したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

SS練習スレ2

578ストレイドMK-Ⅱ:2013/11/20(水) 00:52:46 ID:i99oG.AE

「いつか・・・なんなんだ?」
「ひゃう!!?」
いきなり声をかけられた翔子は座っていた病室の椅子から勢いよく飛びのく
「ああああ、あ、飛鳥さん!?いつからそこに!?」
普段おしとやかな彼女のあまりの狼狽っぷりに、いきなり声をかけて驚かしてしまったと、さすがのシンも少々罪悪感を覚える。
「え、あ、いや、ごめん、今きた所だったんだけど・・・なんか、ぶつぶつ言ってたから、どうかしたのかと思ってさ」
シンがそう言うと翔子は少々あせりつつも
「い、いえ、何でもありません・・・て、あれ?飛鳥さん、それは・・・」
弁解する翔子は、ふとシンの足の上に載っているものに気づく
「ああ、せっかくのお客さんだからな、これ位はお持て成ししないと」
そう言うとシンは膝の上に乗っていた2本のラムネのビンと煎餅の入った袋を翔子に手渡すと、ベットの近くまで進む
「よ・・・と・・ち、やっぱりまだ、立つのは少し、辛いな・・・」
そうボヤキながらも、車椅子からたつとそのまま1,2歩だけ歩くと倒れこむようにベットの上に乗る
「ちょ、飛鳥さん!?大丈夫ですか!?」
いきなりそんな光景を見せられた翔子はあわててシンの安否を確認しようとする
「あ〜大丈夫、大丈夫。」
慌てる翔子をよそにシンは、ひらひらと手を振りながら応答する
シンはそのままベットの上で体勢を立て直すと、ベットを起こして背もたれのようにする
「さて、これでよし」
シンはそう言って翔子のほうへと向き直ると翔子からラムネのビンを受けとる
「びっくりしましたよ、いきなりベットに倒れこむんですから」
シンにラムネのビンを手渡しつつ翔子はシンをとがめる
「あはは・・・ごめんごめん。」
そういいながらシンはラムネのビンのふたを押し込む
しゅぽんと言う子気味のいい音と同時にビンの飲み口を塞いでいたビー玉がビンの中に落ちるとシンはその衝撃で中の炭酸が溢れてこないように蓋を強く押さえつけた。
「フフ」
そんなシンの様子を見ながら翔子が微笑む
「ん?何だよ、いきなり笑って?」
微笑む翔子にシンは問う
「いえ、飛鳥さんが初めて遠見先生にラムネを渡されたときのことを思い出してしまって。」
翔子がそういうと、シンも合点が言ったらしく、あー・・・といった感じで頷く
「あ、あんまりあのことは思い出さないで欲しいかな」
シンは少々引きつった笑いで翔子に答えつつその一件のことを思い出す


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板