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SS練習スレ2
549
:
凍った鈍器「コードン」
:2013/10/06(日) 22:01:37 ID:pQ762sSY
固い床がどことなく弾力のある物に変わり、壁や天井も捻じ曲がったものになっている。
バッドエンド空間とも違うドロドロとなった空間、おそらくカオスの言っていたお化けの作り出したもの。
既に全員が戦闘態勢、かと思いきやバッドマーチだけはバッドサニーへしがみつく。
「へ〜、歓迎してくれるみたいだよ」
廊下の奥や扉から現れるのはおばけ。
体のどこかが欠損している中学生の姿、ご丁寧にこの学校の制服を着たゾンビたち、
人体模型、二宮金次郎の銅像といった怖い話に出てくる有名な数多のお化けたち。
ゆっくりと近づいてくるお化けらが発する殺気は常人には恐怖のあまり震え上がってしまうだろう。
しかし彼女達、バッドエンドプリキュアには通じない。
戦うことへの昂揚感から美しく妖しい笑みを浮かべる。
その内側はいかに相手を完膚なきまでに叩き潰すか。それを考えるだけで体の昂りを抑えきれない。
「こんなに盛大な出迎えてくれるんなら……」
一歩前に進んだ瞬間、バッドハッピーの首筋を食い千切らんと襲い掛かったゾンビの頭部を蹴り飛ばした!
許容範囲を遥かに超えた一撃を受けた頭は容易く首から千切れ跳び、哀れにも後ろにいたゾンビの頭に激突し、目玉を飛び出しながら崩れ落ちた。
「きっちり全部受けてあげるよ!!」
真夏の学び舎は今、美しき死神達によって亡者たちの棺へと変わった。
なお、涙を浮かべるバッドマーチは誰が見てもわかるほどに震え、しがみつかれているバッドサニーは顔色を悪くしながら必死に引きはがそうとしていた……
「こわい、こわいよ……」
見る影もないほど変貌してしまった校舎内を必死に走る少女が一人。
筆入れを教室に忘れてきたことを思い出し、一人戻ってきた緑川なおだ。
その表情からは普段の強い意志ではなく、親元から逸れた子供のように泣きじゃくり、
いつどこから襲い掛かってくる捕食者に怯える子羊のようだ。
ちょうど自分のクラスの扉を開けようとした瞬間、この空間が展開された。
バッドエンド空間と思ったが、全身に粘り付くような負のエネルギーはバッドエンド空間とは違う。
その異質さに戸惑いが生じ、変身するのが遅れた。
―――それは致命的な隙だった。
扉の窓を破り、なおの首を圧し折らんとする腕が伸びる。
かろうじて反応ができたが、代わりに鞄が奪われてしう。
相手の姿は体全てか黒く塗りつぶされている。
しかし顔、口だけは三日月状につり上げ、血のよう赤い光を放っている。
「アハハハハハハハハハ……!
「ヒッ!」
再度伸ばされた手から逃れることができたのは生命の危機故か、今までの戦闘経験か。
しかし状況の先延ばしにしかならない。
どこまでも続く螺旋状の廊下を走り抜けていくなか、地に落ちた鞄の中身が散乱するなか、スマイルパクトが落ちている。
つまりなおはこの地獄の中を自分の力のみで生き抜かねばならない。
黒い亡霊はゆったりとした足取りでなおの後を追う。
背中ほど伸びている髪と思われる部分からして少女と思われる。
生者に害を成す亡霊の衣服が光の戦士プリキュアのようなドレスのような物
これを意味するものは……
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