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SS練習スレ2
560
:
通りすがりの名無し
:2013/10/10(木) 08:11:29 ID:N1ONnryg
ガサッ! ガサ!
思考していたせいか、無意識に自分が動いてしまったために自分が隠れていた茂みが揺れてしまった。
その音に反応したのだろう、人間がこちらに視線を向けている。
後ろを向いていて分からなかったが、人間の目は自分の体と同じような赤い目でこちらを見ている。
気づかれてしまったが、関係ない。
「ガァーウ!!!」
磨きこんだ自身の素早さで相手に急接近し、切り裂く。
が、寸でのところで、人間はかわした。
攻撃をかわされたリザードは、一瞬だったが驚愕した。
自分の素早さを見切れるものは、この森にはほとんどいなかった。
しかも、ただの人間が、無傷で。
自分の攻撃に反応した。
その事実は、リザードにどう影響したのか。
困惑? 逆上?
いずれも違う。
「ウゥ、ガァー!」
それは、自分の攻撃をかわした人間への興味と歓喜。
自分と戦うのに相応しいかもしれない相手。
それを見つけたのだ。
そして、冒頭へと至る。
考えたところで、リザードの答えは決まっていた。
――あの人間と戦う。
ただそれひとつである。
あの人間には、自分を捨てた人間にはない何かがあるかもしれないと、心の奥底の声が無意識に催促する。
それに従うように、あの人間を追いかけていった。
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