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SS練習スレ2

74シンの嫁774人目:2011/10/21(金) 00:41:47 ID:BJrvEIZ.
ここでようやく二人を跳ねたトラックが停止し、トラックの運転手が慌てて自分が跳ねた人間の状態を確かめようと道路に飛び出す
「おぉいッ! 大丈夫か!?」
コレだけの交通事故が起こったのだ、周りの車は既に停止している為安全に道路を確認に出れる。
「え・・?」
人間 というか生き物を車で轢き殺せばどうなるか。言うまでも無いが原型を留めない死体が出来上がる。だからこのトラックの運転手は人間がグチャグチャになった死体を見る覚悟が有った
「どう なっ・・え・・?」
だがそこには予想の斜め上を行く光景が広がっていた
「死・・体・・どこ・・?」
そう 人間が『異常』な形になっている光景を思い描いていたのにそこには
「な・・・えっ・・・・?」
千切れ飛んだ手足を思い浮かべた そこら中に飛び散った血痕を想像した 只の肉塊と化した人間を覚悟した なのに 『普通』しか無かった 何も無かった 何の変哲もないトラックしか無かった
 −ねぇ今の見た?見た見た。首飛んだよね。ママーあれなにー?。見ちゃダメ!。うぇええ・・・。死体どこよ?。だって・・血とか飛んだよな?。えぇー・・。あれ?。首とか・・え――。あたしも見た見た。
周りの人々も足を止め徐々に視線と口をトラックに集め始めている。これだけの大事故だ直に警察や軍などもここに来るだろう。しかし跳ねた筈の死体はどこにも無い、自分は幻覚でも見ていたのか?そんな事はあり得ない、確かに自分は人間を二人跳ねて轢いた筈だ。その証拠に轢いた瞬間トラックの窓ガラスに夥しい量の血がへばり付き、ガッタンと車体が揺れ何かを轢いたのを体で感じた筈だ。
しかし何も無い 先程トラックの窓ガラスに飛び散った血痕すら存在しない。だがトラックが通り過ぎた後ろの道路には人が乗っていたであろう、無人のバイクが積んであった荷物を道路にブチ撒けた状態で横転しタイヤを空回りさせていた。状況の整理が着かないトラック運転手は道路の真ん中で呆然とするしか無かった。
「は・・・はあぁ?」


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