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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 避難所2

448虎、帰る:2011/03/19(土) 06:23:28 ID:???
あの熱さ、さ――ぅえ……っぶしょいっ!!
浴室暖房が利いているといえ、そうはまっぱで立ち尽くしてもいられない。
さぶい。
とりあえず、いまはさぶいわ。
洟を垂らしたまま、ざぶんとバスタブに飛び込んだ。
ふぇぇぇぇ、極楽、極楽ぅ。
時々おっさんくさいと自分でも思うが、誰に見られているわけでもない。
温かい湯に包まれて、皮膚の感覚がゆっくり元に戻って行くのがわかる。
充分温まって、髪を湿らせてしまってから自分用の洗髪料が無かった事に気
づいた。先に買い物に出かけておくべきだった。いろいろ順序がおかしい。
まあいいわ。別に大してこだわりがあるわけじゃなし。
母のものを使わせてもらおうと物色する。
「あ。」
見覚えのあるシャンプー。
蓋を開けて匂いを確かめて……間違いない。これがいいや。
すかすかのねこっけとは言っても腰まで伸びる大河の髪、量は男性なら何人
前になることか。当然ながらシャンプーの消費ペースがハネ上がり、本来の
所有者たる義父に不審がられるのは別の話。
その香りが、また先刻の感覚を呼び覚ましそうになる。


着替えて、髪を乾かしながらに携帯を開けてみたら何十件もメールが届いて
いて驚いた。ああそうか、もう大橋高校には退学の届けが提出されていたん
だ。これも、忘れていた。
正直、そんなには親しくないと思っていたクラスメートからも届いていて、
自分はなんてばかだったのかと、くじけそうになる。

立ちのぼる竜児の香りに包まれていると、少しずつ癒えてきたようだ。
ここへ来て最初に竜児に連絡するときには、落ち着いたから心配するような
事はなに一つないと、そう、しっかり間違えずに伝えたかった。でも今はす
がってみたい。
きゅっと唇をかみしめながらメールを打つ。
同時に告白するつもりが、あまりの急展開に一杯一杯で、すっかり後回しに
なっていた。嫁に来いと言われた時点で心はひとつだったから、正直なとこ
ろ自分は告白の言葉などどうでも良い。移ろいがちな言葉よりも確かに結ば
れた今だからこそなのだろうけど、そう思える。
でも竜児はどうなのだろう?
あんたのことを好きだと、私が言ってないと気にしていないだろうか。
何十行も言葉を費やして打ったけど、これじゃかえって心配させてしまうん
じゃないかとも思った。消す。
ああ……そうじゃないんだこれは。私が告白されてないと不安になっている
んじゃないかって、あいつは気にするのよ。
ちょっと迷って、だから簡単に書こうと思った。
――そういや、好きって言われてなかった。
ほんっとに無愛想すぎて自分でも呆れてしまう。でも竜児なら分かってくれ
るだろう。私が伝えたい事を間違えずに見つけてくれる……はず。
ぽちっと、送信。
それでも何か足りてない気がする。電話して話そうかな。
でもいま声を聞いたらきっとやばい。グダグダに甘ったれる自分が見える。
――そうだ。
この画像を送ろう。昨日撮った、夜空に浮かぶへっぽこな星。

送信を終えたらすぐに、電話がかかってきた。
あわててとる。

「大河か?今どこにいる?大丈夫か?腹へってないか?」

耳を貫く声にぞくぞくとした。やばいなんて思って、悪かったわよ……。
こんなにも顔も胸も肩も温かくなってくる。
昨日からの事を落ち着いて話せた。竜児も今日の出来事を話してくれた。
黒豚の行方を訊ねたらスタッフが美味しくいただいたらしい。
「そんでよ、大河。お前が好っ」
「ちょっと待て!……あんたぁそんな大事な話を電話で済ますのっっ?!」
「だってお前が!いやそうじゃねえ。そうじゃないんだ。お前が言えと言う
 から機嫌を取るんじゃねえよ。俺はずっとお前に言いたかったんだよ」
「ずずずっとって?!いつからっ?」


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