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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 避難所2

522桜のころ(虎、帰るアフター3):2011/04/04(月) 01:15:57 ID:???


秋が深まるごとに、実乃梨が大河のマンションを訪れる機会は減っていった。
出逢った頃のように、登下校と学校でつるむだけの関係に戻る。
大河は北村を意識しはじめ、実乃梨はバイトを増やして部活に熱中。
わたしはもう泣かないからね。と宣言して。

初冬に入ったある日の学校帰り、大河が図書室で借りてきた小説に実乃梨が興味を示す。
ふと目に入ったタイトルが気になり、自分も読んでみたいと思ったのだ。
あと少しで読み終わるから借りてきた。すぐ回せるよと大河は言う。
甘えて、久しぶりにマンションを訪ねてみた。
多少散らかってはいるものの、自分で片付けているのだろうと実乃梨は安心する。
すぐに大河から回してもらって、その場で読み始める。
以前の様に、実乃梨は深夜まで居座って本を読んでいる。
大河は嬉しそうにお茶を出して、食べ物を買ってきて。
そして実乃梨と大河は変わらずに寄り添う。
「ちょっと私たちみたいだよね?」
「そうだなー。途中はじわじわ苦しくなるけどさ、ラストも不安を残すけどさ」
「ふふっ、それじゃなんにも救いがないように聞こえちゃう」
そんなことないよ?みのりん。大丈夫だよ。
分かっていれば、大丈夫かもな。
『あんたの自我は、わたしの自我じゃない』ってな。気づけたらね。
読み終えた本を閉じて実乃梨が言う。
内容はともかくタイトルがすごく気に入った。あんたにこう言いたい気分でいっぱいだ。
うん私も。それで読み始めたんだもん。
「たいが、好きだよ。いつまでも好きだよ」
「うん。ありがとう」
私もみのりんが好き。ずっとね。
「……うん」

その日から1年経って、実乃梨が再びここを訪れたとき。
それぞれに言いたい相手が増えていることをふたりはまだ知らないでいた。
『あなたに、ここに、いて欲しい――』

****


「おーい!ここだここだ!……なんだ、お前たち?」

大河と竜児が定刻チョイ前にJonny'sを訪れると、隅の6人がけボックスから眼鏡男が手を振っている。
北村祐作。元生徒会長にして竜児の親友。大河の親友でもある。
ランチタイムが終了して空いた店内。
ツレが先に来ているから、と店員に断って歩み寄る。

「何で制服着てるんだ?お、逢坂も。……いまさらだけど『逢坂』のままでいいんだよな?」
「こんにちは、北村くん。名字は変えてないよ。制服は、まだ高校生気分でいたいから♪」
「おお、そうかあ。亜美がまだだけどまあ、すわれ」
よお。
よおたきゃすきゅん。
みのりーん。
たいがー。
「制服の大河がまた見られるなんてな!サービス嬉しいぜよ!たきゃすきゅんはどうでもいいけど」
「うわぁ。櫛枝冷てーじゃねーか」
「高須くんのは見慣れてるからいーんだよ。さあさあ大河、隣こい!」
じゃあ高須も奥行け。お前たちを逃がすわけには行かんからな。あーっはっはっはっは♪
お前のハイテンションはなんか怖えよ。
席につくと、店内の暖房が効きすぎているようだった。
それに今日は平日。窓際で制服だと誤解を招きかねず、大河も竜児も制服の上着を脱ぐ。

そうこうしているうちに、亜美が来店した。
北村が呼ぶと、小走りで走り寄る。
「おっ待たせー。ちょぉーっとだけ遅れちゃったあ?やっぱしたくに時間かかるからぁー♪」
普段着の分際でこのいいぐさ。性悪チワワ健在!川嶋亜美の入場だぁー!!
などと全選手入場アナウンスみたいな北村のツッコミはガン無視で、大河を挟んで端にすわる。
「よっ♪」お愛想。
「よお。一日ぶり。仕事じゃなかったのかよ?」
「んーん?あ麻耶に聞いたのか。あいつらにはちょっと嘘ついたの☆ヒッマヒマ!」
「へー。まあつるむのをサボりたい時もあるか」
「まあね。独りで高校生活を思い返してしんみりとひたりたい気分?みたいな?」
「川嶋が普通の女子みたいなコメント吐くなんてな。面白え」
「ホント?高須くんにウケるなんて珍しいな。亜美ちゃん感動♪」
テーブルを斜めに横切って、大河の目前で、竜児の手をしっか!と握る。


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