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SS練習スレ2

483シンの嫁774人目:2013/07/05(金) 01:41:14 ID:uVhHPT7A
「うわぁ・・・綺麗な人ですね、この人」
「一応男の子なんだけどね」
「え、そうなんですか!?」
翔子は驚きながらも再び少年の方に向き直ると彼の顔へと手を伸ばし、その頬に手を当てた。
「でも、本当に綺麗な顔ですね」
翔子がそういいつつ彼の頬をなでていると
「・・・う・・・んうぅ・・・こ・・・こは・・・?」
少年が目を覚ましたのである。
「あ、ごめんなさい、起こしてしまって」
そのやり取りを見ていた遠見は驚きのあまり数瞬ほど呆然としてしまった。
この3ヶ月間、一向に起きる気配の無かった少年が、本来収容していた施設の改修に伴い一時的にこの診療所に移動させていただけのはずだったのに翔子とのわずかな接触で、突如目覚めたのである。
「ここ・・・は、いったい・・・きみは・・・だれだ?」
「ここは遠見先生の診療所です。あと、わたしは羽佐間 翔子って言います。あなたは?」
翔子が少年に聞き返すと少年は数瞬考えるようなそぶりの後に
「オレは・・・俺の、名前は・・・」
寝起きで混濁していた少年の意識がはっきりとし始める
「俺の名前は・・・!!俺の名前は、シン・アスカだ」
ようやく思い出したかのように、シンは己の名前を翔子に対して静かな口調で伝えた。
「え、と、羽佐間だったけ?聞きたいことがあるんだけど・・・」
「はい、なんでしょうか?」
「ここは・・・どこだ?」
当然の質問である。シンにしてみればメサイア宙域での決戦でアスランに撃墜されたのを最後に一切の記憶が途切れているのである
「ここは竜宮島。そしてここはその診療所です」
翔子がシンの問いに答える前に部屋の隅に居た遠見がその問いに答えた
「竜宮島?聞いたことがない地名だな・・・て、いうか、あなたは?」
「私はここで医者をしている遠見といいます。一応あなたの担当医をしています」
遠見がそう告げると
「はぁ・・・それは、どうも・・・」
シンはどうにも要領を得ないといった感じで横になったまま会釈する
「あの、飛鳥さんは遠見先生と会ったのは初めてなんですか?」
「あ、ああ・・・あの、俺は一体・・・うぐ・・・なんだよ、これ・・・身体が・・・」
翔子の問いに答えつつシンは体を起こそうとするが異常な倦怠感と目眩に襲われ、再び横になってしまう。


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