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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 避難所2

506夢の中でも(虎、帰るアフター2):2011/03/27(日) 23:55:30 ID:???

「ね、りゅうじ」
いまさっき逸らしたものを、
「りゅうじが……ほしいよ」
また取り返そうってか?
そんなに鳶色の炎を浮かべて、蕾の唇を濡らして?
手を引っ張っていたはずなのに、いつの間にか引っ張られている。まったく油断がならない。
お前に、おれ夢中だ……大河。

少しの静寂に不安を感じて、ずり上がって視線を合わせてくる。
だめかな?効果ない?……まだへたくそ?わたし。ばかちーならもっと巧くやれるのかな。
「りゅうじ……」
――望みがかなう不思議
「大河」
パジャマの隙間から腕をさし込まれて、じかに背中を抱かれる。
りゅうじの温度に触れて、お腹の火が広がっていく。
「もう一度……いいか?」
りゅうじの声を聞いてりゅうじの火を感じる。
りゅうじがほしい。
「うん……」

****

高須泰子が一夜の勤務を終えて帰宅した。
足音をひそめて階段を上がり、音を立てずに鍵を開ける。
窓から差し込む街路灯の僅かな明かりと、冷蔵庫の音だけに満たされた家。

――ほっほ〜ぉ☆
ふすまを閉め忘れてるのはどぉなのかなー?居間に足を踏み入れて、うふっと。
テレビ台に視線を走らせて、またふふっ。
竜児の部屋を覗き込む。
ひとつ布団で抱き合い眠る最愛の息子と息子の嫁。というよりも可愛い娘。

――よかったでやんすね☆
すうすうと幼子のような寝息を聞いて、泰子の胸に暖かなものが広がる。
独りで家を飛び出して、ふたりになって。
行き場を失った愛をありったけぶつけて。
そうしなくては生きてこれなかった。もうだめだ、と諦めたことも。
自分の歪んでいた愛情をひとりでなくふたりで受けとめてくれていた。この子供たちは。
だから息子は狂わずに、壊れずに済んだ。いくら感謝をしてもしすぎるということはない。
――ありがとう、たいがちゃん
屈みこんで、そっと広がった髪を撫でる。起こさないよう、そっと。
ふたりが三人になって、再び絆を結んだ四人家族になり、これからは五人になる。

机の上でふたりの携帯がLEDを点滅させている。静かにふすまを閉めた。
そろっと振り返ると。ごん!
「きゃんっっ☆」
酔っていたのだろう。卓袱台の角に脛をぶつけてしまった。
声が漏れぬよう口を押さえて、泰子は自分の部屋に駈け込む。
竜児が敷いてくれたのであろう布団の上で、黙って痛みに耐えた。


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