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SS練習スレ2

582ストレイドMK-Ⅱ:2013/11/20(水) 00:56:27 ID:i99oG.AE
俺は、今久々にこの場所を訪れていた
「大丈夫ですか、アスカさん?だいぶ歩いていますが・・・」
俺の間を歩く総士が、聞いてくるが
「ああ、これも元軍人だぞ?いくら弱ってるからって、そこまでじゃないさ」
正直やせ我慢だった。ここ最近のリハビリで、それなりに動き回れる体力や筋力が戻っては来たが、それで、やはり4ヶ月の昏睡による衰えは大きかった
「もうまもなくデスティニーのドックです。そこまでは何とかがんばってください」
そう言うと、総士は再び歩き始め、俺はそれについていった

あれから、更に5分ほど歩くと、1ヶ月ぶりに見たズタボロの愛機の姿があった。しかし、その姿は1ヶ月前とは打って変わり、全身から無数のコードが伸び、腕や、足の破損部位周辺はばらされ、修復作業が行われているのがわかった
「一応、技術半の話によれば、後、一月半もあれば一応ですが、修復ができるとのことです」
総士がそう言うと、俺は修復中のデスティニーへと再び視線を向ける
「総士・・・」
「なんですか?」
俺は振り返ると彼に向けて言葉を続ける
「皆城指令に話したいことがある。今度でかまわないから、指令に話をつけてもらえないか?」
俺がそう言うと総士は何も言わず、ただ俺の言葉にうなずいてくれた



「羽佐間?家に帰らないのか?」
既に帰ったと思っていた彼女が診療所の前で相棒をなでている見ておもわず声をかけた
「もうすぐ、真矢が帰ってくるから・・・」
遠見先生の娘であり羽佐間にっとては無二の親友を彼女は待っていた
「そっか、仲のいい友達が居ていいなぁ。俺のは半分以上卒業しちまった」
少しさびしさを感じながらつぶやくと
「将陵先輩はすごいです。ちゃんと学校にいけて、生徒会長までやって・・・」
翔子が悲しそうにつぶやくと
「違うよ、俺が休んでいる間にみんなが勝手に決めたの」
その言葉に翔子はやや戸惑いを覚える
「勝手に・・・決めた?」
「そう、学校に言ったらいきなり肩書きあってさ、びっくりしたよ」
そういいながらも彼は笑っていた
「そんなのいやじゃなかったんですか?押し付けられたみたい」
翔子はやや気遣うように問いかける
「・・・みんなが忘れずに居てくれてうれしかったよ。俺に居場所を作ってくれたやつらにお返しがしたい。ずっとそう思ってた。」
心か出たであろうその言葉はとても切実なものであった
「良いなぁ、私が学校に言っても居場所なんて無いかも・・・」
翔子はそういいつつも、最近この診療所にできた自分の場所の事を話す着に離れなかった。シンから口止めされていたこともあるが、数少ない自分の場所を独り占めしたいという思いもあった。
「ほら」
彼の言葉に顔を上げると、道の先から歩いてくる親友『遠見真矢』の姿が見えた
「傍に居てくれる友達、大切にしないとな」


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