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SS練習スレ2

593555:2013/12/17(火) 19:39:36 ID:t.U0Xcao


「んぁ?」
「・・・はぁ」

突如割って入ってきた叫び声に2人の戦意が削がれる。
少女の声だ。2人、特にアコルはこの声の主をよく知っている。
アコルはまたか、と愚痴を漏らす
その直後、2人の間にワームホールが開き声の主が姿を―――




「ちょっとアリトー!!アンタうちの人が疲れてるって言ってんでしょ!
うちの人が休ませろって言ってんでしょ!休ませてあげなさいよ!
そんなうらやまけしからん事この私が許すはず無いでしょ!!
ふざけんじゃないわよこの単細胞!この脳筋!!代わりなさいよ!!
もぐわよ!!そのとんがった角全部もぐわよ!!」




―――現すと同時にアリトに対するものすごい罵倒を浴びせる。

彼女の名は『マユ』
アコルと同じ『虚皇』のメンバーである。
そして、かつてのアコル、『シン・アスカの妹』、『マユ・アスカ』がバリアンとして生まれ変わった姿である。

        イモウト
「おーい、お前の嫁さんだろ、早く何とかしろよ」
「誰が誰の嫁だ。」

罵倒されている当の本人は慣れているのか全く気にしていないようだ。
それどころか普段通りにアコルと漫才を続けている
それが彼女は気に食わないようでさらに罵倒を浴びせる

「ちょっとこの脳筋!うちの旦那と何仲良くやってんの!?」
「だからお前は妹だろう・・・。」
「あ、待ってね、お兄――旦那様!!今すぐこの脳筋を殲滅するから!」
「お前も話聞けよ!仲間同士で殺り合おうとすんな!!後お前妹!お前の旦那違う!」
「はっはっは!」
「笑うなそこの脳筋!」

仲間に対する殺意、自分に対する異常な好意を隠そうともしない妹とひたすらにボケ続ける友人にツッコみ疲れたアコルは
強引に話を『マユ』に向ける。いつもの事とはいえ友人とのデュエルを邪魔されるのは気分のいいものではない


「―――で?何でお前はまた俺達の邪魔を?」
「だってお兄ちゃん、アリト達とばっかりずるいよ!偶には兄妹仲良く遊ぼうよ!結――」
「言わせねぇよ!?何を言おうとしたお前!人間界に毒されすぎだろ!」

そう、彼女は妹でありながら兄のアコルに恋愛感情を抱いている。
元々異常な程アコルを盲信していた彼女がふと、
人間界の「マンガ」と言う物に興味を抱き、とある本を読んだ結果こうなってしまったのである。
これには友人達は勿論、ドルベすらも説得を諦めている。

「ああもう!今度は一番に遊んでやるから今回は大人しくしてろ!良いな!?」
「ホント!?ヤッター!お兄ちゃん大好き!!愛してる!!!!!!
 アリト、もしアンタが勝ったらどうなるか・・・」
「おいおい、無茶いうなって。デュエルは何時だって真剣勝負に決まってんだろ!」
「・・・・。」
「わかったから大人しくしてろって!」
「・・・はーい」

「お兄ちゃん、約束だよー!」 という言葉と共に消えて行くが、どうせまた何処かで見ているんだろうと妹に呆れている
だが何処か優しい表情でいるあたり彼も以前と変わらず相当なシスコンなのである

「はぁ、相変わらずお熱いねぇ」
「五月蝿いぞ。さぁ、さっさと始めるぞ」
「はいはい。素直じゃないねぇ〜」

           デュエルディスク
そして2人の戦士は再び互いの武器を構える

「んじゃ行くぜ!手加減なんかすんなよアコル!!」
「当たり前だ!そっちこそ負けても文句言うなよ、アリト!!」





「「デュエル!!」」




今度こそ、紅き世界の戦士2人の真剣勝負が始まった


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