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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所

124◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:51:12 ID:???
 大河の言葉にはっとして、竜児は顔を上げる。苛立ちが刻んでいた眉根のひそみが、散って消えていくのを竜児は感じる。大河の言葉が沁みたからだった。大河の表情を見たからだった。
 竜児はもちろん一人ではなかった。そこには、傍には大河がいるのだった。大河は穏やかな顔をして竜児を見上げてくれていた。羞恥と快感に頬を桃に染めて、震えていたとしても、それは大河が竜児を信じてくれている顔、信じてゆだねてくれている顔。竜児の知っている、ありがたい表情だった。
 俺の方が、何度もなんども好きになってしまうよ、と、竜児は思う。
「腰、もっと上げたほうがいいのかな……?」
「えっ、おう、そうか。まあ、そうか、そうだな……」
 大河の尻はまだ敷ぶとんに近い低い位置にあった。だから大河の言うとおり、上げる以外にそこの角度を変える方向はないのだけれど。
「ふんっ」
 と大河は鼻息一発、薔薇の唇もへの字にして、腹筋を搾って宙にかがむように腰を折り上げる。
「おう……上げすぎ上げすぎ」
 途端に空へと晒された大河の股間の、今まで尻肉の内側に隠されていた秘唇の下向こうまで見えたような気がして、今さらながら目のやり場に困った竜児は、視線を宙にさまよわせてしまう。
「そう? じゃあ、こんくらい……?」
 大河は溜めた息をそろそろと吐きながら、尻を微妙な位置まで降ろして。さすがというべきか、ビタリと止めてみせる。
「むむ……これ結構キツイ……腹筋使うよね……」
「これでどうだ?」
 竜児は掴んでいた大河の右足首を、少し大河の頭の方に押すようにする。思い出したように、大河が脚に力を込めたのがわかる。
「おお……楽かも……」
 大河のそんな声に、まるで組体操でもしているような気持ちになって、つい竜児は笑ってしまって。それを大河に咎められる。
「なによ。笑うんじゃないよ」
「……いや。楽しくってさ。楽しくなっちまって、つい」
「楽しい……?」
 まだ、大河は瞳を眇めてくる。
「うん、楽しい……おまえといると楽しいよ、大河。いつでも……今でも」
 それは本当に竜児が思ったことで。思っていることで。そして、間違った言い訳では無かったようだった。
 反応も早く、大河は眇目も笑みの瞳に変えて、ちょっと鼻の下を伸ばすように唇も小波に結んで。照れているのか、ちょっと挙動不審に頭を揺らして、
「わ、私もっ……私も、竜児といると楽しいよ? 今だって……いつだって……っ」
 竜児を見つめて、なにか頑張るようにして言う。本当に頑張ったのかもしれなかった。なにせこいつは、俺の好きなひとは――大河は素直じゃない奴なのだ。だからいっそう、稀に見せてくれる素直さが、嬉しくもあるのだけど。
 その、嬉しさを携えるようにして、竜児は、
「よし、じゃあ、またやるぞ?」
「うん、さあ来いっ」
 勃起を秘唇にあてがった。
 もう一度、こすりつけるつもりだったのだ。大河も、そうだと思って返事をしたはずだった。なのに。
 魔法は、いつふるわれていたのだろう。
 無知の苛立ちを、ふたりで優しさに変える魔法は、いつ。
「おう……」
「は……っ」
 入って、いた。


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