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SS練習スレ2

463シンの嫁774人目:2013/05/24(金) 06:05:32 ID:GQ2jMDYI

「改めて、初めましてシン・アスカと申します、シンと呼んでください。ええと、現在12人のアイドルを担当しています。
これからよろしくお願いします。こんなに多く担当しているのだが、これでも一ヶ月前にプロデューサーになったばかりです」

一ヶ月前、あのメールの主が見習いから正式なプロデューサーになったのもこの時期だった。ますます彼がメールの主だという確
信はますます大きくなるが、まだ確証は得られない。では、確証を得るためにはどうすればいいかを考えた。

「君の言葉を聞いていて訳した時に思ったことなんだけど、半年以上メールしても返信してこないメールの主がいるんだが、その
メールの主の口調にそっくりだな。二年前ぐらい前かなまだ入社したての新人のころ間違いメールが届いて、その時は普通の言葉
遣いだったが、その一件以降ずっとその口調でね、昔は翻訳するのにノートにメモしていろんな本読んで翻訳していたが今はすぐ
に翻訳できるようになったな。懐かしいな本当に」

間違いないメールの主は彼だ。私はやっと出会えた王子様に私がメールの主と伝えたかったが、いざ伝えると恥ずかしい。それで
も私なりに伝えてみることにした。

「それは、その…………我だ!」
「そうだ、久しぶりにメール送ってみるか内容は『お久しぶりです、授業中のところ失礼します。今の事務所に君みたいな子が来
た。楽しくにぎやかになりそうだ』送信と、なんか言った?」

どうやら彼は気がつかなかったようだ。私はショックを受けつつも携帯が鳴るのを待っていた。ふと、大臣がガラスの靴をシンデ
レラに履かせるシーンを思い出した。きっと今私はこのシーンのシンデレラなんだと思った。数秒が長く感じた、今か今かと待っ
た。私の着信音は彼が昔好きだといっていた――

「ignited。あ、メールだごめん。ちょっと出るから」
「あの……その……」

「その鳴動は我だ!」といえなかった。ここぞという時に恥ずかしくなって言えなくなるのは普段はないのだが、彼の前なのか
恥ずかしくて言えなかった。私は鳴っている携帯を取り出すことにした。

「あれ?なってない。ごめん、君の携帯だっんだね…………。あれ?それにしては――」
「ばかぁ…………」

やっと彼は気付き始めたみたいで、私は嬉しかった。彼は鈍感で人の気持ちを察するのが苦手な人みたいで、うできっと他のアイ
ドル候補生の好意も気付いていないのだろう。それでも私は嬉しかった。私の憧れた王子様がここにいることが嬉しかった。私は
彼から送られたガラスの靴を履いちゃうことにした。

「覚醒ラグナロク -暗黒黙示録-ってことは、久しぶりだな。えっと
『お久しぶりです、授業中のところ失礼します。今の事務所に君みたいな子が来た。楽しくに
ぎやかになりそうだ
>>ばかばか! 我自ら親征してやったのに(私の方から来たのに)何故気付かないの?もぉしらない!
<シンのメアド>』
えっと、もしかして君が間違えメールの主……、ごめんあの時あんなしつもしちゃ――」
「……あの質問の答えは」

彼が言い終わる前に私は立ち上がって、そのまま彼の胸に飛び込んで抱きついてしまった。私ながら大胆な行動をしてしまった。
いつもの口調なんてそっちのけで本当の私の言葉をさらけ出してるが気にしてられない。それぐらい嬉しかった。
彼はいきなり驚きしつつも受けてくれた。
「ばかばか! 私の魔法使いで白馬の王子様なんだからもっと早く気付いてよ!」
「ごめん……気がつけてなくて、………………はは、魔法使いの王子様かこれは予想外だった」

この後、渋谷凜が心配になってお茶を持って様子を見に来るまで私は抱き続いていた。
私はシン・アスカという王子様に会うためにアイドルになったが、正直この後のことは考えてなかった。
さまざまな試練や苦難や現実が待ち構えていることをしらなかった。
でも、シンと一緒ならやってける。乗り越えられる。
そして、彼となら私は頂点を目指せる。私はそう思った。

後に私は、二代目のシンデレラガールの称号を得て、頂点を極めることになるとは、この時の私はまだ知らなかった。
二代目シンデレラガールのトロフィーを得た時、勿論隣には彼シンプロデューサーがいた。
その時、私は私の魔法使いで白馬の王子様の彼にこう感謝の言葉を伝えてあげた

「シンプロデューサー、私の夢を叶えてくれてありがとう…………。私もあなたの夢を再び叶えてあげれたよ…………!」


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