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SS練習スレ2

721 ◆1pEIfYwjr.:2017/02/10(金) 00:33:39 ID:SDj71gWI
「母さん、おはよう」

朝日が昇った早朝に黒い髪の少年、シン・アスカは一軒家のリビングに顔を出す。
そこではウェーブのかかった茶髪の女性が朝食の準備をしていた。
テーブルの上には既に朝食の準備がされていた。

「おはよう、シン君。朝ご飯できているから」

茶髪の女性はリビングに顔を出したシンに微笑む。

コズミック・イラ74年
メサイア空域戦後、シンはムウ・ラ・フラガとマリュー・フラガ夫婦の養子として、プラントからオーブへ再び、戻って来ていた。
そこには彼ら夫婦だけでなく、「私にもう1度、チャンスを欲しい」と首長でもあるカガリも願いもあったからでもある。
戦後、シンはザフトを除隊し、オーブの大地に再び、足を踏むこととなる。
オーブ市内にある住宅街にある一軒家…かつて、シンが家族と一緒に暮らしていたその場所に家を建て直して暮らしていた。

「ご馳走様」
「シン君。あの子達の様子、見て来てくれる?」

朝食を取り終えたシンにマリューが口を開く。
彼女の言葉を聞くと、何の事だか分かったのかシンは別室へ行く。

「起きてるか?」
「あぁ」

シンの言葉を返したのは緑髪の青年。
部屋に入ると彼の他にも青髪の少年と金髪の少女がいたが、どちらも体調が優れなさそうにしていた。

「アウルとステラは?」
「あまり調子はよくないみたいだな」
「うぅ・・・頭痛い」
「シン、スティング・・・気持ち悪い」

青髪の少年、アウル・ニーダと金髪の少女、ステラ・ルーシェは辛そうな表情を見せ、声からは辛そうな表情をする。
彼らだけでなく、緑髪の青年、スティング・オークレーも例外ではない。
この元々3人は身寄りがなかった時にロゴス・ブルーコスモス下の施設に引き取られ、後天的な強化を施され、コーディネイターに対抗できる能力を与えられていた。
しかも、薬物投与を初めとしたかなり非人道的な強化方法を用いている。

戦後、オーブ・プラントは共同でこの様な連合軍の研究施設を掃討し、そこで押収したデータとプラントの技術により、エクステンデッド3人の治療をオーブで行われる。
これ以上、彼らのような犠牲者を増やしてはならないと新議長に就任したラクス・クラインと現、オーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハの協力の元、開始された。
他にもエドワード・ハレルソンやジェーン・ヒューストンと言った外部からの協力者が申し出が出る。
元とは言え、同じ連合軍の兵士である彼らから見ても、その非人道的なやり方は同じ連合軍の人間として見過ごす事はできないというのが協力の理由だ。
「切り裂きエド」という物騒な二つ名に似合わずに気さくで子供好きなエドワードは身寄りのない子供を戦争の道具に仕立て上げたブルーコスモスのやり方には反感を覚えていた。


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