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SS練習スレ2
583
:
ストレイドMK-Ⅱ
:2013/11/20(水) 00:57:13 ID:i99oG.AE
翔子や帰ってきた真矢と少し話して将陵が帰ろうとしたときであった。
「あれ?皆城君と・・・ん?あれ?・・・将陵先輩がもう一人?」
真矢のその一言にその場に居た一同が振り返るとそこには総士とその肩を借りたシンの姿があった
「え?え・・・?ええ!?俺が、いる!?」
最初に反応を見せたのは意外なことにシンだった
「アスカさん、落ち着いてください。この人は僕たちの通っている学校の生徒会長で・・・」
総士がそう言うと
「あの、皆城君、先にアスカさんのことを二人に紹介したほうが、良いんじゃないかな?」
翔子が解説を続ける総士に静止をかける
「ん、それもそうか」
総士も翔子の言葉に納得すると
「えっと、じゃあ、俺が名乗ればいいんだよな?」
シンがそう言うと、翔子と総士が頷く
「じゃあ、俺の名前は飛鳥 真。わけがあってこの島に来て、今はここの診療所に入院してる。」
シンはとりあえず、当たり障りのない自己紹介をするちなみに、日本人仕様の名前に直して名乗ったのは、そのほうが馴染み易いという総士の提案に基づいてである
「え!?うちの診療所に入院患者なんていたんだ!?」
真矢が驚きの声を上げると
「ん?家のってことは、君は・・・」
「はい、ここの先生はうちのお母さんです。あ、それと私は遠見真矢って言います。」
真矢が笑顔で名乗る
「そっか、よろしくな、遠見」
シンがそう言うと、未だ驚いた表情をしているもう一人のほうへと向き直り
「えっと、あんたは・・・?」
シンが問いかけると
「え?、ああ、ごめん俺の名前は将陵 僚。総士の紹介どおり、学校で生徒会長やってます」
これが二人の出会いだった
「ああ、よろしくな、僚」
まるで鏡合わせの様な二人
「なんか、くすぐったいな、自分とそっくりな人に名前を呼ばれるのって」
だが、この出会いこそが
「確かにアスカさんと、将陵先輩。こうしてみると双子みたいですね」
竜宮島に新たなる運命の風を呼び込むきっかけであった
「うん、飛鳥さんと将陵先輩本当に兄弟みたいですね」
だがそれは
「う、なんかそんなに言われると恥ずかしいかな・・・ははは・・・」
同時に、この島の少年たちを本来歩むはずだった道よりも激しい戦いが待っている道にいざなうことを、このときはまだ誰も知らなかった。
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