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SS練習スレ2

528ストレイドMK-Ⅱ:2013/09/05(木) 23:14:29 ID:xa/UiMn.
※前レスに少し修正漏れがあったので修正版です

「おい、坊主大丈夫か!?顔が真っ青だぞ?」
その溝口の呼び声にシンは不意に意識を引き戻らせられた。
「え・・・あ、溝口さん?」
ぼんやりとした口調で反応するシンを見た溝口は心底呆れ返った様な表情となり、天井を仰ぐ。
「大丈夫か、アスカ君?だいぶ、ショックを受けたように見えるが?」
溝口に変わり今まであまり口を開いていなかった真壁が口を開く。
「・・・はい・・・ただ、ちょっと・・・こいつで落とされたときのことを思い出して・・・」
シンの返答を受けた真壁は少し考えるそぶりを見せた後に
「ではやはり君はこれを操縦していたわけだな?」
真壁が静かにシンに確認を求める
「はい。この機体。それにこの損傷。俺の機体で間違いありません」
シンがそう言うとその答えを待っていたと言わんばかりに皆城が声を上げる
「フム・・・では、シン君。私たちは先ほどの君の要望どおりに君の機体の所在を君にしめした。少しは我々に対する警戒は解いてくれたかね?」
皆城はできうる限り穏やかな口調でシンに問う
「確かに・・・少なくともあんたたちに敵意がないのは解った。ただ教えてくれ、ここは一体どこで、アンタ達は何者なんだ?」
対するシンもまた警戒こそ解かないものの、彼に対する認識を改めるにはいたったが、それでも拭い切れない自分の置かれた状況の解明を優先することにした。
「踏む・・・ではシン君。すまないが先に君に質問させてもらうが、大体でかまわない、君の認識では『今日』はいつだね?」
真の問いに対して、質問で返す皆城にシンはやや苛つきを覚えるも、そこは情報を得るためと、抗議の言葉を飲み込み、返答する。
「C.E74年の5月ぐらいじゃないんですか?」
シンの答えに溝口と真壁は眉をひそめ、皆城もまた険しい顔つきになる
「なるほどな・・・皆城、どうやらお前の予測は当たっていたらしい。」
険しい顔つきの真壁が皆城へと語りかける
「シン君。君は理解できないかもしれないが・・・今は西暦2144年だ」
皆城が淡々とシンに告げるが
「え、西暦・・・?あの、待ってください、それって、一体どういうことなんですか!?」
心からすれば、皆城の言っていることが理解できなかった。シンも西暦という年号は知っている。
だが、それはシンの知る時代よりも遥か数十年も前に終わりを告げている年号というのがシンの認識だった。
しかも、シンの知りうる限り、西暦という年号はそこまで年数は進んではいなかったはずなのだ
「シン君、今更になってしまうが君には我々は君に謝らなければならないことがある。実を言うと、君のこの機体”デスティニー”を解析させてもらった」
「な!?」
皆城の唐突な告白にシンは驚きのあまり言葉を失う。しかし、皆城はそんなシンの反応を確認しながらも更に続ける
「そして、解析した君の機体からはわれわれにとっては未知の技術や材質が使用されていることが判明した。」
更に皆城はまくし立てるように語る
「それも、我々を含めた世界中のどこの国も組織も保有していない技術だ。」
そう言うと皆城は一息置き
「加えて君自身を検査し発覚したこともある。それは・・・君の遺伝子構造が自然の流れではまず発生し得ない塩基配列をなしていたことに加え、君のDNAの中に、この未だ世界で見つかったことのない謎の塩基が発見された。これがどういうことかわかるかね?」
そう言って皆城はシンの方を向くが、当のシンからすれば、言ってることの意味がさっぱりだった。
「わかりません。」
隠したところでどうなるものでもないので、シンは素直に答える
「これは、あくまで仮定の話だが、おそらく君はこの世界の住人ではない」
皆城の言葉に真壁と溝口は面食らったように目を丸くし、シンも皆城のあまりにも飛躍した予想に戸惑いを見せる
「はぁ?アンタ、本気で言ってんのかよ?」
呆れた口調でシンが抗議する
「そうかね?では、これから君が居る、この世界の情勢について説明しよう。おそらく君の知らない事象が多々出てくると思う」
そう言うと、皆城は今時分たちの居る世界について語り始める。


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