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施設外殻は先程の爆発によって既に、其処彼処に巨大な穴が穿たれている。
それらの内の幾つかは、施設内部の大規模アクセスラインにまで達している事だろう。
其処に敵性体が侵入すれば、どれ程の被害が発生するであろうか。
間違い無く、凄惨な事態となるだろう。
仮に、敵性体の侵入後に施設内の戦闘要員が迎撃に当たったとして、攻撃が敵性体の頭部へと直撃してしまえば、更に凄惨な被害が齎される事となる。
最悪の事態を回避する為にも、自身が此処で敵性体群を排除せねばならない。
策と呼べる程のものですらないが、考えは在った。
頭部への攻撃が起爆の条件であるのならば、胴部へのそれはどうか。
1箇所を切断した程度で、バイド生命体が活動を停止する等という甘い思考は有していないが、ならば絶命するまで斬り刻むまでだ。
胴部の切断が起爆の条件を満たしてしまう虞は在るが、眼下の外殻上に人影が認められない以上、大して問題は在るまい。
精々、自身が消し飛ぶ程度のものだろう。
ブースター、出力最大。
メインノズル、最大推力へ。
対空気抵抗・対衝撃魔力障壁、展開。
あらゆる感覚が研ぎ澄まされ、急激に引き延ばされる体感時間。
加速する思考の中、エリオは改めて敵性体の胴部中央に狙いを定める。
「着弾」まで、1秒。
「・・・ッ!」
衝撃。
視界を埋め尽くすまでに接近した敵性体の体表面が、紫電を纏ったストラーダの矛先によって穿たれる。
異形の強固な体組織を瞬時に気化させ、分解してゆく鋼の牙。
瞬間、最大出力での放電。
リンカーコアの強化に伴い、劇的に増大した魔力容量および瞬間最大出力、機械の如く精密化した制御能力および変換効率。
それら全ての機能を限界まで発現させ、発生した膨大な電力を破壊槌と成し、敵性体へと打ち込む。
メインノズルより噴出する圧縮魔力は業火を発し、更に高圧の電流を帯びる破壊的な奔流と化していた。
エリオに纏い付くそれは周囲のあらゆる存在を瞬時に焼き尽くし、更に超高速機動に伴い発生する衝撃波が全てを粉砕する。
今やエリオは、標的へと向け飛翔するミサイルそのものであった。
防音障壁により無音となった意識の中、視界を遮る存在が消滅してなお、エリオが速度を緩める事はない。
急激な軌道修正を行い、魔力残滓による放物線状の軌跡を描きつつ、次なる標的へと向かう。
全身の負傷など、既に意識外へと追い遣られていた。
エリオの思考を埋め尽くすは、敵性体の排除という目的のみ。
業火と紫電を撒き散らし、往く手を阻むもの全てを滅ぼす、金色の魔弾。
巨大なバイド生命体でさえ、その進攻を止める事は叶わない。
全長数十mにも達する異形の体躯、それらの中央部を次々に貫き、蒸発させてゆくエリオ。
時に弧を描き、時に稲妻の如く折れ曲がる軌跡。
荒れ狂う雷撃による無慈悲な蹂躙が終焉を告げたのは、敵性体の全てが体躯を分断された直後の事であった。
「・・・ッく!」
ストラーダの矛先を進行方向の逆へと向け、メインノズルより圧縮魔力の噴射を行うエリオ。
急激な減速と共に、彼の全身を覆っていた魔力の暴風、業火と紫電によって形成されていたそれが、凄まじい衝撃波と化して拡散する。
膨大な量の圧縮魔力、極限まで凝縮されていたそれが一瞬にして開放され、炸裂したのだ。
エリオを中心として巻き起こる、巨大な魔力の爆発。
周囲に浮かぶ構造物、或いは敵性体の残骸が残らず消し飛び、後には高熱に揺らぐ大気のみが残された。
虚無と化した空間の中心、エリオは荒い呼吸を繰り返す。
手応えは在った。
ストラーダは確実に敵性体を穿ち、その体躯の一部を消滅せしめたのだ。
確認した敵性体の総数は34体。
その全てを貫き、引き裂き、焼き払った。
衝撃波による周囲への副次効果も考慮すれば、敵性体が生命活動を維持している可能性は極めて低い。
恐らくは、体躯の両端に位置する2箇所の頭部、その周辺を除く殆どの部位が消失している事だろう。
「ストラーダ!」
『Impossible to detect』
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