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SS練習スレ2

689ストレイドMK-Ⅱ:2015/10/23(金) 20:23:08 ID:LJcYaKEQ
―――某日某所

あまり人の寄り付かない裏通りにあるバー

今日もあまり客の来ないバーのカウンターで、グラスを磨き続ける一人の青年の姿があった。

青年の名は『シン・アスカ』このバーのオーナーであり、マスターである。

今日は珍しく客が入っているにも拘らず、グラスを磨いているのは、

最初の注文から、何も注文してこないこの客に問題があるとシンは内心思っていた。


「なぁ、マスター。」

ようやく客が口を開いたかと思うと

「財布を忘れたみたいだ、つけにして置いて貰えるか?」

客の青年がやたらとさわやかにシンに問う。

しかして、シンの返答はというと

「駄目」

さもありなん、赤字気味のこのバーの経営を行っているシンとしてはそんなもの許せるものではなかった。

「駄目か?」

「駄目に決まってんだろ!?そもそもお前、次いつ来るかわかんないだろ!?」

客の青年も、どうにかといった感じで食い下がろうとするが、あっさりシンに却下される。

「じゃあ、どうすればいい!?」

「今すぐ知り合いに金持ってきて貰えよこのもやし野郎!つーか、仮にも仮面ライダーが無銭飲食しようとすんなよ!?」

シンにそういわれると客の青年こと『門矢士』またの名を『仮面ライダーディケイド』はしぶしぶ携帯端末を取り出すと誰かにメールを送信した。


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