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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所

107◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:11:15 ID:???
 それはともかく、思考の抽象的で清浄な天界から、肉体の具体的で淫靡な下界へと、こっち見んな大河に引きずりおろされた竜児はいきなり大ピンチなのだった。
 男の腰の奥のどこかにあるような無いような、入ったら最後の発射スイッチこそまだオンされてないが、大河はまるでそのスイッチのまわりでくるくる回って踊ってヘヘイ!な踊り子状態。いつスイッチをカチリと踏んで、あらやだ、3、2、1、爆射! 遺憾だわ殺す方向で……となってもおかしくない。言いたいことをなんとかお察し頂きたい。その時。
 察しの悪い踊り子に身をやつしたお姫様こと大河が、あーん、と大口を開けて――やばい、ここで先っぽをパクり、なんぞされたら――
「大河さま!」
 叫んだ竜児は言い間違い、下僕そのものになっていた。
「……さま?」
 パックリ寸前で大口を閉じて、大河がけげんそうに訊き返す。ひとまず助かったと竜児は思う。大河、と普通に呼びかけていたらそのままパックリの後、はひ?、とでも先っぽを口の中で転がされていたかもしれない。怪我の功名であった。
「あ、いや、なんでもねえ……っなんでもねえんじゃねえ、大河っ!」
 あっそ、と、やり直しとばかりあーんと大口を開けた大河をあわてて呼び止める。
「なによ」
「いや、もう、本当にいいんじゃないか? もう……そうだ、完全体! 完全体になったぞ俺は、大河!」
「えーっ。ほんとう?」
「本当だ、だからもうゴムを、をををおまえそれやばいいいい……っっっ!」
「だってこうしてないと維持できないじゃん、完全体」
 そう言って大河は、小さな手で握り具合も絶妙に、竜児のをゆっくりしごきあげる。このわずかな時間でさまざまなノウハウを開発、吸収して、完全体へと近づいているのはむしろ大河の方なんじゃないのかと竜児は思う。面白くなって来たところなのに……なんて、唇を蕾に尖らせて、末恐ろしいことまで、進化する大河さまはおっしゃる。
「いやだから……これ以上はもう、本当に、やばいんだって。完全体どころじゃなくて……」
 そこまで言ったところで、あの言葉を口にしたものかと、竜児の舌は重くなるのだったが、
「わかった! 竜児イキそうなのね? 射精しそうなのね!?」
 大河はいきなり察しもよく、その言葉を迷い無しに言い切って、ぱあっと笑顔の花を咲かせる。よりにもよって大河、本日一番の笑顔であった。しかも、はしゃぐついでに竜児のを、りゅんりゅんとしごくのだからたまらない。
「そ、そうだよ……だからやばいやばいやばいっ! だからもう止めよう、ゴムつけよう……っ!」
「えーっ。私見たいなー竜児のイクとこ。竜児の射精。見たーい見たーい私見たーい。ううん、見たいのは私だけじゃない。きっと誰もが見たがるはずよ。真のヒロインになるチャンス!」
 なんて一気にたたみかけて来る大河の言うことは、さっきの竜児の思考をも越える意味不明ぶりだった。
「射精したらそれはヒロインじゃねえだろ……とにかく、な? ひとまず止めにしようぜ。後でいくらでも見せてやるから……」
「えー、ほんとう? 後っていつ? 何時何分何秒? ていうか一回くらいいいじゃないよ、ねぇ? 竜児、あんたってさあ、ときどきずるいよね……私のはいっぱい見たくせに。ケチよねケチケチケチケチドケチ」
 痛いところを大河は突いてきた。たしかに大河はイクところを竜児に見られまくっていた。それからすると不公平なのは明らかだった。だがその不公平をここはなんとしても通したい竜児である。そこでなんとか論理のアクロバットを探すのだが、大河の手にりゅんりゅんされている刺激もあいまって、竜児の考えはなかなか焦点を結ばない。
 そうして黙ってしまった竜児を見て、長考は許さないということか、たんにしびれを切らしたのか、大河がふたたび口を使うべく、あーん、と……!
 窮地のさなかに開かれた、その大河の口の中を、竜児が見た時だった。
「待て大河! 最初はおまえの中で射精したい。おまえの中でイキたいんだよ!」


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