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エリオは咳込みながらも、ストラーダのノズルより微弱な魔力噴射を行い、外殻へと降り立つ。
構造物表層から僅か2mの作用域とはいえ、外殻上には0.2Gの人工重力が存在していた。
エリオの脚部に掛かる荷重は、通常の20%程度。
しかし、明らかな重傷を負っている彼の身体にとっては、その程度の荷重でさえ危険なものであった。
「ぐ、あ!」
接地の瞬間、自重に耐え切れずによろめく身体を、咄嗟に突き出したストラーダの柄を杖とする事で支えるエリオ。
荒い呼吸を繰り返す彼の頭上を、衝撃波を撒き散らしながら通過する存在。
何とか持ち上げた視線の先、闇の奥へと消えゆく複数の白い影。
不明戦闘機群だ。
少なくとも数機は、先程の状況を掻い潜る事に成功していたらしい。
その光景を認識し安堵の息を漏らすと同時、エリオの意識へと飛び込む念話。
『・・・応答を・・・聴こえるか・・・誰か・・・』
「・・・管制室か?」
『被害状況・・・駄目だ、応答が無い・・・呼び掛けを・・・』
「こちら、ライトニング01・・・管制室、聴こえるか?」
『・・・応答せよ・・・状況不明・・・』
応答せよとの言葉、こちらからの呼び掛けに対する無反応。
エリオは、管制室が外殻の状況を把握していないと判断する。
先程の衝撃、恐らくは爆発によるそれが発生した際に、外部観測機器の殆どが沈黙したのだろう。
他方面の外殻でも、同様の事態が発生しているのだろうか。
「誰か、誰か居ないのか? 聴こえるなら応答を・・・」
エリオは自身の傍らへとウィンドウを展開し、音声にて全方位通信を試みる。
受信の確立を少しでも高める為、念話ではなくこちらを選択したのだ。
だが、ウィンドウ上に表示されるはノイズのみであり、音声に関しても正常に接続される様子は無い。
当然ながら、未だ呼び掛けを続ける管制室が、エリオからの通信に気付く様子も無かった。
回線は、受信のみが辛うじて機能している。
エリオは震える手で暫しウィンドウを操作し、やがて諦観と共にそれを閉じた。
管制室からは、変わらず呼び掛けが続いている。
恐らく彼等は、外殻の人員が全滅したのでは、との危惧を抱いているのだろう。
こちらの存在を知らせる術が無い以上、このまま現在位置に留まる事に意味は無い。
軽く外殻を蹴り、身体を浮かばせ重力作用域を脱した、その直後。
『撃つな!』
突如として意識へと飛び込んだ全方位通信に、全身を強張らせるエリオ。
知らず、彼は周囲を見回す。
人影は無い。
他方面の外殻より発せられたものか。
『攻撃中止! 攻撃中止だ! 総員、撃つな!』
再び飛び込む、全方位通信。
殆ど絶叫と化したその様相に、エリオは再び身体を強張らせる。
様子がおかしい。
攻撃を中止せよとの指示は、如何なる理由により発せられたものか。
恐らくは繋がるまいと思考しつつも、エリオは状況確認の為に呼び掛けを試みる。
「こちらライトニング01、応答を・・・」
『撃つなと言ってるんだ、撃つな! あれは生体機雷だ!』
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