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SS練習スレ2

652ストレイドMK-Ⅱ:2014/07/20(日) 00:05:16 ID:Mo4P56h6



キリコ「なかなかうまかった」

キリコは一言そう言うと残りのミルクを飲み始める

シン「それはよかった。」

対するシンもまた、満足そうにチーズケーキの乗っていた皿を引っ込める

キリコ「・・・シン中尉」

突然かつての階級で呼ばれ、シンは驚いたようにキリコを見る

キリコ「・・・ミルクのおかわりをもらえるか?」

しかして続いて出てきた言葉に、シンは思わず、ずっこける。

それを見たキリコがやや口角を上げる。どうやら彼の冗談のつもりだったようだ。

シン「キリコ、おまえなぁ・・・」

シンはやや呆れながらキリコからのグラスを受け取ると再びそれにミルクを注ぐ

キリコ「ふ、すまなかったな。」

そもそももといた世界では神とまで呼ばれたアストラギウス銀河の影の支配者であったワイズマンすら騙すほどの演技を行ったキリコである。少しその気になれば、シンを騙す事もまた容易なことであった。

シン「まったく、お前もフランやロザリーさんと行動するようになってからずいぶん変わったもんだよな。」

シンはそう言いながら再度キリコにミルクの入ったグラスを手渡す

キリコ「ああ、特にロザリーとR.Dの漫才を見ていれば、多少はユーモアの勉強になった」

キリコはそう言うと受け取ったグラスに再び口をつける

シン「そういえば、バーコフ中尉やグレゴルー上級曹長はどうしてるんだ?」

シンは自分の分のチーズケーキとミルクを準備しながらキリコに問いかける

キリコ「いまは皆ラインアークにいる。他のメンバーもほとんどがラインアークにいる。」

ミルクを飲みながらキリコが静かに告げる

シン「キリコ、まさかレイもラインアークに?」

シンは僅かな期待をこめてキリコに問う

キリコ「いや、バレル中尉は来ていなかった。それ以外にも、第3大隊のマイヨ・プラート大尉達や、歩兵部隊の生き残りのストームチームも、ストーム1を筆頭に皆消息がつかめていないそうだ。」

シンはキリコの言葉にややがっかりしたそぶりを見せる

シン「しかし、Gフォースが解体されてからはかなりの人数が行方不明になってるけどキリコはなんか知らないのか?」

ふ、と浮かんだ疑問をキリコに投げかける

キリコ「・・・Gフォースが解体された後、俺は管理局に身柄を拘束されかけたことがある。」

キリコから帰ってきた返答にシンは思わずカウンターから身を乗り出す

シン「どういうことだよ、それ!?」

キリコ「さぁな。」

あまりにもあっさりとしたキリコの回答にシンは唖然とする

シン「さぁな、て、おまえ・・・」

しかし、キリコには管理局が自分の身を拘束しようとしたことについては確信に近い解答を既に導き出していた。

それは、自分と元の世界からこちらの世界に来る際に連れて来てしまった一人のクエント人の赤ん坊に宿った忌わしき力、遺伝確立250億分の1の確立で発現するその力の名は『異能生存体』かつて、ギルガメス軍将校にして、キリコが所属した忌わしき吸血部隊『レッドショルダー』を作り上げたヨラン・ペールゼン大佐が発見し、アストラギウス銀河影の支配者であるワイズマンがキリコを欲した理由でもある力である。

キリコ(おそらく管理局が俺を捕らえようとしたのはそれが原因だ。だが、Gフォースには他にも多くの俺とは違う異能の力を持った連中が多数存在していた。中尉もまたその一人のはずだが・・・)

キリコとしては自分を筆頭に元Gフォースに所属していた多くの特殊能力保持者たちが管理局からの襲撃を受けていたという情報をラインアークを通して知っていたため、シンも自分たちと同様に管理局から何らかの行動を起されていたのではないかと推測していた。

キリコ「あんたの方はどうなんだ?」

キリコは確認のためにシンに問う

シン「どうって、俺のほうは別に・・・いや、そういえば前にクロノさんの部隊に無理やり入れられそうになったことがあったな・・・」

それを聞いたキリコは確信めいた答えを感じ取る

キリコ(やはり、管理局は・・・)

キリコ「中尉、やはりアンタも・・・」


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