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SS練習スレ2

658ストレイドMK-Ⅱ:2014/07/20(日) 01:35:06 ID:Mo4P56h6
キリコ「それを言うならば高町一等空尉、あんたの話しも中尉から聞いている。」

なのは「中尉?・・・あ、シンの事か。シン、一体どんなことを話したの?」

キリコの言葉を聞いたなのはがシンに問う

シン「何って、前になのはさんから聞いた事件の話とか、後は管理局内で出回ってる話とかだよ」

対するシンとしては別段、変なことを話したつもりが無かった

シン「だいたい、なのはさんはそういう噂色々あるんだから気にすることは無いだろ?」

シンがそう言うとややなのはは不服そうな顔になるがシンがカウンターから取り出したものを見るや表情が一変する

なのは「あれ?それってもしかして・・・」

少し前の話題に対する不満はどこ吹く風といった具合で、なのははシンの出したチーズケーキに関心を向ける

シン「この前教えてもらったやつ、作ってみたから食べてみてくれよ?」

シンとしてもあまり不毛な会話をしたくないということもあり、なのはの関心を引けそうな、なのは直伝のチーズケーキの試作品を提供することで強引に話題を逸らすことにした。

なのは「なんか強引に話を逸らされたけど・・・まぁ、いいかな・・・いただきます。」

話を強引に逸らされたことをやや不満に思いながらもなのはは、出されたチーズケーキを一口頬張ると

なのは「うわぁ・・・すごいよシン、これ完璧だよ!」

そのなのはの言葉にシンの顔がほころぶ

シン「なのはさんにそう言ってもらえると嬉しいな、作った甲斐があったよ。」

なのは「えへへ、そう言われるとなんだか照れるな・・・。」

なのはとシンがそんなやり取りをしていると

キリコ「中尉」

急にキリコに呼ばれたシンはなのはとの会話を一旦中止し、彼のほうへと向き直る

シン「どうした、キリコ?」

キリコ「俺はそろそろ、帰らせてもらう。」

キリコがそう言うと

シン「そっか、あ、御代はいいぜ?試作品の味身をしてもらった礼だ。」

自分の食べた物の代金を払おうとしたキリコを止めると

キリコ「そうか・・・そうだ、中尉あんたに渡すものがあったのを忘れていた。」

キリコはそう言うと封筒を取り出し、シンに手渡す。

シン「誰からだ・・・な、キリコこれって!?」

シンは封筒の裏に書かれていた人物の名を見て驚愕した。

キリコ「・・・」

対するキリコは何も言わずただ頷いた

シン「・・・わかった、ありがとう。キリコ。」

シンがそう言うとキリコは何も言うことなく踵を返し、店から出て行った

なのは「ねぇ、シン、それ誰からの手紙なの?」

やや蚊帳の外に追いやられていたなのはが封筒に興味を持ちシンに問う

シン「Gフォース時代の知り合いからだよ、しばらく連絡が取れなくなってたんだ。手紙を寄越したってことは無事だったみたいだ。」

シンはそう言うと、その封筒をカウンターの奥にある引き出しへと仕舞い込んだ

なのは「ふーん、あ、シン、この前残しておいたワイン出してもらえる?」

シン「はいはい、付け合せはチーズでいいか?」

なのは「うん、それでお願い」


暫くしてから、なのははこのときのシンが受け取った手紙についてもっと詳しく聞かなかったことを後悔する事となった。

この時、シンがキリコから渡された封筒に書いてあった差出人の名前は『黒木 翔』かつて、シンが所属していたGフォース参謀本部の一員であり、第7特殊機動兵器大隊において、スーパーXチームの3番機、スーパーXⅢの搭乗員も勤めていた人物であり、Gフォース解体に際して、Gフォースの幹部たちが次々捕らえられる中、唯一管理局の手を逃れ、この時指名手配となっていた。


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