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SS練習スレ2

460シンの嫁774人目:2013/05/24(金) 05:58:51 ID:GQ2jMDYI

以後、その間違いの主とのメールのやり取りが一年間つづいた。
私の中二病メールに対して最初は返信に数日かかったりしたが、三ヶ月たった頃には10分以内に返信が届くようになり。半年し
た頃には直ぐに返信が届くようになった。
逆に相手がたまに、

「天空の光にあふれてるよ(毎日楽しく過ごしている)」

など自分の口調に合わせて返信することもあった。
メールの相手はこの一年間で感情の振り幅がおおきくて、素直で一途な性格な人だとわかった。性別まではわからなかったが、
メールのやり取りは楽しかった。そのおかげか、無事に不登校にならず無事に小学校を卒業出来た。
私はこの日々がずっと続くかと思っていた、続けばいいと思っていた――


でも、シンデレラの中盤の終わりに魔法の効果は夜12時で解けてしまい――
王子様から逃げるシーンがあることを私はすっかり忘れていた。


別れの時は中学生へと上がり、自分にあう部活を見つけ、中学生活がうまくいっている時に突然やってきた。
9月の末日、私はいつもの通りメールの主にメールを送った。
その時の話題はシンデレラの話だった。
「灰被姫の御伽話どう思考せん?(シンデレラのお話どう思いますか?)」

主はどう考えているのかどう思ったのか聞きたくて思わず話題をふってしまったが、返ってきた返事は

「シンデレラか、そういえば俺さ、シンデレラに出てくる魔法使いみたいな仕事してるんだ。シンデレラの老婆の魔法使いと
違って俺は男性でけどなw舞台に人を立たせるために化粧や衣装などの計画や演出など総合的な営業職みたいなものやってる。まだ見
習いだけど、いつかは人を魔法のような演出してみたいなと思ってる」

私はこの時初めてメールの主が男性だと知った。私の話題は無視されたが気にしなかった、
私は今の私へ導いてくれた彼にお礼のメールを送った。

「…………ありがとう。我が盟友よ我に新世界に導いてくれて(あなたのおかげで今の私があります)」

彼からの返事はすぐ返ってきた。

「どういたしまして。明日からしばらく研修なんだ、そう言ってくれると明日からの研修をこなすことが出来そうだ。こちら
こそありがとう。
最後にだけど君は王子様に出会えたか?俺は除外な、俺は魔法使いだからな王子様ではないよ……」

私は答えに迷った。私はこれでも男子からモテている。だけど私の王子様にふさわしい人がいなかったから全て断っていたが、今
の質問でようやく理解した。私は彼を私の王子様だと思っていることを………
けど、彼は自分は王子様ではなく魔法使いだと言っている。私は迷った、王子様で送ればいいか、魔法使いとして送ればいい
かわからなかった。誰にも頼ることも出来ないので悩みに悩み続けた。でも、答えを出すことはできなかった。
私は彼からメールするのを逃げた。シンデレラが12時になり魔法が解ける前に王子から逃げるように逃げた。だが、これ以降
彼からメールが届くことはなかった。私はこのメール以来、胸にぽっかり穴が開いてしまった。いつもの口調にもキレがなく
なり、しばらくの間は心此処にあらずの日々を過ごしていたが、一ヶ月したころには元の私に戻っていた。彼のアドバイスの
ことも気に留めつつも口調は直らないところまで定着してしまったが、それでも中学生活をなにかもの足りなさを感じつつ平
和に送っていった。ガラスの靴は片方忘れたままの事を忘れて。


瞬く間に4月になった、私は中学二年と上がり誕生日を迎え14歳となった。そして親に今年の誕生日プレゼント黒のゴスロリの
服とそれに似合う傘を買買って貰うために私は熊本市内のとあるデパートに来ていた。
買ってもらい私は満足して親と別行動していた時だった、行きつけのゴスロリの服の専門店の前で突然近くにいた黒い人に話
しかけられた。

「君を見た瞬間ティーンときた!君の様な人材を求めていたんだ!」
「えっ……」


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