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【けいおん!】律×唯スレ

37軽音部員♪:2010/06/07(月) 06:28:06 ID:jLNlvEUA0

握られるばっかりだった手を握り返す。きゅ、と引いたら唯は振り向いた。
どう見ても夕日ではない色で真っ赤な唯のほっぺたが、かわいかった。
あれ…私。かわいいって。唯はそりゃ、かわいいけどさ、なんかこう…

「私も唯のこと、好きだよ」

そうか。私も唯が好きなんだ。

「りっちゃん!……。りっちゃんも、ドキドキする方?」

そりゃ、しちゃうよ。しかも今まで気づかなかったよ。
赤く染めた頬とか、何か期待するようないつもと違う唯の瞳とか、繋がれたままの手とか。
いつもじゃ絶対無いけど、私が乗ってる階段の一段差で実現されてる唯からの上目遣とか、すっごいヤバい。ドキドキしてるよ。

「………うん。ドキドキしてるよ、私も」
「…りっちゃぁん」

唯に握られていた手が離されて、次は手首を掴まれる。そのまま逆の手の指先が手首に添えられた。

「唯。なに、これ」
「ドキドキしてるかなぁって思って」
「あのなぁ…」

添えられた手を取り、豊かではないが僅かにある自分の胸へと導く。夏服の薄さはすぐに唯に心臓の音を伝えた。
どくどくと心臓はいつもより早めに脈を打っている。唯の手をのせるともっと脈が速くなった気がした。胸が痛い。

「……りっちゃん」
「………なんだよ」
「…すっごいドキドキしてるね、りっちゃん!」
「……言わなくていいって」
「だって」

あ、また。唯のとろけそうな笑顔。

「りっちゃん、私。うれしいんだもん。一緒のきもちで、一緒の想いで」

唯の頬はもうほんのり赤いだけだったけど、今度は私が赤くなる番みたいだ。
痛いほど早鐘を打つ脈に、唯がまだ添えたままの手に、触れ合う私と唯の手に、

「えへ。りっちゃん大すき!」

恥ずかしくて唯の顔がまともに見れなかった。なんだよ、私。苦手じゃなくて恥ずかしかっただけかよ!


おしまい


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