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SS練習スレ2

512凍った鈍器「コードン」:2013/08/18(日) 17:09:26 ID:xFgOfP4s
「……ついてきてるよ」

言われるまでもない。
バッドピースの言うように自分達の後方から後を追ってきている二人と一匹の気配が感じ取れている。

「まいったなぁ……」

あまり考えたくはないが、待機している三人の方にもプリキュア達と遭遇している可能性もある。
しかも向こうはバッドサニー、ビューティならともかく
良くも悪くも短絡的なバッドマーチがいる以上、何らかの騒ぎを起こす可能性が高い。
一刻も早く合流しなければならないのに、後をつけてくる奴らにはマジョリーナと一緒にいるところを見られた可能性があるため、
プリキュア達の妨害は確実に受けるだろう。

(お願いだから大人しく待って……)

その願いも虚しく豹変する世界。
それはマジョリーナがバッドエンド空間を展開したことを意味する。

「……あのババァ」

「顔怖いよバッドピース」




(本当に、どうしてこんなことに……!)

バッドマーチが輪投げ屋のオヤジを蹴り飛ばす。
これはまだわかる。主の所有物を我が物と勘違いしている輩に対しては正直焼き尽くすか凍らせるかの時間の問題ではあった。
プリキュアであるサニー、マーチ、ビューティがこの場に来たのは最悪の状況とはいえ想定内だからまだいい。
問題は……

「行けぇアカンベェ!何もかもぶち壊すだわさ!!」

これだ。
マジョリーナが生み出したアカンベェがよりにもよってこちらにまで攻撃を仕掛けてきたのだ。
どうやら祭りを楽しむことができず、しかも財布まで失ったらしい。
バッドハッピーが聞けば大笑いするような話だが、こちらにまで攻撃してくるのはたまったものではない。
元々彼女達の主のことを気に入らなかったからこれを機にBEプリキュアも、といったところだろう。

「ちょっとあんたら!色々聞きたいけどバッドエンドの関係者やろ!?
 一体どうなっとるんや!?」

「じゃかぁしいッ!アカンベェと戦うんはそっちが本業やろ!?とっとと片付けい!」

足から炎をジェット噴射のように飛行しながら二丁の銃により火炎弾を発射し援護をするバッドサニー。
これは本物の銃ではなく、祭り等で用意されるコルク玉を発射する物だ。
BEプリキュアはオリジナルの属性能力だけでなく、アカンベェの源である『鼻』の能力を応用した『手に取った物を武器として使う能力』を持っている。
現在のアカンベェをのように、『お面・輪投・水風船』で驚異的な肉体と武器として使えるのだから、
彼女らの『主』によって与えられた能力は非常に大きなプラスである。
最も、バッドサニーは射撃は不得手で直撃は期待できないが。

「貴方達が何者かより、今はアカンベェを!」

「言われるまでも……!」
(ないッ!)

生み出した二つの氷槍をアカンベェの両目を狙い射出する。
しかし伊達にバッドエンド王国の主戦力ではい。
両手に装着された巨大な水風船で氷槍を叩き落とす。

(本当に、バッドマーチは余計なことを……!)

五つの宝石が繋がれた鎖をバッドビューティの首元にかけている事が唯一の救いだった。





(本当に、忌々しい……!)

自分達の『主』をあそこまで感情を出すほどの大切な宝石。
それを自分の物と勘違いをしていた下衆に蹴り飛ばしたことには何も後悔はない。
だがそれ以上に気に入らないのは三幹部だ。
バッドマーチの中では強い者が正義という良くも悪くもシンプルなものであり、
『主』に尽くすのも自分たちBEプリキュアの生みの親以上に実力が高いからこそだ。
特にアカオーニに対して見せた力の一端。
あの場でBEプリキュアに生まれたのは間違いなく『主』に対する畏怖だ。
しかし唯一違った感情、『陶酔』していたのはバッドマーチだけだ。
あれこそが自身の直球勝負の具現と言うほどのものだった。
だからこそバッドマーチは『主』の為に戦うことができる。

「私の、『ご主人様』の邪魔をするなぁ!!」

たとえそれが同じバッドエンドの陣営といえど『主』の邪魔をするなら遠慮などしない!


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