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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 避難所ログ

24竜虎並び寝る ◇eaLbsriOas:2009/06/18(木) 01:36:49 ID:???
 なにか一言ってやらねば気がすまない。よし、と決意し口を開いた竜児は、
「怖かったんだぞ……ほんとに」
 唇をとがらせ拗ねていた。
「ごめんごめん☆」
 そんな竜児の怒る気も何も一発で失せてしまう、この素直に転じた大河の卑怯なほどの可愛さ。この虎の新たな牙がこれだ。だめだこいつ、早くなんとかしないと……てか俺がだめなのか?
「だって私も初めてだったんだもん……あんなにすごいの」
「おう……てことは、やっぱりさっきのあれは……あれか? つまりその……」
 イク、とかいう。
 真っ赤になって口ごもる竜児を、大河は目を眇めて見返して。
「竜児またなんかスケベなこと言おうとしてる」
「おう? っておまえの身に起きたことだろ!?」
「……うん、たぶん、そう。私……私ね? たぶん……あれで……」
 今度は大河が真っ赤になる番だった。仲良し信号機か俺たちは。しかし、そうか、つまり、やっぱり。
 つまり、だから、その、やっぱり。
 大河はイったのだ。
 わあ恥ずかしい。
 そんな心の中の言葉に羞恥のあまり身悶える竜児には、しかし、まだいくつかの初心者的というか童貞的な疑問が。
「む、胸、だけで?」
「えっ!? そ、そう。だと、思う、たぶん……あああなんかあんたを殺したい」
「なんで!?」
「だから! 私も初めてだったって言ってるでしょ?」
「初めて……イった?」
「わーもうやっぱあんたぶっ殺すっ!」
「おう!? だから、ベアハッグやめっ! おま、えの、本物……だ、だめへぇっ」
「胸だけでイったのなんか初めてなの! てかあんなにすごいの……初めてなの……っ!」
 竜児の背骨をミシミシと軋ませていた両腕も解いて、大河は恥ずかしさのあまりとうとう俯いてしまう。淡く豊かな髪間からちょこっと覗かせた耳も真っ赤。
 肺に酸素を取り戻した生還者の竜児は、そんな大河の頭をやさしく撫でてやる。ちんまい頭を眺めるそのギラつく邪眼で伝えたい思いは、俺もキリストより齢古い地獄開闢以来の魔神だが、天使のベアハッグで仏が見えそうになったのは初めてだ、そんな天使のつむじに喝をくれてやろう……とかというものでは、もちろんなくて。
 やっぱりどうにも愛しくて。
 だから竜児は愛しい名前を呼んで、
「大河……」
「な、なによ……っ!」
 顔を上げたその娘の唇にキスをする。

(5終わり、6につづく)


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