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946R-TYPE Λ ◆xDpYJl.2AA:2011/05/29(日) 14:32:40 ID:.jmCVDEE
あれは、あの不明戦闘機群は、スバル達だ。
彼女達は見付けたのだ。
自身本来の肉体を奪われ、R戦闘機という歪な戦略級戦闘特化個体へと変貌させられながら、バイドと地球軍を打倒する術を見出したのだ。
不明戦闘機群を建造した存在とはバイドでも地球人でもなく、双方が有する技術を吸収したスバル達である可能性が高い。
突撃時に観測される機体表層部の高速振動は、恐らくはスバルのISである振動破砕を応用した技術であろう。
そして、不明戦闘機群の砲撃は波動粒子のみならず、それ以上に大量の超高密度圧縮魔力を用い放たれている。
間違いない。
彼女達は遂に、次元世界が生存する為の糸口を掴んだのだ。

『管制室よりライトニング01、現在位置を知らせよ』
『ライトニング01より管制室。現在位置、第1層上部外殻。不明機体突入地点へと向かっている』
『ライトニング、其処に魔導師の一団が居ないか? 厄介な連中が迷い出たかもしれん』

管制室からの念話。
エリオは突入地点の周囲に、複数の人影を認める。
不明戦闘機の突入跡から次々に現れ、20名前後にまで数を増すそれら。
魔導師だ。

『・・・確認した。第2シェルターの人員だ』

集団の中になのはとはやての姿を認め、居住区シェルターに隔離されていた一団が現状を認識したのだ、と判断するエリオ。
接近する彼に気付いたのだろう、集団の中の1名がこちらを指し、何事かを叫んでいる。
エリオはストラーダの矛先を後方へと向け、メインノズルより圧縮魔力を噴射。
自身の全身運動に急制動を掛け、集団から50m程の距離を置いて宙空に静止する。

『エリオ、聞こえてる? これはどういう事、何が起こっているの?』
『あの化け物と戦闘機は何だ? バイドの襲撃を受けているのか!』
『下に在った死体の山は、あれは何や! エリオ、答えんか!』

自身へと向けて放たれる複数の念話、その悉くを無視しつつ眼下の集団を見下ろすエリオ。
質問に答える暇も、状況を説明するだけの猶予も無い。
何より、説明を行ったとして、彼等がそれを受け入れるという確証すらも無い。
最悪、地球人に対する殲滅を実行したこちらに反発し、敵対を選択する事も在り得る。
此処は彼等からの呼び掛けを無視し、敢えて何も知らせぬまま敵性体との戦闘に引き摺り込む事が、最も望ましい展開だろう。

『エリオ!』
『エリオ、答えて! 聞こえているんでしょう!?』

眼下の一団から視線を外し、エリオはストラーダを介して周辺域に対する索敵を行う。
ドブケラドプス幼体は極強酸性体液による砲撃こそ脅威ではあるものの、それを除けば霧状体液の散布以外には、取り立てて見るべき攻撃手段を有してはいなかった。
不用意に接近すれば、噛み付かれるか尾に打たれる事も在り得るのであろうが、当然ながら無意味にそんな事を実行する者は居ない。
精々、エリオを含むベルカ式魔導師が、近接攻撃を繰り出す為に接近する程度のものだ。
そして、彼等が標的への接近に成功したのであれば、既に戦闘の趨勢は決している。
幼体は満足な迎撃も反撃も行えぬまま、アームドデバイスによる一撃を受けて絶命するのだ。
形勢は未だ予断を許さないものの、幼体に対する攻略法は既に確立しつつあった。

周囲に敵性体が存在しない事を確認し、エリオは再び眼下へと視線を落とす。
飛翔魔法を発動したなのは達が、すぐ其処にまで迫っていた。
その場より離脱すべく、エリオは幾度目かの魔力噴射を実行せんとする。
直前、管制室より念話が飛び込んだ。

『管制室より総員、緊急! 新たな敵性体と思しき複数の反応が接近中、北部区画外殻到達まで80秒!』

エリオは咄嗟に、ストラーダの矛先を北部区画の方角へと向け、メインノズルより圧縮魔力の爆発を推進力として解放。
驚愕の表情を浮かべるなのは達を置き去りにし、瞬時に音速を超え北部区画を目指す。
そんな彼の視界へと、ストラーダを介して表示される映像。
其処には、網目状に拡がる有機構造体の間を縫う様にしてベストラへと迫り来る、巨大な異形の全貌が映し出されていた。




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