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SS練習スレ2

581ストレイドMK-Ⅱ:2013/11/20(水) 00:55:49 ID:i99oG.AE
照りつける太陽が大気を暖め、気温を上げる。

病弱な体を持っているにもかかわらず、無茶をしたつけなのか

俺は少しでも涼しく、直接日の光を受けずにすむ木陰へと逃れている

たった1匹の相棒は俺を気遣ってくれる

「大丈夫だって、少し貧血を起しただけ」

そう言って相棒の頭をなでてやると向こうから誰かが来るのが見えた


「一騎は、みんなと帰らないのか?」
彼はいきなり俺にそう問いかけてきた
「はぁ・・・」
先ほど、木陰で辛そうにしていたこの先輩を拾って、今は遠見先生の診療所に向かっているところだ
「健司みたいなやつが、突っかかってきてくれるの待ってるばかりじゃだめだぜ?」
先輩はそう言うと一瞬間を空け
「自分から、誰かと仲良くならないとな」
この人が言っていることは正しいのだと思う。ただ、それを指摘された俺はどこかむってしていた
「助けてもらっといて、こんな事言うのもなんだけど」
そう言って自嘲気味に先輩は笑っていた
「そうですね・・・」
「う、やっぱり・・・」
うまく言い換えれて、先輩は苦笑いしていた

ようやく診療所に付き、ドアを開ける
「あ〜・・・やっとついた・・・」
心なしか先ほどよりもぐったりとした先輩が声を上げる
「か・・・一騎君・・・」
透き通った声が聞こえ、声のしたほうに目を向けると
「羽佐間・・・」
そこには、病弱で、普段あまりあうことのない友人である少女『羽佐間翔子』の姿があった

「ふぅ、助かったよ・・・」
羽佐間の隣に腰を下ろした先輩が謝辞を述べてくる
「遠見先生に、お茶でももらおうか?」
先輩はそう言うが、俺は
「あ、いえ、俺は・・・これで。」
先輩の誘いを断わり、羽佐間のほうへと向くと、彼女はやや照れたようなしぐさをする
「じゃあ」
俺がそう言うと
「うん」
彼女も俺と同様に短く返す。俺は、それを確認した後に、診療所を出た

「羽佐間も検査?」
俺が彼女に問うと
「夜寝るまでは元気だったのに今日も、学校に行けなくて」
彼女が悲しそうに言う
「俺もずっとそんな調子だったよ」
昔のことを思い出し津彼女に返すと
「遺伝なんですよね、これ・・・先輩はお母さんが同じ病気だったんですよね?」
「うん」
彼女の問いに短く返答すると
「やっぱり、私とお母さん・・・血が繋がってないのかな・・・」
正直彼女の何気ない一言はとても切実に聞こえた。だが
「さぁ?でも俺は羽佐間がうらやましいよ」
そういうと
「え?」
彼女はとても驚いたように聞き返してくる
「羽佐間のことを本当に心配してくれる言いお母さんで」
それを聞いた彼女は、うれしそうに微笑み
「うん」
とても短いが俺の言葉を肯定した


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