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SS練習スレ2
625
:
ストレイドMK-Ⅱ
:2014/04/12(土) 23:49:43 ID:PPEgVHlI
シン(そんなこんなで、今はこうやって店をやってるけど・・・俺は・・・)
シンは物寂しげに心の中でだけでつぶやき、過去の回想を終えると
ジナ「・・・私はそろそろ戻るよ。セレンだけに押し付けるわけにもいかないしな。」
そう言って奥へ戻ろうとするジナの背にシンは声をかける
シン「ジナ。」
シンの声に立ち止まるジナイーダ
ジナ「何だ?」
シン「お前は・・・何のために戦っている?」
シンの唐突な質問に振り返らぬまま答える
ジナ「私は・・・戦うことが生きがいだ。これしか知らないというのもある。が・・・そうだな・・・戦場こそが私の生きる場所だと、私の魂の場所だと思う。だから私は戦う。たとえ、それが異形の化け物であっても。それが私の答えだ」
それだけ言うとジナは奥の部屋へと戻っていった。
シン「魂の場所・・・か。」
シンはカウンターの中に置いてある休憩用の椅子に腰掛けると一人天井を仰ぐ
シン「俺には・・・それが何処にあるかわかんねーよ・・・」
ただ一言ポツリとつぶやくその一言も、本来20を過ぎたばかりの若者が考えるにしてはなかなか酷な内容である。
シン(・・・・・・もし・・・まだ俺に戦う力と機会があるんだったら・・・そのときは戦おう。俺の大切なものが全て奪われてしまわないように、たとえ零れ落ちてしまうとしても、俺の手が届く限り・・・俺は守りたい。)
それが、今のシンが搾り出すことができる唯一の答えだった
シン「結局は俺の魂の場所っていうのも、戦場なのかもしれないな・・・。」
しかし、その問いに答えてくれるものは誰もいなかった。
シン「でも、まぁ・・・」
シンは立ち上がると再びグラスと磨きようの布を手に取ると改めてグラスを磨き始める。
シン「今は、もう少しだけでもいいから・・・俺は、この平和な世界を感じていたい。それくらいの権利は、俺にもあるよな・・・レイ。」
ここには居ない、Gフォース解体後に行方不明となった親友に許しを請うように呟いた。
しかし、シンはまだ知らなかったこの1週間後、行方不明だったレイとの再開によって、止まっていたシンの時は急速に進み始めることになる。
その後に起きた事件を時空管理局に所属する者たちは皆、口を揃えてこう呼ぶことになる『大時空戦争』と。
その戦争の中にはこの日、シンのバーで飲んでいた3人の姿もあったという。
しかし、それはまた別のお話。
シンはただ、何も知らずに、時が動き始める日までは単なるバーのマスター兼バーテンとしての生活を穏やかに過ごすのであった。
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