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SS練習スレ2

68シンの嫁774人目:2011/10/21(金) 00:34:54 ID:BJrvEIZ.
「どーすンの? 俺の奢りが嫌なら自分で何か食えば?」
それは嫌だ 何の為にこんな事に付き合ったというのだ。しかしここでレイが荷物をほっぽり出して帰った所で買い物は済んでしまっている訳だから後はシンが自力で持って帰れば良い。結果、レイは骨折り損のくたびれ儲けで終ってしまう。
「分かった分かった 大盛りのパスタかピッツァで我慢するから勘弁してくれ」
「そうこなくっちゃ」
シンに押し切られる形で妥協してしまったレイ 次はもう少しうまく誘導しなくてはと心の中で密かに誓うのであった
そんな世界の行く末とは全く関係ないどーでも良い話を繰り返していた二人だがここでシンが少し歩みを緩めレイに問いかける
「なぁレイ?」
「何だ?」
「俺達さぁ 最新鋭の戦艦に乗って 最新鋭のMSを与えられて ザフトのエリートとしてこれから軍人として働いて行くだろ?」
「それがどうしかしたか?」
シンの言った事はザフトの軍人にとって名誉以外の何物でもないがシンにとってはそれほど良い事では無い まぁ悪い事でも無いが
「最高のMSを使うのは良いけど、やっぱMSで戦う様な事は無い方が良いよな」
「自分の意思で軍人になったのに戦うのは嫌なのか?」
「当たり前だろ? 戦争なンか起らないに越した事は無いよ、周り見てみろよ」
シンに言われて周りを見渡して見れば、様々な人間がアーモリーワン内の町を歩いている

‐ママー、晩ごはん何にするのー? 僕お肉食べたーい それじゃあハンバーグにしようか-
親子であろう子供と大人が今日の晩の献立を話している、別の方向を見れば
-ねぇどこ行く? 君と一緒ならどこでも良いよ-
カップルと思わしき男女が手を繋いで歩いている、また別の方向を見れば
-ねぇこの服可愛くない? ホントだマジ可愛い!-
友達であろう二人の女性が服屋の店先のショーケースに納められた服を指さしながら姦しく騒いでいる

何の変哲もない日常の光景だが、それを見てもシンが何が言いたいのかさっぱり分からずレイの頭の中でクエスチョンマークが浮かぶ
何が言いたいのか聞こうと顔を向ければシンは微妙に腹立つドヤ顔を浮かべていた
「な?」
「何が 『な?』 だよ」
「分かんない? 戦争になったらこんな光景見れないんだって」
「あぁ・・そういうことか・・」
何の変哲もない、平和な世界の人々が織りなす情景。シンが求めた物はこういった平和な日常だ


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