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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所
366
:
◇eaLbsriOas
◆dvuHYisf.g
:2009/07/18(土) 12:35:27 ID:???
「……顔赤い。エロ犬。ん……じゃあ、私、やっぱり帰るね?」
「っ、そ、そんな、大河」
「だっておかしいもん。おかしくなっちゃうもん。私、抱きついちゃいそうで、あんた、エロ犬で。
今夜、一緒にいたら、おかしくなっちゃう……だから、帰るの」
「そんな……べ、べつに、なんもしねえよ、俺は」
「……して欲しかったら、どうする? 私が」
「っ!……」
「……ほらね、やっぱりあんたはエロ犬。しちゃうぞ、って、顔に書いてある」
「おうっ!?」
「隠しても無駄。ん……じゃあ、竜児、また明日」
「お、おう……また、明日……」
「……また明日、だけど。明日、この続きはしないよ? して欲しいとか、嘘。冗談だから……
冗談に、なるから……」
「っわ、わかってるよ馬鹿……っ!」
「どうだか……ま、揺れる笹の葉の音でも聞いてせいぜいエロ犬脳みそを冷ますことね」
「くそっ……すっかり調子取り戻しやがって……」
「うん……ありがと、竜児」
「た、大河……」
「……じゃあ、またね、竜児」
「お、おう。またな、大河……まただぞ? またな、だぞ? またな! 笑ってんじゃねえよ!?
確認させろよ! またな!」
「……またね、竜児……」
大河の後姿を見送って。竜児はひとつ、ため息をしてふり返り、夜もぬるい空気の中をとぼとぼと歩いて、
階段をのぼる。ドアはなんと開けっぱなしだった。いろいろやばすぎだ、俺は。
ひとりの居間。ベランダに笹が揺れている。
捨ててしまおうかと悩んでいるふり、ベランダに出た竜児は大河の部屋の明かりがともるのを待つ。
窓に出てくれなどとは思わない。竜児はただその光が欲しい。けれど。
恋しい光はなかなか灯らないから、竜児は大河の短冊を二つとも笹にくくりつけた。もちろん誤字も直してやった。
少し考えて、竜児は自分の短冊を作ることにする。
迷いなく願いを書きつけて、それも笹に吊るした。その時。
大河の部屋の明かりが灯り、竜児の目は殺意の光と照り返す。嬉しいだけだ。
これで安心、安らかに眠れると竜児は思う。
竜児も安らかに眠るだろう。
ふたりの家の光が落ちて、星ぼしだけがかすかに煌く。
夜の下で矛盾した三つの願いの短冊たちが、ぬるい風の中で仲良く笹の葉と揺れている。
「ずっと」で始まる竜児の願いを大河が知ることはない。
その願いだけが、本当になったのだ。
***おしまい***
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