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SS練習スレ2

690ストレイドMK-Ⅱ:2015/10/23(金) 20:24:30 ID:LJcYaKEQ
「まったく、心の狭いやつだ、そんなんだと何時か禿げるぞ?」

やれやれといった感じでシンに対して茶化す士だが

「余計なお世話だ!俺の先輩ならともかく、そんな簡単に禿げてたまるか!?」

シンも激高しながら反論していると、店の一角に突如銀色のオーロラのようなものが出現する。

「やれやれ、いきなりメールが来たと思ったら財布をもってこいとは相変わらずだねぇ、士。」

その言葉とともに銀のオーロラの中から一人の青年が歩みでてくる。

「泥棒家業に精を出すよりは健全じゃないか、海東?」

振り向かずに、シンの方を向いたまま士がオーロラから出てきた青年『海東大樹』に返答する

「まったく、人につかいっぱしりさせておいて、よくそんなこと言えるね?ほら、財布。」

そう言って海東は背中を向けたままの士に財布を投げ渡す。

「事実だろ?実際お前、管理局に指名手配されてなかったか?」

そういいながら、振り向きざまに財布キャッチする士。

「ま、この件については一応礼は言っておくがな。」

その言葉にやれやれといった感じで肩をすくめつつ海東も士同様にカウンター席に腰を下ろす。

「さて、気を取り直して、久しぶりだね、シン?いや、今はマスターかな?」

海東がそう言うと

「ああ、久しぶりだな海東。半年振りくらいか?何にする?」

シンも、古い知り合いの来訪を喜ぶ

「ふむ・・・とりあえず、ジン・トニックをもらえるかな?」

オーダーを受けたシンはすぐに準備に取り掛かる

「しかし、この世界に士が来ているということは・・・また何か事件の香りがするねぇ」

海東が顔の前で手を組みながら言う

「人のことをトラブルメーカーのように言うのは止めろ。」

そういわれて気を悪くした士も反論する

「まぁ、確かにこの世界に来たのは理由はあるがな・・・」

そう言うと士は傍らにおいてあった新聞を海東に渡す。

「これは?」

「この世界の3流ゴシップ誌だ。まぁ、とりあえず1面を見てみろ」

そう言われて訝しげな顔をしつつ海東は新聞を広げると

「・・・ほぅ、これはなかなか面白い案件だね、士。」

いやらしい笑顔を浮かべる海東の見た記事にはこう書かれていた。

『ミッド・チルダの闇に暗躍する謎の怪人と戦う正体不明の戦士の正体とは!!?』

その一文と共に1面にでかでかと掲載される謎の仮面ライダーの姿を捉えた写真があった

「どうやらこの仮面ライダーはこの土地に現れてる怪人を表沙汰になる前に始末しているみたいでな。」

そう言うと士はやや神妙な顔になる。

「ふーん・・・でも、この仮面ライダー、確かどこかで・・・?」

海東が思案するそぶりを見せると

「お待たせしましたジン・トニックです。」

シンがジン・トニックを海東の前に置く

「ああ、ありがとうマスター。」

海東はそう言うとグラスに口をつける。


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