したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

SS練習スレ2

524ストレイドMK-Ⅱ:2013/09/05(木) 23:07:50 ID:xa/UiMn.
―――竜宮島地下施設・格納庫
「これが、この島の秘密だ。ようこそ、アルヴィスへ」
皆城の言葉を聞きながらも、シンは現在自分がいる場所動ける範囲で見渡す
「なんだよこれは・・・!?」
病院でベットから担架に移し変えられたシンが連れて行かれたのは先ほどまで見ていた平和な風景とは打って変わり、どちらかといえば今のシンにとってはなじみのある風景。かなり、巨大ではあるが、そこは間違いなく格納庫と呼べる場所であった。
「さて、驚いているところ申し訳ないが君にはまだ、見るべきものがあるだろう?」
そう言って皆城は更に奥へと進んでいくと“それ”の前で立ち止まった。
「溝口、彼の体を起してやってくれ」
皆城がそう言うと先ほどからストレッチャーを押していてくれた真壁の後ろから着いて来ていた溝口という男がシンの上半身を引き起こす
「あいよ。坊主、辛いかも知れんが、少し我慢してくれ」
その言葉と共に引き起こされたシンは改めて体に激しい倦怠感と同時にひどく体の節々が痛むことに気づかされる。
「どうも・・・」
その痛みと倦怠感に耐えながら無愛想な謝辞を述べるシンに対し
「何、気にするな、真壁と違っておれぁ、ここまで何もしてなかったからな」
そう言ってからから笑う彼にシンはわずかな好感が持てることを感じた。
「真壁、照明を」
皆城がそう言うとシンの後ろで真壁が何かの端末を操作すると、“それ”に照明が当たり暗がりでよく見えなかったその姿が映し出される。
「デスティニー・・・」
そこにはシン・アスカの愛機とも相棒ともいうべき機体『ZGMF−X42S デスティニー』が見るも無残な姿でつられていた。
肘から先がない右腕、肩から切り落とされた左腕、膝から下がない右足、無残に切り裂かれた一対の翼、月面での決戦の際にレクイエム破壊のためにアスランに奪われ、爆炎に消えたアロンダイトもあるべき場所には無く、フェイズシフトダウンしたその装甲は、既に力尽き、死んでいるかのような印象を与えられた。
「何度見てもひどい有様だな・・・」
そうつぶやく溝口に
「止せ、溝口」
うしろに居た真壁から叱責が飛ぶ
「っと、すまねぇ、坊主・・・」
溝口がシンに足し謝辞を述べるもシンはそんなやり取りなど耳には入っていなかった。
無残なデスティニーの姿を見たシンの頭の中にあったのは月面でのアスランとのやり取りが思い起こされていた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板