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SS練習スレ2
705
:
ストレイドMK-Ⅱ
:2016/05/21(土) 12:02:18 ID:LJcYaKEQ
〜〜〜某日・シンのバー〜〜〜
「さて、これで良い筈だ。つけてみたまえ、シン。」
男はそう言うとシンにある物を手渡す。
「ありがとうございます、モノレ先生。」
シンはその言葉と共にモノレ医師から渡されたものを右手で受け取る。
そして、上半身はシャツ1枚だけのシンはそれを左の二の腕のコネクタに接続する。
「動かしてみてくれ。」
モノレ医師の言葉に従いシンは左腕を動かす。
「うん、どうやら問題ないようだ。」
そう言うとモノレ医師は近くのテーブルにおいてあるもう一つの物の調整を開始した。
「やっぱり不便ですね。」
シンはそう言うと自分の左腕を見る。
―――二の腕の中ほどから先が機械化された自分の左腕を。
「それはそうだ。だからあの時、機械義肢ではなく再生治療を進めたんだぞ?」
手元にあるものを調整しながらモノレは言う。
「解ってますよ・・・でも、これは俺なりにあの戦いを忘れたくないからなんです。」
シンはそう言って左腕を天井の照明にかざしてみせる。
「なかなかセンチメンタルなことを言うね、君も。」
「余計なお世話ですよ。」
モノレはシンの発言に薄い笑みを浮かべるとシンは恥ずかしそうにそっぽを向く。
「それにしても、やはりGフォースの技術者連中は優秀だな。これほど軽量で高性能な義肢を開発できるとはね・・・よし調整完了だ、シン左足を。」
モノレがそう言うとシンは彼の言葉に従い彼の方に左足を出す。
―――膝から下のない左足を。
「よし、接続完了だ。動かしてみてくれ。」
その指示に従いシンは左足を動かす。
「大丈夫そうです。」
「それは何よりだ」
モノレ医師の言葉を聞いたシンはテーブルに置いてあるシンの肌の色と同じ手袋のようなものを左腕にはめ込んでいく。
「何度見てもいい出来だな、そのフェイクスキン。」
左腕の義手をすっぽりと包んだ手袋は本来のシンの腕と変わらないほどになじみ、義手を隠す。
「おかげで、一部の知り合い意外にはばれてないですからね。」
シンはそう言うと半分脱いでいた制服のシャツを着なおしベストを羽織り直し、まくっていたズボンの裾を元に戻すと靴下と靴を履きなおす。
「それよりモノレ先生、何か食べていきますか?ご馳走しますよ。」
今回の整備の代金をモノレ医師に渡しつつシンが問うと
「いや、気持ちはありがたいがこの後まだ回診が残っているのでね。今日は失礼するよ。」
「解りました。じゃあ、また今度よってください。」
「ああ、そうさせてもらうよ。君の料理はなかなかだからな。」
そう言うとモノレ医師は代金を受け取り店から出て行った。
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