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SS練習スレ2

92シンの嫁774人目:2011/11/06(日) 11:17:19 ID:2sXJoTtE
しかしその結果は聞いた事も無い奇妙な銃声が夜の住宅街に響き、銃身が青白く発光しただけだった。もしかして本当に只のオモチャなのか?いやそんな筈は
 バァンッ!!
男が物思いにふけっていると突然目の前で轟音と爆裂音が響き、コンクリートがガラガラと崩れる音が聞こえ、粉々に砕けた塀の粉塵が辺りにもうもうと立ち込めていた。粉塵が鎮まるのを待ち、自分が今打った塀を確認すると、そこにはまるでRPG7でも撃ち込んだかのように、破壊されたコンクリート塀が有った。小型火器だというのに馬鹿げた破壊力の銃に男は興奮し別の場所にも連続で銃を撃った。
 ギョーン ギョーン ギョーン
銃声の後、数秒間を置いてから着弾した個所が順番に爆裂していった。どうやらこの銃は着弾してからその効果を発揮するまで、数秒のタイムラグが存在するらしい。それにしてもおかしな銃だ、通常、火器の威力は銃身・銃弾のサイズに比例するから、ハンドガン程度のサイズしか持たないこの銃ではどう頑張っても、精々マグナム程度の威力しか期待できないのに、その破壊力は対装甲火器に匹敵する。それと視認出来ない為、良く分からないが、実弾やMSが持つビーム兵器とも違う全く別の兵器。そんな物がこの携行サイズでしかも無反動で扱えるというのだからとんでもない話だ。
突然自分の手の中に転がり込んできた超兵器に男の心は躍った。これさえあれば これさえあればコーディネーターを幾らでも殺せる。しかし男には一つ気がかりな事が有ったそれは、これだけ強力な兵器を渡されたという事は、これから殺さなければならない『ねぎ星人』は、あの玉から出て来た兵器を使わなければ倒せない程強力な敵と言う事だ。玉の紹介にも『つよい』とあったのだから恐らくその戦闘力は人間を遥かに超える物なのだろう。そんな敵相手に幾ら強力とはいえ、この銃だけでは心許ない。一応他にも銃はあったし、玉の後ろにはスーツが入ったケースも有った。あのガキだけがそのケースを持っていたが恐らく、あのパッと見コスプレにしか見えない全身タイツスーツにも何か秘密が有るのだろう。
あのガキがこちらに渡そうとした時に硬意地を張らず素直に受け取ればよかったが、無い物ねだりをしても今更仕方ない。取り合えずこの銃一丁でターゲットのねぎ星人を殺さなければ。
しかしそのねぎ星人が何処に居るのか皆目見当が付かない。どうにかして位置を特定できない物かと考えていると、ポケットに異物感を感じた男はポケットの中から機械を取りだした。
「これか・・?」
その機械はコントローラーのような形状で、凄くアバウトでは有るが、この辺りの地図と赤い光点を示していた。恐らくこの光点の指し示す場所にねぎ星人が居るのだろうが、あの部屋に居る時にはこんな物は持ってはいなかった。つまりあの玉が俺達をココに転送する時に同時に転送したのだろう。実に用意周到な話だ。
しかし良く見ると地図には赤いラインが四角形に張られていた、推測では有るがこのラインを越えると玉から何かしらのペナルティが与えられるのだろう。まぁあの玉から指令を受けて帰ろうとしている連中はあのコーディネーター達しか居ないのだから、特に気にする問題でも無い。コーディネーターが何時何処で野垂れ死のうが俺にはどうでも良い、といっても出来れば自分の手で直接殺したいが。
「行くか」
そう言うと男はレーダーに表示されている光点に従って、夜の住宅街に消えて行った。

一方場面は駅に向かっているシン達に変わる。
「しかし、何でまたそんな訳のわからないスーツ持って来たんだ?」
シンが何故そのスーツを持ってきたのかが、レイには疑問だった。玉から出て来た銃がオモチャだったからスーツもオモチャだと思ったのだろう。しかしシンは神妙な面持ちでレイにこう返した。
「このスーツさぁ・・何か・・」
「何だ?」
「どこかで見た事有る気がするんだよねぇ・・・」
それはシン・アスカもGANTZとは無関係では無い事を意味していた。


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