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本スレに書き込めない職人のための代理投稿依頼スレ

960R-TYPE Λ ◆xDpYJl.2AA:2011/05/29(日) 14:48:40 ID:.jmCVDEE
爆発。
金色の魔力光が炸裂し、エリオとストラーダが雷光と化す。
光の尾を引き、魔力光の残滓を闇へと飛散させつつ、護るべき者の許へと突き進む金色の流星。
その往く手を阻む敵性体群が、雷光に触れるや否や欠片さえも残さずに消滅する。
身体、そしてリンカーコアに対するあらゆる負荷を無視し、闇を引き裂き翔けるエリオ。
微かな希望に、意識を奪われた彼は気付かない。



失われた四肢の断面からの出血が、既に止まっている事実に。
肘部が、膝部が、半ばまで再生されている事実に。
今この瞬間でさえ、リンカーコアの出力が増大している事実に。
生存者の情報を齎したウィンドウが、ウォンロンからの干渉によって展開されたものではないという事実に。



雷光の騎士にも、その相棒たる鉄槍にも気付かれる事はなく。
緩やかに、しかし確実に。
「現実」が、歪み始めていた。

*  *  *

光学兵器群による狙撃を実行した直後、管制室を襲った微かな振動。
その瞬間から、外殻との連絡は完全に途絶えた。
回復を試みはしたものの、システムは沈黙したまま。
復旧には時間が必要であると判明した際に、偵察を目的とする部隊の編成が提案された事は、実に自然な流れであった。
そして、今回の武装蜂起に於ける事実上の指揮官であるキャロもまた、自身の外殻上への展開を望んだ。

無論の事、反対の声は大きかった。
指揮官が自ら前線に出る事は、可能な限り避けるべきであると。
それらの意見に対しキャロは、今となっては自身が指揮官たるべき理由は無い、と反論した。

武装蜂起は成功し、地球人とバイドの真実は生存者のほぼ全てに知れ渡った。
自身が担うべきは其処へと至るまで、そして至った後の責任を負う事であり、生存者全体の指揮を執る事に関しては自身以上の適任者が幾らでも居る。
そして自身は竜召喚士であり、絶大な火力を有する使役竜および真竜を使役できる、現状に於いては唯一の人材である。
その火力を死蔵するべきではなく、その余裕も無い筈。
外部に如何なる脅威が存在しているかを観測できない以上、現有の最大火力で以って事態の収拾に当たるべきではないか。

そうして反対の意見を封じたキャロは、すぐさま部隊を編成し南部区画へと向かった。
S-02外殻へと通じるアレイ・ハッチ、其処へと直結する大型リフト。
外殻への移動手段として其処を選択した理由は、ヴォルテールを外殻上に展開させる為だ。
ベストラ内部に待機していたヴォルテール、それを外部へと移動させる為には巨大なハッチが必要となる。
直径90mを超える、巨大な非常用星間通信アレイアンテナ。
それを外殻上へと展開させる為の大型リフトとハッチは、正にヴォルテールの移動に最適な設備だった。
他方面については、既に16名の魔導師から成る別動隊が、W-07外殻へと向かっている。
彼等はキャロ達よりも先に外殻へと到達し、外部状況に関する報告を齎す筈であった。
更にはフリードが、キャロの命によって彼等の援護に就いている。
いずれにしても、偵察隊としては規格外の戦力だ。

アクセスラインを通じてヴォルテールを移動させ、大型物資搬入口を通じてリフトまで誘導。
アレイアンテナ未搭載のリフト上、ヴォルテールを配置。
だが此処で、予想外の問題が発生した。
リフト上に防護服を着用していない人員が存在する状態で上昇を実行すると、システム全体が強制的にシャットダウンされてしまうのだ。
アンテナからの輻射による健康被害を避ける為の措置なのだろうが、バリアジャケットを纏った魔導師達からすれば無用の措置でしかない。
仕方なく、キャロ達はヴォルテールのみを大型リフトで外殻上へと運搬させ、自身等は隣接する作業員運搬用リフトへと移動した。
幾分かは簡潔であるこちらのシステムへとオーバーライドし安全回路をキャンセル、先行して上昇中のヴォルテールを追い掛ける形で上昇。




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