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SS練習スレ2

535凍った鈍器「コードン」:2013/09/11(水) 11:43:04 ID:wAEkCz/.
―――バッドエンド城

「きゃはは。バッカみた〜い」

現在人間たちの間で非常に人気作のドラマを見て大受けするバッドピース。
ドラマの内容は大きな力を手にしたことにより善意の行動をした筈が回り回って不幸に転じていく作品だ。
テレビを見て大受けするバッドピースを見てわかるように他四人も似たようなものだ。
なお、専用の五人掛けのソファに腰かけている。

「何かを得ようとすれば必ず衝突が起き、勝者は得ることでき、敗者は奪われ堕ちる。
生きている以上の必然であるのに、得体の知れん力に頼ったのだから不幸になるのは当然だな」

「その通りです。そのような軟弱な覚悟しかないのなら早々に他者に『道』を譲ってしまえばいいのです。
ですが、そんな生き方は見るに堪えない醜さですが」

「結局自分が幸せになるにはその分誰かが不幸になってるんだからね。
 認識と方法の違いでこの様ってやつね」

「せやせや。誰もかれも幸せにしたいっちゅうどっちつかずの考えやと必ず自分が燃え尽きてまうわ」

この姿だけ見れば普通の少女たちだが、実態は強大な力を持ち世界をバッドエンドにさせようとしているのだから恐ろしい。


「随分寛いでいるな」

後ろから掛けられた声。
喋り方からしてウルフルンと思い気だるげにそのまま上体を傾けて後ろを見たのだが……

『カ、カオス様!?』

普段自室から滅多に出ないはずの主がそこにいるではないか。
急いで姿勢を正そうとするもソファが倒れ短い悲鳴が起きる。
その後急いで立ち上がり自分たちは訓練を終えて休んでいるだけと必死に弁明する。
その姿を見て鎧の奥から微笑する声が漏れる。今まで感情を感じさせない、
見た目通りロボットのような無感情と見られていた為(バッドピースは大好評だったが)目を見開いてしまった。
まるで自分たちとそう変わらない少年のように感じる。しかしそれもすぐに消え、いつもの無感情な声に切り替える。

「ちゃんとした実戦を経験してみないか?」

先日初の実戦となったが、バッドハッピー・ピースは戦闘に参加できず。
仲間であるはずのアカンベェと戦うという呆れた内容だった。

「私達の全てはカオス様の物。
 ですから必要とあればどの様にも使ってください」

バッドマーチに出し抜かれたことにより他の四人はかなり面白くない。
確かに力の片鱗を見た際は恐れはしたが、忠誠心の高さは変わらない。
故にバッドエンドプリキュアは主の命令を待つ。

「いいだろう。それでお前達が戦う相手だが……」




「お化けだ」

カオスから思いもよらぬ相手の正体を聞きが呆気にとられてしまった。



一名だけ思いっきり身を強張らせたが……


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