞろ……

大人数でおしよせるスキルアウト達

スキルアウトA「はあはあ……とうとうみつけたぞ御坂美琴ぉ!!」


スキルアウトB「ああ!情報どおりだぜ…!!」


美琴「……何よアンタ達……!?一体……!?」


……………

とある電話ボックス

洪庵「ぎゃははははは!!おせーーおせーんだよ白井黒子!!

今さらビルの敷地内にたどり着いたところで、ちょうど今!!
私の駒達が御坂美琴を包囲したとこなんだよ!!
これからまさに、私の駒達に蹂躙されるところなんだよ!!
間にあわね―だろうがあああ!はははは!」


洪庵「(あと……あと…数秒後に……悲願が達成される……!!
御坂美琴……『陥落』の瞬間が……あと数秒後に……!!)」

…………

464美琴大好き:2011/12/04(日) 20:42:10 ID:oOSdahHk
廃ビルの敷地内の奥


美琴「……なによアンタ達…そんな大人数で突然押し寄せてきて……私に一体、何の用だってのよ?」


リーダー「はは…!何しらばっくれてやがんだよ、てめえはよぉぉ!!分かってんだろうがあ!
俺達がてめえのことを狙って探しまわっていたことくらいよぉ!」


スキルアウトA「そうそう…分かってたからこそ、そんな下手な変装して、こんなヘンピな場所に身をひそめて隠れてたんだろう?」


美琴「………はあ?アンタ達、一体何の話を……」


スキルアウトB「はん、しらばっくれんのかよ……まったく、大したレベル5様だぜ。…
…ああ、そうか、今は違ったか!今は何の力もないレベル1だったなあ…ははは!!」


スキルアウトC「そーそー!天下の『超電磁砲』様も今となってはただのクソガキなんだよなああ!!」


リーダー「覚悟しろよ……てめえの心をべきべきに折れるまで、俺達がたっぷり可愛がってやるからよお…
すまねえが、そういう『約束』なんでね」


スキルアウトD「へへ……そうそう…一千万の為だしな……へへ…覚悟しろよ」


美琴「……………………、」

465美琴大好き:2011/12/04(日) 20:47:20 ID:oOSdahHk
美琴「……………、なるほど、ねえ……どうやら私の知らないところで、そんなことになってたなんてね……」


スキルアウトE「はは…まーだ、しらばっくれてやがる……それにしてもなんだあ?てめえの背後にある大量のスーパーの袋はぁ?
自分の身が危ないって時に何を買ってきたんだあ??」


美琴「…………………アンタ達には関係のないことだわ」


スキルアウトF「はん!どーせ、しばらく落ち着くまでここで身を隠すつもりだったんだろうから、
その間の食糧か何かを買いだめしてたんだろ?……けどまあ……それも無駄に終わりそうだけどな……ひひ…」


美琴「…………」


リーダー「さあ…御坂美琴……悪いがそろそろ観念して……ん?」


美琴「………仕方ないわねぇ…」


美琴「……………」


ゆっくりと。


ポケットから一枚のコインを取り出す美琴。

466美琴大好き:2011/12/04(日) 20:52:36 ID:oOSdahHk


…………………


リーダー「……ぷっ」


スキルアウト達「あははははははは!!!」


スキルアウトA「なんのつもりだよてめえはあああ!!それで、お特意の『超電磁砲』を出そうってのかああ!!??」


スキルアウトB「いつまでレベル5気取りなんだよお嬢ちゃんはよおお!!それとも、もしかしてハッタリかまして、俺達をびびらせようってのかあ?」


スキルアウトC「ひーひー、は、腹いてえぜ!!てめえがもう!!レベル5でもなんでもねえってのは、ネタはあがってんだよ!!そんな脅しが通用するわけねーだろうがあ!!」


美琴「…………」


リーダー「哀れだなあ御坂美琴。窮地に陥ってトチくるったようだな。
そんな過去の栄光にすがって…ほんと哀れな奴だぜ」

467美琴大好き:2011/12/04(日) 21:37:22 ID:oOSdahHk

…………

廃ビルの敷地内

佐天「はあ……はあ…!!………あそこ…!
敷地内の奥にスキルアウト達が集まってる…まさか…あそこに御坂さんが……!?」


佐天「(あれだけの数…どうしよう……けど…けど…御坂さんを守らないと……!!」


佐天「……………」

廃ビルの敷地に転がっていた鉄パイプを拾う佐天


佐天「(レベルアッパー事件のとき……御坂さんは私のことを助けてくれた……

友達として……今度は私が御坂さんのことを助ける番なんだから!!)」

佐天「待ってて!御坂さん!!」

美琴の元へダッシュでむかう佐天


……………


上条「はあはあ……御坂の居場所は……!!あそこか…!!」


上条「(くそ…御坂の野郎…!!何が大丈夫、だよ!)」


バカだ俺は!…御坂の言ったを真に受けて!!そうだよ!!いつだってアイツはそういう奴なんだ!!
肝心なことは皆に秘密にして…無駄に強がって!!どんなピンチでも平気な顔してそんなこと言う奴じゃないか!)」


上条「(一方通行の一件だって…俺がアイツの真意に気づいてなきゃ、
自分の命を捨てて妹達を助けてたはずなんだ!!
特に今回はアイツが何を考えてるかさっぱりわからないし……誰かが助けてやらないと……!!)」


上条「待ってろ御坂!!今、助けてやるからな!!!うおおおおおおお!!」

美琴の元へ向かう上条

468美琴大好き:2011/12/04(日) 21:43:01 ID:oOSdahHk

…………

テレポートで廃ビルの敷地内を移動する黒子

黒子「はあ…はあ……あ、あそこに……お姉さまが……!!」ぐらっ…


地面に倒れこむ黒子


黒子「くそ…くそ……こんな時に…!!
…能力の使いすぎで……身体が思うように…!!!しっかりするんですの白井黒子!!!ここにきて……何を考えているんですの!!」


黒子「(………お姉さま……!!お姉さま……!)」


黒子「(…………)」

469美琴大好き:2011/12/04(日) 21:46:29 ID:oOSdahHk
黒子「(お姉さまの露払いだの…ルームメイトだの豪語しても…
…ワタクシはお姉さまとの付き合いがそれほど長いわけではない……数か月の付き合いでしかないですわ…


ですけど…ですけどワタクシは、このたった数カ月の間にお姉さまにかけがえのない、大事なことを教わった…

礼儀とはなんなのか、作法とはなんなのか、教養とはなんなのか、誇りとはなんなのか……!!


そして……本当に…本当に『強い』人間とは、どういう人間なのかを……


お姉さまに出会わなければ…何年…何十年…あるいは一生かかっても気づかなかった大事なことを
ワタクシは…この数カ月の間にお姉さまに教わったんですの…!!)」


立ちあがる黒子。


黒子「お姉さま……」


黒子「レベル1だろうと『超電磁砲』の能力がなかろうと……関係ない…!御坂美琴は…一生、ワタクシの尊敬してやまない『お姉さま』なんですの!!」


黒子「絶対に…絶対に…あんな奴らに、お姉さまをやらせたりしないんですの!!
絶対に!!助けてやるんですの!!

お姉さまぁぁーー!!!!」


美琴の元へ向かう黒子…!

470美琴大好き:2011/12/04(日) 21:58:43 ID:oOSdahHk

………………

とある電話ボックス

洪庵「ぎゃははははははははははは!!やーにやってんのよ、御坂美琴!!
コインなんか出してどーするつもりなのよ!?もしかして、『超電磁砲』を出すつもりなの!?
いつまでもレベル5気取ってるゴミクズがぁぁぁ!!

さあ、スキルアウト達!早くやっちまいなさい!!その目の前の女を痛めつけて、蹂躙して、犯して、
はやく『陥落』させちまいなさいよ!!!!そしてその瞬間を早く私に見せてよ!!早くさあ!!
あはははははははははは!!!」


……………


廃ビルの敷地の奥


美琴「……………」


手に取ったコインを空に向ける美琴


リーダー「……は、もういい。てめえらもう、やっちまえ…
いつまでも頂点にいるつもりでいるこのクソガキに現実を見せてやれ」


スキルアウト「ひゃははははははは!!!!」


いっせいに美琴に襲いかかるスキルアウト達!!


美琴「…………」


そして、美琴の元にたどりつく3人


佐天「御坂さん!!」


上条「御坂ぁ!!」


黒子「お姉さまああああーー!!」

471美琴大好き:2011/12/04(日) 22:16:03 ID:oOSdahHk
…………

…………


洪庵博巳の大誤算。

その2つ目は、洪庵博巳の計画を根底からくつがえすほど、決定的なものであった。


だが、それは洪庵博巳だけではなく…彼女にかかわる多くの人間…

ルームメイトの白井黒子、親友の初春飾利や佐天涙子…かつて彼女を助けた経歴のある上条当麻や…

…最初に彼女を診断した『冥土帰し』ですら…

…誰もが予想だししなかったことであった…




洪庵博巳の大誤算。それは。

472美琴大好き:2011/12/04(日) 22:27:06 ID:oOSdahHk



…御坂美琴がレベル1の能力者である、という『誤った』思い込みであった。


ドゴォォォォォォォォォォーーーーーーーーー!!!!

上空に向かって『超電磁砲』を放つ美琴


………………………

ぱり……ぱり……


美琴「……………」ぱり……ぱり…


スキルアウト達「……………え?」

473美琴大好き:2011/12/04(日) 22:29:59 ID:oOSdahHk

リーダー「え……あ、あの……」


スキルアウト達「………………」


……………

美琴「で、……なんだっけ?私のことをどうするんだったかしら?」


リーダー「え、…えっと……あの……その……」


美琴「別に遠慮しなくてもいいし……私は逃げも隠れもしないからさ…

…ぶっ飛ばされたいやつからとっととかかってきなさい!!!」


スキルアウト達「う……」

スキルアウト達「うわあああああああーーーーーーー!!!!」


一斉に逃げ出すスキルアウト達

474美琴大好き:2011/12/04(日) 22:35:00 ID:oOSdahHk
スキルアウトA「な、なんだよ!?一体どういうことだよぉぉーー!!」

スキルアウトB「う、嘘だったんだよ、レベル1になった、なんてよ!!」

スキルアウトC「はめられんだ俺達はぁ!!そもそもレベル5がレベル1になることなんかあるはずねーじゃねーかあ!!」

リーダー「ちょ、ちょっとまてお前らぁ!お、俺を、俺をおいていかないでくれえええーー!!」

……………

……………

美琴「……まったく……よーやく静かになったわね……」


美琴「ま、…それじゃ、さっそく…」


黒子「お……お姉さま…」


美琴「え…?」


佐天「御坂さん……」


上条「御坂……」


美琴「…………え?………ってえええええ!!!な、なななな、な、く、黒子に佐天さんに…

…な、なんでアンタがこんなところにいるわけええ!??」

…………

475美琴大好き:2011/12/04(日) 22:35:40 ID:oOSdahHk
今日はここまでで。また明日以降に

476美琴大好き:2011/12/04(日) 22:53:59 ID:yZ5rsHug
おつおつでござる
いつの間にフルパワー復活してたんだ美琴さん・・・

477美琴大好き:2011/12/04(日) 23:19:33 ID:dc7.m0Zk
うおおお乙!!
みこっちゃん復活かよお!!
続き楽しみにしてる!!

478美琴大好き:2011/12/04(日) 23:59:05 ID:hwdfjUZg
お疲れさまです。
美琴になにかありそうな感じはしていましたが、この時点で復活とは想定外でした。
続きを楽しみにしています。

479美琴大好き:2011/12/05(月) 01:54:38 ID:4x9Wf34g
美琴△

480美琴大好き:2011/12/06(火) 18:25:39 ID:qDIEhMyA
UGGブーツ、こんなに安いのはあり得ない、見に行こう! 

http://goo.gl/bh5c9

481美琴大好き:2011/12/11(日) 00:22:57 ID:hwdfjUZg
そろそろですか

482美琴大好き:2011/12/13(火) 09:52:16 ID:mt14X1Bs
まだかなあ

483美琴大好き:2011/12/18(日) 20:41:12 ID:ZyqhPnZ.

久しぶりの更新 遅れてすいません



とある電話ボックス

リーダー『もしもし!もしもし!!おい!!ど、どういうことなんだよ!!
は、話とちがうじゃねーかあ!!おい!!聞いてんのかよ!!
こっちは手前の計画に乗ったせいで、大変な目にあってんだぞ!!』


リーダー「奴に味方する連中の人数も事前に聞かされていた情報以上にいて、全然手に負えねえ!!
それにもう、かなりの数の部下がジャッジメントとアンチスキルに検挙されてんだ!!

それでも一千万円の為と思って、撤退せずにテメエの手足となって動いたのによ!

そのうえ、当の御坂美琴のレベルの話がガセネタってのはどういうことなんだよ!!』


リーダー『なあ…おい!!返事してくれよ!!このままいけば、俺達だって捕まるかもしれねえ…!!
アンタ、高位の能力者なんだろ!?責任持って俺達を……いや…せめて俺だけでも助けてくれよ……

ん、なんだ、てめえは…!今取り込み中なんだ、ひっこんでろ……
…って、お、おい…な、うぎゃあああああ!!!』ぶつ…

ツーツー…


洪庵「…………」


洪庵「(私は………)」


洪庵「(私は……夢でも見ているのかしら……)」

484美琴大好き:2011/12/18(日) 20:53:48 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「ようやく……ようやく……悲願が……私の長年の悲願が達成されようって時に…
…一体なにが起こったってのよ……」

よろよろ……

よろめき、電話ボックスの壁によりかかる洪庵…


洪庵「は、はは……ありえない……なんで、なんでよ??
アイツが……御坂美琴が……『超電磁砲』を撃つなんてこと……

レベル1で……何の力もないゴミクズになり下がったあの女に、どうして………!?」



洪庵「………!!、ま、ま、まさか……はめられた!?
御坂美琴の奴、私の罠にかかったふりをして、レベル1であるかのように演じて、犯人の私を油断させようとしたっての…!!!?

いや…違う!!!
数日前に奴が街の不良に絡まれた時、確かにレベル1相当の力しかなかった…

御坂美琴がレベル1になったのは間違いないはずだわ………けど、けど、だったらどうして……!!?)」


コンコン…

(電話ボックスをノックする音)


洪庵「なによ!!うるせえんだよ!!!……今、取り込み中なんだから……!!

……んな!?」


電話ボックスの外で取り囲む数人のジャッジメント達


固法「…洪庵博巳さん……よね?ちょっと、いくつか聞きたいことがあるんだけど、いいかしら??」


……………

485美琴大好き:2011/12/18(日) 20:58:20 ID:ZyqhPnZ.

……………


そのほぼ同時刻……学園都市郊外


リーダー「が……がは…」ドサッ…


一方通行「けっ、電話の会話からしてどうしょうもねえ三下野郎だが……どうもコイツが暴れていたスキルアウト達のリーダーみてえだな…
……ほら、もうこれでいいだろが、クソガキ」


打ち止め「う、うーん……けど、ホントにこの人がオリジナルを落としめようとした犯人なのかな、ってミサカはミサカは疑問を感じてみたり」


一方通行「……そりゃ違うだろうな。コイツはスキルアウト達のリーダーであっても、事件の黒幕じゃねえ。
街でのスキルアウト達の動きから考えて、おそらく能力で学区内の状況を把握しつつ、スキルアウト達に命令を下してた奴がいるはずだ。
おそらくそいつが黒幕だろうな」


打ち止め「って、ことはその真犯人をとっちめてオリジナルを助けてあげないと…、ってミサカはミサカは、チラリとあなたのほうを向いて遠回しにお願いをしてみ…」


一方通行「はン!なーに言ってやがンだ。とっとと帰ンぞクソガキ」

486美琴大好き:2011/12/18(日) 21:07:03 ID:ZyqhPnZ.
打ち止め「ま、またまたァ、そんなこと言って、なんだかんだであなたは…」


一方通行「ふざけンな、これ以上テメエらのわがままに付き合ってらンねーンだよ…

それに……ついさっき空に映った『閃光』を視てなかったのかクソガキ……あの女のどこに助けが必要だってンだァ?」


打ち止め「え、閃光??一体、なんの話?」


御坂妹「…………」


一方通行「……『超電磁砲』に会ったらよく言っておくンだな…糞つまンねえ罠にひっかかるのはテメエの勝手だが、それで大勢の人間を巻き込むンじゃねえ…
…ちったァ、その甘っちょろい性格をどうにかしろ、ってな…

……ほら、とっとと帰ンぞクソガキ」


打ち止め「え、それってどうゆうこと??、ってミサカはミサカは……って、あ、ちょ、待ってよ!!」


御坂妹「……………お姉さま」


………………

487美琴大好き:2011/12/18(日) 21:10:02 ID:ZyqhPnZ.



………学園都市郊外 別の場所では


フレンダ「ねえ…今、空に一瞬見えた閃光って……」


絹旗「初めて見ますが、おそらく『超電磁砲』でしょうね。…
…むろん、レベル1の電撃使いに打てる代物じゃあ超ないはずですけど」


フレンダ「えーー、それじゃ、『超電磁砲』がレベル1なんてガセネタァ?なんだ、つまんないの」


絹旗「ひょっとして滝壺さん、最初からガセネタって超分かってたんじゃないですか?」


滝壺「うん…『超電磁砲』のAIM拡散力場の雰囲気からなんとなく。けど、
ガセネタ、っていうよりは」


麦野「……………、はいはいアンタら……いつまで糞ったれの『超電磁砲』の話なんかしてんのよ。
私はとっととアジトに戻って、仕事の話をしたいんだけど」

488美琴大好き:2011/12/18(日) 21:22:05 ID:ZyqhPnZ.
フレンダ「え、ええ…なによ麦野、急にさ……結局さ、一番麦野が『超電磁砲』のこと、いろいろこだわっていたくせに…」


絹旗「超そのとおりです、ついさっきまで、スキルアウトごときにムキになって
暴れまわっていた人間の言うセリフとは超思いませんよ…」


麦野「はああ?なーに言ってんだテメエら。いつ私がムキになってた、って?わけのわかんないこと言ってんじゃないわよ」


絹旗「ま、別にそれはいいですけど…
…けどまあ、カフェでくつろいだし、スキルアウト相手に準備運動も済んだことだし……そろそろ本業に戻る、というのは私も賛成ですかね」


麦野「そうそう……『超電磁砲』なんてションベン臭いクソガキなんかの話より、私たちはこの都市の闇に潜む、糞ったれ共相手にビジネスにいそしもうじゃないか」


フレンダ「はいはい、わかりましたってば、で?今日の仕事の内容は…」

………

麦野「(けっ……『超電磁砲』の奴…ここでくたばるのかと思ったが…どうやら杞憂 だったようだな…
そうとも…、テメエはいずれこの私がぶっ潰すんだ…
…こんなつまんないことでくたばってもらったら困るんだよ…『第3位』……!!

……………

489美琴大好き:2011/12/18(日) 21:25:20 ID:ZyqhPnZ.
廃ビル敷地内の奥


美琴「な………な……!!」


美琴「な、…ななんで3人がこんなところに…!!?え、…ちょ……??」


黒子・上条「……………」


佐天「え…………ええっと、御坂さん…いろいろと聞きたいことはあるんですけど…

まず…」

美琴に近寄ろうとする佐天


美琴「だ、だめぇぇぇ!!!!」


佐天「…え?」

490美琴大好き:2011/12/18(日) 21:31:44 ID:ZyqhPnZ.
佐天「え?あの……ちょ、ちょっと……御坂……さん…??」


美琴「ちょ……だ、だめ…これいじょう近づかないで佐天さん…これ以上ちかづいたら…」


じりじり……(後ずさりする美琴)


佐天「そ、それってどういう……って、あ!み、御坂さんあぶない!!」


美琴「え?……きゃあ!!」

どんがらがっしゃーーーん!!

背後の地面に置いていた大量のコンビニ袋にひっかかり、倒れる美琴

491美琴大好き:2011/12/18(日) 21:38:16 ID:ZyqhPnZ.
黒子「ちょ、お、お姉さま、大丈夫ですの!?」


美琴「あいたたた……う、うん……私は平気……って、あああああああ!!!」


倒れた美琴の周りに散乱するコンビニ袋の中身…


上条「え…なんだこれ………これって……コンビニに売ってる……スポーツドリンク…??」


佐天「そ…それもこんなにたくさん……一体どうして……?
って、あれ…
このスポーツドリンクって……新発売のゲコ太ストラップ付のやつじゃあ…」


黒子「…………え、……お、お姉さま??」


美琴「……………ちちち違うの3人とも……!!
わ、私だって『大人買い』なんて自分のポリシーに合わないんだけど…!
け、けど、どうしても12種類中最後の1種類はとてつもないレアもので……その……あの…」


佐天「え………」


……………

492美琴大好き:2011/12/18(日) 21:58:31 ID:ZyqhPnZ.
…………………

上条「…………」


黒子「…………」


佐天「…………」


佐天「あ、あのぉ……御坂さん……ひょっとして……今まで携帯が通じなかったのも、帽子をかぶってこん私服姿なのも、こんなヘンピな場所にいたのも…

…ひょっとしてゲコ太ストラップの最後の1種類の為に、ドリンクを大人買いしたことを、周りに知られたくなかったから……??
スキルアウト達から逃げていたわけじゃあなくて……」


上条「……それで、ここなら誰も来ないだろうと思って………こっそり一人でストラップの中身を確認するつもりだったからだったりして……」


美琴「い、いいいいや、違う!!違うんだってばぁぁ!!!ああああの……そ、その……!!」

493美琴大好き:2011/12/18(日) 22:07:17 ID:ZyqhPnZ.
黒子「え……ちょ、ちょ…あ、あの…お、お姉さま…」


美琴「べ、べべべ別に私はこのゲコ太ストラップ、集める気はなかったのよ!?
ちょ、ちょっと流石に『今期』のはデザインが子供向きっぽすぎるし、中学生の私が集めるにしては
ちょいアレかなー、なんて思ってたし!!!

け、けどね、なんか人に貰ったりしてるうちにいつの間にか11種類になってて…
…そ、それだったら、12種類全部集めないと気持ち悪いじゃない!?ね、そ、そう思うでしょ!??」


黒子「い、いや…ちょ、ちょっと待つですの…お、お姉さま……」


美琴「…や、やっぱり最後の一種類をあきらめるのは私の性分にあわないって言うか…
…それが『大人買い』を嫌がる私のポリシーすら曲げた…っていうか………

け、決して別にゲコ太ストラップが欲しかったわけではなく、気持ちの問題で……」


黒子「い、いやあの……」


美琴「あ、あーーーーーーーーーーーもう、しつこいわね!!!分かった、分かったわよ!!

はいはい、ゲコ太ストラップ集めてました!!発売された初日からものすごーーく目ぇつけてました!!!
で、最後のレアモンがなかなか出ないから、痺れを切らしてコンビニをはしごして100本買いました!!
そんで、皆に見つからないように、ここで中身を確認しようとしてましたよ!!ほら、これでいいで…」


黒子「いやいやいやいやいやあぁぁーー!!お姉さま!!!そんなことはどうっっっっでもいいんですの!!!」


美琴「……へ?」

494美琴大好き:2011/12/18(日) 22:16:41 ID:ZyqhPnZ.
黒子「黒子は、いまさらそんなお姉さまの幼児趣味を聞きたいんじゃないんですの!!
そんなことより!!さっきの、スキルアウト達を追い払った『超電磁砲』は一体……!?

今現在、お姉さまはレベル1なはず……それが、一体……、ど、どうして……!???」


美琴「え?あ、あーー、なんだ?そのこと?
そっかそっか……あはは……」


黒子「あ、あはは、じゃないんですの!!お姉さま、一体……!!??」


美琴「その話なんだけどね。
黒子私ね……、能力、元に戻ったみたい」


黒子「……………え?」


美琴「うん、だからさ、『昨日』、レベル5に戻れたみたい」


佐天・上条「…………………え??」


黒子「な、……へ……え??」


美琴「だからずっと言ってたでしょ、『大丈夫』、だって」


佐天・上条・黒子「えええええええええええーーーーーーーーー!!!!??」


黒子「(い、一体……一体………?一体、何が起きたんですの!???お姉さま!!??)」

………

495美琴大好き:2011/12/18(日) 22:19:11 ID:ZyqhPnZ.
…………


とある電話ボックス


洪庵「だから違う、って、さっきから言っているでしょう!?」


固法「けど、確かに検挙したスキルアウトの口から貴方の名前が出てきたわよ。『コウアンヒロミ』にそそのかされてやった、ってね
要するに今回の騒動の黒幕は……」


洪庵「言いがかりだわ!!きっとスキルアウトの連中が私を落としめようとして言ったことよ!!
そもそも、私はこの電話ボックスでずっと友達と電話をしていただけなんだから!」


固法「へえ……けど、それはおかしいわねぇ。
ついさっきまで学区内でハッキングされていた監視モニターの発信元を逆探知してもらったら、ここの電話ボックスがそうらしいんだけど」


洪庵「……!!」


洪庵「(う、初春飾利ぃ…!!私から監視モニターを奪い返し、さらに奪い返した監視モニターを使って状況を把握しつつ…
…同時に逆探知までやってのけていた、っての…!?

そ、そんなバカなことが……!??)」

496美琴大好き:2011/12/18(日) 22:23:27 ID:ZyqhPnZ.
固法「それで…洪庵さん…あなた、今ずっとこの電話ボックスで友達と話していた、っていったわよねえ?一体誰と…」


洪庵「……!ち、違うわ!!そ、そう!!わ、私はついさっきこの電話ボックスに来たばかりなのよ!!
友達とは、携帯電話で会話をしていたんだったわ」


固法「往生際が悪いわねえ……そんな嘘、携帯の履歴や周りにいた人間から聞き込みをすれば簡単に……」


洪庵「ち、違うっていってるでしょうがああ!!わ、私は知らない!!
スキルアウトがこの学区で暴れていたことなんて知らなかったし、この電話ボックスにも今さっき来たばかり!!何にも関係ない!!ないんだから!」


固法「(やれやれ……さて、どうしたものかしらね………ん?)」


固法「(………………あれは……)」


固法「(あんまり好きな『やり方』じゃあないけれど…
…少し、『ゆさぶり』をかけてみようかしらね)」

497美琴大好き:2011/12/18(日) 22:29:32 ID:ZyqhPnZ.
固法「わかったわ洪庵さん…その件については今はこれ以上聞かないわ。
そのかわりに、と言ったらなんなんだけれど………『かばん』の中身をあらためさせていただいてもいいかしら?」


洪庵「な、なんですって…?だ、だれがそんなこと…!!」


固法「嫌なの?ひょっとして何か『人に見られてはいけないもの』でも入っているのかしら?」


洪庵「な、なんですってええ!!誰がそんなものを……!!」


固法「ちょっと失礼」ぐいっ

洪庵が持つカバンを引っ張る固法


洪庵「な、ちょ……や、やめ……!!!」

ばらばら……

その拍子に地面へとこぼれおちる洪庵のカバンの中身


洪庵「………な!」


固法「………」


地面にころがった洪庵の持ち物の中から、カプセル状の錠剤をひろう固法。


固法「…………、これ……確か『サイコダウナー』っていう薬よね?
…服用の仕方によっては、能力値が大幅にダウンしてしまう、でしたっけ??…

…そして今回、御坂さんがレベル1になってしまった原因になった薬だけれど、
これをどうしてあなたが持っているのかしら?」


洪庵「……な……な……!!!」

498美琴大好き:2011/12/18(日) 22:51:50 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「……ち、違う!そ、それは自分用よ!自分で服用するために持っていたのよ!

知らないの!?元々サイコダウナー、っていうのは暴走した能力を鎮静するための薬…!!
私は他人に飲ますためではなく、自分の暴走した能力を抑えるために持っていたのよ!!」


固法「……確かに、事前に調べておいたバンクのデータによると、あなたはかつてこの『サイコダウナー』を暴走した能力の鎮静化のために服用していたようだけれど…
…それはもう数年前の話よね。今じゃすっかり能力の暴走化もおさまってて、この薬を服用する理由は……」


洪庵「………!!…ふ、ふ、ふざけるなああああ!!さっきから、何が言いたいのよてめえはよぉぉぉ!!
スキルアウトの件だけじゃなく、御坂美琴をレベル1にした犯人まで、私に仕立て上げようってわけ!?ふざけんじゃないわよ!!!」


固法「……おそらく貴方は、御坂さんが体育の授業に出ている間に、密かにこの『サイコダウナー』を御坂さんのドリンクに投与した……それで…」


洪庵「違う、っていってんでしょうがあああ!!ふざけんなよこの糞女があああ!!さっきから、付け焼刃の知識でこの私を犯人扱いしやがって!!

知らないようだから、教えてやるわ!!あのねえ、『サイコダウナー』っている薬はねえ、製造時期によって薬の形状が違ってんのよ!!
研究者の間では、初期型を通称α、中期型をβ、後期型をγって言って区別している!」


固法「へえ……けどそれが一体なんの関係があるの?」

499美琴大好き:2011/12/18(日) 23:07:47 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「はは!!やっぱり素養のない人間は頭の回転が遅くてダメねえ!!
いい!?アンタが今、手に持ってるサイコダウナーのタイプはβ型!!β型なんだよ!!

御坂美琴が誤って服用したっていうのはγ型、って話じゃない!!
わかる!?タイプが違うのよ!!私が今、持っているのと御坂美琴が服用したっていう『サイコダウナー』とでは、タイプがよおお!!」


固法「…………、なるほどね。要するに、あなたが持っていたこのサイコダウナーと
事件に使われたサイコダウナーでは『形状』が違う、ということね」


洪庵「ははは!!そーよ!!
アンタ、どーやら『透視能力』かなんかの能力者で私のカバンをのぞき見て、こんな真似にでたんでしょうけどあてが外れて残念だったわね!!


勝手に人のカバンの中身をのぞき見た上、無理やりカバンを奪おうとしやがって……!!
そのうえ、あたかも人が犯人であるかのような取り調べ…!!

アンタ…、無実の人間にこんなことしといて、ただで済むと思ってんの!?ねええ!?」


固法「そうね……年頃の女の子のカバンの中身を無理やり見ようとするなんて、確かにやりすぎたかもしれないわ…

…それについては謝るわ…」

500美琴大好き:2011/12/18(日) 23:10:28 ID:ZyqhPnZ.
洪庵「あはは!!今さら後悔したっておせーーんだよ!!
このことをジャッジメントの上層部に報告して、アンタなんか除名処分にしてやるわ!!」


洪庵「(くくく……持っていたサイコダウナーがβ型で良かった…
まあ…かつて私が持っていた『γ型』は、御坂美琴のドリンクにすべて入れてしまってもう手元にはないわけだけど……くすくす)」


固法「………まあ、それはそうと洪庵さん。もうひとつ貴方に聞いておきたいことがあるんだけど」


洪庵「はん!なんだってのよ!今さら何言ったって、アンタを許したりは…」


固法「どうして、あなたが、御坂さんの飲んだ『サイコダウナー』のタイプまで知っているのかしら?」


洪庵「…………!!!!……な、…」


固法「御坂さんの飲んだ薬の形状のタイプなんて…ドリンクを分析した一部のジャッジメントならともかく……一般の人は知らないはずなんだけど…」


洪庵「な………な………」


固法「悪いけど、洪庵さん……今回のスキルアウトの件と…御坂さんのレベル1になった事件について…
『ジャッジメント』の支部でもう少し詳しく話を聞かせてもらってもいいかしら…?」


……………

501美琴大好き:2011/12/18(日) 23:11:02 ID:ZyqhPnZ.
今日はここまでで。年内には完結させたいところですが。

502美琴大好き:2011/12/19(月) 09:36:58 ID:Gs1H8EVo
きてた!
乙!!

ミコっちゃんw

503美琴大好き:2011/12/19(月) 12:53:47 ID:sk3TxmvI
乙!!
まさか薬のタイプの下りがコウアンさん逮捕の
伏線だったとは…

504美琴大好き:2011/12/19(月) 16:18:44 ID:Gx3qGFR2
乙!
次回かもしくはその次には完結するかな

505美琴大好き:2011/12/19(月) 20:55:30 ID:bbCsxKKo
乙!
美琴さんwwwこっそり何やってるのか思ったらwww

506美琴大好き:2011/12/20(火) 00:59:07 ID:eJYYaIB6
お疲れさまです。
もう少しで大団円を迎えそうですね。

507koseya:2011/12/23(金) 14:22:37 ID:VSuzs3xU
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508美琴大好き:2011/12/29(木) 00:27:06 ID:sYHNY6dY
翌日…

とある病院


カエル医者「御坂さんには今、病院の別の棟で簡単な『身体測定』を行ってもらっている。
これは、その途中経過のデータなのだが…
…驚いたね。これを視る限り、レベル5に戻った、というのは本当なんだろうね」


黒子「……一体どういうことなんですの?確かに事件が起きた13日前、お姉さまはレベル1にまで能力値を落としてしまったはず……それなのに一体どうして…
…お姉さまに尋ねてみても、『特訓したから』、というだけで真相は分からずじまいなんですの」


カエル医者「……分からずじまいも何も、そのまんまの意味さ」


佐天「そのまんまの意味……?って、まさか……」


カエル医者「そう…御坂さんは、レベル1になってから、この数日間の特訓で、
再びレベル5に返り咲いた。そういうことだろうね」


佐天「え、えええ!?……確かに、御坂さんが熱心に能力の特訓をしていたって話は白井さんから聞いていましたけど、
そんな数日間の特訓だけでレベル1からレベル5になる、なんてことあるんですか……!?」


黒子「そ、そうですわ。お姉さまは元々、レベル1から長い年月をかけて努力を重ねて
レベル1に到達したお方なわけですのに……一体どうして…」

509美琴大好き:2011/12/29(木) 00:48:41 ID:sYHNY6dY
カエル医者「正確には11日間でレベル1からレベル5に到達したようだが……確かにこれは異常なことだ。普通なら、こんなことはありえない。
おそらくこれは、御坂さんだからこそなし得たことだろうね」


佐天「御坂さんだからこそ……?それって一体…」


カエル医者「はっきりとした真相は、本人に聞いてみないと分からないが…
…おそらく御坂さんにははっきりと視えているじゃないかな…

レベル1からレベル5になるまでの明確なルートがね」


黒子「レベル1からレベル5になるまでの…明確なルート、ですって…?一体どういうことなんですの??」


カエル医者「…レベル1から順番に努力を重ねに重ねてレベル5に到達した御坂さんには、
すべて視えていたんだろう。
レベル5に到達するまでに立ちふさがるハードルの飛び越え方や道筋がね。

どのような道筋をたどれば……立ちふさがるハードルをどのように飛び越えればいいのか…
…その『最短ルート』を、彼女は過去の気の遠くなるような努力と研鑽の中で、記憶しているんだろう。

だから、ものの11日間の努力でレベル5に到達した」


黒子「そ、そんなまさか……それじゃお姉さまは、学園都市で7人しか到達していないレベル5になるための道筋を……
レベル1からすべて記憶している…そういうことなんですの!?」

510美琴大好き:2011/12/29(木) 01:03:34 ID:sYHNY6dY
カエル医者「ああ。だがこれはきっと、レベル5の中でも、
唯一能力開発のふもとから頂上までわたり歩いてきた彼女だからこそできる芸当だろうね。

学園都市の歴史の中でも、レベル1から順番にステップアップしていきレベル5に到達したのは御坂さんだけだ」


佐天「そ、そっか……レベル1からレベル5まですべて経験している御坂さんだからこそ、
こんな短い期間でレベル5に元に戻れたんだ……はあ…やっぱり御坂さんはすごいなあ…」


カエル医者「ああ。さらに言ってしまえば、御坂さんはこの数日間で能力を取り戻すことができることも確信していた。
今にして思えば……彼女がレベル1になり、僕のところに診察に来た時…

…心配する我々を尻目に、御坂さんはきっと、こう考えていたのだろう。

『長い長い年月をかけ、血のにじむような努力を重ねて得られた私の能力が、薬を飲んだ程度で失われるはずがない』、ってね。」


黒子「お姉さま……」

511美琴大好き:2011/12/29(木) 01:08:20 ID:sYHNY6dY
カエル医者「とはいえ、流石の彼女もそれなりに苦労はしたらしいね。話に聞く限り、能力を取り戻すまでの11日間は
かなりの時間を特訓に費やしていたらしいからね…

…深夜に寮を抜け出して、寝る間を惜しんで特訓したこともあったらしい」


佐天「え!?そ、そうなんですか、知ってました白井さん?」


黒子「い、いえ……全然気がつかなかったですの…」


カエル医者「どうやら、周りの人間に心配かけていることも分かっていたし…
できるだけ早く能力をとりもどしたかった気持ちはあったようだね?」

512美琴大好き:2011/12/29(木) 01:34:04 ID:sYHNY6dY
佐天「そ、そうなんですか…
…それにしてもまさか、御坂さんがこの一連の事件の間にそんなに努力をかさねていただなんて…
…普段会ってもそんなそぶり全然見せないから気がつかなかったなあ…」

黒子「……………」


カエル医者「まあ、長年気の遠くなるような努力を重ねてきた彼女にとって、
たかだか11日間の特訓なんてなんともないのかもしれないね。

いずれにしても、真相は本人に聞いてみるといいだろうね。
あと一時間ほどで御坂さんの『身体測定』も終わるようだし、病院の待合室で待っているといい」



……………

513美琴大好き:2011/12/29(木) 02:16:01 ID:JyCEgeiQ
病院の待合室で待つ佐天と黒子


佐天「いま、受付の人に聞いてきたんですけど、御坂さんの『身体測定』、あと
10分くらいで終わるそうです」


黒子「そうですの…」


佐天「………いやあ、それにしても今回はまいったなあ…
御坂を助けるつもりが…またしても御坂さんの凄いところを垣間見ることに
なっちゃうなんて。

…それも『レベルアッパー事件』や『ポルターガイスト事件』でみせた
悪い人を能力で倒しちゃうような御坂さんの凄さじゃあなくて……

なんていうか……こう……能力者としてじゃない御坂さんの凄いところを
垣間見た、っていうか……」


黒子「…………」


佐天「………ねえ白井さん。私、今回の事件で御坂さんを見ていて思ったことがあるんですけど」


黒子「…え?」

514美琴大好き:2011/12/29(木) 02:28:01 ID:JyCEgeiQ
佐天「…ひょっとして、御坂さんって今回みたいな事件に慣れっこだったりするんじゃないかなって…」


黒子「慣れっこ、って…それは一体どういうことですの、佐天さん??」


佐天「なんていうか……これも上手く言えないんですけど……誰かの罠に
はまってレベル1になっても、全然動じないで、自分の努力や、能力で解決しちゃう御坂さんを見ていて…

なんだか、御坂さんって、今回の事件以外にも私たちの知らない所で、

ちょくちょくこんな事件に巻き込まれてて、それをこんな感じで
解決しちゃってるのかなあ…って。

今回の事件の犯人の他にも、レベル5の御坂さんのことを妬んだり、恨んだり
してる人もいるだろうし……なんとなくなんですけど、そう思ったんです」


黒子「…………、佐天さん…」





…………


病院の別棟

ドゴォォォォォン!!!

ドゴォォォォォン!!!……


……………

看護婦「……き、… 記録……砲弾初速1129m/sec、連発能力9発/min、着弾分布18.8mm…

……総合評価……レベル5……」



美琴「………、まあ、こんなもんかしらねえ…」


…………

515美琴大好き:2011/12/29(木) 02:28:18 ID:JyCEgeiQ
佐天「…ひょっとして、御坂さんって今回みたいな事件に慣れっこだったりするんじゃないかなって…」


黒子「慣れっこ、って…それは一体どういうことですの、佐天さん??」


佐天「なんていうか……これも上手く言えないんですけど……誰かの罠に
はまってレベル1になっても、全然動じないで、自分の努力や、能力で解決しちゃう御坂さんを見ていて…

なんだか、御坂さんって、今回の事件以外にも私たちの知らない所で、

ちょくちょくこんな事件に巻き込まれてて、それをこんな感じで
解決しちゃってるのかなあ…って。

今回の事件の犯人の他にも、レベル5の御坂さんのことを妬んだり、恨んだり
してる人もいるだろうし……なんとなくなんですけど、そう思ったんです」


黒子「…………、佐天さん…」





…………


病院の別棟

ドゴォォォォォン!!!

ドゴォォォォォン!!!……


……………

看護婦「……き、… 記録……砲弾初速1129m/sec、連発能力9発/min、着弾分布18.8mm…

……総合評価……レベル5……」



美琴「………、まあ、こんなもんかしらねえ…」


…………

516美琴大好き:2011/12/29(木) 02:58:19 ID:JyCEgeiQ

とある病室

カエル医者「……と、まあ、なんにせよ今回、御坂さんにはしっかり反省してもらわないとね?

レベル5に戻ることができたのはおめでたいことだが、結果的に御坂さんの不注意で犯人のつまらない
罠にひっかかったことで、多くの人間が巻き込まれる大事件を引き起こしたわけだからね」


御坂妹「……まったくです。あんなチャチな罠に引っ掛かるなんて小学生以下です、
とミサカは事件を振り返って、姉の注意力のなさにあきれ返ります」


カエル医者「確かに、レベル1の状態から11日間でレベル5に返り咲くなんて芸当、他のレベル5にはできない芸当だろうが…

…そもそも他のレベル5であれば、今回のようなチャチな罠に引っ掛かりレベル1になるなんてことはなかっただろう

普通のレベル5であれば、自分を落としめようとしたり、利用したりする人間に対する警戒心があるだろうからね」


カエル医者「御坂さんには、レベル5としてはその辺の注意力があまりにもなさすぎるね。
よく言えば『お人よし』ともとれるのかもしれないが……それが多くの心ない人間につけいる
隙をあたえていることになっている。


現に『超電磁砲』の能力は多くの心ない研究者に利用されている。
『量産型能力者計画』『絶対能力者進化計画』はその良い例だろうね」

517美琴大好き:2011/12/29(木) 03:23:02 ID:JyCEgeiQ
カエル医者「今回の事件もそうだが、きっと御坂さんは『自分の撒いた種』を
自分自身が努力し、奔走して解決しようとする傾向にあるような気がするね?

それが結果的に、彼女に本来やらなくていいはずの、余計な努力までかかえこませてまているように感じるね。
…まあ、それが努力でレベル5にまで到達した御坂さんらしい、といえば、そうなのかもしれないが…

『お人よし』も大概にしなければ、いずれ身を滅ぼす可能性だってある。今回の事件は、その教訓にしてほしいものだがね」


御坂妹「まったくもってその通りです。『お人よし』な姉のせいで、妹のミサカ達も苦労させられます……けど」


カエル医者「けど……なんだい?」


御坂妹「筋ジストロフィーの患者を助けるために……うっかりDNAマップをわたしちゃうような『お人よし』
だからこそ、ミサカ達は生まれ……そんなミサカ達を助けるためになにふり構わず努力し、奔走する姉だからこそ
ミサカ達は今、生きています。

ミサカは、そんなお姉さまを……」


カエル医者「……やれやれ……事件に巻き込まれた本人がかばうのだから、もう僕は何も言わないよ。
そうだね。確かにそれが、『超電磁砲』の、御坂さんの持ち分なのかもしれないね。

そして、そんな彼女だからこそ、多くの人間が集まってくる…
彼女を助けようと、騒動の渦中にはいりこんだ人たちの数が、それを物語っているよ」


……………

518美琴大好き:2011/12/29(木) 03:33:57 ID:JyCEgeiQ
病院の待合室



電話中の黒子

黒子「ええ……ええ…分かりましたですの。それでは」


佐天「…誰からですか、白井さん?」


黒子「初春からですわ。……さて佐天さん、ワタクシはそろそろ行くんですの」


佐天「え?…白井さん、御坂さんの『身体測定』が終わるの、待たないんですか??」


黒子「ええ、そのつもりだったんですけど、残念ながら、ジャッジメントの仕事が入ってしまったんですの。
そう、今回の事件の後始末をしなければなりませんから」


佐天「え?仕事って……御坂さんもレベル5に戻って、事件はもう解決したんじゃあ…」


黒子「なーに言ってるんですの佐天さん。まだ、今回の事件の犯人の
取り調べ、という重大な仕事が残っているんですのよ」


佐天「え!?ってことは、犯人捕まっていたんですか!??…全然知らなかった…」


黒子「ええ…昨日、お姉さまを狙うスキルアウト達で頭がいっぱいだったワタクシに代わって
固法先輩がしっかり仕事をしてくれましたの」


佐天「へえ…固法先輩が……で、その…犯人って誰だったんですか…やっぱり…」


黒子「ええ…おおかたの予想通り。

……犯人は『洪庵博巳』……

かつて、お姉さまがレベル5になる前に『電撃使い』のエースだった女ですわ」


………

519美琴大好き:2011/12/29(木) 03:34:45 ID:JyCEgeiQ
今日はここまでで。できたら年内に終わらせます。

520koseya:2011/12/29(木) 11:11:22 ID:AEpZKr56
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521美琴大好き:2011/12/29(木) 11:23:08 ID:OTbDXuN6
このサイトまじヤバイっス(^^ゞ
自分、12月でセ○レ3人出来たっス
先輩、マジ!!ヤバイっすから
ttp://bit.ly/tknxjx

522美琴大好き:2011/12/29(木) 14:22:36 ID:VxNVY1tk
乙!!みこっちゃんぱねえwww
次回が最終回かな

523美琴大好き:2011/12/29(木) 19:50:54 ID:eJYYaIB6
乙です
続きを楽しみにしています

524美琴大好き:2011/12/30(金) 01:58:23 ID:TRRsizQY
年内完結か…ここも寂しくなるな
最後まで応援してるんだよ!

525美琴大好き:2011/12/30(金) 23:28:21 ID:pRjnu6YU
ジャッジメント支部


固法「黙っていても有利にはならないわよ?」


洪庵「…………」


初春「そ、そうですよ!洪庵さん、あなたが、御坂さんのスポーツドリンクに『サイコダウナー』を入れたことと、
スキルアウト達を使って襲わせようとしたことはもう分かっているんです!」


固法「そのとおりだわ。今からでも遅くはない……ちゃんと自分の犯した罪を認めて、反省すれば、あなたなら…」


黒子「…………」


洪庵「…………」

526美琴大好き:2011/12/30(金) 23:29:55 ID:pRjnu6YU
洪庵「ふ……ふふ……」


初春「………?」


洪庵「あはははははははは!!!あーーもう、参ったわねえ、分かった、分かったわよ。」
あーーそうよ、確かに私があの御坂美琴のレベルを下げ、スキルアウト達に命令をして
御坂美琴を襲うようにしむけた……これで満足かしらあ??ははは……」


固法「それじゃ、認めるのね…?自分の犯した罪を…」


洪庵「ええ、認めますとも…!けど、犯した罪、だなんて大げさよねえ?だって、御坂美琴の奴、結局無傷でしかも今はレベル5なんでしょお?私がやったことで何の被害も及んでないわけだから…
…こんな風に、3人のジャッジメントに囲まれて取り調べを受けるほどのことはないんじゃないかしらあねえ??」


初春「んな……!な、何を言ってるんですか、あなたは!!自分がどれだけのことをしたか、分かっていないんですか?」

527美琴大好き:2011/12/30(金) 23:32:27 ID:pRjnu6YU
洪庵「べっつにぃ?分かってるわよ??……けど、ホント御坂美琴の奴、参っちゃうわよねえ……まさかこの数日の間で元の能力を取り戻すだなんて…
…『あの薬』を初めて他人に使った時のようには、いかなかったわぁ…

ほんと、やっぱ天下のレベル5様は違うわね!あはは…」


固法「…その言い方、あの薬を他人に使ったのは、今回が初めてじゃない、ってことかしら?」


洪庵「えーー、さーあ、どーかしらねえ??」


初春「な、なんなんですか、さっきから!!あれだけのことをしといて、どうしてさっきから
そんなに笑っていられるんですか!!いい加減に……」


洪庵「あーーーあーーー!!さっきからそろいもそろってうっとおしいわねえ、御坂美琴のミーハーどもがさああ!
でもまあ、仕方ないかあ!大好きな御坂美琴を落としめようとした犯人が捕まったんですもの!!
きっちり取り調べして、御坂美琴に褒めてもらいたいものねえ!」


初春「何を言ってるんですか、あなたは!!今はそんなこと話しているんじゃあ…」


洪庵「うるっさいわねえ!!要はあんたは私にこう言って『負け』を認めて欲しいわけだ!
『たった数日間でレベル1からレベル5に返り咲くなんて、さすがは『超電磁砲』……!
さすがは学園都市に7人しかいないレベル5に一人……素養あふれるレベル5様は違いますね』ってさあ!!

御坂美琴信者のアンタ達は私がこう言えば気がすむわけでしょうが!!ええ!!」」


初春「………んな…!」


初春「(こ、固法先輩……この人……これだけのことをしといて…!!)」


固法「(ええ……全然反省の色がないようね……さて……どうしたものかしらね…)


黒子「(………………)」

528美琴大好き:2011/12/30(金) 23:36:05 ID:pRjnu6YU
黒子「さすがは『御坂美琴』、なんですの」ぼそっ


初春「………え?」


固法「……白井さん?」


洪庵「はああ!?何言ってんのよアンタは……一体どういう…」


黒子「………そんな言い回しをしてお姉さまを、

貴方の言う『素養』あふれる他のレベル5 『ごとき』、と同列に扱うのはやめていただきたいと、そう言っているんですのよ。

あなたが『負け』を認めるというのであれば……

さすがは『御坂美琴』である、と、そう訂正いただけますの?」


初春「白井さん……」


洪庵「……………、」

529美琴大好き:2011/12/31(土) 00:04:53 ID:pRjnu6YU
固法「……、よしなさい白井さん。今は個人的な感情をぶつける場所では……」


洪庵「は!!あー、そっかそっか……流石は白井黒子……やっぱ生粋の『御坂美琴信者』は言うことが違うわねええ!!
あーー、確かに、御坂美琴『ごとき』を、他のレベル5と同等に扱うなんて、私が間違ってたわ!!」


そうねえ……知らないようだから、白井さん!?おもしろい話を教えてあげるわ!!ふふふ…」


黒子「…………」


洪庵「…白井さん…、御坂美琴の奴が元々レベル1だったのはあなたも知っているでしょお?
他のレベル5達は、能力開発を受けた段階からすでに高い能力値を秘めていたのにもかかわず…
…御坂美琴の奴はレベル1だったのよ!!素養のかけらも何もない、レベル1に過ぎなかったんだから!!

そう、『超電磁砲』なんて、そんな勘違い野郎が、何かの間違いを起こしてレベル5にまで到達したにすぎないのよ!!」


洪庵「だから、御坂美琴は一部の研究者の間ではこう呼ばれてる……成りあがりの……偽物のレベル5、ってさあ!!」


初春「(この人……!前に木山先生が話していた話を……)」


黒子「…………」ぎり……


(拳を強く握りしめる黒子)

530美琴大好き:2011/12/31(土) 00:09:58 ID:pRjnu6YU
黒子「…スポーツドリンクに薬を入れたのは……外部の人間による……無差別な犯行であったと……
…お姉さまには………そう伝えることにするんですの……」


洪庵「ええ、なんですって?よく聞えなかったけど??……まあ、それはそうと

確かにそんな御坂美琴のことを他のレベル5と一緒にしたら、他のレベル5に失礼よねえ!!
なんたって、御坂美琴は、かつてレベル1だった偽物のレベル5!!『素養』の何もない、ゴミクズ女なんだか……」

ばきぃ!!


洪庵「がはあっ!!」


洪庵の顔面を思い切り殴り飛ばす黒子

531美琴大好き:2011/12/31(土) 00:18:47 ID:pRjnu6YU
黒子「はあ…はあ…!!」


初春「し、白井さん!!!」


固法「や、やめなさい白井さん!!
取り調べ中の犯人に手を挙げるだなんて…、自分が何をしているのかわかっているの!?」


洪庵「て、てめえ!!!何しやがるのよおお!!!こんなことをしてただで済むとおもって……!!??」


黒子「ふざけるんじゃないんですの!!!
さっきから偽物がなんだの!!素養がなんだの!!
ワタクシは今そんな話をしているんではないんですの!!!」


洪庵「……んな…!!」


黒子「貴方は今回の事件で、『超電磁砲』に負けたわけでも、『レベル5』に負けたわけでもない!!

御坂美琴という一人の人間が持つ、『心』の強さに完膚なきまでに敗北したんですの!!
それをとっとと認めろと、そう言ってるんですのよ、洪庵博巳!!」


洪庵「…………!!」

532美琴大好き:2011/12/31(土) 00:35:24 ID:pRjnu6YU
黒子「貴方にももう分かっているはずですわ……自分がお姉さまと何が劣っているのか……

そう……本当に、劣っているのは『素養』でも『レベル』でもない……人間が最も根底にもつ『心』の強さであることくらい…
…もう気づいているはずですわ!」


固法「……………」


初春「………白井さん…」


洪庵「な……な、何を言って……わ、私は……」


黒子「お姉さまは……」


洪庵「……!?」


黒子「誰かを妬まず…恨まず…落としめようとせず……誰よりも優しく…堅実に…まっとうに…成長を重ねてきた…

…そう、ワタクシにとっては、学園都市の他の誰よりも強く生きてきた御坂美琴お姉さまのことを……

…ロクな努力もせず…ただ、他人をさげすみ、妬み、落としめることしか頭にない、あなたのように『ゴミ野郎』がお姉さまの人生の足をひっぱり…
…お姉さまは本来、受けることのない人の仕打ちに慣れ、本来しなくてもよい余計な努力までかかえこむ……!

…何よりワタクシはそれがゆるせないんですの!!!」


洪庵「…………、ち、違う……わ、私は……私は……!!」

533美琴大好き:2011/12/31(土) 00:48:40 ID:pRjnu6YU
黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!

レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!

とっとと無様に認めるんですの!!!
そこまでしてもらわなきゃ、この私の気がすまないんですわ!!」


洪庵「っく…………!!!」


初春「し、白井さん!!」

固法「いい加減にしなさい白井さん!!少しは冷静に……!」


洪庵「………けんな……」


固法「え……?」


洪庵「ふざけんなああああああーーーーーー!!!!!!」


バリバリバリバリバリイイイイイイ!!!!!!!


突然、激しい電撃を放つ洪庵


固法「きゃああああああ!!!!」


……………

534美琴大好き:2011/12/31(土) 00:54:44 ID:pRjnu6YU

…………


…………


黒子「……う、うーん……はっ!!だ、大丈夫ですの、2人とも!!」


初春「は、はい……私はなんとか……固法先輩は…?」


固法「ええ……私は大丈夫……それより、洪庵さんは…!!」


黒子「………、やられましたわ……ジャッジメント支部のどこにもいない…!」


初春「そんな……」


固法「…どうやら電撃で私たちを気絶させた後、外に逃亡したようね……
捕まえた時、憔悴しきってたから拘束の必要もないと思っていたけど…甘かったわ…」


初春「…っていうか……白井さんが頭に血が上ってあんなに煽ったのが良くなかったんじゃあ…」


黒子「あ、あーーーーもう!!そんなこと分かってますのよ初春!!とにかく、早く洪庵を追わないと!
今の奴を野放しにしていたら、何をしでかすか分かんないんですの!!」


………………

535美琴大好き:2011/12/31(土) 01:18:21 ID:pRjnu6YU
…………

…………

とある公園

洪庵「はは!!バカなジャッジメントども!この私を何の拘束もなしに取り調べだなんて…!」


洪庵「素養の足りないカスジャッジメント共から逃げることくらい、私にかかれば簡単に……」


洪庵「………」


洪庵「(……逃げて、どうなるのかしら……今さら、どこにも行くところはない……あれだ
けのことをしといて帰ることができる場所なんて……常盤台中学にも…どこにもない……

いずれジャッジメントかアンチスキルの追ってが来る……それで終わりだわ……)」


洪庵「はは……一体、何をやっているのかしらね……私は……」


洪庵「(…………)」

536美琴大好き:2011/12/31(土) 01:22:25 ID:pRjnu6YU
洪庵「(初めて『あの薬』を他人に使ったのは、中学1年のとき……)



洪庵「(同じ学年の『電撃使い』の子だった……まじめで、努力家で、着実に実力を伸ばしていいた…
…伸び悩み、研究所も解散した当時の私にしてみれば……彼女は何よりも妬ましかった…

…周りは、私と彼女の実力は均衡しているという評価だったが…
私には、彼女は自分のはるか前を行く人間にしか思えなかった。

研究所が解散する前にもらっていた『サイコダウナー』の残りを
ほんの一錠、彼女の飲料にいれたのは、ほんの腹いせのつもりだった……。


別にこんなことで相手のレベルを下げることができるだなんて思っていなかった。
事実、彼女は薬を飲んだ直後はほんの少し調子が崩れた程度で、

レベルが落ち込むようなことにはならなかった…少なくとも私にはそう思えた。


だから、その数日後の、『身体測定』の結果で、私は彼女に勝利したものの……それほど、気が晴れたわけではなかった。


けど、彼女はその『身体測定』の結果がよっぽどショックだったのか……それ以降みるみる能力値が低下し始め、とうとう最後には、自主的に常盤台中学を退学した。

人の心をゆさぶり、人を落としめるなんて………簡単なんだ、と。その時思った。


自分の力が…能力が……これ以上前に進まないというのであれば、…
…『自分の前を行く人間』を落としてしまえばいい……。そう思った。


『自分の前を行く人間』……その人間は、その一年後、常盤台中学に入学し、
再び私の前に立ちはだかることとなった。


学園都市第3位のレベル5。

『超電磁砲』御坂美琴。

『電撃使い』として……はるかに私の前を行く人間。

………

537美琴大好き:2011/12/31(土) 01:37:28 ID:pRjnu6YU
………

ぽつぽつ……

ザアアアアアアアアーーーーー

ずぶぬれになりながら、公園を歩く洪庵博巳


洪庵「………」ぱしゃぱしゃ……


洪庵「(……数日前、奴が私の罠にかかり、レベル5からレベル1になった時も……私の心は晴れなかった……レベル1になろうが……動じず、前向きに進み続ける御坂美琴に、
私は嫉妬し、奴を『陥落』させようと躍起になった……

御坂美琴さえ陥落させれば……私が頂点にたてる……かつて、レベル5候補と呼ばれていたあの時期に戻れるのだと、そう思っていたのに……)」


洪庵「(そう思っていたのに)」


洪庵「…………、

…はは…けっきょく

…陥落していたのは……私だった、ということか………」


洪庵「(自分の努力を忘れ、プライドを捨て…ただ他人に嫉妬し、『薬』を使い他人を落としめるようになり………無様に陥落し続けていたのは私のほうだったと……そういうことか…)」


洪庵「一体……何をやっているのかしらね……私は…」

538美琴大好き:2011/12/31(土) 01:45:43 ID:pRjnu6YU


……………


科学者A『洪庵博巳はもうダメだな』


……………

食蜂『…例え、レベル1であっても、やっぱり御坂さんのことが『怖い』のかしら?
要するに、御坂さんのレベルがいくつであろうが、自分には全く勝つイメージがみえない?
そういうことかしら…?』


……………


黒子「さあ、とっとと認めるんですの洪庵博巳!!
自分の『負け』を、そしてその『心の弱さ』を!!

レベル1のお姉さまにすら、勝負を挑むことすらできず、
その始末をスキルアウトに依頼したその心の弱さを!!

とっとと無様に認めるんですの!!!」


……………


科学者A『奴の時代はもう終わったが、今後、奴以外の誰かが能力開発を行う上で
貴重なデータを残すことができたんだ。

洪庵博巳にしてみれば、後輩の『電撃使い』のお役に立つことができるんだ。

むしろ喜ぶべき幸運な話じゃないか』


……………


……………


洪庵「(……………、)」


洪庵「(くそっ!!くそっ!!……私は……私は……!!)」


?「あ、あれ?……あのぉ…だ、大丈夫ですか…??ずぶ濡れになって…」


洪庵に声を帰る一人の女性


洪庵「………!?……んな……!!!!!」

539美琴大好き:2011/12/31(土) 01:48:52 ID:pRjnu6YU
美琴「……傘もささずにそんな格好で歩いてたら風邪を……
って、良く見たら常盤台中学の制服を着て…

…って、あ、あれ!!あ、あなたは、こ、洪庵さん!?
な、なんで、そんなずぶ濡れになってこんなところに……???」





洪庵「な、……なんで……アンタが…こんなところに……!!!」




ザアァァァーーーーーーーー……

…………

540美琴大好き:2011/12/31(土) 01:49:28 ID:pRjnu6YU
今日はここまで。次回、最終回です。
できたら、明日で終わらせます。

541美琴大好き:2011/12/31(土) 01:52:50 ID:ewOJHoJc
乙にゃんだよ!

542美琴大好き:2011/12/31(土) 02:24:14 ID:lDpc8VTI
黒子▲
最終回正座して待ってる

543美琴大好き:2011/12/31(土) 03:38:11 ID:T6FEdSfs
しょうがないとは言えシリアスシーンでの「ですの」は邪魔だなあ

544美琴大好き:2011/12/31(土) 06:14:42 ID:eJYYaIB6
お疲れさまです。
次回楽しみに待っています。

545美琴大好き:2011/12/31(土) 12:49:33 ID:CWpGT4iI
私ここで結構おいしいおもいしました。
詳細は書けないけど、やり方次第ですね(^O^)
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546koseya:2011/12/31(土) 13:42:09 ID:vuI6mtek
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547美琴大好き:2011/12/31(土) 19:43:39 ID:QMOOmH.Y

………

………

ザアァァァァ――――――

洪庵「は……はは…」


洪庵「(これは……これは何のめぐりあわせ、なのかしらねえ…

ジャッジメント共から逃げてきたかと思えば……まさか…

まさか、御坂美琴に鉢会うことになるなんて……)」


美琴「え、えっとその……洪庵さん…?洪庵博巳さんですよね!?
どうしたんですか、こんなところで傘もささずに…!?とにかく、私の傘に…」


洪庵「黙りなさいよ!!」


美琴「え……?」


洪庵「は……一体……一体どういうつもりなのよ御坂美琴…なんでアンタがこんなところに居るのよ……?
ああそうか……計画がとん挫して、無様に陥落した私を笑いに来た、ってわけ…?

ええ!?そうなんでしょうが!?」

548美琴大好き:2011/12/31(土) 19:45:45 ID:QMOOmH.Y
美琴「え……あ、あの、一体なんの話を……??

…あ、そうだ!…あ、あの洪庵さん……私、あなたにずっと言いたかったことがあるんです!
…そ、その、昔、スキルアウトに襲われたときに助けてくれて…」


洪庵「黙れ、っていってんでしょうが!!しらじらしいわね!!もう分かってんでしょうが!!
アンタのドリンクに『サイコダウナー』を入れ、スキルアウト達にアンタを襲わせた犯人がこの私だ、っていうことくらい!!分かった上で、この私を笑いに来た…

そうなんでしょうがあ!!ええ!!御坂美琴!!」


美琴「………え……?こ、洪庵、さん……?一体、何を言って…?」


洪庵「……御坂美琴………アンタさえ……アンタさえいなければ…
……私は……私は…今頃……!」


洪庵「(私は………)」

549美琴大好き:2011/12/31(土) 19:49:10 ID:QMOOmH.Y
洪庵「………………………、」


美琴「(……一連の事件の犯人が………洪庵さんの……仕業……??)

……え、ええと、洪庵さん…う、嘘です……よね?ま、まさか……『あの』洪庵さんが…
…私にそんな……ことを……するわけが……」


洪庵「……………、なさい…」


美琴「……え?」


洪庵「私と……私と今ここで………戦いなさい、御坂美琴…!!」


……………

550美琴大好き:2011/12/31(土) 19:51:15 ID:QMOOmH.Y
……………

そのころ……
学園都市郊外では


ザァアアアアアア―――


郊外をテレポートで掛ける黒子


黒子「はあ…はあ……くそ……ここにもいないんですの!!」


黒子「(洪庵博巳……一体、どこにいったんですの…!??
くそ……このまま奴を野放しにしていては……)……ん…??」ぷるるるる……


初春『も、もしもし!?し、白井さん!!見つけました!!
洪庵さんの居場所を監視モニターで発見しました!!』


黒子「なんですって!?そ、それで初春!!洪庵は今どこに!?」


初春「だ…第7学区内の公園にいるんです……そ、それで……それで……なぜか…洪庵さんと一緒に……
……御坂さんが……御坂さんが一緒にいるんです!!」


黒子「な、なんですって!!??」


黒子「(洪庵博巳とお姉さまが一緒に………!?
一体……一体どういうことなんですの!??)」

…………

551美琴大好き:2011/12/31(土) 19:58:01 ID:QMOOmH.Y
とある公園

ザアアアア―――…

…………


美琴「さ…さっきから…い、一体……ど、どういうことなんですか……、洪庵さん…?
自分のことを犯人だと言ったかと思えば……突然私と戦いたい、だなんて……一体どういう……???」


洪庵「いいから!!今ここで、私とサシで戦いなさい、っていってるのよ御坂美琴!!

……私は……もう、なんの小細工もしない……!!もう誰にも弱い心だなんて言わせない…!!

能力者として……『電撃使い』として……人間として!!……どちらが勝っているのか……勝負よ、御坂美琴!!」


美琴「な、何を言ってるんですか、洪庵さん!!と、突然そんなことを言われても…
…私は…そんなこと……」


洪庵「…はん…!…なにを…!!何を甘っちょろいことを……御坂美琴!!
そんな甘さを残しているから、周りに付け入られる……それだけの力を持っておきながら、
その甘っちょろさが最高にムカつくのよ!!」


美琴「こ、洪庵さん……どうして……そんな…私は…」


洪庵「(…………)」

552美琴大好き:2011/12/31(土) 20:04:10 ID:QMOOmH.Y
洪庵「……そうそう……そういえば御坂さん…貴方にひとつ言っておきたいことがあるわ…
…今回の事件を通して気づいたことがあるんだけれど…

…あなた、ずいぶんと『くだらない』友達と付き合っているのねえ…」


美琴「……な、なんですって……?」


洪庵「ええと、なんだっけ?そう……初春飾利に佐天涙子、それに白井黒子…

…あなたが最も仲が良いのはこの3人みたいだけれど…
…そろいもそろって『くだらない』連中よねえ……

初春飾利は、電脳空間でしか実力を発揮できない、能力レベルも身体力も底辺のカスジャッジメント…

……佐天涙子はレベル0で、レベルアッパーにまで手を出し、学園都市中に迷惑をかけたクズの一人…」


美琴「んな……洪庵さん……!!あなた…」


洪庵「………、そして白井黒子はあなたのような『偽物のレベル5』を崇拝し、
事件では、頭に血が上り切って何の力も発揮できなかった盲目なゴミクズ…

…ははは!スキルアウト達の動きに放浪される3人を視るのは傑作だったわよ!!

アンタをつぶせないにしても、せめてあの3人くらい、ぶちのめすことができれば、
私の気も少しは晴れたかもしれないのに………ホント、残念だわああ…!!あはは……」

553美琴大好き:2011/12/31(土) 20:21:50 ID:QMOOmH.Y
美琴「…………、もう、いい……分かったわ……」ぱり……ぱり……


洪庵「…………」


美琴「アンタはもう……私が知ってる洪庵博巳さん、じゃあない……!!


例え、誰であろうと……私の『友達』を侮辱する奴は……絶対に許さない……!!!」


バリバリバリバリィィ…!!!


身体から強烈な火花を散らす美琴


洪庵「っぐ……
(な、なんて……なんてプレッシャー!!……これが……これが御坂美琴の全力……か…!)


洪庵「ふ……ふふふ……」


洪庵「………ああそう……やる気を出してくれて、うれしい限りだわ……全力でかかってきなさい……御坂美琴!!


私はもう逃げない………後輩の『電撃使い』ごとき……なんの小細工もなく、力でねじ伏せてやるわ!!!!



うおおおおおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!!」



美琴「あああああああああーーーーーーー!!!!!!」


バリバリバリバリバリイイイイイイィィィィィィィィィィ!!!!!!!


………………

554美琴大好き:2011/12/31(土) 20:23:13 ID:iMacFYS2
アッテンダントww

555美琴大好き:2011/12/31(土) 20:23:42 ID:iMacFYS2
誤爆さーせん…

556美琴大好き:2011/12/31(土) 20:28:18 ID:QMOOmH.Y
その同時刻

学園都市郊外

ドゴオオオオオオオン!!!

………

黒子「な、なんの音ですの!?今の爆発音は……!?……そ、それに…突然、街中が停電に陥っているんですの!?はっ!!」


黒子「爆発音は…第7学区の公園の方からでしたわ……まさか……まさか……お姉さまぁぁ!!」


全速力で公園に向かう黒子………


……………

557美琴大好き:2011/12/31(土) 20:29:07 ID:QMOOmH.Y
一旦小休止 また後ほど更新します

558美琴大好き:2011/12/31(土) 21:59:10 ID:QMOOmH.Y
…………
それから一時間後…


ざわざわ……

公園に集まるアンチスキル、ジャッジメントの面々と…
…一台の救急車両…


医療班「よーーし、搬入完了!」


洪庵「…………」


医療班「それじゃあ、出るぞー!!」ぶろろろろ…


負傷し、気絶した洪庵博巳を乗せ、公園を後にする救急車。


美琴「…………洪庵さん」


黒子「……………」

559美琴大好き:2011/12/31(土) 22:08:07 ID:QMOOmH.Y
………

黄泉川「決闘…??」


美琴「……ええ……洪庵さんが……突然、私と戦いたい……と、言いだし始めて……
わたしも……洪庵さんに黒子達をバカにされて……頭に血が上ってしまって……それで…」


黒子「(…………)」


黄泉川「決闘、ねえ……突然、学区内中に響き渡るような爆発音と、過去ない規模で停電が起きたと思って来てみれば…
…『電撃使い』同士でそんなことしてたなんてなぁ」


美琴「ご、ごめんなさい…まさかこんなおおごとになるだなんて……私…」


黄泉川「まあ、いいじゃん。結果的に逃亡犯を捕まえたわけだし…、
幸い、洪庵博巳の怪我も大したことないしな」


黄泉川「それにしても洪庵のやつ……相手がお前だったのもあるだろうが…これだけの規模の被害を出すなんて……想定外じゃん?

最初に奴を捕えたのがジャッジメントだったから、そのまま取り調べもお任せしたが……今後、洪庵博巳の取り調べは、アンチスキルの方で厳重にやった方がいいみたいじゃん?」


黒子「……めんぼくありませんの。一度とらえた洪庵を取り逃がしたのはワタクシの責任ですわ」


黄泉川「まあ、別に気にすることないじゃん……よし、それじゃあ、私たちもそろそろ行くじゃん

……それじゃあな」


……………

560美琴大好き:2011/12/31(土) 22:17:32 ID:QMOOmH.Y

……………


美琴・黒子「…………」


黒子「…………、それにしてもお手柄でしたわね、お姉さま……!
まさかお姉さまが逃亡した洪庵博巳と接触していましたとは…
…お姉さまが洪庵を下してくれて助かりましたわ。あのまま野放しにしていては……、

……、」


美琴「…………」


黒子「………おねえ……さま……?」


初春「し、白井さーーーん」


佐天「だ、大丈夫ですかあ!?」


黒子「初春に……佐天さんも…!どうしてここに……!!」


初春「はあ…はあ…どうしてもこうしてもありませんよ…!白井さんがまた、一人で突っ走ってしまわないかどうか不安で…
…あの後、白井さんを追ってきたんですよ!!」


佐天「私も……御坂さんと一緒に病院を出て別れた後………こっちの方からものすごい爆発音が聞こえてきたから……嫌な予感がして来てみたら…

……い、一体何があったんですか??」


黒子「実は………」



…………


…………

561美琴大好き:2011/12/31(土) 22:29:58 ID:QMOOmH.Y
…………

………こうして。洪庵博巳の引き起こした一連の事件は幕を閉じた。


事件の犯人が、あの『常盤台中学の生徒』ということで、
一時、学園都市の中で話題になりはしたが、それも長くは続かなかった。


その原因としては……自身の中学から犯罪者を出した、という事実の火消しに躍起になった常盤台中学の活動が大部分を占めるものの、
犯人の『洪庵博巳』の名が、かつてレベル5候補とまで呼ばれた『能力者』とは思えないほど……今や何の知名度もなく、人々の記憶に
残っていなかったことも幾分かあったのかもしれない。


話題に事欠かないこの学園都市の中で、事件はあっという間に風化の一途をたどっていった。

562美琴大好き:2011/12/31(土) 23:16:22 ID:QMOOmH.Y

…………


常盤台中学 食堂


婚后「…ホント、貴方達にも見せてあげたかったですわ!!御坂さんを襲わんとする暴漢どもをこの婚后光子がバッタバッタとなぎ倒すその雄姿を……!!ですわよね、お二人とも!!」


湾内「え、ええ…そうですわ」


泡浮「と、とっても勇敢でしたわ」


女子生徒a「へ、へえ…そうですの…す、すごいですわね」


女子生徒b「と、とってもお強いんですのね、婚后さんは……あはは…」


婚后「ええ!しかもそこに座っている白井さんは、まさにその暴漢どもに襲われようとしているところを
ワタクシに助けられたんですのよ!?ねえ、白井さん!?」


黒子「……………」


婚后「し、白井さん……?お――い…」


黒子「…………」


………

白井黒子には、この一連の事件の中で忘れられないことがある。
それは、御坂美琴が、事件の最後の最後で見せた『表情』である。

事件の中でレベル1になったときも、スキルアウトに襲われた時も、
全く動じず、普段通りに振舞っていた御坂美琴が……


洪庵と一対一で戦った末、御坂美琴が最後に見せた『寂しげ』な表情を…
…白井黒子は忘れることができなかった。


自分を落としめようとしていた犯人が、かつて低能力者だった自分のはるか先を行き、
強い憧れまでいだいていた洪庵博巳であることを知り……

さらには、今やその洪庵を遥かに凌駕する力を振るい、
彼女を下した御坂美琴の『心境』を、誰が推し量ることができるだろうか?

563美琴大好き:2011/12/31(土) 23:17:17 ID:QMOOmH.Y
だが、御坂美琴がその時を除き、そのような『寂しげ』な表情を見せることはなく
…事件後はすっかりいつもの御坂美琴に戻っていた。

そう……いつもの、強く、優しく、何事にも動じない御坂美琴に……

白井黒子は、そんな『いつも通り』の御坂美琴を見て、歯がゆさを感じると同時に、ある強い疑問を感じないわけにはいかなかった……

何が、御坂美琴をそこまで強くたらしめるのか、と。


……………

564美琴大好き:2011/12/31(土) 23:23:16 ID:QMOOmH.Y

…………


…………

それから数日後。

後日談 上条の寮


禁書「へー、それでとうまは要するに、今回の短髪の事件の中で、
なんの役にも立たなかった、ってことなんだね」


上条「い、いや……そ、そんな言い方しなくてもいーじゃねーか!!インデックス!
お、俺だって、必死で頑張って……そ、それで……それで……」


禁書「けど、話に聞く限り、とうまがやったことって、悪い男達から街中をうろちょろ
逃げ回っただけなんだよね。要するにとうま。それって、ただの役立たず、ってことに…」


上条「う、うわああああーーーー、や、やややめろインデックス!それ以上言うなああーーー!!」

…………

565美琴大好き:2011/12/31(土) 23:40:42 ID:QMOOmH.Y
アンチスキルの支部


鉄装「な、……なんですか…黄泉川先生……その書類の数字の羅列は……?」


黄泉川「例の事件で、御坂美琴と犯人の洪庵博巳がやり合った時に第7学区中が停電に陥ったじゃん?
……その復旧までにかかった被害総額だってよ…」


鉄装「う、うわあ……な、なんですかこの額は……これって…一体誰が誰に払うもんなんですか?」


黄泉川「知らねーじゃん、そんなことは!!
ったく、御坂美琴の奴、能力が元に戻ったのは分かったから、もう少し加減してくれねーと…
…全く参ったもんじゃん、アイツも…!!」


鉄装「ま、まあまあ……良かったじゃないですか…御坂さんの能力も元に戻って…
犯人も捕まったわけですから…」


黄泉川「…それで?その犯人は、今どうしてるじゃん?」


鉄装「え……?って、ああ、洪庵さんのことですか?
ジャッジメントから身柄を引き取ってからは、なんだか、取り調べにもずいぶんおとなしく応じてるみたいですよ?

一度、能力を使って、ジャッジメント支部から逃走した、っていう話だったから、もっと暴れるのかと警戒してたんですけど…」


黄泉川「ふーーん、そうか……あれだけの事件を起こした奴だから、もっとどうしようもないヤツかも思ったんだが…

…何か心境の変化でもあったのかもしれないなぁ……」

……………

566美琴大好き:2012/01/01(日) 00:01:28 ID:QMOOmH.Y
…………

とある喫茶店


初春「…取り調べの供述によると、かつて研究所からもらって、残っていた『サイコダウナー』で犯行に及んでいたそうです。
『サイコダウナー』自体はもう、生産中止の薬ですし…

…洪庵さんが所有していた薬もすべて回収しましたし………類似する事件の再犯はもうないと考えられますね」


黒子「あーーそーですの、良かったですわね…」


佐天「へー、そうなんだ。けど、初春。その洪庵って人、ずいぶんあっさりと取り調べに応じるようになったんだね?」


初春「そうですね、アンチスキルも取り調べはもっと難航すると踏んでいたみたいですけど…
少しは心を入れ替えたのかもしれないですね」


黒子「けっ、それは分かんないですわ。ただ単に、アンチスキルの取り調べにびびりあがって、供述してるだけかもしれませんし……」


佐天「(な、なんか初春……白井さん……機嫌悪くない……??)」ひそひそ…


初春「(実は…白井さん……取り調べ中に犯人の洪庵さんに暴行を加えてしまって……
固法先輩から謹慎2週間の罰を与えられてしまって…多分、それで…)」ひそひそ…


白井「よ、余計なことは言わなくていいんですのよ!初春!!!」

567美琴大好き:2012/01/01(日) 00:20:38 ID:QMOOmH.Y
佐天「あ、あはは……、と、ところで初春!…その、洪庵さんの話なんだけど…
…なんで最後の最後であんなことをしたんだろうね?」


初春「え?あんなこと、って、一体……なんのことですか、佐天さん?」


佐天「いや、だからさ初春…御坂さん相手に一対一で勝負を挑むなんて真似……

あの時、御坂さんがレベル5に戻っていたことくらい知っていたはずなのに…
どうして最後に、そんな戦いを挑んだんだろうな、って…?」


初春「それは………」


黒子「…………」

568美琴大好き:2012/01/01(日) 00:23:39 ID:QMOOmH.Y
黒子「……洪庵博巳もかつては、レベル5候補とまで呼ばれた能力者…
…その時に持っていたプライドを……完全には失っていなかったんでしょうね…

かつての『電撃使い』の頂点として持っていた強烈なプライドを…洪庵も事件の中で
少しばかり思い出したのかもしれないですわ」


佐天「なるほどねえ…
けど、それにしたってレベル5の御坂さんに一対一で勝負を挑むなんて真似、よくできますよね」


黒子「確かに、洪庵が最低の糞野郎だったことに変わりはないですけど、
最後の最後に『超電磁砲』にガチンコで勝負を申し出たことについては、認めざるをえないですわね」


初春「へえ……それじゃあ、洪庵さんが心を入れ替えて一から出直せば、
いつかまた『電撃使い』として帰り咲く日も来るかもしれないですね」


黒子「けっ、それはどーでしょうね。いずれにしても、『電撃使い』の頂点はお姉さまただ一人なわけですから、
洪庵なんかが割って入りこむ余地なんてどこにもないことに変わりなないんですの!」


初春「また……んもう、白井さんたら…さっきからそんな言い方して…性格悪いですよ?」


黒子「なーーに、言ってんですのよ初春!何であれだけの事件を起こした犯人の肩を、
ワタクシが持たなくちゃいけませんの!?まったく!!」


佐天「あはは……」

569美琴大好き:2012/01/01(日) 00:29:37 ID:QMOOmH.Y
佐天「あ、それはそーと2人とも!あとちょっとで、御坂さんの診察が終わる時間ですよ!」


初春「あ、ほんとですね、もうこんな時間!」


黒子「どうやらずいぶんと長く話こんでしまったみたいですわね…
では、そろそろ、病院へお姉さまを迎えに行きましょう、2人とも」


佐天・初春「ええ!」


喫茶店を後にする3人

………

570美琴大好き:2012/01/01(日) 00:51:04 ID:QMOOmH.Y
……………


……………


とある病院


病院の正門前から出てくる美琴。


美琴「ふう……」


佐天「御坂さーーん!」


美琴「あ、佐天さん!それに初春さんと黒子も!わざわざ迎えにきてくれたんだ!!」


初春「御坂さん…それで、どうでしたか!?診断の結果は!」


美琴「え?ああ、何の問題もなしよ!例の薬による後遺症もないし……それに…
ほら、この『身体測定』の結果見てよ!」


初春「ええっと…あ!『総合評価…レベル5』ですって…
…すごい…さすが…御坂さんですね!!


佐天「これで事件の起きる前の元の通りですね!いやーー、良かったですね!」


美琴「え?違う違う…総合評価のところじゃなくて…ほら、元通りじゃなんかじゃないわよ?」


佐天「え??」

571美琴大好き:2012/01/01(日) 00:56:30 ID:QMOOmH.Y
美琴「ほら、ここの能力のパラメーター、私、事件が起きる前よりほんのちょっぴりあがってるでしょ!?
私、今回の事件を通してほんのちょっとだけど、能力値が上がったみたいなの」


佐天・初春「え、ええええええーーーー!!!!」


佐天「の、能力値があがった、って……なんで、どうして!?一体何が起きたんですか、御坂さん!?」


美琴「え?なんでって……自分でもよくわかんないけど、この数日間で結構ガチで特訓し直したから、
勢い余って、元の能力値より上にいっちゃったみたい、あはは…」


初春「あはは……って……え、えええ!!そ、そんなことがあるんですかあ!!」


佐天「つい数日前まで元のレベル5に戻れるかを心配していたのに……
それ以上にパワーアップして返り咲くなんて……一体、どーなってるんですか御坂さん!!」


美琴「え、ど、どーなってるって……え、え?」

…………


黒子「(……………)」


黒子「(全く……どこまで底なしなんですの、お姉さま……)」

572美琴大好き:2012/01/01(日) 01:38:38 ID:QMOOmH.Y
黒子「(こんな風に…お姉さまは前に、前へと…進んでいくんですのね…
…今までも……そしてこれからも……


そう、誰よりも優しく…誰よりも誇らしく……誰よりも強く……!)」


黒子「(ですけど……)」


黒子「(ですけど…お姉さま…

…なぜお姉さまは、…御坂美琴は、ここまで強くい続けられるのか……

その答えは、結局見つからないままですのね……

一体……一体なぜお姉さまは………)」



佐天「………けど、ホント今回ばかりは参りましたよ御坂さん」


美琴「ええ?参った、って佐天さん?一体、どーいうこと??」


佐天「だって、今回ばかりは、流石の御坂さんもピンチだろうと思って、
皆で必死になって助けようと思ったのに…」


初春「ほんとですよ……たった数日でレベル5に返り咲くだなんて…
ビックリしちゃいました!」


佐天「そうそう……なんだか今回は、逆に御坂さんのすごいところをまざまざと見せつけられる形になった気がして……
一体どうしたら、そこまで強く生きていけるのかなって……逆にこっちがへこんじゃいましたよ!」


美琴「え?なーに言ってんのよ佐天さん!私の強さの秘訣なんて…
…そんなの、皆がいるからに決まっているじゃない!」

573美琴大好き:2012/01/01(日) 01:42:56 ID:xRLUnSps
佐天「……え?」


黒子「おねえ……さま?」


美琴「私がこの数日間でレベル5に戻ることができたのは、自分だけの力じゃない…
…いつだって私の味方をしてくれるみんなが……そう仲間がいるから……、

それが分かってたから、私は安心してレベル5に返り咲くことができた…!

そう……例え私がレベル1になろうが、どうなろうが……
私は…私は一人なんかじゃあない…

…それが分かってるから…私は心を折れることなく頑張ることができたんだから。

…皆がいてくれたから、私はずっと強く居られるんだから!!」


佐天「み、御坂さん………」


黒子「……お、お姉さま……」

574美琴大好き:2012/01/01(日) 01:48:00 ID:xRLUnSps
黒子「(…………、ああ……そうなんですのね……)」


黒子「(『超電磁砲』を……御坂美琴お姉さまを強くいたらしめているのは……

お姉さまに味方をする周りの人間…

レベル5としてではなく……『超電磁砲』ではなく……純粋に御坂美琴のことを
尊敬し、慕い、味方をする多くの人間が、

お姉さまの根底にある心の強さを支え……お姉さまを強くいたらしめているんですわ…)」


黒子「(そう……これが…お姉さまの強さの真髄……きっと…他のレベル5には持ちえない……お姉さまだけの……!)」


美琴「あ、そーだ、そういえば黒子」


黒子「……え?」

575美琴大好き:2012/01/01(日) 02:04:09 ID:xRLUnSps
美琴「………初春さんから聞いたわよ。犯人の取り調べのとき、
私のことを悪く言われたとき、相手を殴ってまで、本気で怒ってくれたんだってね」


黒子「…え?あ、ああ…そうですけど……そんなの、お姉さまの『露払い』としては当然のことで…」


美琴「私がレベル1になったときだって、校内で常に私のこと気にかけてくれて…

…やっぱり黒子は私のルームメイトね…ホント感謝してるんだから。
黒子がルームメイトとして私のそばにいてくれたから、私はここまで早く復活できたんだと思う」


黒子「ええ…い、いいいや……違いますのお、お姉さま、
そ、そんなこと、当然のことをしたままで………


って……え?」


佐天・初春「……え?」

………


美琴「ありがとね、黒子」


優しく、黒子を抱き寄せる美琴。

576美琴大好き:2012/01/01(日) 02:11:25 ID:xRLUnSps
初春「ちょ、ええええええーーーー、な、ななななにやってるんですか、御坂さん!!」


美琴「え、い、いやあ、今回はいろんな人に迷惑かけちゃったけど……
特に黒子にはいろいろ心配かけて迷惑かけちゃったから……これくらいいいかな……って…」


佐天「こ、これくらいいいかな……って…だ、ダダダメですよ御坂さん!!
いくらなんでも白井さんにそんな『大盤振る舞い』しちゃあ!!!」


美琴「お、大盤振る舞い、って佐天さん……って、きゃああああ!!」


黒子「はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ……」


初春「白井さんの息切れが激しくなってきています!!御坂さん!!
は、早くに、逃げてください!!!」

577美琴大好き:2012/01/01(日) 02:19:07 ID:xRLUnSps
黒子「ふひ……ふひひひ……お姉さまが…お姉さまがワタクシのことを
…優しく……抱き寄せてくれて……ふひひ…あ、もうダメですの…プツン…
おっねえええさまーーーーーーーーーん!!!!」

美琴に襲いかかる黒子!!


美琴「あーーーもうアンタはああ!!!
せっかく感謝してたのにアンタってやつはあああーーーー!!!!!
どりゃあああああああ!!!」


ビリビリビリビリビリィィィ!!!


黒子「ぎゃあああああーーーー!!!」


佐天「あーーあ、もう…白井さんたら…」


初春「ほんと……台無しです白井さん……
けどまあ、何はともあれ…
…いつものパターンで、これで一件落着………って、あ、あれ……?」


黒子「ふひ……ふひひひひひ……お姉さまぁぁ…」

ゆっくりと起き上がる黒子……

578美琴大好き:2012/01/01(日) 02:27:38 ID:xRLUnSps
美琴「え…ちょ……く、黒子……ななな…何よアンタ……いつもだったら…
これで『オチ』なはずなのに……な、なんでまだ、立ちあがってくるわけえ??」


佐天「ちょ……や、やばいです御坂さん!!白井さんが興奮しすぎて…
…いつもとパターンが違う感じになってます!!!」


黒子「ぶひ……ぶひひひ……お姉さま……!」


初春「いやああああ!し、白井さんが……白井さんがあ……
いまだかつて聞いたことのない奇声をあげています…!!
御坂さん!!今度こそ早く逃げてください!!」


黒子「お姉さまあ!!ぶっひいいいいいいいいーーーーー!!!」

再度、美琴に襲いかかる黒子


美琴「きゃあああああああーーーーーー!!!!!!」

579美琴大好き:2012/01/01(日) 02:42:09 ID:xRLUnSps
美琴「きゃああーーー!!ちょ、く、黒子!!やめ、やめなさいってばああ!!
ちょ、怖……!!いやあああ!!もう、追ってこないでええええ!!」


黒子「ぶひひひひ……いやですわお姉さま!!さあさ!!今日という今日は、
ワタクシの愛を受け取ってもらうんですのお!!!!!」


佐天「す、…凄い……白井さんが……あの御坂さんを完全に圧倒している…!!
レベル5の御坂さんを……完全に攻略しているよ、初春!!」


初春「ああもう……一度でいいから…白井さんのヘンタイ精神も思いっきり陥落してほしいです…」


佐天「う、うーーん確かにそうだねえ……初春、ヘンタイ精神を落とす薬がないかどうか…
…今度、木山先生に聞いてみたほうがいいかもねえ…」


………………

美琴「ちょ、……黒子、わか……わかったから……もう、これ以上…近づかないで…
い、いや……ちょ……や、止め…!!」


黒子「おっねええさまあああああああーーーーーぶっひいいいいいいいい!!!!」


美琴「きゃあああああーーーーーーーーーーーーー!!!」



…………

『御坂美琴の陥落』。

これは、『超電磁砲』御坂美琴の根底にある、『心』の強さのお話。

おしまい

580美琴大好き:2012/01/01(日) 02:45:51 ID:xRLUnSps
最後まで付き合ってくれた方、ありがとうございました。

上条さんとからんでふにゃーとかする美琴ではなく、『強い』御坂美琴をテーマにして書いたSSです。

よく原作や二次創作でないがしろにされがちな美琴の実力ですが、
もっといろいろな意味で評価されてもいいような気がします。

ホントはもっと短い話のはずでしたが、いろいろ寄り道してしまい、
長くなってしまったことをお詫びします。

長い間スレを占拠してしまい、申し訳ありませんでした、感想お待ちしてます。

581美琴大好き:2012/01/01(日) 04:06:48 ID:zv14XmME
乙です
新年早々読めて幸せでした
この数ヶ月間すごい楽しみにしてたのが終わるのは残念だけど最後までおもしろかったよ
本当にありがとう

582美琴大好き:2012/01/01(日) 10:52:50 ID:iHwqIx3E
長い間乙でした!
終盤の黒子が洪庵さんに言った
お姉様を他のレベル5ごとき と一緒にするなって
台詞が印象的でした
確かに黒子にとっては美琴以外のレベル5なんて ごとき、
なんだろうなあ…

次回作も期待してます。ありがとう。

583美琴大好き:2012/01/01(日) 11:47:23 ID:DeRFDr5Q
長いことお疲れ様です。
あまり人がいないこのスレで一番槍かつこれだけの作品を完結させた作者にただ感服いたしました。
禁書の可愛いらしい美琴や超電磁砲のかっこいい美琴も確かに魅力なのですが、こういった逆境にも折れない美琴の「心の強さ」をよく感じさせてくれた作品だと思います。
楽しみにしていた作品が完結して少し寂しい気持ちもありますが、読んでいてすごく楽しかった、本当にありがとう。

※こっからは作品の内容とは関係ない質問
ちなみに次回作の構想などはありますか?
このスレでも別のスレでもいいのであれば教えてくれるとありがたいです。
あと文やキャラの書き方がものすごーく見た記憶があるのですが、もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??w

584美琴大好き:2012/01/01(日) 17:59:23 ID:7cHVV9ec
>>583
>>ちなみに次回作の構想などはありますか?


全然ありません。というか、イーモバイルなんで規制かかりまくりで
SSを投下できるところがほとんどなくなってしまってあんまりSS書かなくなりました。……

>>もしかして漫画家美琴や上琴漫才のSS書いてた人ですか??

実はそうですw

585美琴大好き:2012/01/01(日) 19:42:00 ID:K7.aVbPA
なんだあなただったのか

586美琴大好き:2012/01/01(日) 19:54:03 ID:4x9Wf34g
おもしろいなー話つくるのうまいなーって思ってたら>584で納得した

587美琴大好き:2012/01/01(日) 20:24:32 ID:iHwqIx3E
質問する機会めったにないから聞いておきたい

1、今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?
2、脚本家、もしくはその卵だったりする?
3、なんで美琴板に投下したの?
4、どう考えても美琴好きだよね?

588美琴大好き:2012/01/01(日) 20:35:19 ID:bbCsxKKo
乙です
とても面白いSSですた。風呂敷の畳み方も丁寧でGJ!

589美琴大好き:2012/01/01(日) 21:07:31 ID:Ig.ny/AI
完結乙!まさかの漫画家の人でしたかw
確かイーモバイルだとss速報でも規制の対象なんだったけ?
前のスレで佐天さんのssも結構楽しみにしてたのにいつの間にか落ちちゃってたし…

もしまた何か美琴でネタを思いついたらここに落としにきても構いませんので
どうせ誰も使わn…ゲフンゲフンしばらく誰も使う予定ないと思うので

590美琴大好き:2012/01/01(日) 21:48:59 ID:7cHVV9ec
>>587 こんなに質問……はじめてされた…

>今まで書いた自分の作品で一番気に入ってるのは?


一番気にいってるとかはないですが
昔、vipか何かで投下した

美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「アイドルグループ?」
というSSが自分のSSの中では、比較的うまくまとめられた
記憶があります。ただ、どっちも全然レスが集まらなかった記憶も…ww

>脚本家、もしくはその卵だったりする?

め…めっそうもございません…


>なんで美琴板に投下したの?

素直に投下できるのがもう、ここぐらいしか…

>どう考えても美琴好きだよね?

はいw

591美琴大好き:2012/01/02(月) 02:58:06 ID:a06rdfiQ
更新間隔短くてすげえとか、キャラが生き生きとしてて読んでて楽しいとか、
いろいろ他にもあるけどちょっと上手く言葉にできない…とにかく感謝と賞賛を送りたいです。
美琴の心の強さ、周囲との絆の強さをじっくりと味わえる素晴らしい作品でした。

長い間本当にお疲れ様です。次回作にも期待しています。

592美琴大好き:2012/01/02(月) 19:57:35 ID:eJYYaIB6
お疲れさまでした。
導入から終わり方まで本当に楽しませていただきました。
こういう美琴が、美琴らしい美琴といえるのでしょうね。
次回作も楽しみにしています。

593美琴大好き:2012/01/02(月) 22:57:24 ID:AnhP0Yjg
お疲れ様です
美琴好きとしてかなり楽しめました
そして安定の黒子落ちwww

594美琴大好き:2012/01/03(火) 00:41:03 ID:IE1diOLg
乙でした。本当に面白かったです。
一つ質問させて頂きたいのですが、
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
というSSを読んだことがある方なのでしょうか?
私自信あのSSが好きでして、読んでいて時折それを思い出す描写がありましたので・・・。
もしかしたら同じ作者さんなのかもしれませんが、気になったので答えて頂ければ幸いです。

595美琴大好き:2012/01/03(火) 02:22:42 ID:3gA6DOro
>>594
実を言うと、同じ作者です。

そのSSは、所詮は自分の妄想で勝手に書いた美琴の過去話ですが、
一応、自分の頭の中にある美琴像で、今回のSSも生意気にもその過去話を踏まえて書いていたりします。

今回のSSの中で、序盤の木山先生のセリフや、食蜂と美琴の会話、ラストの冥土帰しが
御坂妹に語る『お人よしで付け入れられやすい』という美琴論は、原作もそうですが、
その過去話をなんとなく踏まえたような内容にしているつもりです。


自分の中では、ものすごく思い入れのあるSSなのですが、
全然上手く書けなかったのと、例によって見てくれた人も少なかった印象の
あるSSだったので覚えている人がいてくれて、ものすごく感激しました。
どうも、ありがとうございます。感動のあまり長文に……失礼しました。


その他、感想をレスしてくれた美琴板の方々、本当にありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。

もっとこの板でSSを書く人が増えて、にぎわうといいですね!

596美琴大好き:2012/01/03(火) 03:59:32 ID:4XWpjdwg
禁書SS界(?)中じゃ結構な有名人ですがな
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
も美琴がレベルが上がっていく過程はどうだったかな、みたいな話題になるとよく名前が挙げられてるよ

597美琴大好き:2012/01/03(火) 12:57:38 ID:IE1diOLg
594です。質問に答えて頂き、こちらこそありがとうございました。
書き方も似ていたような気がして、そうじゃないかと思いましたが、やはりでしたか。
あのSSは、個人的には正史でも良いんじゃないかと思うくらい良く出来ていて、美琴のキャラをきちんと押さえながら過去話が展開されていたので本当に違和感なく読めました。
美琴の強さは能力だけじゃなく、自分だけの現実の強さも有ると思っていましたので、そこに共感出来た点も記憶に残っている要因かもしれません。
作者さん的には上手く書けていない、とおっしゃっていますが、私にはとてもそんな風には思えません。
今回読ませて頂いたSSもそうですが、貴方の書くSSはキャラのセリフに全く違和感がなく、ブレがないのでとても自然だと思います。もちろん話の展開もです。
ここでまた貴方のSSを読むことが出来て大変光栄です。次回作があるのでしたら、是非読ませて頂きたいです。
・・・本当の本当に素人の方なんですか?w

598美琴大好き:2012/01/03(火) 23:12:09 ID:WEIFNOpU
>>597

いろいろと褒めていただき大変恐縮です。
キャラの言葉使いだけは、一応気をつけている部分ですので、褒めていただきありがたいです。

>・・・本当の本当に素人の方なんですか?w

地の文もロクに書けないズブの素人です…w
間違いも多いし…


というか、このSSも読み返すとほんと、間違いが多い…
セリフの誤字脱字はもちろん、第7学区を途中第3学区って書いてたり…

ほんと、すいません。ご勘弁を。

599美琴大好き:2012/01/05(木) 23:09:08 ID:EwTeDzUs
美琴板初のssってことで是非とも
まとめブログに引っ掛かって欲しい

600美琴大好き:2012/01/25(水) 19:34:31 ID:f0hDDwho
亀ですが乙です、とても面白かったです。

いろいろと他にも書かれている方のようですが、
他にどんな作品を書いていたのか教えていただきたいところです。

601美琴大好き:2012/01/27(金) 00:54:37 ID:ZukfdhOs
美琴「漫画家になろっかな…」黒子「は?」
黒子「(計画通り…ですの!!)」
美琴「……レベル5になった時の話ねえ………どうだったかしら」
美琴「ら…らぶらぶレールガン…?」
佐天「…超能力ショー…??」
垣根帝督「御坂美琴っていったか……覚えといてやる……!!!」
黒子「お姉さまなんてもう知らないですわ!」美琴「こっちこそ!!」
上条「頼む!俺と漫才をしてくれぇ!!」
美琴「夢で好きな人にあえるおまじない?」
美琴「あ……アイドルグループ???」
美琴「ツンツンしすぎなのかな…」
美琴「私のことビリビリいってりゃいいのよ!」

おすすめSSスレで紹介された範囲だとこんなでした

602美琴大好き:2012/01/27(金) 08:43:23 ID:14kLwXWA
>>601
シナリオ形式のSSかと思ったぞw

603sage:2012/01/27(金) 09:12:31 ID:jmOmW0lY
600ですが教えていただきありがとうございました。
半分くらいは読んだことありましたww

まとめサイトでよく見るタイトルばかりですね

604美琴大好き:2012/01/27(金) 18:45:32 ID:9/WIzDcs
>>601
お前美琴好きすぎだろww
ちなみに他のとある系SSでは黄泉川一家、アイテム、佐天さんのやつ以外書いてない感じ?

605美琴大好き:2012/01/27(金) 20:12:54 ID:f0hDDwho
調べて分かったけど、この作者、元々はゾーマ「マヒャデドスですか…?」
の人なんですね。話作りが上手いわけだ…

禁書SSも、どのキャラも卑下することなく書けている感じが
好感が持てますね。

それはそうとこのスレ、過疎る一方ですけど誰か他の書き手さん
来ないものだろうか…

606sage:2012/02/09(木) 23:03:44 ID:rLxn5SyM
みんなの暇つぶしにまとめ依頼だそうと
思うんだが作者さん問題ないでしょうか?

607美琴大好き:2012/02/13(月) 17:53:52 ID:7xjPujs6
過疎ってるな…

608美琴大好き:2012/04/05(木) 22:43:19 ID:NywbBvnU
誰もいないのか…
新しい書き手さんが来ないか楽しみにしてるのに…

609美琴大好き:2012/05/16(水) 11:50:54 ID:4dEgPxkU
超いまさらだけど一言感想

美琴の過去を書いた話といい、何と言うかこの人はキャラを上手に描くなって思う。
オリキャラも浮くことなく綺麗に溶け込んでるのが凄い。さすがにこの板のおすすめスレで沢山あげられてるだけのことはあるなあって感心しました。

また新作があれば是非この人に書いてほしいです。他の板とかで既に書いてるようなら是非教えろください〜

610美琴大好き:2012/08/05(日) 19:22:49 ID:JYwJOFGY
時は泰平、江戸時代。代々続く寿司処上条亭で修行を積む見習い寿司職人当麻は、寺小屋での勉学に遅くなったある夜道、若い女の悲痛な叫びを聞きつける。
急ぎ駆けつけてみればそこには若い女二人を襲った後らしき黒装束の二人組の姿が。急ぎ当麻が割って入るとその不逞者は夫婦のように寄り添い霞のように消えて失せた。
足元を見ればそこによよよと泣き崩れてるのは同門の制理と白カチュ子。斬られたかと助け起こしてみれば一切の外傷は無く、代わりといってはなんだがその豊かな乳房が煙のように消えていた。
怪異・乳隠し! この話は瞬く間に常盤城下中に広まり、親分てーへんだと岡っ引きの五和が上司である女同心、神咲火織の所に駆け込んでみればこの昼行灯、例によって酒樽を抱いて寝ている体たらく。
やべえまた取って喰われると愛用のさす又だけ持って一目散した五和は単身捕り物へと繰り出した。毎回これではボヤきの一つも出てくるもの。
「はあ。それにしても私が悪党に囲まれると必ず出てくる、あの鬼神の如き強さの、般若の面を被った白襦袢の巨乳酔いどれ侍は何者なんでしょうか・・・・」
それとは別に独自に検分を開始した当麻は、妖術に詳しい伴天連宣教師インデックスに寿司を振る舞い怪異について聞き出そうと図るが、備蓄を食いつくし熟睡してしまったため敢無く失敗、仕方なくはぐれ陰陽師の土御門と共に雪女に会いに行くことに。
また、籠担ぎを生業とする仕上は身ごもった恋女房のため引き取った毛唐少女フレメアのため、この件を解決し褒美をいただこうと籠担ぎの相方お沈とともに真相究明に動きだす。
忍者半蔵が遊郭にて花魁オリアナ太夫に椅子にされながらほくそ笑み、遊び人の数多さんが陽気に町をふらつき、宣教師オルソラがカステラをはむはむするという風雲急を告げる空の下、神社の境内を掃き清める巫女に出番はあるのか!?
最愛の童女、おトメを手押し車に乗せて諸国を旅する浪人、悪世羅は三度笠の切れ目から十六夜を見上げて何を想う!?
常盤城下に到着したちりめん問屋のご隠居幻生、お供の乱数さん加群さん、テレスにうっかり円周はこの事態を解決する気あるのか!?
その城下町を天守閣から見下ろすは美琴姫。姫はある少年に懸想していた。かつてお忍びで城下に出た折り、うっかりぶつかって卵を割ってしまった事から悶着起こした少年を。
世話役兼護衛役の女中黒子と光子が見つめる中、姫はどうやら寿司屋関係者らしきあの方に逢いたい、その手から直接お寿司を受け取って食べてみたいと豊満な肢体を火照らせる!
乳隠しの正体とはなんなのか!? 花のお江戸は、恋騒ぎ!

611バーバリー ネクタイ:2012/11/03(土) 00:47:55 ID:RWgLtkdM
匿名なのに、私には誰だか分かる・・・(^_^;)ありがとう。。。
バーバリー ネクタイ http://burberry.suppa.jp/

612美琴大好き:2012/12/10(月) 21:31:47 ID:7BfZfn2Q
完全に過疎っててワロタww


誰もいないけどひっそりと投下…



12月…とある喫茶店


初春「夏休みも大覇聖祭も終わって…もうすっかり冬ですねえ」


黒子「そうですわね、最近すっかり冷え込んできて…あんなに暑かった夏
が嘘みたいですわ」


美琴「今年ももう終わりかあ…なんかさ、あっという間の一年だったよね」


佐天「いやいや、何言ってるんですか御坂さん!まだ今年は終わってないですよ!
まだ、あるじゃあないですか、今年最後の一大イベントが!」


美琴「一大イベント?」

613美琴大好き:2012/12/10(月) 21:37:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「だから!クリスマスですよクリスマス!!今年最後のイベントって言ったら
それしかないでしょう!」


初春「あー、そういえば最近、学園都市もあたり一色クリスマスモードですよね、
モニュメントなんかもたくさんできてきてるし!

そっかあクリスマスかあ…なんだかワクワクしますね!」


佐天「へええ…そんなこと言って初春〜、イブに何か予定でもあるの?」


初春「え…い、いや…別にないですけど…」


佐天「はあ…なーんだ。まあ、初春のことだから、そんなことだろうと思ったけどさ」


初春「んな…!そ、そんなこと言って、佐天さんこそ、イブに何か予定があるんですか!?」

614美琴大好き:2012/12/10(月) 21:41:15 ID:7BfZfn2Q
佐天「え!?わ、私!??い…いや…私もないけどさあ…」


初春「ほらあ!佐天さんこそ、人のこと言えないじゃあないですか!」


黒子「こらこらお二方…公衆の面前で、そんな不毛な争いはやめるんですの」


佐天「えー、そんなこと言って…白井さんはあるんですか?イブの予定は」


黒子「ありますわよ」


初春「え?…あ、あるんですか白井さん??」

615美琴大好き:2012/12/10(月) 21:54:41 ID:7BfZfn2Q
黒子「ええ…予定のない初春と佐天さんには悪いんですけど…

わたくし、イブの夜は、『最愛の方』とそれはもう…熱い、熱ーい夜を過ごす
予定がずっと前から決まっているんですの…

そう…!!何を隠そう、

このとなりに座ってる最愛のお姉さまと性なる夜を…ぶはあ!!」バギい!!


美琴「って…黒子!なんで私が、あんたの変態精神丸出しの予定に
付き合うことになってんのよ!?まったく、バカも休み休み言いなさいよね!」


佐天「あ、あはは…そ、そういえば御坂さんは予定あるんですか?」


美琴「私?私もクリスマスイブは…特にはないかなあ?」


佐天「えーー!ほうとうですかあ?そんなこと言って…
あの例の男の人と一緒に過ごすんじゃあないんですかあ!??」

616美琴大好き:2012/12/10(月) 21:58:44 ID:7BfZfn2Q
美琴「んな…!な、何言ってんのよ佐天さん!!私はアイツは
そんなんじゃあ…!!」


初春「あー、そうやってむきになるところがまた怪しいですよ、御坂さん!!」


佐天「そうですよ!早く白状してくださいよ、御坂さん!」


美琴「い、いいいや、だから、違うって…!!」


黒子「きーーー!!だ、黙るんですのよ二人共!!わたくしのお姉さまが
あんなお猿さんとイブの夜を過ごすなんてこと、あるわけないんですのよおお!!!」


わーわーぎゃーぎゃー…


………

………

617美琴大好き:2012/12/10(月) 22:05:43 ID:7BfZfn2Q
………

………

佐天「…なーんだあ…それじゃ、御坂さんも本当に予定がないんだあ」


美琴「うん、普通に寮でゆっくりしてようと思って」


黒子「そうそうそうですわ…寮でゆっくりとワタクシと熱い時間を…アイタ!」


美琴「いつまでもつまんないこと言ってんじゃないわよ、アンタは」


佐天「4人とも特に予定なしかあ…あーあ、なんだか面白くないなあ」


初春「まあまあ…佐天さん。家でゆっくり過ごすというのも悪くないと思いますよ?」


……………


美琴「………、あ、そういえばさあ、3人とも」


初春「え?なんですか、御坂さん?」


美琴「3人はクリスマスに、『サンタさん』に何をお願いするの?」

618美琴大好き:2012/12/10(月) 22:07:57 ID:7BfZfn2Q

…………………


佐天・黒子・初春「……え?」


美琴「いやだから、要は欲しいものよ、欲しいもの。
今年、サンタさんに何をお願いするかってこと」


佐天・黒子・初春「……………」

619美琴大好き:2012/12/10(月) 22:13:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………え、え、えっとお…わ、私はアレですかねえ…ほら!ipod!…
最近、自分の壊れちゃって…新しいのが欲しいかも…できれば最新のやつ…あはは…」


初春「わ、わたしは財布ですかねえ…今のはもうすっかりボロボロで…」


黒子「……わ、わたくしは香水ですかね。お気に入りのメーカーの最新モデルが最近発売されたみたいですので…」


美琴「……ふーん、そうなんだ…

…あ、ちょっとごめん…わたしちょっとトイレ行ってくる」


そう言って、席をたつ美琴…


佐天・黒子・初春「……………」

620美琴大好き:2012/12/10(月) 22:15:45 ID:7BfZfn2Q
佐天「………、ね、ねえ…初春」


初春「……………なんですか、佐天さん」


佐天「初春は……、何歳まで信じてた…?


サンタさんのこと」

621美琴大好き:2012/12/10(月) 22:20:58 ID:7BfZfn2Q
初春「わ、私ですか…?そ、そうですね…はっきり覚えてないけど、
多分、小学校3年生くらいかなあ…?


…佐天さんは?」


佐天「わ、私?私は…確か……小学校一年のときに、お父さんが
サンタさんの衣装にこっそり着がえているのを偶然見かけて…

それ以降はもう……

……白井さんはどうですか?」


黒子「ワタクシなんか……もう、モノ心ついたときには、既に信じていなかったですわ…」


佐天・初春・黒子「……………………」


佐天「……ね、ねえ…白井さん…御坂さんってもしかして、まだ」


白井「みなまで言わなくていいんですのよ佐天さん!!!!!」

622美琴大好き:2012/12/10(月) 22:43:26 ID:7BfZfn2Q
黒子「……そ、そんなまさか……お姉さま…」わ…わなわな…


黒子「(…た、確かに歳の割にゲコ太が好きだとか、幼児趣味が目に
余る部分もあるお方ですけども…

……まさか…まさか、中学2年生にもなって…

…サンタさんのことを未だにし、信じてるなんてことがああああ!!!!)」


黒子「ひぎゃああああああーーーーーーーー!!!!!!」

どんがらがっしゃーんぱりんぱりーん!!!


佐天「し、白井さーーーーーん!!!!
な、何やってんですか急に!!

そんな店内で転げまわらないで下さいよお!!」


初春「白井さん…軽い錯乱状態になってますう…」

623美琴大好き:2012/12/10(月) 22:49:11 ID:7BfZfn2Q
佐天「け、けどどうしよう、初春!やっぱりここは、御坂さんに
『本当のこと』、言ったようがいいのかな!?」


初春「え…け、けど、そんなことしたら、せっかくサンタさんを信じている
御坂さんの夢を壊すことになるんじゃあ!?」


佐天「で、…でも初春!!御坂さんって、中学二年生だよ!?
誰かがいい加減、教えてあげなきゃ!!

ねえ、白井さんもそう思うでしょ!?」


黒子「ぐあああああーーーー!!お、お姉さまああああーーー!!!
サンタさんに何お願いするの?、とかうわあああああーーー!!」ごろごろごろ…!!


初春「…まだ、錯乱状態みたいですね」


佐天「あーーもう!!白井さんってば!!」

624美琴大好き:2012/12/10(月) 22:51:02 ID:7BfZfn2Q
佐天「もういいよ!!私、言うからね!御坂さんがトイレから
戻ってきたら、真実を…!」


初春「ちょ、ちょっと佐天さ」


黒子「はあはあ…ま、待つんですの!!佐天さん!!」


佐天・初春「…え?」

625美琴大好き:2012/12/10(月) 22:59:10 ID:7BfZfn2Q
黒子「お姉さまに……言ってはなりませんわ…『本当のこと』を…」


佐天「え…ちょ、白井さん!?な、なんでですか!
言ったほうがいいですよ、絶対!!

普段、御坂さんの幼児趣味をとがめてる白井さんなら、絶対賛成すると思ったのに!!」


黒子「…はあ…はあ…確かに、最初は軽い錯乱状態に陥るほど衝撃的でしたし…
中学2年にもなってサンタさんを信じてるなんてこと…普通なら「ドン引き」レベル

佐天さんも言うことも一理ある…」


佐天「そ、そうでしょ!?だ、だったらなんで止めんですか!?」


黒子「ええ…実は、軽い錯乱状態になって転げまわってるうちに考えがかわったんですの…

中学2年にもなってサンタさんを信じてるお姉さま…

…あ、なんか、一周回ってアリだな、って…」


佐天「え、ええええええええーーーー!!!!」

626美琴大好き:2012/12/10(月) 23:04:44 ID:7BfZfn2Q
佐天「い、一周回って…アリって…ちょ…ええええ…」


黒子「そしてわかったんですのよ…ワタクシたちがすべきことは…

お姉さまの夢を壊すのではなく…むしろ夢を与えることだってことが…!!」


初春「ゆ、夢を与える…?一体どういうことですか…?」


佐天「ま、まさか…」


黒子「そうですのよ!今年のクリスマスイブ…!!
ワタクシたち3人がサンタになって、お姉さまの欲しいものを
プレゼントするんですのよ!!」


佐天・初春「え、えええええええーーーーー!!」



…………

…………

『御坂美琴とサンタさん』

後半戦も近日書きます。

627美琴大好き:2012/12/11(火) 21:39:28 ID:B.Tdhb0M
GJ

628美琴大好き:2012/12/11(火) 22:04:49 ID:1K3kIEWE
もう二度と誰も書かないと思ってたから、びっくりした
乙です!

629美琴大好き:2012/12/23(日) 20:27:23 ID:e7CehhWU
続き


そして…クリスマスイブ当日の夜


常磐台中学の学生寮


テレビ番組を見ながらくつろぐ美琴。

美琴「ふわーあ……眠い…」


黒子「………」


美琴「黒子ー?私もう、そろそろ寝るけど…アンタまだ起きとく?
部屋の電気つけっぱにしておこうか?」


黒子「…いえ…お姉さま…ワタクシも今夜は、そろそろ休みますわ」


美琴「あっそ、それじゃ電気消すわよー」ぱち


美琴「それじゃ、おやすみ黒子」


黒子「ええ…お姉さま…おやすみなさい」


…………

…………

630美琴大好き:2012/12/23(日) 20:33:44 ID:e7CehhWU
それから数時間後…

午前0時


…………

初春『…さん、白井さん、応答願います!』


黒子「ええ…聞こえておりますわ、初春…」


初春『現場の状況はいかがでしょうか、御坂さんは!?』


黒子「ええ…お姉さまがお休みになってから数時間…
もうぐっすり眠っておられますわ」


佐天『そうですか、よかった!それじゃあ、さっそく計画を実行に…!』


黒子「いや…ていうかお二人とも…」

631美琴大好き:2012/12/23(日) 20:41:17 ID:e7CehhWU
黒子「一体なんのために、そんなところで待機しているんですの…?」


外…常磐台学生寮の前


佐天「はっくしょん!!うう…さ、寒い…」


初春「な、何のために…って、決まってるじゃないですか!
白井さんがきちんとミッションを達成できるかどうか監視するためですよ!」


佐天「そ、そうですよ!けど、学生寮の中には入れないから、
こうして寒い中、寮の前で待機しつつ通信機を使って白井さんと連絡を…!」


黒子『はあ…いや、ですから……あのですねえ…お二人とも…』

632美琴大好き:2012/12/23(日) 20:51:16 ID:e7CehhWU
寮内

黒子「ミッションと言っても…あとはもう…

数日前、事前に聞いたお姉さまの今欲しいもの…
この『ゲコ太マフラー』を、すっかり眠りに落ちているお姉さまの
ベットの傍らにこっそり置くだけ…

この作業に一体、どうしてわざわざ監視が必要なんですの?」


初春『い、いやそうですけど……け、けど、重要な役回りですよ、
白井さん!!』


佐天『そ、そうですよ!!もし、プレゼントを置く瞬間に御坂さんが
起きたりしたら…!そう思ったらいてもたってもいられなくなって…!』


黒子「ああ、はいはい…お気持ちはよくわかりましたわよ。

確かに、ここでおねえさまにバレてしまっては、サンタさんを
信じるお姉さまの純真な心を汚してしまうことになりますものね」

633美琴大好き:2012/12/23(日) 20:58:42 ID:e7CehhWU
初春「ええ…!ということで白井さん!くれっぐれも御坂さんを
起こさないように気をつけてくださいよ!」


佐天「わ、私たちも外から応援していますから!は、…はっくしょん!!」


黒子『はいはい…わかりましたわ』



黒子「それじゃまあ、さっそくこのプレゼントをお姉さまのベットへ……

……んん?」


初春『し、白井さん?どうかしたんですか…白井さん??』


黒子「……初春…大変ですわ…」

634美琴大好き:2012/12/23(日) 21:09:21 ID:e7CehhWU
寮の外

初春「大変…、大変って…?い、一体どうしたんですか、白井さん!?」


黒子『いや……なんていうか、その…

お姉さまの…お姉さまの寝顔が……かわいらしすぎるんですの…』


初春・佐天「………は?」


黒子『いや…!可愛らしいのはいつものことですけれど…今夜のお姉さまの
寝顔はその…、艶かしすらある…!!

も、もしかしてこれは!!『性なる夜』・クリスマスイブの影響ではああ!?』


佐天「え、ええーーー、ちょ、し、白井さん、お、落ち着いてください!!」


黒子『い、いえ、ワタクシは冷静ですわ、佐天さん!!このお姉さまの
寝顔、明らかにゲコ太マフラーよりも…人肌を…!!つまり、この黒子自身を
欲しがっているんですわ…はあ…はあ…!!』



佐天「し、白井さんのアホォォォォーーー!!!なに勝手に暴走しているんですか!!」


初春「だから、白井さんに任せるのは不安だったんですう…」

635美琴大好き:2012/12/23(日) 21:20:02 ID:e7CehhWU
寮内

黒子「はあ…はあ…初春、佐天さん…もうしわけないですけど…!
この先は通信機の音声をオフにさせていただきますわ…!

この先は、お二人には聞かせなれない…!ワタクシとお姉さまとの
性なる夜のひとときを…!!おねええさまあああああーーーー!!」ガバァ!!


美琴「やっかましいいいいいいいーーーーーーー!!!!!」

ビリビリビリビリいいい!!!!


黒子「ぎゃあああああーーーーー!!!」


パリ…パリ…


黒子「げ…お、お姉さま…お、お目覚めになられましたのね…お、おほほ…」


美琴「ねえ黒子…なんでアンタは人が気持ちよく寝てる横でぎゃあぎゃあと…
それも性なる夜だとなんだの…!アンタ、これから一体、何をするつもりだったのかしらあ??」


黒子「い、いやああ、そ、その…え、ええっとおお…!…い、いや
違うんですの、お姉さま…黒子はただ、お姉さまと熱い熱い夜を…」


美琴「だからそれ全然違ってないでしょうがあああ!!アンタってやつは…
今日という今日は、とっとと真っ黒焦げになりなさいい!!!」


黒子「うぎゃあああああーーーーー!!!!」


………

………

636美琴大好き:2012/12/23(日) 21:27:59 ID:e7CehhWU
深夜一時…寮の外。

ひゅううううーーーーー…


佐天「…で、御坂さんに追い出されたと…」


黒子「うう…ひ、ひどいですわお姉さま…黒子はただお姉さまと
イブの夜に愛を確かめ合いたかっただけですのに…へ、へえっくしょん!!」


佐天「い、いやだから…それがいけないんですよ…白井さん…わかってます…?

ええっと、それで白井さん…御坂さんのプレゼントは…」


黒子「ええ…今ここにありますわ」


初春「けど、どうしましょう…白井さんも寮から追い出されて…
いったい誰がプレゼントを御坂さんのベットまで届ければ…」


佐天「うーーん、まあ、こういう時のことを想定して
私たちが待機してたわけだし…

ここは、私たちが寮にこっそり侵入して
御坂さんの部屋にプレゼントを届けるしかないんじゃない?」


初春「え!?わ、私たちが常磐台中学の寮内に!?」

637美琴大好き:2012/12/23(日) 21:40:05 ID:e7CehhWU
初春「け、けど、大丈夫ですかね!?御坂さんたちの学生寮って
確か、あの怖い寮監さんが常に監視しているんじゃあ…

もし、こんな真夜中に部外者の私達の侵入が知られたら…」


佐天「うーーん、けどまあ、もう午前一時だし…さすがの
寮監さんも、もう寝てるんじゃないかなあ??ねえ、白井さん」


黒子「さ、さあ、どうでしょうね…あの寮監のことですから…
日夜問わずセキュリティ対策は万全かもしれませんけれど…」


佐天「えー、そうかなあ、そんなに心配しなくても大丈夫ですって!!もうこんな真夜中なんですから!
っていうか、どっちみち、こんなところで考え込んでたらすぐに夜明けがきちゃいますし、

ほら、行きましょうよ、二人とも!」


黒子・初春「え、ええ…」

………

………

638美琴大好き:2012/12/23(日) 21:47:46 ID:e7CehhWU
寮のロビー

初春「…あっさり侵入できましたね…」


佐天「ほら、だから言ったでしょ、大丈夫だって。
よし、それじゃあさっそく御坂さんの部屋へプレゼントを届けに…」


黒子「油断してはいけませんわ、佐天さん!あの寮監のこと…
きっとどこかで監視している可能性も…」


寮監「…寮則…第……条……ヒック…」


黒子「…へ…?」

639美琴大好き:2012/12/23(日) 22:00:33 ID:e7CehhWU
寮監「…門限を過ぎての帰宅、これを固く禁ずる…ヒック…
そして、寮則第…条……許可のない部外者の侵入を固く禁ずる…

よもや…2条同時の寮則違反とは…えらくなったものだな白井…ヒック」


黒子「げ、げえええええーーー、りょ、寮監!い、いや違うんですの、
こ、ここここれはその…」


佐天「そ、そんなまさか……け、けど、白井さん…、

寮監さん……少し様子がおかしくありません??」


初春「た、確かに…心なしか体がふらついてますし…
顔も赤くなってるような…」


寮監「ヒック…ヒック…わ、私の様子がおかしい…だと…?
何をわけのわからないことを…てやんでい、ちくしょー」


佐天「て、てやんでい、ちくしょー!??」


黒子「寮監…いったい何が…!?」

640美琴大好き:2012/12/23(日) 22:11:11 ID:e7CehhWU
黒子「こ、これはまさか…そ、そうか!!

ヤケ酒!!ヤケ酒ですのね!!イブの夜に、30手前のいい年こいた
独身女性がやることなんてヤケ酒しかない…!!

こんな時間まで起きていたのも…焼酎片手に『明石家サンタ』でも
見ながら一人寂しい夜を…

…ひぎゃああああ!!!」ボキボキボキボキィィ!!!


佐天「し、白井さああああん!」


寮監「ほっほう…!!だ・れ・がヤケ酒だってええ白井ぃぃぃ!!
誰が、30手前で明らかに婚期逃してて焦ってるってえ、白井ぃぃ!?」ギリギリ…


黒子「い、いや、後半の方は言ってない…ぎゃああああ…!!ボキボキ…


佐天「きゃああーー、し、白井さん!

あ、あの寮監さん!お、落ち着いてください!!白井さんも悪気があったわけじゃあ…」


初春「はっ!いや、これはチャンスです佐天さん!!この調子で、寮監さんは白井さんに足止めしてもらって
私達は御坂さんのもとにプレゼントを!!」


佐天「え、えええええ!!って、初春!!助けないの、白井さんのこと!」


初春「ええ!!とっとと行きましょう佐天さん!!白井さんの死を無駄にしないためにも!!」


黒子「てめええええーーー初春ぅぅぅぅぅ!!!!!今後に及んで
何いってやがんですのおおおおお!!!!!」

641美琴大好き:2012/12/23(日) 22:18:14 ID:e7CehhWU
初春「ほら、早く行きましょう佐天さん!ほら、早く!」


佐天「う、うん!!ごめんなさい白井さん!!この仮はまた今度!」

ダッシュで美琴の部屋へ向かう二人


黒子「う、初春ううううお、覚えてやが…ぎゃああああああ!!」ミチミチミチ…ボキボキボキボキィィ!!

ぐしゃぐしゃぐしゃああ!!!メキメキメキ!!くちゃくちゃああ!!
キシャキシャアアアア!!ぽろりんぴっぴ!!



佐天「な、なんか初春!!後ろの方から、白井さんの体がめちゃめちゃ
にされているような、よくわかんない擬音が聞こえるんだけど!!」


初春「気にしちゃダメです佐天さん!そんな細かいこときにしては!!
ここは白井さんに任せて、ほら、早く早く!」


佐天「初春アンタ……実はちょっと楽しんでるでしょ…」


初春「…え?なんのことですかあ?…」


………

………

642美琴大好き:2012/12/23(日) 22:25:19 ID:e7CehhWU
……

そして、翌日のクリスマス当日


とある喫茶店


佐天「あれから無事、御坂さんのもとにプレゼントを届けることができたし…
よかったですね」


初春「ええ、寮監さんにも、あの後ちゃんと事情を説明したらおとがめは
ありませんでしたし、一件落着ですね。ねえ、白井さ…あいたあ!」


黒子「一件落着じゃねーですのよ、初春!!おかげでこっちは体中
が悲鳴あげてるんですのよ、まったく!!」


佐天「あ、あはは…それでその…サンタさんのプレゼントをもらった
張本人の反応は?」


黒子「ああ…そろそろやってくるころだと思いますけど…」


カランカラーン

美琴「ごめんごめん、3人ともおくれちゃって」

首にプレゼントのゲコ太マフラーを身につけている美琴。

643美琴大好き:2012/12/23(日) 22:44:28 ID:5CUpDMuQ
佐天「わ、わあーー、御坂さん、そのマフラーとっても似合ってていいですねえ!」


初春「ええ、ゲコ太の柄がとってもいい感じです!いったいどうしたんですか?」


美琴「これ?実は、朝起きたらベットの横においてあってさあ…
ふふ…きっとサンタさんが私にプレゼントしてくれたのね」


佐天「へえー!サンタさんが!!いいですねえ、うらやましい!」


黒子「ほ、ほんとですわ。ワタクシもサンタさんからもプレゼント、欲しかったですわ」


美琴「えへへ…そーお?それじゃ、私も「三人のサンタさん」に
クリスマスプレゼント、あげちゃおっかな?」


佐天・初春・黒子「え?」

644美琴大好き:2012/12/23(日) 22:50:18 ID:5CUpDMuQ
美琴「はい、3人ともプレゼント」


佐天「え…あ、あのこれ、欲しかったipod…!?」


初春「私のもこれ……新しい財布…」


黒子「欲しかった香水……あ、あのお姉さまこれは…?」


美琴「だからさ、クリスマスプレゼントよプレゼント!
今年は三人には、すごくお世話になったし…そのお返しよ。

それに……そもそも私だけ3人からプレゼントされておいて、
私からプレゼントがないのは不自然でしょ?」


佐天・初春・黒子「え……御坂さん、あの」


美琴「ありがとうね三人とも。マフラー、大事にするから」

645美琴大好き:2012/12/23(日) 23:00:26 ID:5CUpDMuQ
佐天「……え、えっと御坂さん…もしかして、気づいちゃってます…?
そのマフラーをプレゼントしたのが…私達だってこと…?」


美琴「え…ええ?そりゃあわかるわよ!
だって、私がこのマフラーを欲しいって話したのは3人だけだし…

あ、けどまさかあんなサプライズでプレゼントされるなんて思わなかったけどさ」


初春・黒子「…………」


美琴「けど、懐かしいなあ…クリスマスのプレゼント、学園都市に
来る前もあんな感じでベットに置かれてプレゼントされてたっけ?

今にして思うと、あれはうちのママがサンタさんのふりをして…」


佐天・初春・黒子「え、えええええええーーーー!!!」


美琴「え、な、なになに、いったいどうしたのよ!?」

………

………

646美琴大好き:2012/12/23(日) 23:10:37 ID:5CUpDMuQ
美琴「私が、本気でサンタさんを信じてると思ってた!?
な、なによそれ、なんでそんなことになってんのよ!」


黒子「い、いやだってお姉さま、以前、ワタクシたちにサンタさんに
何をお願いするの、とか、どうとか…」


美琴「や、やだ!あれは比喩でしょ比喩!!ただ単に、3人が今
何を欲しがってるのか聞いただけよ!

本気でサンタさんの存在を信じて言ってたわけじゃないわよ!!」


佐天「そ、そうだったんですか…」

647美琴大好き:2012/12/23(日) 23:11:55 ID:5CUpDMuQ
初春「な、なんだ、そうだったんですか。私達てっきり御坂さんが…」


佐天「いやあ、私ははじめからそんな気がしてたんですけど…
2人がそんなこというもんだから…」


初春「あーー!ずるいですよ佐天さん!!佐天さんだってそう思いこんでたじゃないですか!」


黒子「そうですわ!抜けがけは良くないですわよ佐天さん!」


佐天「あ、あはは……ごめんごめん…」


美琴「まったく、三人とも…勘弁してよ。確かに私はちょっと、可愛いキャラが好きだったりするけど…
もう中二よ中二!?14歳よ?さすがにサンタさんを信じる歳じゃないことくらい常識的にわかるでしょ!」


佐天「そ、そうですよねえ〜あはは!!」


美琴「そうよまったく…中1じゃあるまいし…ホント勘弁してよね」

648美琴大好き:2012/12/23(日) 23:14:31 ID:5CUpDMuQ
佐天「……それはそうと、御坂さん!プレゼントありがとうございました!」


黒子「お姉さまからのプレゼント……大切に使わせていただきますわ」


初春「私も!大事にしますね!」


美琴「ええ!!三人とも、来年もよろしくね…!

って、あ、ごめん、私ちょっとトイレ…」


そういって席をたつ美琴。


佐天・初春・黒子「…………」

649美琴大好き:2012/12/23(日) 23:24:30 ID:5CUpDMuQ
初春「……い、いやあ…それにしても御坂さん…
すべてお見通しだったんですねえ…プレゼントのこと…」


佐天「う、うん……確かにバレバレだったかなあ…
まあ、無理もないよ。そもそも信じてなかったみたいだし…サンタさんのこと」


黒子「あ、当たり前ですわ…常磐台中学のエースにして学園都市第3位…
わ、ワタクシのお姉さまが、サンタさんを信じているだなんて…
…そこまでお子ちゃまであるわけないんですの」


初春「って、白井さんも……最初と言ってること違いますよ…まったく」


佐天「ま、まあ……なんにせよ一件落着だよね……うんうん」


佐天「………」


初春「………」


黒子「………」



……………


佐天・初春・黒子「………『中1じゃあるまいし…』…??」


真相は闇の中…

サンタさん、あなたは何歳まで信じていましたか?



おしまい

650美琴大好き:2012/12/23(日) 23:26:14 ID:dgFYiLpQ

中一のクリスマスでプレゼントが無くてしょんぼりしてる美琴を想像したらすこし興奮した

651美琴大好き:2012/12/23(日) 23:35:58 ID:3ISgAhzg
今の季節に合わせたSSを描いたことがなかったので書きました。

ほとんどいないであろうSSが更新されていることに気づいた
コアな美琴ファンは感想待ってますw

652美琴大好き:2012/12/24(月) 12:43:42 ID:5ahYwoVI
とてもステキなクリスマスプレゼントありがとうございます!
話の展開もオチも上手くて面白かったwww
お疲れ様でした!

653美琴大好き:2012/12/24(月) 20:42:15 ID:B.Tdhb0M
GJ

654美琴大好き:2012/12/25(火) 11:33:50 ID:4dEgPxkU
乙です!
この安定したハイテンション黒子からして最初のSSと同じ作者さんですか!?

655美琴大好き:2012/12/29(土) 20:25:22 ID:6/L7gusk
美琴ssで興奮してきた

656美琴大好き:2012/12/29(土) 22:09:55 ID:Mjq4CqUw
これは可愛いSS。
乙!

657美琴大好き:2012/12/31(月) 01:20:56 ID:Ry7OnEcM
今更だけど乙にゃんだよ!
オチもよくて面白かったんだよ!

何より話が温かいんだよ!

658美琴大好き:2013/06/18(火) 21:40:46 ID:AbxIXdrE
イイ!!

659美琴大好き:2013/06/21(金) 23:04:06 ID:8Twh0jUM
かわいい話だよなあー

660美琴大好き:2013/08/14(水) 16:09:28 ID:eZCrmRqs
余裕があったら近いうちSS投下するかも

661美琴大好き:2013/08/17(土) 19:40:06 ID:FG7y6TLs
期待

663美琴大好き:2014/05/29(木) 04:13:20 ID:0nB8Ec/M
サイコー。美琴好きにはたまらないよ

664美琴大好き:2014/06/04(水) 00:27:41 ID:0nB8Ec/M
最初のやつも2番目のやつも全ての美琴ファンは楽しく読めるんじゃないかな。ssの中でもかなりクオリティが高いと思います。また新しいものを読ませてもらえると嬉しいな。

665美琴大好き:2014/08/10(日) 00:41:20 ID:Xu7rPQeY
自分も書きたいんですが1000超えた場合新しいスレ立ててもらえますか?

666美琴大好き:2014/08/10(日) 00:41:52 ID:Xu7rPQeY
自分も書きたいんですが1000超えた場合新しいスレ立ててもらえますか?

667美琴大好き:2014/08/10(日) 00:45:52 ID:Xu7rPQeY
あと美琴暗部堕ちがありますが大丈夫ですか?

HAPPYENDにしますけど

668美琴大好き:2014/08/10(日) 02:25:12 ID:Xu7rPQeY
美琴「絶対に私はあきらめない」

初SS
漫画レールガン10巻終了時からの再構築
メインは美琴と上条さん
いないと思うけど上琴NGの人は退散

669美琴大好き:2014/08/10(日) 02:25:58 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた       とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった

670美琴大好き:2014/08/10(日) 02:26:36 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた       とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった

671美琴大好き:2014/08/10(日) 02:27:53 ID:Xu7rPQeY
8月21日 地獄とも呼べる深く大きすぎる学園都市の闇にとらわれていた       
とある少女はあらゆる異能の力を消す右手を持つ少年に救われた
そして9月20日大覇星祭2日目暗部組織の思惑に巻き込まれた少女はまたしてもその少年に救われた
しかし、彼女をめぐる学園都市の思惑は終わったわけではなかった

672美琴大好き:2014/08/10(日) 02:29:55 ID:Xu7rPQeY
9月29日
チ―――――ン
とある学生寮でオーブンの甲高い音が鳴り響いた
佐天「御坂さんクッキーできましたよ」

美琴「思ったよりできたわね」

黒子「ところで、お姉様このクッキーはどなたにさしあげるものなんですの?」

初春「そうですよ。御坂さんいったい誰にあげるんですか?」

この日美琴は自分を救ってくれた少年、上条当麻に手作りのクッキーを作っていた

黒子「ハッ!!まさかあの類人猿!!!お姉さま!あの類人猿なんですわね。」

673美琴大好き:2014/08/10(日) 02:34:55 ID:Xu7rPQeY
一度目の時は、渡しそびれたものの元々義理深い性格のある美琴にとって、借りっぱなしのままでいられなかった
そのため、罰ゲームついでにクッキーを渡そうとこっそり佐天の了承を得た後、佐天の住む学生寮を訪れたのだが、
材料を持っているところを黒子に見つかってしまったため
そのために今の状況に到る

674美琴大好き:2014/08/10(日) 02:37:37 ID:xoNa4C26
佐天「御坂さんその類人猿さんって誰なんですか?もしかして彼氏さんですか?」ニヤニヤ

初春「か、彼氏!?御坂さんのお相手ですかぁ」

美琴「だ、だからあいつはそんなんじゃって・・・・・ああ!!!」ドサ〜〜〜

675美琴大好き:2014/08/10(日) 02:40:35 ID:Xu7rPQeY
クッキーを贈る相手=美琴の彼氏と言ったような話になってしまい
動揺して先ほどまでクッキーづくりに使用していた小麦粉を床にばらまいてしまった。
ちなみにクッキーを贈る相手がフォークダンスを踊った相手だとは佐天と初春には気付かれていない
上条という名前を出さないようにしているためであろう
単純に佐天さんにいじられないようにするためである

676美琴大好き:2014/08/10(日) 02:44:17 ID:Xu7rPQeY
黒子「ぎゃー!ほとんどわたくしにかかってしまいましたわ」

佐天「ああ!白井さんが真っ白子になってます」

初春「オセロじゃなくてただの囲碁になりましたね」

黒子「初春ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

初春「ひぃぃぃぃぃぃ!!!御坂さん助けてください」

       「「「アハハハハハ」」」」

この時までは4人全員年相応の純粋な笑みを浮かべていた

677美琴大好き:2014/08/10(日) 02:47:07 ID:Xu7rPQeY


   ―――――窓のないビル―――――


そこには、学園都市の中枢を司るに12人しかいない統括理事会のメンバーが統括理事長を除き招集されていた

678美琴大好き:2014/08/10(日) 02:50:39 ID:Xu7rPQeY
潮岸「わざわざ我々全員をここに集めるということは久しぶりに新しいLV5でも誕生したのか?」

淡い光で照らされた部屋で円形のテーブルに等間隔で座っている中でも駆動鎧を常にきているため明らかに浮いている軍事、兵器関連に強い影響力を持つ老人・潮岸・が失笑気味に声を出した

679美琴大好き:2014/08/10(日) 02:52:03 ID:Xu7rPQeY
それに続き30代後半の金髪の男性
トマス=プラチナバーグが声を発した。

トマス「新しいLV5のたんじょうですかな。『隠しても隠し切れない人格破綻者の集まり』ですからねえ。かなり前でしたが、この前の時は、第4位の原子崩しの暗部の件の時でしたかな」

680美琴大好き:2014/08/10(日) 02:53:37 ID:Xu7rPQeY
そのとき、遮るようにポンッと11人全員の目の前にあるパソコンの画面にとある資料が添付された。

681美琴大好き:2014/08/10(日) 02:57:01 ID:Xu7rPQeY
いきなりとんでもない重複失礼しました。

拙い文章ですが、おつき合いして戴ければ幸いです

682美琴大好き:2014/08/10(日) 11:24:55 ID:E3mlo3/I
がんばれー

683美琴大好き:2014/08/10(日) 23:38:58 ID:Xu7rPQeY
黒子にかかってしまった小麦粉をみんなではたき落とし終えたと同時に
Prrrrrrr  Prrrrrrr
と黒子のSFチックな小型携帯に着信が入った

黒子「電話?固法先輩ですの」ガチャ

黒子「もしもしこちら『白井さん!!!!たいへんよ!!!今どこにいるの!?』

黒子「落ち着いてくださいまし。いったい何が・・・・・・・なッ!!お姉様が学園都市全地域で指名手配いい!!?」

美琴佐天初春「!!!!!!!!!」

684美琴大好き:2014/08/10(日) 23:41:02 ID:Xu7rPQeY
その時学園都市では至るところで
{学園都市第3位の超能力者『超電磁砲』御坂美琴}
学園都市全地域で指名手配というニュースが飛び交っていた

685美琴大好き:2014/08/10(日) 23:43:33 ID:Xu7rPQeY
とあるアンチスキルの女性2人は信じられないとニュースを見つめ


とある名門中学校に通う2年生の少女とその少女と同じと学校に通う1年生の2人の少女はただ愕然と立ち尽くし


1度は自分の計画を潰されてしまったが、別の方法で自分の愛する生徒たちを救われた心優しき教師とその生徒たちは言葉を失い


とある実験から救われ、病院に預けられている同じ顔の少女たちは生まれて間もないながら初めて悲しいという感情を最も慕っている人の悲劇という形で知った

686美琴大好き:2014/08/10(日) 23:48:01 ID:Xu7rPQeY
美琴「・・・・・・・・・・・・・・・・」

そして学園都市内で指名手配されている少女とその友人3人のいる部屋では、
たったの1秒であろうが静まり返ってしまった部屋では1分や1時間にでも感じてしまいそうなほど、ただただ重苦しい空間へと変わっていた

687美琴大好き:2014/08/10(日) 23:50:31 ID:Xu7rPQeY
黒子「ど、どういうことなんですの!!!」

黒子は怒鳴るように部屋の静寂を打ち破る

しかし、その怒鳴り声は美琴に対してではない
通話中の固法への言葉であった。

688美琴大好き:2014/08/10(日) 23:53:39 ID:Xu7rPQeY
固法「私が知りたいわよ!噂によると御坂さんがたくさんの研究施設を破壊したってことと統括理事長の本部ビルの襲撃ってことになってはいるけど。あなた今どこにいるの?もしかして御坂さんといるんじゃないの?」

研究施設の破壊が相次いでいるのは風紀委員のなかでは有名であった。
多くの施設がたて続けに襲われているというのに
『風紀委員はおろかアンチスキルにまで捜査やガードマンとしての警備にすら依頼が来ないのはなぜか?』と話題になっていたからである

689美琴大好き:2014/08/10(日) 23:56:28 ID:Xu7rPQeY
しかし、『窓のないビル』の襲撃など聞いたこともない
なぜなら事件にかかわった3人の記憶を食蜂によって消されてしまっているためである
美琴はわずかに聞こえる通話の内容から全てを理解した
そして、目の前にいる3人の友人は、人一倍心優しく自分同様、なにかと事件に首を突っ込んでしまう。

690美琴大好き:2014/08/10(日) 23:58:56 ID:Xu7rPQeY
あの事件、正真正銘の学園都市の闇とも呼べる自分のDNAマップから始まった非人道的な実験と暗部は知られてはいけないと思った。
             

          ―――だから―――


美琴「・・・・・・みんな、ごめんね。」

黒子佐天初春「「「!!!!???」」」

3人が首を突っ込む前に認め、以前『自分が学園都市の根幹に関わるような事件を起こしたらどうするか?』と黒子に聞いたとき、返ってきた言葉通り
黒子に自分を逮捕してほしいと考えた。

691美琴大好き:2014/08/11(月) 00:14:59 ID:Xu7rPQeY
3人全員の視線が美琴に向けられる


美琴「固法先輩の言ってることは全部事実よ」

初春「ど、どうしてそんなこと」

信じられないといわんばかりに初春が訪ねた。
その瞳はすでに泣きそうであった

黒子「お姉様が何の理由もなしにそんなことするはずがないということは…ここにいる全員が知ってますの

佐天「そうですよ、木山先生のときだって…」

次の瞬間、3人は次の言葉を紡ぐことができなかった

692美琴大好き:2014/08/11(月) 00:17:34 ID:Xu7rPQeY
    
 

    ―――美琴が笑っていたからである―――


黒子「お姉様!?どうして笑っていらっしゃいますの」

美琴「・・・へ?」

思わず間の抜けた声を出してしまった
自分が笑っていることに自分自身が気づいていなかった。
しかし、それは、これから起きるであろう罪の代償を恐れて自暴自棄になり出たものではなく、嬉しさのあまり出た
母親が愛する子供に向けるような優しい笑みだった

693美琴大好き:2014/08/11(月) 00:20:15 ID:Xu7rPQeY
表向きであれば自分は学園都市に危害を加えたテロリスト
そうであるはずなのに、3人は自分に対し、冷たい目を向けるどころか、心配までしてくれているのだ。
それが嬉しかった

694美琴大好き:2014/08/11(月) 00:21:53 ID:Xu7rPQeY
美琴「みんなが心配してくれてるのが嬉しくてさ」

佐天「当たり前じゃないですか。何の理由もなく御坂さんが研究所の破壊なんてありえないことみんな知ってますよ、今回はいったい何があったんですか」

初春「黄泉川先生たちならすぐに御坂さんの無実を証明してくれますよ、わたしも自分の持てる力をすべて使って協力します!」

初春は学園都市の上層部が手掛けた『書庫』よりも侵入することが難しいシステムを作り出していると言われ『ゴールキーパー』とまで言われており、パソコンを使った情報処理もズバ抜けている。初春の腕ならば美琴の研究所の破壊の裏に潜む『絶対能力進化実験』にたどり着くことができるかもしれない

695美琴大好き:2014/08/11(月) 00:24:37 ID:Xu7rPQeY
しかし、あの実験を知ってしまった場合、一介の風紀委員にすぎない初春は自分が研究所の破壊の途中に差し向けられ暗部のような組織によって、情報が広がる前に消されてしまうかもしれない。
すでに自分は、実験とは何の関係もない上条という少年を巻き込んでしまい、大ケガをさせてしまっている。
これ以上自分のことで人が傷つくことを美琴は良しとしない

696美琴大好き:2014/08/11(月) 00:30:41 ID:Xu7rPQeY
美琴「佐天さん、初春さんありがとう、でも……お願い。絶対に私がなんで研究所を壊した理由を調べないでほしいの」

黒子佐天初春「なッ!!」

3人が同時に驚きの表情を浮かべる
美琴がなぜそういうのか全く理解できないといった表情になっている
無理もない自分達は美琴の無実を証明してみせると言っているのに美琴自身がそれを拒んだのだ

697美琴大好き:2014/08/11(月) 00:35:31 ID:Xu7rPQeY
今日はここまで

改行がうまくできていないので慣れるまで多少大目に見てください

682の方ありがとうございました

698美琴大好き:2014/08/11(月) 00:48:01 ID:u1ln6iHQ
乙です

元々、人が少ない板ですが、コアな美琴ファンは時々
来てる気がするので、地道に話を進めていけば人も増えていくかもです
がんばってください

699美琴大好き:2014/08/11(月) 02:17:08 ID:OIyCYdcY
ありがとうございます

平日になったので次の投稿は3日以内にできたらと思います

700美琴大好き:2014/08/11(月) 18:40:04 ID:0nB8Ec/M
本当にコアなファンは来てるね。私も大好きです。
私は暗部堕ちより、少し暴走するけど途中でみんなに気づかされる展開のほうが好きかな。
あんまりダークな美琴を見てると辛い人なので

701美琴大好き:2014/08/11(月) 23:36:46 ID:Xu7rPQeY
それではまるで何の理由もなく研究所の破壊をしたように感じられてしまう

しかし美琴自身も何の理由もなく研究所を破壊したおかしなテロリストとしてここまで心配してくれている3人を裏切ってしまうのは嫌だった

美琴「私は昔、自分の犯してしまった過ちの片を付けているために、研究所を襲ったの」

過ちといっても美琴は当時、幼く、筋ジストロフィーの治療のためと騙されたために、DNAマップを渡してしまったのだ。
100人に聞けば100人が美琴は悪くないというだろう。
しかし、美琴は実験の終了時『世界中の誰もが許しても、自分はこの事実を背負って歩いていく』と誓った

702美琴大好き:2014/08/12(火) 00:17:50 ID:Xu7rPQeY
美琴「でも、悔いはないわ。それに研究所を破壊したことに関しては、これっぽっちも悪いと感じてない。自分は間違ってないって言い切る自信もある。だけどこれは私の問題なの。みんなに迷惑をかけちゃいけないものなの」

初春「そんな、それでもわた「でも!」

初春が泣きそうになっている声でありながら、美琴を助けるため、風紀委員として美琴を無実にできるような証拠を見つけ出そうと言おうとして途中で、美琴が強引に大きな声を出した

703美琴大好き:2014/08/12(火) 00:20:46 ID:Xu7rPQeY
美琴「でも、絶対に帰ってくるからさ。」

そんな確証なんてない

自分の妹達のことを日本政府に送る手段はある
だが、そうした場合1番つらい思いを強いられるのは他でもないやっとの思いで助け出した妹達だろう。
自分の無実を証明するための最大のカードを美琴はきることができない
しかし、そんなことは大きな問題ではない
例え少年院に入れられたとしても、脱獄してでも学園都市と交渉できる材料を見つけてみせる

704美琴大好き:2014/08/12(火) 00:27:41 ID:Xu7rPQeY
(いや、少年院に送られることはないわね)

すでに美琴は学園都市第四位の超能力者のように才能がある能力者が暗部といわれる学園都市の裏組織に属されることを知っている
学園都市が美琴のことをほっておくことはないだろう

学園都市はあの2つの事件を隠し通す気になればできた
正確には、闇を伏せ、一方的に美琴を気の狂った犯罪者のように扱っているが
事件を隠さなかったのは、学園都市が自分を何かに利用しようとしているのかもしれない

705美琴大好き:2014/08/12(火) 00:29:30 ID:Xu7rPQeY
それでも何が何でも帰ってくる

妹を守るためにも

自分を助けてくれた人たちに恩返しするためにも

そして、自身の生活を取り戻すために

学園都市は、多すぎる闇が存在する
そのことを甘くは考えていない

それでも、美琴の瞳には光が宿っていた

706美琴大好き:2014/08/12(火) 00:30:54 ID:Xu7rPQeY
3人は、頑なに協力を拒む美琴は、自分たちに害が及ばないようにしてくれているのだと悟った。
ならば、その優しさを無駄にしないよう、
もう事件の解決について話すことをしないよう決めた。

しかし、所詮は中学1年生の女子に過ぎない
すでに3人の涙腺は崩壊寸前だった。

707美琴大好き:2014/08/12(火) 00:32:58 ID:Xu7rPQeY
美琴「みんな少しだけ電話してきていい?」

黒子佐天初春「・・・・?」

そういって美琴は、ゲコ太の形をした緑色の携帯を取り出し、3人が聞こえないところまで行くと、
Prrrrrっと電話を掛けた2コール目の途中でガチャっと電話のベルが止まる

???「君が掛けてくるのは分かってたんだね」

708美琴大好き:2014/08/12(火) 00:35:31 ID:Xu7rPQeY
なんだかんだで来ました

少ないですが、ここまでです

>>700さん善処します

709美琴大好き:2014/08/12(火) 21:56:48 ID:380IsI7U
乙 前の人を超えれるように頑張って

710美琴大好き:2014/08/16(土) 17:49:05 ID:q8dv0kCs
良いもの見つけた  続き楽しみにしてる

711美琴大好き:2014/08/17(日) 00:29:29 ID:Xu7rPQeY
電話に出た男性は第7学区の病院に勤める『冥土返し』といわれるカエル顔の世界一の名医であった。

美琴「妹に代わってもらっていいですか?」

冥土返し「隣にいるよ。ただ普通ってわけじゃないけどね」

そういって電話が10032号といわれる、上条から御坂妹と呼ばれている自分と瓜二つの少女が電話に出た

御坂妹「…お…お姉様…ヒッ…グスッ…申し訳…ありませんでした、とミサガは…ミサカは謝罪します」

712美琴大好き:2014/08/17(日) 00:33:57 ID:Xu7rPQeY
御坂妹は泣いていた
今まで殺された10031人分の記憶の共有をしても実験動物だからと何にも感じていなかった彼女が泣いていた
少女は、予定通り実験が行われていたなら8月21日、殺されるはずだった
そう、御坂妹は、実験動物であった。
しかし、それを否定し、駆けつけてくれた少年と
自分たちを拒絶せず、受け入れてくれた尊敬するお姉さまに救われた
だが、そのため自分の尊敬するお姉さまは犯罪者の汚名を背負わせてしまった

713美琴大好き:2014/08/17(日) 00:51:14 ID:Xu7rPQeY
美琴「…………………」

御坂妹「ミサカはお姉さまのDNAマップから作られました、ですから、このミサカがお姉さまの代わりに捕まります」

美琴「なッ!!!?」

御坂妹「たとえ精密な検査を受けてもDNAレベルで同じミサカなら、ばれることもありませ…「バカ言ってんじゃないわよ!」

美琴「私が実験を破綻に持ち込もうとしたのは、幼いころ、騙されてDNAマップを譲渡しちゃったのに責任を感じただけじゃない。アンタたちをホントの妹たちだと思ってるから・・・私がアンタたちの姉だから・・・アンタたちに幸せになってほしいからしたことなの。」

美琴「だからアンタにそんなこと言ってほしくないのよ。ごめんね。アンタのわがままを聞くって約束したのに。」

美琴「たぶん私は、捕まりはするけどずっと牢屋に入れっぱなしだとは思わないのよ」

御坂妹「?」

714美琴大好き:2014/08/17(日) 00:55:34 ID:Xu7rPQeY
先ほども言ったが
美琴は、実験を止めるため、残り2つとなった研究所を襲撃した際、学園都市第四位『原子崩し』の率いる暗部の組織と交戦している
そのことから、自分は暗部で使われるのだろうと踏んでいた
しかし、それを妹に話すことはしない
そのこと自体が御坂妹を心配させ、
さらなる罪悪感を与えてしまうと知っているから

美琴「今さ、友達を待たせてるのよ。アンタもっと話したいんだけどさ。・・・・・・・・悪いんだけどあいつと変わってくれない?」

御坂妹「了解しました、とミサカはお姉さまの要求に応えます」

715美琴大好き:2014/08/17(日) 12:37:00 ID:1SFo4la.
ミサカは美琴に対して
お姉さま?お姉様?
お姉さまですよね?

716美琴大好き:2014/08/19(火) 00:17:09 ID:mgsPOpQI
上条当麻は、病院の入り口まで歩いていた
しかし、入り口の自動ドアのセンサーに探知されるかされないかという所でカエル顔の医者に呼び止められた

冥土返し「悪いんだけど、君と話がしたい子がいるんだ」

御坂妹を含め、妹達は、クローンである。
それはつまり、人前にそう簡単には顔をさらすことはできない
それも指名手配中の美琴のクローンであるのだから尚更である
よって冥土返しは自身の携帯電話の番号と美琴に教え、それを上条に貸すという形にし、電話が可能なところまで彼を連れていき、電話がかかってくるのを待つように促した。
美琴の電話番号を聞き、上条に教えようとしなかったのは、彼が暗部にかかわってほしくないだろうと冥土返しが考えたためである
そして、上条がロビーに設けられた携帯使用可能エリアで待機してから約3分後着信があった

上条「もしもし、上条ですけど」

美琴「もしもし、私だけど」

上条「ん、ビリビリか?どうしたんだ?」

717美琴大好き:2014/08/19(火) 00:19:42 ID:mgsPOpQI
この時、上条の話し方から、美琴は、自分に何が起きているのか、まだ知らないのだと分かった。
かなり前の話だが、お見舞いに行った美琴は病室にテレビがないことを思い出した
しかし、病院にテレビがないわけではない、いや、むしろロビーなどには、大型のものまで設置されている事のほうが多い
もし、通話中に、自分のことがニュースで流れでもしたら、大変なことになってしまう
だから美琴は、先日言えなかったことを一方的に話し、電話を切ろうと決めた

美琴「ビリビリじゃなくて御坂美琴。まったくいい加減覚えなさいよ……。」

美琴「時間がないから、一方的に言わせてもらうわね。あの子たち助けてくれてありがとう。本当に感謝してる。アンタがいなかったら、私もあの子たちも何もしゃべることのできないようになってたと思う。……あんなに傷だらけにして申し訳ないとは、思ってるんだけど……これからもちょくちょくあの子たちに会ってやってくれないかな?あの子たちは、私のせいで十分な形で生まれさせてあげることができなかったからさ………私には、してあげたくてもできないからさ」

718美琴大好き:2014/08/19(火) 00:20:48 ID:mgsPOpQI
上条「?」

上条「おい御坂、今のどういう…」プー プー

上条当麻が美琴の言葉に不信感を抱き、言葉の真意を聞こうとしたときには、電話は切られていた。
ロビーに設置されたテレビに御坂美琴に関する指名手配のニュースが上条当麻の目に飛び込んだのは、その直後であった
すぐさま、リダイヤルで、電話を試みたが、美琴の携帯につながる事はなかった

719美琴大好き:2014/08/19(火) 00:23:52 ID:mgsPOpQI
携帯の電源を切り、美琴が元いた部屋に戻ると、泣いている3人の姿が目に飛び込んだ
美琴が1度、部屋を出たために、我慢していた感情が一気に流れ出てしまったのだ

黒子「お…お姉さま…わた…わたくじ…わたぐじは…ひっ、ひっ…私は、うっ、ぐすっ   お姉さまああああああああああああああああああああ―――――――――――――!!!」

佐天初春「み…ひっ、御坂さあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

部屋に入った瞬間、3人が美琴に抱き付いた

美琴「みんな、……ほんとにごめんね、でも私はもうお尋ね者なの。これ以上ここにいるとあなたたちの生活を壊しちゃうかもしれない。だから……………………」

黒子の目の前に手をつきだす

美琴「黒子。どうせ捕まるなら、……せめてアンタに逮捕してほしい。」

黒子「お…お姉さま・・・ひっ、ひっそれ…は、あ…あまりにも…残酷ですの」

美琴「お願い。一生のお願いだから」

黒子「でしたら…でしたら!一生のお願いなんて言わないでくださいまし!!必ず帰ってくると…ここで、ここで……宣言してくださいまし!でしたら何度でもお姉さまのお願いを叶えて差し上げますの!!!」

美琴「!!!黒子、………。」

一度、ゆっくりと目を閉じ、それと同時に、空気を吸った

720美琴大好き:2014/08/19(火) 00:26:04 ID:mgsPOpQI
正直な話、帰って来れるか分からない。

しかし、ここに帰ってきたい

もっと一緒に話したい

もっと一緒に出かけたい

そんなどこにでもあるようなありきたりな願望

しかしありきたりだからこそ、明確な意思を作り出す。

その明確さが美琴に強い意志を与える

美琴「必ず!必ず帰ってくるから安心して待ってなさい!!!」

黒子「………御坂美琴、研究所の襲撃および統括理事会本部プラス自動販売機荒らしの……容疑であなたを拘束します」

美琴「最後のは余計よ」

721美琴大好き:2014/08/19(火) 00:29:27 ID:mgsPOpQI
その後、寮を黒子に拘束されるという形で去って行った。

『学校とかで、私のせいで、いじめとかに合いそうになったら、ばんばん悪口とか言っちゃっていいからね〜じゃあ……またね』
と言い残し

少女たちは信じた。自分たちの友人であり尊敬する先輩が、ほんの数日で、笑顔でただいま、といって帰ってくるのを。

722美琴大好き:2014/08/19(火) 00:30:11 ID:mgsPOpQI
しかし、学園都市を騒然とするニュースが流れされた
『昨日、拘束中だった御坂美琴容疑者が、学園都市の第3位からの転落というショックから少年院で首をつった状態で見つかり、先ほど搬送された病院で死亡が確認されたとの情報が入りました。繰り返します…・・・・・・――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――』

723美琴大好き:2014/08/19(火) 00:35:43 ID:mgsPOpQI
少ないですが、ここまで
また少ししか書けないと思いますが、3日以内に来ます

ちなみに>>715は自分です

724美琴大好き:2014/08/20(水) 01:55:24 ID:t9INoRV.
情報操作され、ガセだと私には分かっても残りの3人の気持ちを考えると辛いな。
ガセだよね?ガセだよね?
美琴が平和に戻ってくるのを待ってるよ。

725美琴大好き:2014/08/23(土) 17:30:59 ID:mgsPOpQI
第七学区
学生寮、病院、窓の無いビル等があり、学園都市でも多くの学生が多く集まる
ここに社会の裏にいながら、表舞台を守るため活躍している
小組織『グループ』の隠れ家がある

1LDK程度大きさの部屋のリビングには、空になった二つのコップが置いてあった
一つは質素なデザイン、もう一つはカエルのキャラクターがプリントされたもの
質素なコップを使った少年は金髪頭にグラサン学生服
ファンシーなコップを使っていた少女は、趣味を抑え、黒い帽子、パーカーにショートスカートを着用していた

726美琴大好き:2014/08/23(土) 17:33:18 ID:mgsPOpQI
その少女は、今空を飛んでいる、

ビルに使用されている金属に磁場を形成し、スパイダーマンのように飛んでいるのだ

「いきなり何かさせられるのかと思ったけど、土御門って人に会って終わりか」
(学園都市って思ってたよりかは、そこまで荒れてないのかしら)
少女の名前は御坂美琴
学園都市中で自身の自殺が放送されるなか、彼女は土御門と名乗った少年の言葉を思い出す

727美琴大好き:2014/08/23(土) 17:37:40 ID:mgsPOpQI
「超電磁砲、お前は学園都市きっての有名人だ。だからお前は俺たちとは違い、学校に通いながら暗部で働かすことはできない。それが世間に明るみに出たとき、俺たちとは比べ物にならないくらいに学園都市を悪いほうに持っていきかねないからだ」

728美琴大好き:2014/08/23(土) 17:38:43 ID:mgsPOpQI
「だからこっちの判断で悪いが、自殺したことにさせてもらう。誰かが面会に来た時に、いないというものもまずいからな」

729美琴大好き:2014/08/23(土) 17:41:09 ID:mgsPOpQI
「よってお前が人目のあるところをうごく際には、空をつかえ、基本的に人は天候にある変化があるときにしか、空を見ない。ほとんどの人は、『樹形図の設計者』の天気予報は外れないと信じているから、晴れの日は、ほぼ100%空を見ない」
これが御坂美琴自殺報道の理由である

730美琴大好き:2014/08/23(土) 17:52:03 ID:mgsPOpQI
9月30日
今日は午前中授業ということで、上条当麻はインデックス、風斬氷華と共に外に遊びに出ていた。
まずはご飯を食べよう。満場一致で決まったものの、上条と同じような思考をする学生はたくさんいたらしい。どこのお店にいっても大勢の人。めぼしいお店も見つからず、ふらふらと空腹で街中をうろつくだけの二人。
しかも、運の悪いことに上条と二人は離れてしまった

ふと、一人なった上条当麻は、俯きながら、神妙な面持ちになる
上条が現在の顔を作り出している原因。
御坂美琴。
自分が破綻させた実験のために作られたクローン人間たち通称『妹達』のDNAマップの提供者
自分より前に実験に気づき、一人、奮闘していた少女
彼女のことが気になっていたからである

上条「俺がもっと早く気づいていれば……」

悔やんだところで何も変わらない
それでも、救うことのできなかった少女のことを考えてしまうのは上条当麻の本質に基づくものだろう

731美琴大好き:2014/08/23(土) 17:55:32 ID:mgsPOpQI
その時幼い女の子の声が響いた

???「ああ、あなたはヒーローさん!、てミサカはミサカは――――」

上条「ん?」

732美琴大好き:2014/09/25(木) 01:28:19 ID:mgsPOpQI
そこに立っていたのは、おそらく御坂美琴の幼少期のようであろう少女(幼女?)が手を振って走ってきた
いや、逃げてきた、と言ったほうが正しいであろうか。
後ろからライフル銃を持った長髪の少女が追いかけているのだ
幼女は上条の背中に隠れ、追いかけてきた少女との壁として利用するようだ

上条「なんか…嫌な予感」

御坂妹「おや、あなたでしたか、とミサ…」

上条「……ん?」

追いかけてきた少女は、かつらをかぶり変装した御坂妹だった。
どうやら今、自分の後ろにいる子も妹達の一人なのだとあまり人と関われない御坂妹といるということから上条は推測した

上条(?…なんで変装とかしてんだ?いつもの口癖とかも無理にとめたし、それに私服………!?)

上条は、あることを思い出す。

上条(そっか、御坂が………)

733美琴大好き:2014/09/25(木) 01:46:28 ID:mgsPOpQI
御坂美琴はさほど高くないビルから路上に倒れた修道服の少女を見つけた

美琴「確かあいつは、あの馬鹿と一緒にいた……インデックスだっけ?」

美琴は、あまりインデックスに対し、良い印象を持ってはいないが、もし彼女が命に係わることで倒れているかもしらない状況ではそんなこと言っていられない

周囲の人がいない時を見計らい、ビルからおり、インデックスに近寄る。
もちろん、顔を見られないように。

734ゆっくり:2014/10/26(日) 13:54:31 ID:TuWpiDeU


735美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:03:06 ID:TuWpiDeU
ちがうけど続きかいていいかな?

736美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:04:07 ID:TuWpiDeU
じゃあかくよ

737美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:08:29 ID:TuWpiDeU
しかし、美琴は、ここである失敗をしてしまった。
まずインデックスは、完全記憶能力である。だから、一回でも、会った事があるならインデックスは、覚えているに決まっている。

738美琴ドリーシスターズ:2014/10/27(月) 18:18:50 ID:TuWpiDeU
美琴は、それをしらずにインデックスに話かけた。
美琴「ちょっとアンタ大丈夫?」
インデックス「お腹へった」
美琴「は?」
インデックス「お腹へったっていってるんだよ!って短髪!?」
美琴「何よ?。私がそんなに..」
(ヤバイ、ヤバイ私だってばれる..)
美琴「ひ、人違いじゃないですこと。
おほほほほ..」

739美琴ドリーシスターズ:2014/10/28(火) 18:08:29 ID:TuWpiDeU
インデックス「嘘をつかないでほしいかも。私は、一番見たものを忘れないで記憶できる完全記憶能力とゆう力をもっているから、人違い何てしたことないよ!ううん人違いは、しないっていったほうがいいかもしれない」
インデックス「だから、短髪嘘をつかないでほしいな?」
美琴(ど、どうしよう?なんかこの子分けわかわんない事言ってるけど、私だってばれてるわよね..)
インデックス「短髪?聞いてるの?。スゥ
たーーーんーーーーぱーーーーーつー
ーーー!!」
美琴「うるさいわね!耳元でさけばないで!」
インデックス「短髪が私の話をきかないのがわるいんだよ!」
美琴「聞いてたわよ..。
はぁ....どうしよう...」

740美琴ドリーシスターズ:2014/10/29(水) 22:20:17 ID:TuWpiDeU
まちがえ?とゆうかいらない言葉がはいっていましたw
インデックスのことばの『一番』は、きにせずによんでください。

741美琴ドリーシスターズ:2014/10/29(水) 22:39:33 ID:TuWpiDeU
一方上条サイド

上条「にしても、この幼女?は、なんなんだ?。御坂を小さくしたような」
ヒョイ
???「わぁぁ〜!高い高いーってミサカはミサカはこれまでにないスリルに楽しんでみたり」
上条「ミサカってこの子も妹達なのか?」
ミサカ「はい、そうですとミサカは...はいそうですよ」
ミサカ「この幼女は、妹達の指令塔とでもいいましょうか。簡単に言えばこの幼女が命令をしたら全個体がその命令にしたがうようになっています」
???「さっきから幼女、幼女ってヒドイってミサカは、ミサカは怒ってみる。ミサカには、『最終信号』ってゆう名前があるってミサカはミサカ...」
上条「へぇ〜。案外すごいやつなんだな」
最終信号「まぁね♪ってミサカはミサカはほめられたことに勝利の笑みをあらわしてみたり〜」
ミサカ「ぐぬぬ。この幼女め!」

742美琴大好き:2014/10/31(金) 20:08:59 ID:Q/RMqjII
天皇は天竜人じゃないしルフィはムハンマドでは無い

五老星は五芒星じゃないしブラックベアードはバフォメットでは無い

ハンコックは韓国じゃないしルフィーはルシファーでは無い

バギーは米奇じゃないしポートガスはプロフェットでは無い

Yellow hat straw hatはYahwehでは無い

ネトウヨの虚言妄想、精神病院にでも行ってろカス

パレスチナ人もニートも自己責任、救う価値など無い

Marshall(masha Allahアラビア語「神の心のままに」)
gom/Muhammad/god、ゴム56(5+6=11)、monkeyモンキー(moon-key)、5m5d(5 month 5 day)

マリンフォード (日本)・海軍本部(日本政府)・地震で壊滅 (センゴク)

スーパーゼウス=五芒星=バフォメット=グラグラの実=人工地震=イルミナティ

743美琴ドリーシスターズ:2014/10/31(金) 22:34:10 ID:TuWpiDeU
ミサカ「ところで貴方はこんなところで何をしているんですか?」
上条「ん?あ〜。お前達インデックスみなかったか?」
ミサカ「銀髪のシスターさんですか?」
上条「あぁ。どっかいっちまってさぁ。」
最終信号「ミサカ達は、見てないよ!ってミサカはミサカ...」
上条「そうか...」
ミサカ「手伝いましょうか?」
上条「本当か!ありがとな!」
ミサカ「まぁと、とうぜんのことですよ」
最終信号「ミサカも手伝う〜ってミサカはミサカは...」
上条「最終信号もありがとな!」
最終信号「当然のことだぁー!ってミサカはミサカはヒーローぶってみたり」

744美琴ドリーシスターズ:2014/10/31(金) 22:52:07 ID:TuWpiDeU
ミサカ「ところで最終信号」
最終信号「何ってミサカはミサカは!?」
ミサカ「いい加減ゴーグルをかえせ!」
最終信号「それは普通場の空気を読んで忘れてよってミサカはミサカはぁぁ!?どうしていきなりどでかい銃をだすのぉぉってミサカはミサカはぁぁ」
ミサカ「まてこら幼児!!!!」
ドタドタガシャーーンバンバン「イヤーッテミサカ〜」
「ゴーグルカエスカラユルシテーー」
上条「なんだったんだ......」
上条「あれじゃ絶対探すの忘れるよな..」
上条「不幸だぁ〜」ハァ

745美琴ドリーシスターズ:2014/11/01(土) 12:51:28 ID:TuWpiDeU
最初信号達は...

ミサカ「まて!そこの幼女ーー!!」
最終信号「ゴグール返すから許してーってミサカはミサカは謝罪してみたり〜!」
ミサカ「許すまじ!」
最終信号「もぉ〜〜!追いかけてこないでーー!」
ミサカ「そうやって上体個体はひざまずいてろ」

ミサカがキャラ破壊してる...

プツン
なにかがきれたような音がした
最終信号「それは言い過ぎじゃないかな?ってミサカはミサカは悪意のオーラをだしてみたり」
ミサカ「そ、そんな悪意のオーラなんて全然怖くないんだからね」
最終信号「別にそうやってていんだよってミサカはミサカは余裕ぶっている下体個体を見下してみる」
ミサカ「余裕ぶってなんかないし!」(どうしましょう?とミサカは最終信号意外のミサカと連絡します)

746美琴ドリーシスターズ:2014/11/01(土) 15:29:02 ID:TuWpiDeU
ミサカネットワーク


19932(まぁどんまいです!とミサカは10032ごうを応援します)
14467(こんな風になったのはじめて見ましたとミサカは上体個体のかわりぶり驚きます)
19046(気をつけてください。上体個体はなにをするかわかりません)
16002(上体個体は私達下体個体に命令ができるので充分に気をつけてください)
????「なんかおもしろそうな事になってんじゃん大丈夫?まあ最終信号の事だからきっと一方通行にでも助けをもとめるんじゃないの?ギャハ)
ミサカ(まじでこれはヤバイってとミサカは身の危険をかんじます。
番組個体でもいいから助けてくださいとミサカはお願いします)
番組個体(ミサカにはどうする事もできないよ。まぁせいぜい頑張ってね♪ギャハ)

747美琴ドリーシスターズ:2014/11/03(月) 01:02:03 ID:TuWpiDeU
10032号はこの日「終わった...」と思ったらしい。
しかしそこに救世主が....

???「おい!何やってンだお前え..。それに、お前の隣にいるやつはだれだァ...」
その救世主は白い髪の毛に白い肌と何もかもがしろかった。
ただ違うのは目が赤なだけだ

748美琴ドリーシスターズ:2014/11/03(月) 08:28:41 ID:TuWpiDeU
その姿といい、顔といいとても目立っているため100m ぐらい離れている上条でもその姿は確認できた。
その何もかも白い少年の名は
    一方通行
学園都市最強の少年である。まぁ上条には負けたが
三人はここに一方通行が来るとは思えなかったためみな一声に声をあげた

三人「一方通行!?」

749美琴ドリーシスターズ:2014/11/04(火) 00:40:48 ID:TuWpiDeU
一方通行「あァ.....?」
一方通行「三下と誰だオマエ」
ミサカが変装しているため一方通行はミサカが誰だかわからない。
ミサカ「ひどいですね。貴方はミサカゴホゴホ....私を忘れたのですか?」
一方通行「ン?オマエか。なんでそんな格好してやがる?」
ミサカ「お姉さまといえばわかるでしょうか...。」
一方通行「そう言えばそうだったな。オリジナルの奴死んだってなってるだっけか...」
最終信号「なっているとはどうゆう意味ってミサカはミサカはきになるワードを貴方に質問してみたり」
一方通行「オリジナルの奴はレベル5だからな。上の奴がそう簡単に手ばなすわけねェだろォ」
ミサカ「お姉さまも捕まる前同じ確か同じような事をいっていました。」
上条「それは本当か!?もしかしたら御坂は生きていのかもしれないとゆう事だよな?」
一方通行「そうなンじゃねえのかァ..」

750美琴ドリーシスターズ:2014/11/04(火) 18:40:52 ID:TuWpiDeU
インデックス「モグモグおかわりなんだよ!」
御坂「アンタよくそんなに食べられるわねぇ〜。」
この二人はさっきまで言い合っていたが御坂がインデックスを騙すのがめんどくさくなって「ハイハイ、そうです!私です」といってしまいその後インデックスが急に「お腹へったぁぁ!」と言い出したのでファミレスにゆき今の状態にいたるわけだが....
インデックス「モグモグムシャムシャところで美琴は、なんで死んだ何て嘘をついたの?」
美琴「機材破壊、ハッキングして捕まり死んだって事になってるけど私は死んでないそういいたいのよね?」
インデックス「うん...。でも、その前に美琴はん何できざいをはかいしたり、はっきんぐ?したりしているの?」
美琴「妹を助けるためよ。あの悪魔から。妹を...あのこ達を助けるためならなんだってした。機材を破壊、研究所を破壊、ハッキング、時には裏の組織とも戦った。でも、私は何もできなかった...。そしたらアイツがわりこんできてあっとゆうまに妹をたすけたわ。」
インデックス「ねぇ。美琴の妹に私会ったことあるよ。クールでとってもかっこいいけどどうして妹をたすけなきゃかったの?」
美琴「....にん」
インデックス「へ?」
美琴「2万人。」
インデックス「2万人?」
美琴「私の妹の人数よ」
インデックス「.....」

751美琴大好き:2014/11/04(火) 23:31:07 ID:5H4Hwg46
全然来てなくてすいません
美琴板にこのssは書かない方が良かったのでは?
と来ていませんでした
しりあす

752美琴大好き:2014/11/04(火) 23:32:32 ID:5H4Hwg46
全然来てなくてすいません
美琴板にこのssは書かない方が良かったのでは?
と来ていませんでした
シリアスで良ければこれからも書きます

753美琴ドリーシスターズ:2014/11/08(土) 13:54:26 ID:ejJooqMY
勝手に書いてしまってすいませんでしたぁ!!!
ついつい書いてしまって...
本人がきたんで本当の続きからお願いします!
応募

754美琴ドリーシスターズ:2014/11/08(土) 13:57:05 ID:ejJooqMY
 私シリアス大好きなんで大丈夫です!
あなたが書いたssはとても面白いです!ファンになりました!

755美琴ドリーシスターズ:2014/11/12(水) 16:30:45 ID:ejJooqMY
11月11日は?......ポッキー&プリッツの日

756美琴大好き:2015/01/24(土) 01:47:55 ID:ek0p9sj.
しかし、美琴は、ここである失敗をしてしまった。
まずインデックスは、完全記憶能力である。だから、一回でも、会った事があるならインデックスは、覚えているに決まっている。
美琴は、それをしらずにインデックスに話かけた。

美琴「ちょっとアンタ大丈夫?」

インデックス「お腹へった」

美琴「は?」

インデックス「お腹へったっていってるんだよ!って短髪!?」

美琴「何よ?。私がそんなに..」
(なッ?まずい。一瞬でばれた!?)
美琴「……誰と感じ違いしているのかしら。」

精一杯の演技をしてそそくさとここから美琴は立ち去ろうとした。

インデックス「嘘をつかないでほしいかも。私は、見たものを忘れないで記憶できる完全記憶能力とゆう力をもっているから、顔くらい見なくても、人違いなんてしないんだよ」

インデックス「だから、短髪嘘をつかないでほしいな?」

美琴(ど、どうしよう?この子が完全記憶能力なんて持ってるなんて知らなかったわよ。私だってばれてるわよね..)

………どうしよう………?

757美琴大好き:2015/01/24(土) 01:50:03 ID:ek0p9sj.
上条「にしても、この幼女?は、なんなんだ?。御坂を小さくしたような」

???「わぁぁ〜!高い高いーって、あの人はこういうことしてくれないからうれしいんだけどこの状況では、ミサカが捕獲されたってことになるのかも、てミサカはミサカはこれまでにないスリルに楽しみながら、若干のピンチをかんじてみたり」」

上条「ミサカってこの子も妹達なのか?」

ミサカ「はい、そうですとミサカは...はいそうですよ」

ミサカ「この幼女は、妹達の指令塔とでもいいましょうか。簡単に言えばこの幼女が命令をしたら全個体がその命令にしたがうようになっています。あっそのまま捕まえててください」

???「さっきから幼女、幼女ってヒドイってミサカは、ミサカは怒ってみる。ミサカには、『最終信号』ってゆう名前があるってミサカはミサカ...」

上条「へぇ〜。案外すごいやつなんだな」

最終信号「まぁね♪ってミサカはミサカはほめられたことに勝利の笑みをあらわしてみたり〜」

ミサカ「ぐぬぬ。この幼女め!」

ミサカ「ところで貴方はこんなところで何をしているんですか?」

上条「ん?あ〜。お前達インデックスみなかったか?」

ミサカ「銀髪のシスターさんですか?」

上条「あぁ。どっかいっちまってさぁ。」

最終信号「ミサカ達は、見てないよ!ってミサカはミサカ...」

上条「そうか...」

ミサカ「手伝いましょうか?」

上条「本当か!ありがとな!」

ミサカ「と、とうぜんのことですよ」

最終信号「ミサカも手伝う〜ってミサカはミサカは...」

上条「最終信号もありがとな!」

最終信号「当然のことだぁー!ってミサカはミサカはヒーローぶってみたり」

ミサカ「ところで最終信号」

最終信号「何ってミサカはミサカは!?」

ミサカ「いい加減ゴーグルをかえせ!」

最終信号「それは普通場の空気を読んで忘れてよってミサカはミサカはぁぁ!?どうしていきなりどでかい銃をだすのぉぉってミサカはミサカはぁぁ」

ミサカ「まてこら幼児!!!!」

最終信号は、体をひねるようにして、上条から逃れ(?)逃走を開始した

758美琴大好き:2015/01/24(土) 02:01:31 ID:ek0p9sj.
美琴とインデックスは、ファーストフード店にいた
理由は簡単
美琴の「何をすれば黙ってくれる?」という問いに対し「黙る?何を?でも何かしてくれるならご飯かも」と帰ってきたからだ
顔を知られるわけにもいかない美琴だったが、その顔をすでに知られてしまっている相手と交渉するため、あえなく、人の出入りの多い店に来ることになってしまった
しかし、いざ、話を始めると相手は美琴の死亡というニュースすら知っていなかった

759美琴大好き:2015/01/24(土) 02:04:38 ID:ek0p9sj.
久しぶりに来ました。
前の方の部分を少しいじって続けることにします
このSSは、趣味みたいな感じ書くので次はいつ来るのかわかりませんが、コメントがあるとうれしいです

760美琴大好き:2015/02/01(日) 21:33:51 ID:9EWPz1hc
続き期待してるよ
頑張ってー

761美琴大好き:2015/02/15(日) 01:29:14 ID:eCtJpksg
ほっとしたのか、あきれたのか、ふと美琴はため息をしながら外を見た。

 美琴「!!!」

瞬時に異変に気付く
適切な温度に保たれている店内にもかかわらず、顔に汗が伝う

インデックス「? どうかしたの?短髪」

美琴「人が…いない」

762美琴大好き:2015/02/15(日) 01:52:58 ID:eCtJpksg
「こんな時間に拉致なんて人目に付きやすいんじゃありませんか?」

「あぁ?てめえら、替えの利くゴミどもにいちいち言われなくたってわかってんだよ。まあ、当初の予定とはちげえけどな」
「依頼人の指示なんだから仕方ねえだろ。俺にとっては残念だけどな。あのむかつくガキをぶち殺せなくてよぉ」

1台の黒塗りのボックスカー
不穏な言葉が金髪の白衣姿の男から放たれる
そして、男は、自身の部下でさえ、震えさせる笑みで
「んじゃ、天使生成のアイテム捕獲に行くか」

と、告げるのだ

763美琴大好き:2015/02/15(日) 21:47:57 ID:eCtJpksg
上条「はあ?爆弾?」

こちらでも不穏な声が響く
しかし、その声は上条に限ったことだけではなかった
場内アナウンスによって、上条の現在地周辺に外部からのテロ行為との疑いのある情報が
知らされたのだ
こんなアナウンスをされれば、すべての学生は、出口に一目散なのだが、絶賛2人の連れとはぐれてしまっている上条にとってはそうもいかない

置きっぱなしになっている荷物のようなものを避けながら、2人を探すしかないとアンチスキルに後でこっぴどく怒られるであろうことをほぼ使命感的に感じてしまっている

764美琴大好き:2015/02/15(日) 22:24:00 ID:eCtJpksg
多くの学生が出入り口に駆け込む中、少し武装が過ぎないかという部隊が誘導や学生の流れに反し、ガラの悪い金髪刺青科学者と数人が中に入っていく
学生の何人は、過ぎる武装に何かひっかる感覚を感じるが、テロの恐怖と半端なウソより少し大げさなウソのほうがばれにくいといわれるように、すぐに外へと退避していく

武装した数人を引き連れ、金髪の入れ墨男は、ニヤニヤと獲物探す猛獣のように左右に眼をやり、アイテムを探す

765美琴大好き:2015/02/15(日) 22:56:54 ID:eCtJpksg
「外部からのテロ組織なんて学園都市どのセキュリティーを通ったら侵入できたのよ」
軽いパニック状態にあるため、急な応援要請に愚痴をこぼしてしまっているのは、風紀委員活動第177支部のトップである固法美偉

「………」

沈黙。

実際、今、この部屋には、固法のほかにも2人の後輩がいるのだが、どちらとも机に突っ伏したまま、何の反応もない

固法「………あなたたちは、このままいてもいいし、帰ってもいいわよ」

2人が、何の反応もしない理由、風紀委員として、学園都市の治安にかかわる故、一般の学生より、さらに美琴の死についての情報が伝わる

私も泣きたい。しかし、それはより彼女らを苦しめる
慰めたい。が、かける言葉もない。

先輩としてのジレンマが彼女を傷つける

唇をかみしめながら、彼女は、普段より重く感じる扉を閉めた。

766美琴大好き:2015/02/16(月) 01:10:18 ID:eCtJpksg
インデックス「人がいない?でも、見た感じだと人払いの魔術は発動されてはないよ」

美琴「魔術?アンタが何のこと言ってるかわからないけど、これは、人為的なものね」

美琴は外も見たまま、つぶやく
視線の先には、ついさっきまで自身の自殺やらとでかでかとスクリーンに映していた飛行船とみる

『ここ近隣でテロ攻撃の疑い』

美琴「……アンタ、多分この町で寮生活してるのよねえ?」

美琴は、インデックスがシスターの格好をしているのを見て、多種各派の宗教施設が集中し、エキゾチックな街並みを持つ第12学区の留学生なのだと推測し

「だったら、寮に連絡なりなんなりして迎えに来てもらったほうがいいかもしれないわよ」

と言い残し、フードより深くかぶり、足早に店を出た

767美琴大好き:2015/02/16(月) 01:38:38 ID:eCtJpksg
猛烈なゴーグル戦争を行っていた2人だったが、
御坂妹「今のアナウンス聞きましたか。私たちもいきましょう」

最終信号「むう。まさか、これは10032号はミサカからゴーグルを取り返すために仕組んだ罠なんじゃないかなってミサカはミサカは慎重に思案にふけってみ!?」

突然、武装した男が最終信号のわきを抱えるように、走り出す。

御坂妹「なッ!」

いきなりの事態に一瞬たじろいでしまった御坂妹だったが、最終信号を連れ去ったものほかにもまだ同じような服装のものを見つけ、すぐさま行動に移す
学園都市最新の戦術を身に着けている彼女は、一度しまったライフルを再び取り出そうとした

しかし、瞬間に首筋に、チクリとした痛みを感じたのと同時に意識を刈り取られた
金髪と顔いっぱいにいれた蜘蛛の巣の様な刺青の男が最新の戦術をインプットされている御坂妹ですら、推測していない場所から麻酔銃で狙撃したのだ
彼の名は木原数多。
学園都市の暗部組織“猟犬部隊(ハウンドドッグ)”の指揮官

木原は、持っていた銃を部下に投げ渡し、意識を完全に失っている御坂妹に対し、嘲笑うかのように言った

「はッ、どんなに新しい戦法だの戦術があろうが、それも考えてんのが、俺たち『木原』なんだから意味ねえなよなぁ」



768ドリー:2015/04/29(水) 18:27:02 ID:C50IsCnY
待ってましたぁ!!みことのシリアス大好きです!ちなみに勝手に続きを書いたのは俺ですww

769美琴大好き:2016/01/09(土) 22:59:57 ID:fgW43WRM
本当に出会える出会い系ランキング
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