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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所

639◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:05:23 ID:???
 真実を告げる大河の腹の音に、つい、肩まで揺らして竜児は笑いを噛み殺した。大河はあいかわらず不服そうなツラだったが、

「……じき、駅だ。降りたらまず、なんか食おうぜ」
「うんっ!」

 飯の時には良い返事。大河もようやく笑顔になる。

「なにがいい? 大河」
「んとね……っそう! とんかつの老舗の本店があるの! 表参道の方!」
「おう、とんかつ来たか……いいよ。じゃあ、それだ」
「うむ!」

 大河の返事に応えるように、窓の外にホームが流れ込んでくる。駅に入る速度なのかこれがという、毎度のスピードだ。やがてブレーキがかかり、電車が制動に入る。

 竜児は大河の肩を抱いてやる。倒れないようにだ。自然なことだ。大河も別段、気にはしない。電車が止まれば、俺はすぐに手を離す。

 電車が止まって、竜児はすぐに手を離す。

 ドア付近の乗客が降りる後について、

「さあ、行こうぜ」
「うん!」

 竜児は大河に先に立たせる。ドアの下から吹き上がる熱気にスカートもフリルも揺らめかせて、ホームを焼く日差しに一瞬、大河はほんとうに白く輝く。
 いつしかまわりの乗客が微笑んで見守っていたことにも気づかないまま、ふたりは真夏のホームへと降り立つ。


***おしまい***


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