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スクエア信者への道

2ジュソヤ:2005/02/05(土) 00:58:36
一方、四年間の大学生活をまさに終えようとしている童貞戦士達は、ある悩みを抱えていた。
それは、これまで童貞戦士達に大量のアニメを供給し続けてきたロダンとの離別であった。
他の人間はともかく、ロダンがいなくなってしまえば、ジュソヤは殆どアニメを見る手段を失ってしまう。
かといって、基本的にアニメを見ること以外の予定は全くない。
だが、もはや面白いアニメという幻想を追い続けることに疲れきったジュソヤに、
週一回ソフトピアに通う余力など残されてはいなかった―。

見るアニメの絶対量の減少、はじめの一歩の終了、四文字勢力の台頭…
抗いようのない時代の流れの前に、第二期キモヲタグラップルファイトでもヤム化を余儀なくされていたジュソヤは、
ポストロダンの時代をいかに生きるべきかということに頭を悩ませていた…。

そんなジュソヤに、同じくあまり出番の無いコバヤンはそっと一枚の古びたディスクを差し出した。
それを受け取ったジュソヤに、コバヤンの特質系念能力「かつて憧れた世界/サガ・フロンティア」が発動する。
ジュソヤの脳裏に、まだイケメンもキモヲタも無かった時代の思い出が次々と蘇っていく。

ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、ロマンシング・サガ、聖剣伝説…

いずれ劣らぬ神ゲーの数々。小学生だったジュソヤが友達のいない寂しさを紛らわし、夢を見た世界―。
思えば、これまでゲームやアニメに追い求めてきたものは同じだったのかもしれない。
作画、ストーリー、スタッフ、デザイン、システム、グラフィック、自由度、難易度…
様々な枝葉末節に覆い隠されて見えなくなっていた本質、―「冒険への憧れ」

「もう大人になってしまった。あのころとは違う。」

「けど、また戻れるだろうか…」

ジュソヤはまた歩き出す。SFメカの操縦桿を錆びた剣に持ち替えて―

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