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SS練習スレ2

726ストレイドMk‐Ⅱ:2017/08/03(木) 20:52:26 ID:qaPnteDI
―――――某日・シンのバー

「そっか、エリオここにも来てなかったんだ・・・」

「悪いなフェイト・・・力になれなくて・・・。」

シンの謝罪を聞いたフェイトは力なく首を横に振る。

「気にしないで、シンが・・・悪いわけじゃないから・・・」

「でも、アスカさんも知らないとなるといよいよ手詰まりになってしまいましたね・・・」

フェイトの隣で桃色の髪の少女、キャロ・ル・ルシエが寂しそうにつぶやいた。

「済まない、こっちでもなにか情報が入ったら連絡するから。」

「うん。」

そう言うとフェイトは精一杯の微笑みで答えた。

「さて、せっかくだし、何か食べてくか?」

シンはそう言うとふたりの前にメニューを差し出す。

「あ、ごめんねシン。私はこの後直ぐに管理局本部に用事があるの。」

フェイトはそう言うとシンに謝りながら席を立つ。

「あ、じゃあ私も・・・」

キャロもフェイトと一緒に席を立とうとするも

「あ、キャロ、気を使わなくていいよ?折角なんだからシンの料理、ご馳走になりなよ。」

「え、でも・・・」

キャロは遠慮気味な態度を取るが

「ここ最近、あまり食べれてないんでしょ?キャロに何かあったらエリオも悲しむと思うよ?」

そのフェイトの言葉にキャロはやや困った素振りを見せるも

「わかり・・・ました・・・」

それを聞いたフェイトはやや辛そうに微笑むとキャロの頭を撫でる。

「ごめんね、キャロ。今度、一緒にご飯食べようね」

そういうとフェイトはシンに目配せする

フェイトの視線にシンが頷くとフェイトは微笑み、その後踵を返すと店から出ていった。

「フェイトさん・・・」

店を出ていったフェイトの背を追いかけるように視線を泳がせる。

「心配か?」

手持ち不足になったシンはいつものようにグラスを拭きながらキャロに声をかけた。

「え?あ、いえ、フェイトさんは私と違って・・・」

「そっちじゃなくて、エリオのこと。」

シンはできるだけ優しい口調で、キャロをたしなめる。

「・・・・・・はい。エリオ君、あの日訓練が終わったあと、一人で買い物に行ったんです、でも・・・」

キャロの目に涙が浮かぶ。

「そのまま帰ってこなかった・・・か。」

言葉に詰まったキャロの代わりにシンが言葉を続けた。

シンとしても、先日の士からの情報で知ったばかりだったが、ほぼ同時刻に2体のオルフェノクの襲撃を受けていたことを考えると、やはり敵は何かしらの動きを見せているということが結論だった。

「・・・大丈夫だキャロ、エリオの事は俺の方でも調べて見るから、な?」

シンの言葉にキャロはただ頷きながら涙をこぼした。

コト

少ししてからキャロの前にアイスの乗ったカップが置かれた。

「え・・・?」

涙をぬぐいながらキャロが顔を上げる。

「ここのところ、あまり食べてないんだろ?これなら食べやすいと思って。」

「・・・ありがとうございます。」

シンの言葉にキャロは謝辞を述べると、出されたアイスを食べ始めた。


その後、アイスを食べ終えたキャロはシンに謝辞を述べると帰っていった。


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