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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所

121◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:49:20 ID:???
  13

「いだあっ!」
「いでえっ!」
 ふたりとも、同時に叫んでいた。それで竜児の動きも止まるのだから、やっぱり言葉は必要なのだ。
 驚いたのは、むしろ大河の方。
「えっ、竜児も痛いの?」
「いや、痛い、わけねえよな。何で俺、痛かったんだ……?」
「はあ? 何言ってるの? 意味わかんない。痛いから痛いって言ったんでしょ?」
「いや、でも、別にこいつが痛んだわけじゃねえし……」
 と、竜児はゴムに包まれた自分の勃起を見下ろす。
「ごたくはもういいわ。あんたが痛かろうと私が痛かろうと、そんなの我慢あるのみ。さあ来い犬っころ!」
 カモーン、なんて猪木ばりに両手で誘い、大河は威勢も良く竜児を犬呼ばわりする。とてもムードなんてあったものではない大河は、でも。
 痛みもあって涙目なのだ。恥もあって真っ赤なのだ。猪木だろうと犬呼ばわりされようと、もう竜児にはぜんぶひっくるめて大河が愛しくてたまらない。ムードなんか要らなかった。いや、これでムードは満点なのだった。
 ただ、なかなか、上手く挿入できないだけで。
「大河、脚、ひろげるぞ」
「お、オッケー!」
 竜児の目の前で仰向けになって、ふとんに広がった淡色の髪の小さな海原に浮かんだ大河は、恥ずかしさからか自然と膝を胸に寄せて折りたたんでしまっていた両脚を、ふたたび竜児の手にゆだねる。
 強く握れば壊れてしまうんじゃないかと怖くなる、白くて細い足首だった。竜児の手首ほどの太さもない、その左右の足首をそれぞれの手に握って、竜児は大河の脚を開く。眼下に、大河のミルク色の股間が、恥丘の淡色の茂みが、舌の色に似た桜色の秘唇が、あらわになる。
 ひとつ甘やかに吐息して、大河は竜児から瞳をそらす。
 最初に大河の裸身を見たときもそうだったと、今夜のことなのに遠いことのように竜児は思い出す。今はもう、なぜ大河が目をそらしたのかがわかる。恥ずかしくてたまらないから、ときめいてたまらないから、大河はそうするのだ。竜児を翻弄していた最初から、すでに大河は可愛かったと知ってしまう。だから竜児は、つい、
「可愛いよ、大河……」
 こぼしてしまう。大河を震えさせてしまう。
「も、もういいから……っ」
 大河は睨んでくるけれど、愛しくてたまらなくなる。
 竜児はふたたび大河の股間に視線を落として、大河の両脚を押し広げて。そして。
 そして、やはり戸惑う。
 繰り返し鍛えたはずのおのれの妄想も及ばぬところに、竜児は来てしまっていた。だから。
 どうすればいいのかが、よくわからない。
 たとえば、今。挿入するためには両手で両脚を広げていなければならないのに、挿入するためにはさらに手で自分の勃起を支えなければならない。どう考えても、手がもう一本必要ではないか。手が三本要る……そんな馬鹿な話はない。きっとやり方があるのだ。しかし。
 どうしてこんな大事なことを、大人たちはちゃんと教えてくれなかったのかと竜児は苛立つ。大河なのだから――大切な、誰よりも大切な女なのだから、初めから大事に扱いたいに決まっているというのに、誰もそのやり方を、竜児には教えてくれなかった。あるのは曖昧な教育と、猥雑な画像や動画、商品のようなものばかり。この先、大学に行ったところで、そしてその先であっても、それはきっと変わらないような気がする。無知な清い身体でいろと言う。そしてそんなふたりならば、痛めあうほかないとでもいうのか。
 無知な清い身体同士だから、ふたりで見つけるしかない。
 苛立ちを優しさに変える、魔法の力をふるうしかない。


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